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「心霊現象を再現する動画がいきなり始まる演出がニクイ」『古伝降霊術 百物語〜ほんとにあった怖い話〜』【ホラゲレビュー百物語】

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画像は【ニコニコ動画】百物語の実況がやりたくて…夏 Part1 ごあいさつ+蝋燭1本目より
画像は【ニコニコ動画】百物語の実況がやりたくて…夏 Part1 ごあいさつ+蝋燭1本目より

【ゲーム概要】
 PCエンジン用ソフト『百物語~ほんとにあった怖い話~』(1995年発売)の続編として制作されたサウンドノベル。前作に続き、百物語を題材としており、ホラー小説『ほんとにあった怖い話』(朝日ソノラマ)に寄せられた一般投稿による実話怪談を元にした作品となっている。監修は、タレントの稲川淳二。

編集部ひとことレビュー

 日本古来の降霊術と言えるようなものに百物語がある。
 参加者が集まってひとつひとつ怪談を語り、最後の怪談を語り終えると、怪異が起きるという怪談会スタイルだ。
 本作は、その百物語をサウンドノベル化した作品というわけだ。

 『古伝降霊術 百物語〜ほんとにあった怖い話〜』は、セガサターンで発売された約20年ほど前の作品で、じつはPCエンジンで発売された『百物語〜ほんとにあった怖い話〜』の続編にあたる。
 本作で読める怪談は、ホラーコミック誌『ほんとにあった怖い話』に一般投稿された実話系怪談を元に作られたものだ。
 監修を務めるのは、夏の怪談を彩る名語り手の稲川淳二。その手腕もあって、“ほんとうに怖い”と、いまだ高い評価を持つ作品に仕上がっている。

 当時としては大ボリュームのCD2枚組で製作されたため、随所に実写のイメージ映像、動画、恐怖シーンのCGなどが盛り込まれており、これらが怪談をよりいっそう盛り上げてくれる。
 なかにはテキストを読み進めていると、いきなり心霊現象を再現する動画が始まったりするニクイ演出も。

 さらに監修の稲川淳二自身の手による怪談話も収録。数話を読み進めると再生される仕組みで、あの独特の稲川節を聞くことができる。
 これが目当てのファンも多かったというほど、存分に怖い話が楽しめるのだ。

 いまでも十分に楽しめる作品であることが、いつの時代も怪談の怖さは不変であることを物語っている。

(動画投稿:トシゾーさん)

古伝降霊術 百物語~ほんとにあった怖い話~

発売年月日開発元/発売元プラットフォーム
1997年8月8日ハドソンセガサターン
特記事項
なし

(C)1997 HUDSON SOFT

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