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『DYNAMIC CHORD』がついに舞台化! 白熱のライブシーンはどのように演じられるのか──『DYNAMIC CHORD the STAGE』のこだわりを演出家+ヴォーカル役のキャスト4名にインタビュー!

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 楽曲とボイスドラマが楽しめるCDシリーズを皮切りとして、2014年にhoneybee blackから発売された『DYNAMIC CHORD』【※】が、なんと舞台化決定! 『DYNAMIC CHORD the STAGE』として、2019年5月11日から15日まで上演されます。

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『DYNAMIC CHORD the STAGE』ティザービジュアル

※『DYNAMIC CHORD』
『羊でおやすみ』シリーズや、『Starry☆Sky』を手がけた女性向けブランド・honeybeeから派生したhoneybee blackが2014年にから展開するvocal CDシリーズ。これまでにドラマCD、ゲーム、TVアニメ、コミカライズとさまざまなメディアミックスがなされている。世界を股に懸けて活躍するカリスマバンド「KYOHSO(キョーソー)」、高い実力を誇りエモーショナルなロックサウンドで魅せる「Liar-S(ライアーズ)」、ポップでキャッチーなプログレッシブロックがウリの若手バンド「[rêve parfait] (レーヴ パッフェ)」、海外でも精力的に活動を行い、若い世代の話題を集める注目株「apple-polisher(アップルポリッシャー)」の個性豊かな4組のバンドの物語が描かれている。

 『DYNAMIC CHORD』といえばファンたちの間で、「とにかくバンドサウンドが至極」「アーティストが持つ個々の人間性が深く、向き合うとのめり込んでしまう」「ゲーム版は、物語の感想を言葉で表現することが不可能」など、人と音楽から受けるそれぞれのリアル感が話題となりました。
 さらにゲーム版では“バンドマンとの甘く激しい恋物語”が味わえたり、コミカライズでは “彼らが目指す音楽とはなにか──”が深く紡がれたりなど、メディアごとにアーティストの違った一面を知ることができるシリーズでもあります。

 そんな『DYNAMIC CHORD』が舞台化! 舞台ということは、目の前で世界観が味わえるということです。物語やライブシーンはどう表現されるのか……。
 いまから、その全貌が気になるファンの方も多いのではないでしょうか。

 そこで、今回は『DYNAMIC CHORD the STAGE』で演出を務める石岡貢二郎さんに加え、各バンドでヴォーカルを務めているアーティストを演じることが決定した「KYOHSO」YORITO役の新里宏太さん「Liar-S」檜山朔良役の三山凌輝さん「[rêve parfait]」King役の松岡卓弥さん「apple-polisher」NaL役の藤家和依さんのキャスト4名に集まっていただき、本作の注目ポイントである「歌」や、「物語」の軸についてお伺いしました。

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左から:松岡卓弥新里宏太石岡貢二郎三山凌輝藤家和依

 舞台稽古はまだこれから……という段階ですが、だからこそキャスト陣が『DYNAMIC CHORD』のアーティストに感じた素直な思いが語られています。

文/渡邉千智
構成/かなぺん
撮影/田中一矢
ヘアメイク/片岡一樹、福田亜由実(AXY hair&make)


“バンドの佇まい”を大切にリアル感を追及する舞台

──『DYNAMIC CHORD』といえば、“甘く激しく、魂震えるステージへ”がキャッチフレーズのバンドの物語です。そこで「KYOHSO」「Liar-S」「[rêve parfait]」「apple-polisher」と各バンドでヴォーカリストを務めているアーティストを演じるみなさんに集まっていただきました。みなさん、出演が決まったときはどのように感じましたか?

新里宏太(以下、新里):
 「KYOHSO」のYORITOを演じさせていただくのですが、『DYNAMIC CHORD』がバンドものなので、ライブと演劇の融合です。
 ですから「これまでの2.5次元舞台とはまた違う新たなエンターテインメントだな」と感じました。そこに僕が参加できる嬉しさがありましたね。

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新里宏太

三山凌輝(以下、三山):
 僕にとって『DYNAMIC CHORD the STAGE』はふたつめの舞台作品になります。初めて出演した「2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ」では明るく天真爛漫な役でしたが、今回、演じさせていただく「Liar-S」の檜山朔良はクールなアーティスト。
 これまでの経験とは真逆の役なので、ワクワクしています。いい意味でみなさんの期待を裏切りたいなと思っています。

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三山凌輝

松岡卓弥(以下、松岡):
 僕は普段舞台よりも歌手活動をしているので、「2.5次元舞台をもっと勉強していかないと」と、じつはとてもプレッシャーを感じています。
 キャストが発表されたときは、『DYNAMIC CHORD』ファンの方に僕が「[rêve parfait]」のKingを演じることをどう受け止めてもらえるか怖くて、みなさんの反応が気になってしまいました。とはいえ、勝負はこれからですから、気合は十分に入っています。

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松岡卓弥

藤家和依(以下、藤家):
 僕も松岡くんと同じく普段はバンドをやっています。2.5次元舞台が初体験になるため、出演が決まったときはビックリしたのと同時に「僕で大丈夫かな?」という不安もありました。
 でも、周りの友人たちから「やったほうがいいよ」と背中を押してもらえたのと、つもバンド活動をやっているからこそ、バンドモノの作品で表現できるものがあると思い、だからこそ、「apple-polisher」のNaLを演じてご期待に応えたいなと感じました。

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藤家和依

──こうして集まっていただくと、音楽活動が豊富な方々が起用されているように思います。やはり、“バンド”というテーマへのこだわりでしょうか?

石岡貢二郎(以下、石岡):
 舞台の全貌が決定していくのはまだまだこれからの段階なのですが、今の時点で僕が一番考えているのは、ウソっぽくしたくないということです。
 たとえばロックバンドなら“ロックバンドの佇まい”があると考えているんですね

 だからこそ「マイクを持ってりゃいいんでしょ?」ではなくて、ヴォーカル4人の佇まいから、しっかりと本物感は出していきたいですね。歌に関しては、三山くんの歌は聴いたことがありますし、松岡くんも藤家くんもCDデビューをしている。
 さらに先日、舞台で新里さんの歌を聴かせてもらいました。みんな素晴らしい歌声の持ち主です。

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石岡貢二郎

──バンドそれぞれが個性豊かなので、その“佇まい”が舞台で見られるのかと思うとワクワクしますね。

新里:
 大変なのは、自分の歌い方とはまったく違うアーティストの歌い方やクセを研究しないといけないところです。さきほど楽屋に集まったときに話をしていました。

松岡:
 うん。曲を聴きながら「難しそうだな」と思いました。

藤家:
 自分の歌であれば、自分が歌いやすいキーに合わせて曲も作るし歌うのですが、今回はキーもヴォーカルも演じるアーティストの方に合わせないといけない。そこが一番の挑戦でもあるし、プレッシャーでもありますね。

三山:
 僕以外は音楽活動歴があるみなさんなので、そういう意味では自分にとってのチャンスだなと思いました。「声の高さや低さ、クセはしっかり取り入れていかないと」と思っています。

石岡:
 やはり、ミュージカルはもちろんですが、生音は迫力が違いますからね。

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松岡卓弥

──生音といえば三山さんが演じる檜山朔良はギター&ヴォーカルというポジションなのですが、そのあたりはどのように演じられるのでしょうか?

石岡:
 三山くんは、ギター弾けるの?

三山:
 中学の頃にやっていましたけど、Fコードでつまずいて乗り越えられなかったことがあります……(笑)。

──ギター演奏における“最初の壁”といわれるコードですね。

三山:
 そうなんですよ。でも、先日久しぶりにギターを持ったら手が大きくなっていたこともあって、Fコードを押さえられるようになっていました。
 今回はギターの指導もいただけるようなので、改めてギターを持った佇まいからしっかり頑張りたいです!

──ギターはもちろんですが、いろんな楽器が登場しますよね。

松岡:
 楽器でいえば、ドラムの音は明確に聞こえるし、リズムは一番大事なので大変じゃないかと思っています。

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三山凌輝

── 一発の音がとても目立ちますものね。

藤家:
 ドラムといえばSHINOMUNEを演じるKEN’ICHIくんがキャスト陣にいますね。

──KEN’ICHIさんは元SEX MACHINEGUNSで活躍し、現在もヘヴィメタル系のドラマーとして活躍されている、いわば“プロドラマー”ですよね。

藤家:
 KEN’ICHIくんと僕は、これまでにライブで対バンすることがあったので、キャスティングを知ったときはビックリしました。
 まぁ、SHINOMUNEは「KYOHSO」で、僕が演じるNaLは「apple-polisher」なのでバンドが異なるんですけどね(笑)。

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藤家和依

──(笑)。バンドが4組出演というだけで、もうライブシーンの迫力がいまから楽しみなのですが、それぞれどのようになりそうでしょうか?

石岡:
 バンドごとのイメージカラーやモチーフがあるじゃないですか。「apple-polisher」のリンゴ、「[rêve parfait]」のチェスとか。それらを演出でどう活かしていくかは、まだまだこれからの段階なのですが、そういう部分を踏まえて“ウソっぽくしたくない”なと。

 それに4組ともバンドとしての活動年数が違いますよね。ベテランにはベテランの、若手には若手のよさがありますから。
 とくに「KYOHSO」は“世界を震わせるバンド”ですし。

新里:
 そう聞いて、僕が一番震えていますから。

一同:
 (笑)。

石岡:
 KYOHSOはカリスマバンドなので、それを若手バンドがいい意味で掻き回してほしいなと思いつつ。もちろん、それぞれのアーティストたちの性格も踏まえてですが、ストーリーはバンドが2組ずつ語られるため2パターン上演されまる。

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新里宏太

──作品が『DYNAMIC CHORD』ということもあり、どうしても気になってしまうバンド感についてまず伺いましたが、ストーリーはどのような内容でしょうか?

石岡:
 アプリ版「DYNAMIC CHORD JAM&JOIN!!!!」の中でメインとして描かれているドキュメンタリーが軸となります。16人のバンドマンそれぞれが魅力的なので、その個性をしっかり目立たせて、アーティストが目の前にいる感覚を楽しんでもらいたいと思っています。
 
 「KYOHSO」と「Liar-S」が軸の物語と、「[rêve parfait]」と「apple-polisher」が軸の物語になる予定です。4バンド16人の魅力は、ひとつの物語では伝えきれないと思ったので、ふたつの物語で上演しましょうとなりました。

──楽しみが2倍ですね。

石岡:
 始まりは同じですが、辿り着くまでの道のりをそれぞれの目線で描いていきます。

 バンドマンでも役者でもどんな人でも、夢を目指すことは変わらないと感じていて、『DYNAMIC CHORD』のアーティストたちも何の苦労もなく成功したわけではなく、血の滲む努力のうえに今の輝きがあるんだと思います。
 そういったところに共感してもらえるような作品にしていきたいですね。

──舞台稽古前ということなので、それぞれのアーティストを深掘りするのはこれからだと思いますが、今の時点で演じる側としてアーティストに対する印象はいかがでしょう?

新里:
 YORITOの気まぐれな感じ……僕も自分のライブのときはMCを決めずその場のお客さんのノリで対応したりするのでそういう部分は共感できました。ライブパフォーマンスもそうだし、彼の歌に対する熱意はグッとくるものがありますね。

三山:
 檜山朔良はクールさのなかに少しダークさが垣間見える印象です。とにかくカッコいい。僕自身明るい役を演じることも好きですが、朔良のような人間も素敵だなと思います。だからこそ朔良を通して、自分の新たな引き出しを開けられたらと思っています。

松岡:
 Kingもめちゃくちゃカッコいいですよね! 線の細い感じがする一方で、“King“というだけあって存在感もあります。「[rêve parfait]」のポップ感は、僕も大好きなので、親近感がわきました。

藤家: 
 NaLはアーティストのなかでも年下ですが、歌に熱い思いがあって何よりファン思い。彼の「バンドや歌、ファンを大事にする思い」だったり「素直に言葉にできること」は、すごくカッコいいです。当然だと思っていても、とくに男の子は恥ずかしくて感情を言葉に出すことが難しかったりする。そういう点で、NaLは男の僕から見ても本当に素敵なんです。

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新里宏太

──そんな彼らを最初に体感したのは、ビジュアル撮影のタイミングかと思いますが、そこで意識したことを教えてください。

新里:
 ステージに立ったときのYORITOを意識しました。色気だったり、熱意のあるバチッとした表情だったり。ポージングは自然と出てきたと思います。
 YORITOは大胆なタトゥーが入っているので、ビジュアル撮影ではタトゥーシールを付けていたのですが、落とし方を知らなくてバリバリと落としていたら……撮影後も胸にタトゥーの模様が残ってしまいました(笑)。

三山:
 檜山朔良はクールな表情を意識しました。笑ったとしても“フッ”という感じ。撮影した衣装もスーツスタイルでとてもスタイリッシュ。僕は実年齢が朔良より下なので、しっかりと大人な部分も見せて衣装に飲まれないようにしていました。

松岡:
 衣装が全体的にピンクだったので、とてもポップで可愛かったです。頭に王冠もつけたりして、ふだん着られないようなキラキラとしたきらびやかな衣装にとてもテンションが上がりました。 
 撮影前にKingを可能なかぎり研究して挑んだので、苦戦はしなかったように思います。ビジュアル撮影を終えて、改めて決まったからには自信を持って挑んでいこうと感じました。

藤家:
 衣装を着たら、NaLの気持ちに寄り添えた感覚があったので、ビジュアル撮影を通して“見た目”の大切さを感じました。
 以前、きらびやかな衣装でステージに立っていたこともあるので、衣装を見た瞬間は「懐かしいなぁ〜」と感じていたのですが、身につけてみると、NaLというアーティストと一緒になれた感じがしました。不思議と自然になれた気がします。

石岡:
 衣装姿だと、やはりイメージが湧きやすくなりますね。僕も普段の姿だと、やはり本人がチラついてしまいますから。
 今回の舞台では三山くんをはじめ、これまでに舞台を一緒にしたキャストも何人かいるので、ビジュアルを見ながら演出をつけていきます。

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藤家和依

──石岡さんはこれまでに多数のショーでステージングを手がけています。“演出”という面で舞台を考えると、今回も石岡さんならではの“SHOW感”を期待しています。

石岡:
 エンターテインメントが好きなので、全体的に“ライブ感”が自分のなかのコンセプトなんです。それはお芝居の面でも。ライブ感と言うと様々な捉え方がありますが、僕は日常生活も”ライブ感”だと思うんですね。

──リアルさでしょうか。

石岡:
 そうです。日常での会話の面白さやリアルなテンポ感みたいなものは出していきたいなと。脚本のおかざきさとこさんとも会話の面白さ、そこから垣間見える個々の性格や、アーティスト同士の関係性は重要視したいねと話しています。

 「このアーティストはこういう性格です」という説明から入るのではなく、会話のなかで「こういう人なんだ」とわかっていくようにしたいですね。
 そのうえで、ライブシーンはド派手に見せたい。せっかく舞台にするなら挑戦したいこともあって、原作ファンの方に「こう来たか」「こういうアプローチもあったのか」と感じてもらえたらいいなと思っています。やはりバンドってお客さんも一体になって楽しめものなので、今回も実際にそうなればいいなと考えています。

──物語に加えてバンド4組のライブも楽しめるとは、まさに1度で4度美味しい状態ですね。

石岡:
 ライブがどのように味わえるかは、ぜひ楽しみにしていてください。

──今から全力で楽しみにしておきます。ちなみに石岡さんはヴォーカル陣だと三山さん以外は初共演となるわけですね。

石岡:
 そうです。だからキャストともコミュニケーションをどんどん取っていきたいですね。「普段どんなことをしているのか、「何が好きなのか」というようなことから。
 『DYNAMIC CHORD』のアーティストたちもバンドとして活躍している一面だけではなく、人間的な面が必ずあるので双方の人となりをしっかりと知っていきたいですね。

三山:
 僕は、石岡さんと以前ご一緒させていただきましたが、今回はまた違った雰囲気の自分の一面を見せられるのが嬉しいです。演出が石岡さんだって聞いたときから楽しみでした。

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三山凌輝

──三山さんから見た、石岡さんはどんな方ですか?

三山:
 優しくて人情にアツい方なんですけど……怒ると怖いです。

松岡:
 えー!

新里:
 そうなの!?

藤家:
 ほんと?

石岡:
 いやいや(笑)。前に三山くんに怒ったときはダメ出し中に、髪をイジってたからだよ。

一同:
 (笑)。

石岡:
 じつは、こうしてみんなで話すのは、このインタビューが初めてだから「今日は頑張るぞ!」って思ってきたんだけど、大いに盛り上がれていろんな発見がありました。

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松岡卓弥

──これから仲間として、ひとつの舞台を作り上げていくこととなりますが『DYNAMIC CHORD the STAGE』でそれぞれのアーティストをどのように演じていきたいですか?

新里:
 YORITOは他のバンドが憧れる存在ということもあって、稽古から空気を引っ張っていけたらなと。僕自身「どうしたら憧れてもらえるか?」という意識も強く持って稽古に臨んでいきたいです。

松岡:
 プレッシャーもありますけど、「Kingを演じるのが松岡卓弥でよかった」と思ってもらえるように頑張ります。「[rêve parfait]」のメンバーを演じる役者たちとも同じ目標を持って、一緒にステージに立てたらと思います。

三山:
 僕はもともとがワチャワチャとした性格なので、僕のファンのみなさんもそういったイメージを抱いてくれていると思います。ただ朔良はとてもクールなので、そのギャップを見せたいです。役者として新たな発見がたくさんあると思うので、稽古も頑張っていけたらと思います。

藤家:
 原作のファンの方々は、それぞれのアーティストへのイメージができあがっていると思います。だからこそ、アーティストとリンクするように、「俺」や「僕」みたいな一人称も稽古から意識していけたらいいのかなと考えています。こうしていい機会もいただいたので、それぞれのバンドはもちろんですが、ヴォーカルを演じる役者同士一致団結して、座組をしっかり作り上げて作品に向き合っていきたいです。

──というキャスト陣の思いを踏まえ、石岡さんが舞台『DYNAMIC CHORD the STAGE』で目指すものを教えてください。

石岡:
 原作ファンの方に納得していただけるものにしてきたいのと同時に、作品を知らない方にも楽しんでもらえるように、また役者さんのファンの方にも喜んでいただけるように、観に来た人が“何かを感じられる”舞台にしたいです。
 バンドをやっている人はもちろん、やっていない人も「響いた」と思っていただけるような、ただ「面白かった」ではなく、人間のアツさや道徳などを持ち帰っていただけるようなものにしていきたいと思います。(完)


 『DYNAMIC CHORD』といえば、幻想的でどこかミステリアス。それでいて各アーティストたちの音楽やバンドに対する思いが、見る者の魂を震わせる作品です。

 これまで、さまざまなメディアでその魅力を存分に発揮してきましたが、ついに“2.5次元舞台”となることが決定しました。
 アーティストたちが表現している音を客席で耳にし、ヴォーカリストが高らかに歌い上げた瞬間に“ステージごと震える”リアルなライブ感。『DYNAMIC CHORD the STAGE』にはどうしてもそんな“本格的”なシーンを期待してしまうことでしょう。

 今回のインタビューで演出家の石岡さんが「ウソっぽくはしたくない」と言ったように、ファンのみなさんが持つ4組のバンドの魅力をそれぞれ楽しめるに違いありません。

 また、ストレートな舞台や劇中歌で心情を伝えるミュージカルとは異なる、「物語+ライブ」という新たな挑戦でもあります。ステージ上で垣間見られるのは、彼らが過ごした日常であり、ライブそのものの様子。
 これはまさに『DYNAMIC CHORD』という作品だからこそ実現できることでしょう。
 人と人とのアツイ物語。そして音楽が奏でられることで紡がれる究極の叫び……。それはまさに、見たことのないエンターテインメント舞台としていまから期待に胸が高まります。

©Arithmetic / ©『DYNAMIC CHORD the STAGE』製作委員会


『DYNAMIC CHORD the STAGE』


<公演日程>
 2019年5月11日〜15日

<会場>
 ヒューリックホール東京

<キャスト>
●KYOHSO(キョーソー)
 YORITO役 新里宏太
 TOKIHARU役 杉江優篤
 YUU役 山口大地
 SHINOMUNE役 KEN’ICHI
●Liar-S(ライアーズ)
 檜山朔良 役:三山凌輝
 珠洲乃千哉 役:服部武雄
 榛名宗太郎 役:正木 郁
 結崎芹 役:吉澤 翼
●[rêve parfait](レーヴ パッフェ)
 King役:松岡卓弥
 Rook役:石賀和輝
 Bishop役:とまん
 Knight役:竹内唯人
●apple-polisher(アップルポリッシャー)
 NaL役:藤家和依(ACT ONE AGE)
 UK役:松井勇歩
 Kuro役:稲垣成弥
 Toi役:松村 優
●そのほか
 伊澄久臣 役:塩川渉
 加賀真実 役:松村泰一郎
 聖矢 役:笹 翼

<スタッフ>
 原作 : honeybee black「DYNAMIC CHORD」
 脚本:おかざきさとこ
 演出:石岡貢二郎

<チケット>
 ●オフィシャルHP先行(WEB抽選):3月1日~3月10日
 ●ぴあ・いち早プレリザーブ(有料カード会員向けWEB抽選):3月1日~3月10日
 ●ぴあ・プレリザーブ(無料会員向けWEB抽選):3月8日〜13日
 ●オフィシャルHP2次先行(WEB先着):3月16日〜4月4日
 ●ぴあ・プリセール(無料会員向けWEB先着):3月16日〜4月4日
 ●他プレイガイド先行:3月16日以降
 ●一般発売:4月6日〜
 詳しくは『DYNAMIC CHORD the STAGE』公式サイトを確認ください

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ライター
『DYNAMIC CHORD』がついに舞台化! 白熱のライブシーンはどのように演じられるのか──『DYNAMIC CHORD the STAGE』のこだわりを演出家+ヴォーカル役のキャスト4名にインタビュー!_016
渡邉千智
アニメ、ゲーム、声優、舞台系などをメインにインタビュー、記事執筆などを行う編集・ライター。三度のメシと酒と女性向けゲームが好き。学生時代にネオロマンスに影響を受けて以降、気付けば女性向けゲームばかりやっている。
構成
『DYNAMIC CHORD』がついに舞台化! 白熱のライブシーンはどのように演じられるのか──『DYNAMIC CHORD the STAGE』のこだわりを演出家+ヴォーカル役のキャスト4名にインタビュー!_017
かなぺん
コスプレ雑誌の編集部を経て、電ファミ初の女性スタッフとなった編集者。乙女ゲームと育成ゲームをこよなく愛し、BLゲームを嗜んでいる。2.5次元舞台の観劇とコスプレ撮影が趣味。アニメに影響されフィギュアスケートを習っている。

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