いま読まれている記事

韓国の『ディアブロ IV』コラボフードを試食したら、ハンバーガーにスペアリブを挟む暴挙など、あまりにも欲望に忠実なバカウマ飯だった。最新拡張セット「憎悪の帝王」での変更点などを聞く開発者インタビューも掲載

article-thumbnail-2604302t

1

2

皆さん、『ディアブロ Ⅳ』してますか?

ハクスラジャンルの金字塔である『ディアブロ』シリーズのナンバリングタイトルとして2023年にリリースされた本作も、はやいものでそろそろ4年目が近づいてきており、4月28日には記念すべきふたつ目の拡張パック「憎悪の帝王」が発売されました。

そんな憎悪の帝王と同時にやってきたシーズン13では、『ディアブロ』シリーズのファンにはお馴染みの「パラディン」、シリーズ初となる「ウォーロック」というふたつの新クラスが加わるなど、6月1日のリリース記念日を前に猛烈な盛り上がりを迎えています。

そんな「憎悪の帝王」の発売を記念して、なんと韓国では『ディアブロ Ⅳ』が実在のレストランとコラボして特別なメニューを提供する「キッチンディアブロ」というイベントが期間限定にて開催されるとのこと。ありがたいことに、電ファミは特別に招待を受け、そんな胸躍るイベントを先行で体験させていただくことができました。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_001

そこで目にしたのは……まさに「コラボ」でしかお目にかかることはないであろう、あまりにも気合の入りまくったフードの数々でした。しかもどれを食べてもバツグンにおいしいんですよ、これが。

たとえば……

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_002

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_003

スペアリブが2本も挟み込まれ、「丁寧に切りわける」なんて上品な食べ方は絶対に許さない悪魔的バーガー!

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_004

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_005

三大悪「メフィスト」の紋章が前面に押し出された邪悪すぎるペパロニピザ!

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_006

今回のコラボメニューのために特別に用意されたという、「通常の10倍(!?)辛い」らしいタバスコ“スコーピオン”ソースの山!!(めちゃくちゃ辛いですよ、という注意書き付き)

あまりにも、ガチすぎる!

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_007

ということで、今回は4月28日から5月17日にかけて、韓国・ソウルのレストラン兼バー「Devil’s Door」にて開催中のコラボイベント「キッチンディアブロ」の先行体験会の様子をお伝えいたします。

本イベントでは『ディアブロ Ⅳ』開発チームのアソシエイトゲームディレクターであるZaven Haroutunian氏へのメディア合同インタビューもおこなわれ、新たに追加されたクラスへのユーザーの反応や、『ディアブロ』らしからぬ癒し要素「釣り」に関する運営側の思考なんかも聞くことができましたので、ぜひ最後まで読んでいただければ幸いです。

取材・文・撮影/うきゅう


「上品に食べよう」なんて考えるな。皿を戦場とし、“悪魔的”に貪れ!

なにはともあれ、今回のために用意されたコラボメニューを見ていきましょう。まずはハンバーガー「Feast in Hell」です。意味は「地獄のご馳走」ですね。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_008

バンズや付け合わせの野菜が黒く着色され、更には鮮やかな赤のソースがまき散らされるなど、まさに「地獄」というビジュアルを皿の上でこれ以上なく表現している一品と言えるでしょう。

極めつけはなんといってもハンバーガーに挟まれた2本のスペアリブで、この暴力的な肉の存在感が、本バーガーのユニークさを確固たるものとしています。

なにせ、このままでは掴んで食べることも切り分けることもほぼ不可能なのです。ハンバーガーなのに。結果として、バーガーを食べようとする者はバンズを開き、なかのスペアリブを皿状に展開した上で、食事を開始することになります。

そうすると、どうなるのか?

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_009

こうなります。グロい! 通常ならば食べ物に対して形容する言葉ではないですが、こと「キッチンディアブロ」に限っては、それも許されるような気がします。なぜなら、このバーガーが体現するのは地獄。天使たちとお上品に午後のティータイムを楽しむような場所ではないのです。

むしろ、肉を引きずり、皿中にしぶきを散らし、“悪魔的に”貪る。そうしてこそ、この料理を十全に味わったと言えるのではないでしょうか?

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_010
スペアリブに関しても黒いのはあくまで着色であって、コゲではない。どう撮影しても地獄のような絵になるあたり、「Feast in Hell」の名に偽りなし。

スペアリブを取り除いてバーガーを切ってみると、なかからは紫キャベツのピクルスと思しきものが覗きます。

細切りにされているため、断面からいい感じにはみ出し「肉からこぼれた臓物」的な雰囲気を漂わせているのが面白いです。視覚的なグロテスクさ、地獄感を増すいい演出と言えるでしょう。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_011

そんな「Feast in Hell」、味もバツグンに良く、もりもりとあっという間に食べきってしまったのですが、食べ終わった後の満足感をさらに増してくれるのが、皿です。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_012

赤、黒、黄。人間が危険を感じる色合いの液体がそこら中に飛び散り、何かを引きずったような痕が刻まれ、肉を削ぎ取られた骨が転がる……。

この光景、『ディアブロ』シリーズにおけるダンジョンの踏破後を想起させませんか? ダンジョン内にひしめく悪魔どもを蹂躙し、めぼしい財物を奪い取って、そのダンジョンを引き返している時の光景そのものが、料理を食べた後の皿の上に再現されているのです。

食べる前から食べている間、食べ終わった後に至るまで、その作品の世界観を料理として表現する。これがプロの技か……と、筆者はとにかく感服してしまいました。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_013

二品目は、ピザ「Mep(izza)hist」です。『ディアブロ IV』の顔であるリリスの父親にして、『ディアブロ』シリーズにおける強大な悪魔「三大悪」の一体、なにより今回の拡張セット「憎悪の帝王」においてボスとしてプレイヤーの前に立ちはだかる、メフィスト(Mephisto)の名をもじった名称となっています。メ“ピ”ィストとでも呼ぶべきでしょうか。

全面を毒々しい赤が覆っていて一見するとピザであることすら判別できないのですが、赤い生地の下には美味しそうなペパロニピザが鎮座しています。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_014

「Mep(izza)hist」のひときわ振るっている部分は、上の赤い生地を店員さんが目の前でグチャグチャに叩き割ってくれる演出にあります。それはもう、なんの遠慮もなく、バキバキにしてくれます。メピィストというか、「アンチ・メフィスト」ピザという様相。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_015

皿の上でメフィストの紋章がボコボコと砕けていく様は、拡張セットへ挑むにあたって「メフィストをぶっ潰す」というプレイヤーの意気込みを表現しつつも、それを食べるということに一抹の不安が残る部分でもあります。

なんといってもメフィストは三大悪の長兄であり、極めて狡猾な存在です。紋章を砕いた程度で、無効化できるものでしょうか? ワールドストーンを手に取ったことでメフィストの誘惑を受け続ける苦難の旅路を強いられたネイレルのようになってしまうのでは?

などと、ストーリーの流れを思い出させるような、フレーバーに溢れた一品がこの「Mep(izza)hist」です。もちろん、味のほうもよく、ペパロニの辛味がピリッと効いた大変おいしいピザです。

また、今回のコラボを実施するにあたって、なんと店舗には特別に「激辛ソース」まで手配されていました。過去のバーガーキングコラボでもそうでしたが、『ディアブロ』コラボでは辛味を強調するのがモットーなんでしょうか?

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_016
“スコーピオン”ソース。両脇には「辛いから気を付けてください」と韓国語で注意書きもされていました。

筆者もすこし振りかけてみましたが、口に入れた瞬間は意外と刺激が少なく「こんなもの?」と侮った瞬間、じわりと熱を帯び猛烈に辛くなっていくという、これもまた悪魔的と呼ぶにふさわしいソースでした。辛いのが得意な方は、試してみてもいいかもしれません(つけすぎには注意!)。

悪魔に支配されたキッチンで、人類に遺された唯一の希望……その名もホラドリムのキューブレッド!

とにかく赤だの黒だの辛味だの、恐ろし気な食べ物が大挙してやってくる本コラボメニューですが、サンクチュアリは絶望をもたらす悪魔たちだけのものではありません。人類にとっての希望の光、それこそが秘密結社ホラドリムであり、その遺物「ホラドリム・キューブ」です。

拡張セット「憎悪の帝王」で実装されるこのアイテムは、ゲーム内の装備品を強化したり、別のアイテムへと変換したりと、悪魔たちとの戦いをさまざまな形でサポートしてくれる存在です。

そんなホラドリム・キューブをモチーフとしたデザートこそが「Horadric cubread」。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_017

ホラドリム・キューブを象ったトーストのなかには、マンゴーやリンゴ、ブルーベリー、クルミなど色とりどりの具が閉じ込められており、口に含むと果実の甘味とシナモンの香りが充満して非常においしいです。サイドに配置されたバニラアイスなどをつけながら食べると、さらに味わいが増しました。

ここまで紹介したバーガーやピザは、モチーフが地獄だの悪魔だのと言うだけあって、皿の上で格闘するかのように肉を削いだり、ピリ辛の味付けがされていたりと一筋縄ではいかない装いでしたが、こちらは人類側の助けになるアイテムというだけあって、甘く、柔らかく、優しい、一種の癒し的な存在。猛然と料理を貪っていた筆者も、ようやく一息つくことができました。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_018

また、本コラボではドリンクも2種類用意されており、一方はレモンと紅茶、もう一方はハイビスカスとストロベリーが調合された、甘くておいしいジュースでした。微炭酸なのも、食事に軽やかさをもたらしていてよかったですね。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_019
展示されていた食品見本。『ディアブロ IV』のゴブレットが禍々しすぎる。

以上、キッチンディアブロで供されるコラボメニューについて、ざっと触れていきました。最後に、本商品の気になるお値段の方も見てみましょう。

店内に掲示されていた価格表によると、ハンバーガー「Feast in Hell」が2万9500ウォン、ピザ「Mep(izza)hist」が2万3000ウォン、デザート「Horadric cubread」が1万8000ウォンとなっています。

記事執筆時点での為替レートでは1円が約9ウォンで取引されていますので、それぞれハンバーガーが約3300円、ピザが約2600円、デザートが約2000円という計算になるでしょうか。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_020

さすがにお安くはないですが、いずれもしっかりと食べ応えのあるサイズで満足感は非常に高かったですし、ひとりで全メニューを食べ尽くすのは相当な大食漢でないと厳しいかもしれません。

ピザやデザートは複数人でシェアできるようなカットも施されていましたので、複数人で訪れ、思い思いに注文しながら気になったものを分け合うなんていうのも、イベントらしくてよいのではないでしょうか。

なにより重要なのは、「出来立て」が食べられる点です。今回の先行体験会は多くのメディア関係者やインフルエンサーが来場していた都合上、料理は作り置きとなっており、ハンバーガーもピザも冷たい状態で届けられました。「冷たくてもこれだけ美味しいの!?」と驚くレベルだったのですが、それはつまり温かければさらに美味しいということでしょう。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_021
シェフの方からそれぞれの料理への説明もありましたが、韓国語でおこなわれたため内容はわかりませんでした……。

イベント関係者に確認したところ、キッチンディアブロの正式な営業中は出来立てを食べることができる、ということでしたので、もし4月28日から5月17日のあいだに韓国・ソウルへ行く機会のある方がいれば、レストラン「Devil’s Door」へ立ち寄り、『ディアブロ IV』の世界観に浸りながら悪魔的な料理に舌鼓を打ってみてはいかがでしょうか。

なんでも、イベント期間中にコラボメニューを注文した方にはゲーム内で使えるコードのお土産まであるそうですので、ぜひお立ち寄りの際はゲットしてみてください。

現世にサンクチュアリが顕現したかのような装い。時間帯によってはライトアップで店内が赤く染まり、気分はまるでヘルタイド

ディアブロの世界観が表現されているのはコラボフードだけではありません。お店全体にもさまざまな意匠が施され、荒廃したサンクチュアリの空気を現実へと映しとっています。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_022

入口を開いてまっさきに視界へ飛び込んでくるのは、作中に登場する予言者の肖像画と、リリスやメフィストの意匠が随所に施された祭壇です。リリスの立像が抱えているのはメフィストの頭部でしょうか?

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_023

そこから扉をもう一枚挟んで店内受付には、リリスとともにサンクチュアリを生み出した天使「イナリウス」の像が配置され、さまざまな『ディアブロ』関係のイラストが展示されています。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_024

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_025
ビジュは本当にカッコいいイナリウス。

店内に入ると、あやしすぎる白装束のマネキンがなにやら儀式的なことをやっている現場が現れます。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_026

サンクチュアリをウロウロしているとよく見る光景ではありますが、現実にこんなのがいたら絶対に近寄れませんね。夜道で出くわしたら泣いちゃうかも。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_027
赤くライトアップされると、ヤバさも倍増。

ちなみに、店内の大きな窓にはすべて予言者とメフィストのイラストが描かれており、どこを見てもメフィストと目が合うというかなりの恐怖体験をすることもできました。犬形態の時はけっこう愛嬌あるのに、メフィストの素顔ちょっとおそろしすぎる。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_028

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_029

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_030
二階部分にも『ディアブロ IV』のアートが。

また、お店の入り口にはフォトスポット的なものが用意されており、先行体験会ではめちゃくちゃ気合の入ったリリスのコスチュームに身を包んだ方のお写真を撮ることもできました。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_031

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_032

キッチンディアブロのコラボをおこなっているレストラン「Devil’s Door」は、ざっくり数えたかぎり150~200人程度は収容できそうな大きな店構えで、店舗名に「Devil」とあるようにもともと悪魔をモチーフとしたお店として経営されているようです。トイレのアイコンにも悪魔が使われていて、面白かったですね。

『ディアブロ Ⅳ』イベントレポート:やりたい放題すぎるコラボフードと開発者インタビュー_033

1

2

編集者
小説の虜だった子供がソードワールドの洗礼を受けて以来、TRPGを遊び続けて20年。途中FEZとLoLで対人要素の光と闇を学び、steamの格安タイトルからジャンルの多様性を味わいつつ、ゲームの奥深さを日々勉強中。最近はオープンワールドの面白さに目覚めつつある。
Twitter:@reUQest

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ