コンソールゲームと同等のボリュームで描かれるVRアドベンチャーゲーム『東京クロノス』発売日決定。PC版は3月、PSVR版は7月に

 VRミステリーアドベンチャー『東京クロノス』の公式Twitterアカウントから、同作の発売日が発表された。Oculus Go、Oculus Rift、Steam版は3月20日、PS VR版は7月。当初はPC版の発売は2月、PS VR版を5月と告知していたので、発売延期を経て正式な発売日決定となる。

 『東京クロノス』は、10名未満のスタッフで構成されるスタジオMyDearestが開発しているVRアドベンチャーゲーム。昨年、クラウドファンディングを行い、目標金額は250万円のところ、3.25倍にもなる800万円を超える金額を集め、注目を浴びた。

 VRゲームはヘッドセットをつけ続けることで短時間で終わるゲームが多いが、本作はその常識を覆し、コンソールゲームと同等レベルの長大なシナリオがあるリッチコンテツであることを唄っている。そのため、シナリオも最後までやり続けたくなるような、先を知りたくなるストーリーとして注力しているという。なお、シナリオライターには、小説『今夜、君に殺されたとしても』『謎好き乙女と奪われた青春』で知られる瀬川コウ氏が抜擢されている。

 現在、明かされているストーリーは、誰もいない、時が止まったかのような渋谷に幼馴染たちと取り残されるという設定で、それ以外の情報はほとんど明かされていない。

 デモの映像をみると、VRを介した主人公の主観視点を介して、3D空間で登場するキャラクターたちが空間を動きつつ、テキストが表示されるビジュアルノベルがVRに落とし込まれているのがわかる。いわゆる普通のビジュアルノベルだと立ち絵の引きと寄りを、本作ではキャラクターの動きとして表現しつつ、大事なシーンでは一枚絵がキャラクターの上に投影される形で印象深いシーンを演出しているようだ。監督は3DCGアニメアニメーターであり、『楽園追放-Expelled From Paradise-』でモーション監督を務めた柏倉晴樹氏が手がけている。

(画像はYouTube | 「東京クロノス」第2弾トレイラー / 藍井エイル「UNLIMITED」より)

 本作のプロデューサーには『とある魔術の禁書目録』『ソードアート・オンライン』の編集者として知られ、メディアミックス手法に定評がある三木一馬氏が務めている。本作もまた、ライトノベル、アニメ、ゲームというエンタメ業界を横断したメディアミックス的な人材が集まっている。果たしてVRで長編アドベンチャーゲームは成立するのか。本作がどのように結実するのか今後とも要注目だ。

ライター/福山幸司

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ライター
福山幸司
85年生まれ。大阪芸術大学映像学科で映画史を学ぶ。幼少期に『ドラゴンクエストV』に衝撃を受けて、ストーリーメディアとしてのゲームに興味を持つ。その後アドベンチャーゲームに熱中し、『この世の果てで恋を唄う少女YU-NO』がオールタイムベスト。最近ではアドベンチャーゲームの歴史を掘り下げること、映画論とビデオゲームを繋ぐことが使命なのでは、と思い始めてる今日この頃。
Twitter:@fukuyaman
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