株式会社シャープは9月3日、自社の空気清浄機に用いられている「プラズマクラスター技術」によって、FPS『VALORANT』のパフォーマンス向上が確認されたという研究結果を発表した。
本研究は、プロeスポーツチーム「QT DIG∞(キューティー ディグ)」の選手を対象に、西日本工業大学の古門良亮准教授と九州産業大学の萩原悟一教授との共同で行われた。

実験では、倒した相手の数や与ダメージ量によって計測する「客観指標」と、被験者のプロeスポーツ選手がどのように感じたかの「主観指標」によって評価を行った。
その結果、「客観指標」ではADR(平均与ダメージ指標)、K/D(デス数に対するキル数)などの数値が軒並み上昇しており、「主観指標」では瞬発力や視野の拡張のほか、チーム連携の良さまでも向上したという感想が出ている。


また、「QT DIG∞」は9月1日よりシャープとのスポンサー契約を締結したことを発表している。
この度、「プラズマクラスター」をはじめとする空調家電やAV機器などの個人・法人向けの電気機器を製造・販売している
— QT DIG∞ (@QT_DIG) September 3, 2025
「シャープ株式会社」
とのスポンサー契約を締結したことをお知らせいたします。https://t.co/M0bCgyC1sG pic.twitter.com/WqKdAliDSa
以下、プレスリリースの全文を掲載しています
プラズマクラスター技術でシューティングゲーム『VALORANT』(※1)のパフォーマンス向上効果を確認
プロeスポーツチーム「QT DIG∞」協力により検証を実施
シャープ
2025年9月3日 13時06分
シャープは、西日本工業大学(※2)工学部古門良亮准教授と九州産業大学(※3)人間科学部萩原悟一教授、株式会社戦国(※4)と共同研究を実施。プロeスポーツチーム「QT DIG∞(キューティーディグ)」の協力により、当社のプラズマクラスター技術によってシューティングゲーム『VALORANT(ヴァロラント)』プレイ時の選手のパフォーマンスが向上することを確認しました。
当社はこれまで、プラズマクラスター技術が空間の浄化のみならず、空間にいるヒトに対し、認知能力や作業のパフォーマンス向上など、ポジティブな効果が得られることを、さまざまな実証を通じて確認(※5)しています。
今回の実証では、「QT DIG∞」に属するプロのeスポーツ選手を対象に、プラズマクラスター技術によるゲームプレイ時のパフォーマンスへの影響について検証をおこないました。選手に、プラズマクラスターの「照射あり」と「照射なし(送風のみ)」の状況において、『VALORANT』の対戦を実施(その際、選手にはプラズマクラスター照射の有無は伝えていません)。その結果、「照射あり」の場合は、「照射なし」の場合と比べ、相手に与えるダメージ量の指標であるADR(※6)がチーム平均で18上昇すること、また相手を倒した数と自分が倒された数の比率であるK/D(※7)がチーム平均で0.17上昇することを確認しました。試合の勝敗を分ける要素のうち、特に重要なADRにおいて大きな数値の上昇が確認できたことは、有意義な結果だと考えられます。
近年、eスポーツは若年層を中心に世界各国で高い人気を誇っており、最近では教育分野のほか、認知機能の維持・向上の面から健康分野においても注目が高まっています。今回の成果は、こうした分野でもプラズマクラスター技術が貢献できる可能性を示すものです。当社は、今後もプラズマクラスター技術の検証を進め、新たな分野への応用の可能性を追求してまいります。
※1 5 vs 5で対戦する競技性の高いタクティカルシューター。2006年に米国で設立されたライアットゲームズが開発、運営。
※2 所在地:福岡県京都郡苅田町、学長:鶴田隆治
※3 所在地:福岡県福岡市、学長:北島己佐吉
※4 所在地:福岡県福岡市、代表取締役:西田圭 プロeスポーツチーム「QT DIG∞」を運営。
※5 詳細は当社ウェブサイト(https://jp.sharp/plasmacluster-tech/closeup/closeup01/)をご参照ください。
※6 1ラウンド(1試合:24ラウンド)当たりに相手に与えたダメージ量の平均。
※7 相手を倒した数を自分が倒された数で割った比率。1以上あると、自分が倒されるより多くの相手を倒していることを表す。
●プラズマクラスター、Plasmaclusterはシャープ株式会社の登録商標です。
※ニュースリリースに記載されている内容は、報道発表日時点の情報です。
ご覧になった時点で、内容が変更になっている可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。
【ニュースリリース全文】
https://corporate.jp.sharp/news/250903-b.html