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「ノリアキ」神曲『Unstoppable』MVが“1000万回再生”をYouTubeで達成。ネットの歴史に名を残した2006年の“リアル”な名曲、「人を怒らせる」シリーズでも有名なレジェンド

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その男は、世界でもっとも危険な日本のラッパー(Most Dangerous Japanese Rapper)を自称していた── 2009年8月1日にYouTubeへと投稿された「ノリアキ」名曲『Unstoppable』のMV再生回数が“リアル”に1000万回再生を突破した。「EMINEM、Zeebraも全部フェイク」という強烈なディスりや、そのあまりにリアルでガリガリな風貌でインターネットの歴史に名を残した名曲が、世界中からあらためて注目を集めている。

YouTubeのコメント欄ではこの16年間をかけて達成したリアルすぎる偉業に対し、「1000万のリアルを叩き出した事によって、ノリアキは伝説から神話になった・・・」、「16年かけて1000万回再生はリアルすぎる」、「ただのネタ曲じゃ1000万再生なんてされないんだよね。マジでリアル」など、リアルとネタをないまぜにした称賛の声が鳴り響いている。

ノリアキは俳優、ラッパー、YouTuberとしてリアルに2000年代から活動してきた、インターネット・レジェンドのひとりだ。2006年にリリースされたDVD「人の怒らせ方」シリーズに出演したことで有名。その感情を読み取ることができないポーカーフェイスで、「人を怒らせる“はい”」、「出世クラッシュ」などの短編映像作品で怒らせ役を演じ、インターネット上で強烈なインパクトと不快感を残した。

またミュージシャンとしても活躍し、2006年には今回1000万回再生を突破した『Unstoppable』などの凄まじいパフォーマンスを早稲田大学の学園祭で披露。同年からラップのみならずさまざまなジャンルで楽曲を発表、夏のけだるさを思わせる支離滅裂な歌詞と鮮やかなメロディで彩られた『サマーフィッシュ』は、隠れた名曲としてファンのあいだで現在も語り継がれている。一見するとネタのように見える楽曲やMVながら、何度も見ているうちに謎の中毒性に沼っていくのが、ノリアキ・ヘッズのリアルだ。

『Unstoppable』は、そんなノリアキが2006年にリリースした、あまりにもリアルすぎる楽曲。MVでは、ブラックカルチャーの象徴的存在であるドゥーラグをぶかぶかと独自すぎるスタイルで着用。冬場にもかかわらず、半裸のガリガリ姿で登場し、リアルな温度感を演出した。また、「Eminem、Zeebraも全部フェイク」は世界と日本それぞれのレジェンドラッパーを強烈にディスったリリックは伝説で、現在もEminemからアンサーは返ってきていないとされている。

『Unstoppable』のMVは日本にとどまらず世界中に拡散されており、英語圏では数年前からYouTubeの「リアクション動画」の流行熱によって新たな形で注目を集めてきた。また、韓国でも絶大な人気を誇っているとされており、2023年には韓国の新世代エレクトロニック・ロックバンド「APNEA」とともに鮮烈な新曲『Ph.D(feat. 이박사, Noriaki)』をリリースし、その存在感を示している。

なおノリアキは公式ブログにて2009年に引退を表明したが、コロナ禍の2020年に復帰を決意し、クリスマスに「ノリアキ Special X’mas Live “THE REAL TIME”をYouTubeにて配信。こちらは再生回数100万回を記録し、インターネットにリアルが戻ってきたと世界中のファンが狂喜乱舞した。

上記の「APNEA」との楽曲以外にも新曲を発表するなど、現在も定期的に活動をしており、世界にリアルを刻み続けている。

編集者
ニュースから企画まで幅広く執筆予定の編集部デスク。ペーペーのフリーライター時代からゲーム情報サイト「AUTOMATON」の二代目編集長を経て電ファミニコゲーマーにたどり着く。「インディーとか洋ゲーばっかりやってるんでしょ?」とよく言われるが、和ゲーもソシャゲもレトロも楽しくたしなむ雑食派。
Twitter:@ishigenn

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