8月23日、ゲーム内の表現・事象をさまざまな分野の専門家に語ってもらう「ゲームさんぽ/よそ見」チャンネルにて、『デトロイト ビカム ヒューマン』を元刑事と一緒に見ていく動画(後編)が公開された。
本動画は、アドベンチャーゲーム『デトロイト ビカム ヒューマン』に登場する主人公のひとり・コナー編を、実際の刑事として30年間も活躍した小川泰平氏と一緒に見る内容となっている。「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて視聴することが可能だ。
「ゲームさんぽ」は、さまざまな分野に精通する専門家の目線でゲームを分析する動画シリーズ。専門家とゲームを遊ぶ中で、専門家独自の視点や世界の見え方、知識などが楽しめる人気企画だ。
今回の動画では、実際に刑事として長年活躍し機動隊や国際捜査官としても勤務経験のある小川氏が、『デトロイト ビカム ヒューマン』のコナーの尋問を見るシーンからスタートする。
尋問のイメージでもある“カツ丼”を実際に出したことがあるかと質問された際に、小川氏は実際に出したことがあると語る。しかし、これは自白を引き出すためではなく、すべての取り調べが終わり拘置所に行く前の最後の食事として自腹で「ねぎらい」の意味を込めて出したそうだ。


続けてゲーム内では、アンドロイドの尋問を引き受けることになったコナーのシーンが始まる。ゲーム中のマジックミラーで仕切られた部屋を見た小川氏は、現実でも同様の構造をした尋問室があると紹介。これは被害者や関係者が容疑者を確認したり、取り調べの様子をチェックしたりするためだと解説する。
また、完全黙秘する容疑者には事件とは関係のない雑談を続けるなど、時間をかけて人間関係を築いていく方法もあるという。事件に関係のない話から相手の会話を誘い、少しづつ情報を引き出すといった心理的な駆け引きについても詳細に語っていた。なお尋問中は相手に証拠を絶対に見せないとし、仮に相手が「やりました」と言っても「そんな嘘つくな」と否定する小川さん流の尋問術も披露された。
(画像はデトロイト刑事後編より)
『デトロイト ビカム ヒューマン』を元刑事と見る動画は現在、「ゲームさんぽ /よそ見」公式YouTubeチャンネルおよびニコニコ動画にて公開中だ。動画ではさらに、ゲームと実際のオフィスの比較や担当する事件の決め方などを紹介している。