現代音楽・映像音楽のプロフェッショナル集団「チャーケストラ=オーケストラ・トリプティーク」は8月12日、伝説のカルトアニメ『チャージマン研!』(以下、チャー研)を題材にしたシネマコンサート『チャージマン研!音楽祭』を開催すると発表した。
北とぴあ・さくらホール(東京都北区王子1丁目11-1)にて、9月21日14:00開演予定。「ゆーとーぴーあー」ではなく「北とぴあ」なのでお間違えなく。
通称「チャーケストラ」は、これまで3回のシネマコンサートが行われてきたが、前回(2019年6月9日)が最後の開催だった。復活を望む声が多く、今回は『チャー研』放送51周年を記念して復活を遂げている。
『チャージマン研!』は1974年に全65話が放映されたショートアニメ。100年後の未来と日常を舞台にしており、主人公・泉研が「チャージマン」に変身(※作中では“変装”と表現)することで地球侵略を企むジュラル星人の陰謀に立ち向かう。
株式会社ナック(現ICHI)が製作を行った「ナックアニメ」の1つであり、現代基準では突飛で奇抜な展開、低予算が故の独特な描写の数々がネットで話題となった。去年の2024年に放送50周年を迎えており、今現在も低予算アニメの金字塔として注目を集め続けている。

本公演は「シネマコンサート」ということで一番の特徴は、大スクリーンで『チャー研』の人気エピソードを上映する点だ。殺人レコードといったおなじみのBGMや主題歌を、音楽と映像がシンクロする形で臨場感たっぷりに演奏・再現する。
また、本作で「ジュラルの魔王」「星くん」「ボルガ博士」などの声を務めた俳優・佐藤昇さんが出演。ネット上でも人気の名台詞を生朗読するという。
9月21日、北とぴあで大爆発!
— 放送50年!チャージマン研!@チャーケストラ公式 (@oyurushi_boruga) August 12, 2025
「ボルガ博士、お許しください!」 🔥
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さらに「チャー研」らしい特別仕様の音楽祭として、聴衆はコスプレや発声、主題歌などの歌唱が可能。スマホ撮影やSNS拡散ができるプログラムも用意するとのこと。
また、第23話「恐怖!精神病院」などでも印象的な通称「舌打ちのテーマ」のコール&レスポンス企画も行う。字面だけでは一体どんな企画なのかは想像できないが、過去に行われた小規模の関連公演では聴衆全員で音楽に合わせた舌打ちを行うという、前代未聞の客席一体型企画が行われたことがある。なお、この「一体型舌打ち音源」はCDにもボーナストラックとして収録されている。
本公演のチケットは「teket」で販売中。税込みで「一般:5000円」「学生券(25歳まで):2000円」とのことだが、(10歳らしい)主人公・泉研と同じ年齢の聴衆を対象にした“10歳専用チケット”として「泉研券」を10円で販売する。
年齢確認があるとのことだが、チャージマン研に憧れている10歳は、1度きりになるかもしれない本公演に問い合わせてみよう。