株式会社PLAN Aは12月23日、絶賛制作中の映画『温泉シャーク2 九州大決戦』について、予期せぬ事態が発生したため“緊急公募”を開始した。募集の締め切りは2026年1月4日23:59まで。
演出が過熱しすぎた結果、劇中のサメの数が増えすぎたという。サメの数に対して「襲われる人間の声」が物理的に枯渇しており、制作チームが用意したものとは別に「魂の絶叫」を公募するとのこと。
本作は2024年に公開された国産サメ映画『温泉シャーク』の続編。1作目は架空の街「S県暑海市」を舞台にサメが事件を巻き起こす様子が描かれ、SNSでのプロモーションも含めてカルト的な人気を誇る。
特撮と温泉を題材にしており、続編の舞台は九州の温泉街だ。制作資金調達のため、2025年2月にクラウドファンディングを実施し、最終的に約3000万円の支援金を獲得した。
【緊急募集】
— 温泉シャーク2九州大決戦 制作中 (@hotspringshark) December 23, 2025
サメが増えすぎて、被害者が足りません。来年夏公開に向け『温泉シャーク2』を編集していたところ、演出が過熱し、劇中の「悲鳴」の在庫が完全に尽きました。制作チームの喉はもう限界です。 そこで、皆様の「断末魔」を緊急公募します。音声データを送ってください!… pic.twitter.com/GxKCZaU010
そんな本作の公募だが、採用された「悲鳴」「断末魔」は音響チームによって丁重に加工され、劇中のどこかで響き渡ることになるという。しかも世界に。
可能な限り、すべての音声データを使うように努力するものの、技術的に不可能なものは“供養”するとのことで「確約ではございませんので、ご留意ください」としている。
記事執筆時点では、募集フォームに以下の注意事項が掲載されているようだ。
【重要】 以下の条件を守れていない悲鳴は、不採用となります。ご注意ください。
環境音を殺せ:テレビ、エアコン、換気扇は必ず切ってください。無音の部屋で叫んでください。音が反響しやすい部屋もNGです。
一瞬の輝きを:ダラダラ長い演技は不要です。「ギャーー!」の一点突破(1秒〜5秒)推奨。
君の名は?:ファイル名は必ず半角英数で自分の名前「例:Your_Name.mp3」に書き換えてください。「録音.mp3」等のファイルは、NGです。バリエーションがある場合は、(名前)_1、(名前)_2の様にしてください。
本作は2026年夏の公開に向けて絶賛制作中。また、海外のクラウドファンディングサイト「Kickstarter」にてプロジェクトを実施しており、今からでもエンドロール掲載のチャンスがあるとのこと。
「被害者が足りない」「悲鳴ドナー」など聞き慣れなさすぎる表現が気になるものの、映画の完成に向けて支援をぜひ行いたいところだ。

