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ガッチマンが『P.T.』を語る「明確なクリア方法についてアレコレ議論したのが懐かしい」【ホラゲレビュー百物語】

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画像は『P.T』公式サイトより
画像は『P.T』公式サイトより

【ゲーム概要】
 闇に包まれた一軒家を舞台にした、一人称のホラーアドベンチャー小品。7780s Studioという謎のインディーメーカーから配信専用で無料公開され、まずナビゲートもほぼない、難度の高い、そして鮮烈な怖さを持った作品と話題を呼んだ。ついでクリア後に、『メタルギア』シリーズの小島秀夫監督の名や『パシフィック・リム』などで有名な映像監督ギレルモ・デル・トロ氏、そして『SILENT HILLS』の文字が登場することから、この作品が『サイレントヒル』シリーズの最新作『SILENT HILLS』を予告するプレイアブルティザー(=P.T.)であったことがわかる仕掛けで、さらに話題を集めた(7780は静岡県=サイレントヒルの面積(平方キロ))。だが、『SILENT HILLS』の製作が中止されたことが関係者の口から語られ、追って、シリーズは続くがこのタイトルの開発が中止されたことが正式に発表、2015年4月29日には配信が終了した。未成のAAAタイトルとして伝説となった。

ガッチマンのひとことレビュー

 実は最初、ホラーかどうかもわからないまま「雰囲気がいいな」と思って始めたんですね。でもプレイしてみたらあまりに怖いので……もう、ひたすらやりたくなくなっていきました(笑)。
 これまで色んなホラーゲームをやってきて、実は「本当に怖い」と思ったことはなかったんです。でも『P.T.』だけは別でした。もうとにかく、「何かをする」ということそれ自体の全てが怖い。

 内容そのものは、家の廊下をループしながら何度も探索をしていくだけの、とてもシンプルなゲームです。でも、お風呂場の浴槽を覗くこと一つとっても、魅せ方がハンパなく上手くて、思わず躊躇してしまう。そんなふうに、精神的に非常に来る感じは、やはり日本人好みの怖さなのだと思います。世界観自体は海外の雰囲気ですが、実は『リング』や『呪怨』のようなジャパニーズホラーに近い恐怖があると思います。

 実況では、ネットで「クリアできない」と話題だったので、「なんとしてもクリアしてやろう」と必死でやりました。悩みながらのプレイだったので、「あれから1時間経ちましたが、変化はありません……」とか言ってて、もはや心霊スポットの実況中継みたいでした。

 ただ、結局明確なクリア方法はわからなかったです……。
 一応、2年経った今でも完璧なクリア法は編み出されていないようです。当時、海外勢と一緒にネットであれこれ議論したのが懐かしく思い出されます。わからない部分について、みんなであれこれ言い合う……そんなゲームならではの楽しさも魅力的な作品でした。

(動画投稿:ガッチマンさん)

プロフィール
  ニコニコ動画で活躍する実況プレイヤー。ホラー系ゲームを「怖くないように見せる」プレイスタイルが評判。自らを「ゲーム紹介おじさん」と称し、ゲームの良さを前面に出したその実況スタイルは評価も高い。

P.T

発売年月日開発元/発売元プラットフォーム
2014年8月14日〜2015年4月29日7780s StudioPlayStation 4
特記事項
配信終了

(C)2015 Konami Digital Entertainment

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