編集部ひとことレビュー
日本古来の降霊術と言えるようなものに百物語がある。
参加者が集まってひとつひとつ怪談を語り、最後の怪談を語り終えると、怪異が起きるという怪談会スタイルだ。
本作は、その百物語をサウンドノベル化した作品というわけだ。
『古伝降霊術 百物語〜ほんとにあった怖い話〜』は、セガサターンで発売された約20年ほど前の作品で、じつはPCエンジンで発売された『百物語〜ほんとにあった怖い話〜』の続編にあたる。
本作で読める怪談は、ホラーコミック誌『ほんとにあった怖い話』に一般投稿された実話系怪談を元に作られたものだ。
監修を務めるのは、夏の怪談を彩る名語り手の稲川淳二。その手腕もあって、“ほんとうに怖い”と、いまだ高い評価を持つ作品に仕上がっている。
当時としては大ボリュームのCD2枚組で製作されたため、随所に実写のイメージ映像、動画、恐怖シーンのCGなどが盛り込まれており、これらが怪談をよりいっそう盛り上げてくれる。
なかにはテキストを読み進めていると、いきなり心霊現象を再現する動画が始まったりするニクイ演出も。
さらに監修の稲川淳二自身の手による怪談話も収録。数話を読み進めると再生される仕組みで、あの独特の稲川節を聞くことができる。
これが目当てのファンも多かったというほど、存分に怖い話が楽しめるのだ。
いまでも十分に楽しめる作品であることが、いつの時代も怪談の怖さは不変であることを物語っている。
古伝降霊術 百物語~ほんとにあった怖い話~
発売年月日 | 開発元/発売元 | プラットフォーム |
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1997年8月8日 | ハドソン | セガサターン |
特記事項 | ||
なし |
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