3年間の活動に区切り『ドリフェス!』念願の日本武道館 ──サイコーを超えたファイナルステージ『ALL FOR TOMORROW!!!!!!!』最終日レポート

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鳴り止まない「イケるっしょ!」コールからのアンコール

 キャスト5人の姿がステージ場から見えなくなると、客席からは「イケるっしょ!」コールが響き渡ります。10秒……30秒……その声はどんどん大きくなっていきます。「まだまだ同じ時間を味わいたい」と切望するファンの声が約3分に渡って続きました。

 すると、「みんな、ありがとう!」という声と共にスクリーンに天宮奏が登場すると、続いてDearDreamのメンバーも。今の気持ちを及川慎がファンのエールをバイカル湖と比較したりする中、KUROFUNEのふたりが遅れて登場。KUROFUNEがいないからって、軽く鎖国したやついんじゃねーか?」と黒石勇人が叫ぶと、客席からは「フゥ〜」という感嘆があがりました。

 そして、天宮奏の「みんなが、そして俺たちもこれから来る明日が楽しみだって思えるように」との思いも込もった、全員での「イケるっしょ!」コールで始まった曲は『インフィニティ・スカイ』
 キャスト7人全員が舞台いっぱいに駆け回り、明日への無限の希望が隅々まで満たされました。

 ここからは7人のキャストがひとりずつ、今日この日と、これまでの『ドリフェス!』への思いを振り返り語ってくれました。

【10月21日アンコールのキャスト挨拶】
〜事後公式レポートより〜

株元英彰:
 今日はありがとうございました。3年、長かった。 こうしてみなさんと武道館でファイナルを迎えられて幸せです。 ここに来れたのは、スタッフ、そしてみなさんのおかげです。
「ドリフェス!」を愛してくれた、みんな一人一人に感謝しています。本当にありがとうございました。


戸谷公人:

 こうして、(ライブに)来てくれるプリンセスのおかげ、そして、支えてくれるスタッフのおかげ。 本当に感謝です。これからまた、それぞれの道を歩んでいきます。ファンのみなさんも明日からそれぞれの道に 進んでいくわけですが、「ドリフェス!」は永遠に心の中に生き続けます。
 それを思い出して、一緒に頑張っていけたら僕たちも幸せだし、みなさんも幸せになってくれたら嬉しいです。 そして、サイコーの、永遠の相方に会えて幸せでした。


正木 郁:

 僕がこの芸能活動をスタートしてから、3 年間ずっと「ドリフェス!」が一緒でした。 大好きなメンバーとスタッフと一緒に、たくさん、いろんなところに行って来ました。 ファンの皆さんに感謝を伝えたいです。僕たち3次元にも、2 次元たちにも、 会いに来てくれたみんなが大好きです。
 「ドリフェス!」は、僕の青春でした。 僕に色々な夢を与えてくれてありがとう。僕たちに、7人に、14 人に、出会ってくれてありがとう。


太田将熙:

 「ドリフェス!」が始まる前は、正直、自分の道に迷っていました。 そんな中、「ドリフェス!」で(片桐)いつき、DearDream、KUROFUNE、みんなに出会って そして、みんなに出会って人生輝き出しました。
 (DearDream)5 人で、ドリカ 配って、7 人でイベントして、こんなに大きくなった。 みんなひとりひとりがいたから、ここまでこれました。今、胸を張って、武道館に立ってます。 みんなも、絶対に誇りに思っててほしいです。ファイナルだからじゃなく、みんながいたから、 実力で武道館というステージを勝ち取った。出会ってくれて、ありがとうございました。


富田健太郎 :

 今日は武道館に来てくれてありがとうございます。 初めてのことだらけで、全力で、迷いながらも、7人で、がむしゃらに走って来ました。 まさかこんな景色が見れるなんて、3年前は、思ってませんでした。皆さんがいたからだと思ってます。 アニメに触れてこなかった自分が、今回、アニメ・声優の世界に触れ、声優の素晴らしさや難しさを知り、この 仕事が素敵だなと、思いました。佐々木純哉と自分は、別々の人間であって、でも、互いに尊敬しあうものとし て、表現しようとしました。その想いが伝わりづらかったかもしれませんが、でも、今日、純哉の気持ちが 少しわかった気がしました。5 次元って素晴らしいなと思いました。同時に、一緒に立ってるこのメンバーの ことが誇らしいです。みなさんも、夢を追いかけて、掴んで、叶えてください。最高の夢を叶えました。 ありがとうございました。


溝口琢矢 :

 「ドリフェス!」が始まり、(自分の担当カラーが)「青だよ」と言われて、最初は戸惑いました。 「青」という色は、大好きで、憧れで、「青」は自分とは、真逆だと思ってました。憧れだっただけに、 その「青」になることが最初は苦しいかなと思うこともあったんですが、元々好きだった分、 プレッシャーも最初はあり、でも、なぜ頑張れたかと思うと、仲間がいたからです。 「青」のイメージを、メンバー、スタッフと、一緒につくっていけました。 みなさんから「慎くんが好きですよ」といってくれる言葉を聞いて、頑張って来てよかったと思いました。
 みなさんから応援<エール>を受け取れる、そんな場所がある、この「ドリフェス!」プロジェクトって 本当に、素敵だなと思っています。この空間、この感謝、絶対に忘れません。本当に幸せでした。


石原壮馬 :

 今日は、今まで思い出さなかったことも思い浮かんで来ました。 カード配りから始まり、全国行脚では、場所によっては(お客さんが)少ない人数のときもありました。 そんな時でも、応援してくれる人はそこにいたし、今日も、こうして、見えるだけでも、 こんなにたくさんの人がいて、見えないところにも、たくさん応援してくれた人がいて、 その積み重ねで僕たちは、今日、ここまで来れました。出会いが多かった分いろんな思い出があります。
 みんなが武道館に連れて来てくれました。誇らしいです。3年間の中で出会った人たち、みんなの力で、 夢だった武道館のステージに、今日ここに立っています。みんなに連れてきてもらいました。 みんなの気持ちも受け取り、サイコーのファイナルステージだなって思います。スタートした時には、考えられなかった武道館のステージがあり、そしてたくさんの出会いがあった。
 だから、何も悲しくないと思うんです。 僕らも、武道館に立たせてもらったことは、誇りに思いますが、みなさんも、誇っていい。 みんなで来ました、武道館。僕らだけでは「ドリフェス!」は、できません。 今まで出会ったみんなで、真の「ドリフェス!」を作りあげてファイナルステージまで走り抜けました。 みんなで称え合いましょう。ありがとうございました!

 「一人一人に感謝しています」と声を震わせながら噛み締め、涙をこらえてうつむいた株元英彰さん。戸谷公人さんは「ダメだよ株ちゃん泣いたら……」と声をかけたものの、時には顔を後ろに向け、涙を堪えながらの挨拶。

 涙まじりに息を切らし、胸の内全てを明かしてくれたような正木郁さん。太田将熙さんは客席のひとりひとりに丁寧に語りかけるように喋りかけ、富田健太郎さんはここに来るまでの葛藤を素直に吐露。及川慎との日々に「超幸せでした」と溢れんばかりの感謝を述べた溝口琢矢さん。

 そして、石原壮馬さんの挨拶は、デビューから日本武道館に至った道のりで出会った人全てに、彼自身の言葉でエールを贈ってくれたかのようでした。

笑顔を超えるサイコーの明日に向かって! 最後はやっぱり「イケるっしょ!」

 石原壮馬さんの「全ては最後、歌に乗せて届けましょう」に続き、キャスト全員が「『ETERNAL BONDS』」と曲名を口にすると、客席からは「あぁ」と悲鳴にも近い声が……。
 みんなの絆を歌ったこの曲はまさにキャストとファンがここまで歩いてきた道のりであり、未来に向けた内容。そう『ドリフェス!』の全てが詰まっているといっても過言ではありません。

 『ETERNAL BONDS』は2018年8月22日に発売されたDearDream の2nd アルバム「ALL FOR TOMORROW!!!!!!!」に収録されている1曲であり、現時点での最新アルバムです。さらに、『ETERNAL BONDS』は14曲中14番目と“最後の曲”。

 だからこそ、ファンは『ETERNAL BONDS』がファイナルステージのラスト曲であることを、キャストが言わずとも感じとっていたのではないでしょうか。

 たくさんの思い出を胸に歌われる『ETERNAL BONDS』7人が互いにハイタッチをしたり、客席に向かって大きく腕を振り続けていました。

 曲が終わり、客席から「ありがとう!」の言葉が降り注ぐ中、スクリーンではキャラクターの7人、ステージではキャストの7人がそれぞれ手をつなぎ、アンコールTシャツ姿の合計14人が「ありがとうございました!」と深々と一礼しました

  キャストの姿がステージから消えても、拍手と「イケるっしょ!」コールが鳴り止む気配はありません。その呼びかけに再び7人が登場し、なんとダブルアンコール!
 客席からステージに届けられた「歌ってぇ〜!」のリクエストに、石原壮馬さんが出した答えは「俺らが歌うのは当然として、みんなで歌おう。自分が『ドリフェス!』の一員だと思って、全員で曲を完成させようよ」。

 全員で作るその1曲は『ALL FOR SMILE! ~DearDream & KUROFUNE ver.~』。ステージから一方的にファンに届けられるだけの歌ではなく、客席を巻き込んだ日本武道館を覆い尽くすほどの力の限りの熱唱でした。
 ステージ上では7人が自由に駆け回り、端から端までファンの顔を見て、笑顔で手を振ります。なんと株元英彰さんは石原壮馬さんと戸谷公人さんをひとりずつ肩車! 

 この瞬間は『ドリフェス!』を愛する全員が、心からの笑顔を互いに見せ合ったサイコーの時間。歌い終わると、客席からも舞台からも拍手が。最後に石原壮馬さんが「『ドリフェス』という奇跡を胸に、誇りだと思って、明日も笑っていきましょう! イケますか!?」と大きな声で尋ねると、今まで以上の大ボリュームで客席は、お決まりのフレーズ「イケるっしょ!」。惜しみない拍手が日本武道館を包み込む中、ファイナルステージは終了となりました。

 DearDreamとKUROFUNEが紡ぎ出す歌声。その声はどこまでもキラキラしていて、爽やかでした。
 ファンはキャストに「エール」を贈る存在でしたが、応援歌のようでもある楽曲の数々は、キャストからファンに贈られる「エール」そのものでした。

 楽しかったとき、辛かったとき、悔しかったとき、悲しかったとき。人生にはいろんな日があり、全ての日が楽しいわけではありません。
 それでも『ドリフェス!』の曲を聴くだけで、一緒に口ずさむだけで……楽しい日はより楽しく、悲しかった日でも笑顔になれた人も多かったことでしょう。
 それは、どんなときでもキャラクターとキャストを合わせた14人が傍にいてくれからではないでしょうか。

 こうして幕を閉じたファイナルステージですが、閉演アナウンス中、インストゥルメンタルの『ALL FOR SMILE』に合わせるファンの歌声は大きくなり、ほとんどの人が席を離れようとしませんでした。
 泣き崩れる人もいました。最後まで歌い切ろうとしている人もいました。語り合う人たちもいました。余韻に浸っている人もいました。もうすぐ訪れる明日のため、席を立ち日本武道館を後にする人もいました。

 同じ『ドリフェス!』を愛したファンが、それぞれのペースで、明日に向かい始める────。
 『ドリフェス!』は日本武道館のファイナルステージでプロジェクトとしては区切りがついたのかもしれません。しかし、エールを贈ったファンの心には、これからも『ドリフェス!』という存在が生き続け、「サイコーの先」でみたこの日の景色と共に永遠となったことでしょう。

 ステージ写真カメラマン(KENTA Suzuki、JOKEI Takahashi、TAKUMI Nakajima)
 ©BNP/BANDAI, DF PROJECT

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ライター
熱しにくく冷めにくい、これと決めたゲームにはとことん食らいついていくタイプ。要領は良くない割に根性はあるので、分岐があると全パターン試したくなります。二次元のアイドルイベントに行きたいがために引きこもりを卒業できました。メガネ至上主義です。
 
構成
コスプレ雑誌の編集部を経て、電ファミ初の女性スタッフとなった編集者。乙女ゲームと育成ゲームをこよなく愛し、BLゲームを嗜んでいる。2.5次元舞台の観劇とコスプレ撮影が趣味。アニメに影響されフィギュアスケートを習っている。

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