12月19日、スクウェア・エニックス公式YouTubeチャンネルにて、「ドラゴンクエスト」の新ロト三部作について、堀井雄二氏と早坂将昭プロデューサーにインタビューを行った動画が公開された。
動画内では、原作とは異なる順番での制作に踏み切った理由、HD-2Dならではの表現、そしてロト三部作をリメイクする中で生まれた工夫や試行錯誤など、制作の裏側について両名に話をうかがっている。
動画内でまず、新ロト三部作が「III → I&II」の順番でリリースされた理由について問われると、堀井氏は、「III」が社会現象になるほど人気だった作品で、思い入れのあるプレイヤーが多いためだと述べた。
一方、開発チームの早坂プロデューサーは、時系列通りのリメイクとなったことに対し、原作「III」のストーリーのギミックが使えないことや、完成度の高い作品「Ⅲ」が先に出ることで、「I&II」が肩透かしにならないためにはどうすればよいかという点に苦労したと語っている。
そして、インタビュアーからサマルトリアの「たらい回し」が必要だったかについて問われると、堀井氏は「あれは絶対に必要でした」と回答。開発側からは現代向けに調整する要望も出たが、のちの台詞にプレイヤーが感情移入できるよう、原作の仕様を据え置きにしたことが明かされた。
ほかにも、HD-2D表現による「新しさ」にくわえ、記憶に残る台詞は残したり、真上から見た地形は原作と同じにしたりと、原作ユーザーの「懐かしさ」を重視した、リメイク方針がわかるこだわりが、随所で語られている。

最後に早坂プロデューサーは、「お客さんの評判を見る限りでは、新たなロト3部作の大団円をお見せすることが達成できたようで嬉しい」「IIをとにかく最後まで遊んでほしい」とコメント。
堀井氏は自身が叙勲されたことに触れ、「ゲームが叩かれた時代から、ゲームクリエイターが国に表彰される時代になったことが嬉しい」と述べている。
