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人形アニメの巨匠・川本喜八郎氏の『道成寺』がYouTubeにて無料公開中。1976年に公開されたストップモーションアニメ。裏切られ、妄執にとらわれた清姫が蛇に変身し、愛した人を鐘ごと焼き尽くす

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人形アニメ作家・川本喜八郎氏の代表作『道成寺』YouTubeにて無料公開中だ。

本作は、僧侶に想いを拒まれた女性が蛇に変身し、道成寺で彼を鐘ごと焼き尽くすまでの様子が描かれる。公開された動画では、本作をふくむ6作が作品集としてまとめられている。

『道成寺』は、1976年に公開された約19分の短編アニメーションだ。原典は『今昔物語集』に収められた説話で、僧侶・安珍と、彼に恋した清姫の悲劇を描いた「安珍・清姫伝説」をもとにしている。川本氏は伝承に独自の解釈をくわえ、物語を映像化した。

本作は、安珍が熊野詣(くまのもうで)の途中に借りた宿で、清姫と出会う場面からはじまる。清姫は安珍に一目惚れし、強い想いを寄せるが、彼は約束を果たさずに去っていく。

裏切られたことに気づいた清姫は、足を血まみれにしながら、どこまでも追いかける。執念のすえに蛇の姿となって日高川を渡りきった清姫は、安珍が逃げ込んだ道成寺の鐘に巻きつき、彼を鐘ごと焼き殺してしまう。

作中では、人形がまるで“本物の人間”のように呼吸する姿や、怒りと悲しみの混じった鬼気迫る表情が、ライティングや「首」の使い分けなどによって緻密に表現されている。また、作曲家・松村禎三氏によるシタールを使った音楽も、不気味で物悲しい本作の世界観を特徴づけている。

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(画像は川本喜八郎/川本プロダクション公式Xより)

『道成寺』は現在YouTubeで公開されている。あわせて『花折り』『鬼』『旅』『詩人の生涯』『火宅』も公開中。川本氏の作品で使用された人形は、渋谷ヒカリエ内「川本喜八郎人形ギャラリー」および長野県飯田市「川本喜八郎人形美術館」にてそれぞれ展示されている。

ライター
物語、テキスト、音楽や演出──何かしらの要素で自分を揺さぶってくるような、引力のあるゲームに惹かれます。特に『デスピリア』『シルバー事件』『プラネットライカ』『夕闇通り探検隊』など、90~00年代のアドベンチャーゲームが好き。最近は、国内外のインディーゲームで遊ぶことが多いです。普段は美術作品を作ったり、フロアでゆらゆら踊ったり。
Twitter:@___sayome___

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