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堀井雄二氏が網走市観光大使に。きっかけはアドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』。42年前の発売から現在まで続く「聖地巡礼」が観光誘客に大きく寄与

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『ドランゴンクエスト』シリーズなどで知られるゲームデザイナーの堀井雄二氏が、網走市観光大使に就任した。1月13日に堀井氏が代表取締役を務めるアーマープロジェクト社にて就任式が行われた。

就任のきっかけとなったのは、同氏がシナリオを担当したアドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』及びそのリメイク作である『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ 追憶の流氷・涙のニポポ人形』。両作品が網走市の観光誘客に貢献していることが評価されたという。

堀井雄二氏が網走市観光大使に就任。『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』評価で_001
堀井雄二氏(左)と網走市観光協会専務理事の田口徹氏

堀井氏の手がけた『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』は、『ポートピア連続殺人事件』『軽井沢誘拐案内』と並び、堀井ミステリー三部作と称されるなど、現在でも根強い人気がある。

『ポートピア連続殺人事件』は2023年に技術プレビュー版の『SQUARE ENIX AI Tech Preview: THE PORTOPIA SERIAL MURDER CASE』が公開されたほか、同年からスマートフォンゲーム『ドラゴンクエストウォーク』にてコラボクエストが行われている。

『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』も発売後から「聖地巡礼」としてゲームの舞台となった場所を旅行する人が続出し、多くの観光客にゲームの鍵となる郷土玩具「ニポポ(人形)」が買い求められたという。

JR北海道が運行する観光列車「流氷物語号」では、2021年から同作のコラボ企画が開催されており、車両に登場人物を描いたヘッドマークが装着されるほか、車内では網走市公認の「涙入りニポポ」が販売されている。

ゲームのファンミーティングツアーもたびたび開催されており、とくに2024年にリメイク版『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』が発売された翌年のツアーでは、堀井雄二氏はじめとした制作スタッフ陣も同行し、ファンとの交流を深めた。

網走市といえば、高倉健氏が主演した映画『網走番外地』に代表される網走刑務所のイメージがとにかく強い。堀井氏の『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ』シリーズは、そんな網走市に新たな観光イメージを与えたと言っていいだろう。

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観光大使の名刺も用意されている

・網走市観光協会田口徹専務理事の挨拶
「網走市観光大使に就任していただきまして、誠にありがとうございます。堀井先生におかれましては、昭和59年に網走市や東北海道などが舞台となるアドベンチャーゲーム『北海道連鎖殺人オホーツクに消ゆ』を発表していただき、ゲームの中心となる舞台に網走を設定し、また、ゲーム内で網走の伝統工芸品であるニポポを登場させ、網走の名を広めていただきました」

「近年では、平成29年からJR釧網本線の冬の観光列車『流氷物語号』の運行に際しまして、オホーツクに消ゆの意匠デザインを使用することにご協力をいただき、また、ゲーム機、Nintendo Switchでリメイク版の『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』を発表し、改めて網走市や周辺の『ゲームの聖地』メニューのきっかけを創出していただいたところでございます」

「また、網走市の市民団体MOTレールクラブが企画した、ゲームファン対象の高付加価値型の団体旅行商品にご参加いただき、ツアーに参加したゲームファンと交流を深め、自らSNSでツアーに関して発信していただき、観光客の来訪にも大変寄与していただいたところでございます。誠にありがとうございます。これらのこれまでの活動に感謝するとともに、今後とも網走のイメージアップを図っていただきたいということで、今回委嘱させていただきますので、よろしくお願いいたします」

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手土産「あばしり蒲鉾ほたてニポポ」を手ににっこり。「これ、おいしいから皆さんも」と列席者や取材陣に分けていた

・堀井雄二氏コメント
「地域を盛り上げるのにあたって、アドベンチャーゲームが役に立ったら、こんな嬉しいことありません。ゲームファンの方も来てくれて、アイテムもいっぱい買ってくれるそうで嬉しいです。みんな楽しんでもらうなど、いろんなことに役に立ったと聞いて、すごく作りがいがありました」

「昭和58年にアドベンチャーゲームを作ろうと思って北海道行った時に、その最終目的地に網走に行ったんです。そこで網走刑務所を見学させてもらって、そこでニポポ人形に出会いました。これが、『オホーツクに消ゆ』のキーアイテムになって、それから何年も経って、さらにリメイクすることで網走に寄ってみたら、色々変わったところがあって面白かったんです。最初に行ったときは網走刑務所の博物館はまだなかったんですよね。昨年のファンミーティングツアーで行ったらきれいな博物館があって。食べ物も大変美味しいし、なんかちょっと夢がある。網走ってすてきな町だなと思います」

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メッセージ収録中の堀井氏

就任式では委嘱状のほか、「網走市観光大使 ゲームデザイナー 堀井雄二」の名刺が贈呈された。就任後の初仕事として、観光列車「流氷物語号」の車内で放送されるメッセージと、ファンミーティングツアーで披露されるビデオメッセージの収録が行われた。

JR北海道によると、流氷物語号は2026年1月31日から3月1日までの毎日と、3月7日、3月8日に運行される。

ファンミーティングツアーは2026年2月21日から2月23日までの2泊3日で開催予定。

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就任祝いに網走市関係者のほか『北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ ~追憶の流氷・涙のニポポ人形~』のスタッフも参集した。左からMOTレール倶楽部の石黒明氏、ゲーム音楽担当の上野利幸氏、プロデューサーの折尾一則氏、監修の塩崎剛三氏、キャラクターデザインの荒井清和氏、網走市観光協会の田口徹氏、網走市役所の田端光雄氏。
ライター
鉄道ゲームプレイヤーだった鉄道ライター。1990年代にPCゲーム雑誌「LOGiN」の広告営業を担当し、フリーライターに転じてからは「A列車で行こう」シリーズのガイドブックを担当しました。じつは西暦2000年ごろに日本最初のeスポーツライターとして韓国のWCGにも取材に行ったっけな。現在は鉄道系ライターとして、赤字ローカル線や整備新幹線、水素エネルギー、自動運転など、やや面倒くさいテーマ(笑)に取り組む日々。2021年に日本の旅客鉄道路線を完乗。新路線が開業するたびに乗りに行ってます。
編集・ライター
ル・グィンの小説とホラー映画を愛する半人前ライター。「ジルオール」に性癖を破壊され、「CivilizationⅥ」に生活を破壊されて育つ。熱いパッションの創作物を吸って生きながらえています。正気です。

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