「eスポーツってなに? スポーツがゲーム? プロゲーマーって何者?」──乙女ゲーマーが感じる“eスポーツの疑問“をプロゲーマーに直撃!

 近ごろ、あちこちで耳にする機会の増えたeスポーツという言葉。「ゲームがオリンピック種目になる?」とニュースでも話題になっています。

(Photo by Panama7|Getty Images)

 しかし、“eスポーツ”といわれても、じつ「よくわかってない」人も多いのではないでしょうか? 

 そもそもeスポーツとはなにか……
 ゲームをスポーツといっていいのか……
 ゲームの“プロ”とは何者なのか……

 今回、その疑問に応えていただくべく、プロの格闘ゲーマーとして第一線で活躍しているsako選手、sako選手のマネージャーであり奥様のakiki氏。さらに、数々のゲームイベントを手がけてきたグルーブシンクの松井悠氏にお集まりいただきました。

写真は左からakiki氏sako選手松井悠氏

 そして、そんなスペシャリストに質問するのが、「女性向けゲームは大好きだけど、同じゲームでもeスポーツは遠い世界のように感じる」という、すみれさんしらたまさんの女性2名。

(左)すみれ:乙女ゲームと育成ゲームを中心に生息。大好きな乙女ゲームは『遙かなる時空の中で』『華ヤカ哉、我ガ一族 』。最近は育成ゲーム『アイドリッシュセブン』『A3!』に夢中。
(右)しらたま:
女性向け育成ゲーム『アイドルマスター SideM 』が大好き。イベントではトップ10に入るガチゲーマー。女性向けゲーム以外も興味があればプレイする。ゲーム系のニュースサイトはひと通り目を通す派。

 ゲームを愛するひとはもちろん、普段からゲームに触れていない人にも“eスポーツとはなにかを伝えるべく、「eスポーツのここがわからない」を正直にぶつけてもらいました。

文/スイニャン
構成/かなぺん


eスポーツってなに?

しらたま:
 最近“eスポーツ”という言葉をとてもニュースで見かけるのですが、さっぱりわからなくて……。

すみれ:
 「eスポーツとは!」 みたいな説明を事前に読んだんですけど……。ゲーム好きしか分からない単語のオンパレードで、「すごいことをやろうとしているんだぜ!」感は伝わってきたんですけど(笑)。
 分からないので「推進されてねーな」って感じちゃいました。オリンピック目指しているならもっとライトに教えてくれよ〜って(笑)。

松井悠氏(以下、松井):
 疑問に思っていることについて、どんなことでも聞いてくださいね。

すみれ:
 「eってなに? なんでゲームがスポーツなの?」って状態です。
 なんか“eスポーツ”と言うことで高尚にブランディングされているゲームと、私がプレイしているゲームは同じメーカーの作品なのに、「お前たちはお呼びでない!」と言われている気がするんですよね。。

松井:
 eスポーツの定義は「デジタルゲームを使った競技カルチャー」と僕はとらえています。あえてふわっとした感じですね。

しらたま:
 パソコンとかゲーム機とかスマホってことですよね? ゲーム機を使ってるということなら、私がプレイしているスマホ育成ゲームの『エムマス(アイドルマスター SideM)』【※】(バンダイナムコエンターテインメント)も“eスポーツ”になるんでしょうか?

※『エムマス(アイドルマスター SideM)』
2014年にMobageコンテンツとしてスタートしたアイドルを育成するカードゲームの体裁で、男性向け『THE IDOLM@STER』の世界と基盤を共有している。プレイヤーは芸能事務所“315プロダクション”所属のプロデューサーとして、アイドルに転職した男性たちをプロデュースする。

松井:
 eスポーツって、sakoさんがやってらっしゃる「格闘ゲーム」のような対戦で勝ち負けが明確に決まるものがある一方で、タイムやスコアを争って勝敗が決まるものもありますし、すごく広く言うと「競技」になっていればいいんじゃないかなと思います。
 しらたまさんのやっている『エムマス』はゲーム内で誰かと何かを競っていますか?

しらたま:
 イベントが開催されたら、ランキングを競ってます!

すみれ:
 競ってる……ということでいいなら、『ディズニー ツムツム』(LINE)なんかもLINEのフレンド同士で順位が出るじゃないですか。あれも競ってるからeスポーツ?

松井:
 何かを競っている要素があり、ルール化ができるなら“競技になる”のでeスポーツとして成り立つ可能性があります。
 では、誰がそれをeスポーツにするのか、というところで、競技選手がいるのかとか、観客がいるのかとか。現時点では“eスポーツ”は、興行的な側面が多分にあるので、ビジネスとしてお客さんを集めて視聴者がいてお金が回るのか、そういうところもあるとは思います。

 ただ、どんなゲームであっても“競う楽しさ”はあるわけですし、それをeスポーツというかどうかは、プレイヤーであったり、ゲームを販売するパブリッシャーであったり、大会を主催する人たちであったり、その人たち次第かな、と思っています。

(画像はWorld Championship Spotlight: East Asia (2017) – YouTube より)

すみれ: 
 ほぉ……。友達とこじんまりとゲームするだけでなく、選手と観客が必要なんですね。まぁ、サッカーや野球も選手と観客がいますもんね
 とはいえ、名前にゲームなのに「スポーツ」って付いてるから、余計にわけがわからないんですよね。“体を激しく動かしてないじゃーん”って(笑)。

松井:
 日本語で「スポーツ」っていうと、「体育」みたいなイメージになりがちなので、違和感がありますよね。日本の人って言葉の規定をすごく厳密にしたがりますけど、もうちょっとこのあたりはふわっとしていてもいいんじゃないのかなと思います。

すみれ:
 必ずしも体を動かすことではなく、誰かと何かを競ってるもの……みたいな感じですね。

しらたま:
 最近は小さい子から大人まで世界中で『PUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)』【※】(PUBG Corporation)が流行してますけど、あれもeスポーツになってるんですか?

※PUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)……孤島に降り立った100名ものプレイヤーが武器と知恵を使って、最後の一人の生き残りをかけて戦うバトルロワイヤルゲーム。Bluehole社および同子会社のPUBG Corporationが開発運営を行っている。
(画像はメディア一覧 – PUBG公式 – DMM GAMES より)

松井:
 おっ、しらたまさんは“育成ゲーム”以外のゲームにも詳しいですね。

しらたま:
 少しだけプレイしてます……強くはないけど(笑)。

すみれ:
 さっぱり分からない。『PUBG』ってどんなゲーム?

しらたま:
 100人が生き残りをかけて1人になるまで戦うバトルロワイヤルゲームだよ。

松井:
 『PUBG』のPC版は、eスポーツ的なアプローチをやろうとしていますね。『PUBG』は基本のゲームルールが、1人でプレイする場合は100人のうち1人(2人チームでプレイするDUO戦なら2人、4人チームでプレイするSquad戦なら4人)しか勝てないゲームなんですが、そこをうまくポイント制にすることで競技としての面白さを作り上げています。

2018年7月25日〜29日にかけて、ドイツのベルリンで世界大会「PUBG Global Invitational 2018(PGI 2018)」が開催された。
(画像はPUBG PGI 2018 Qualifier MENA Final – YouTube より)

すみれ:
 でも、それが魅力のゲームなんですよね? 1人しか勝てないのに大会したら、敗者の数が半端ない……なんか可哀想……。

松井:
 世の中の多くの人って、負けるゲームは嫌なんですよね。だけど逆に「99パーセントが負けだったら納得」という考え方もあるじゃないですか。
 だから「負けたけど楽しかった」というように、負けを希薄にしていくやり方もあります。『PUBG』の場合はチーム戦としてのルールが、大会で決められています。

すみれ:
 家で楽しむときは100人に1人が勝つルールだけど、大会はそれじゃ楽しくないから……ルールも普段のゲームとは違うぞって感じなんですね。

しらたま:
 あと気になってるのが、『スプラトゥーン』【※】(任天堂)とか? なんか甲子園的な大会をやってましたよね。

※『スプラトゥーン』……2015年に任天堂から発売されたアクションシューティングゲーム。イカとヒトのふたつの姿を使い分け、チームにわかれてインクを地面に塗って対戦する。
(画像は「第4回スプラトゥーン甲子園」 直前特番 ~前日の会場から一足先にプレイボールSP~ – YouTube より)

akiki氏(以下、akiki):
 最近は『PUBG』にも『スプラトゥーン』にもプロゲーマーがいっぱい出てきてますよ。

すみれ:
 いろんなゲームがeスポーツ化しているのはわかりましたが、今どきのゲームが多くて、知らない作品ばかりです。

akiki:
 ライトなプレイヤーにも身近なゲームなら『ぷよぷよ』(セガ)も大会があります。sakoがプレイしている『ストリートファイター』【※】(カプコン)も馴染み深いんじゃないでしょうか?

※『ストリートファイター』
1987年にカプコンが1作目を開発した2D対戦型格闘ゲームシリーズ。以降30年のあいだに、アーケードや家庭用ゲーム機をはじめ、映画化などさまざまな展開がされている。sako選手は現在『ストリートファイターV アーケードエディション』の大会に出場している。

すみれ:
 『ストリートファイター』といえば、子どものころに篠原涼子の挿入歌しさと せつなさと 心強さと』をよく聞いてました。クラスで「波動拳」とか「昇龍拳」のモノマネが流行ってたなぁ〜(笑)。

しらたま:
 めっちゃ身近なゲームじゃん! それに『ぷよぷよ』も万人が知ってますね(笑)。

すみれ:
 となると、やはり大会があるというのがeスポーツとそうじゃないゲームの違いなんですか?

松井:
 「このゲームは“eスポーツ”です」というかどうかは、ゲームの権利をもっているゲームの「パブリッシャー」、つまりゲームを販売する会社が「これはeスポーツです!」って言いきって大会をやるかどうか。
 またはコミュニティ側が「このゲームでeスポーツをするぞ!」ってなったら、“eスポーツ”として成立するんだと思います。

akiki:
 私も同じ認識ですね。あとは選手が「ガチ」でやっているかどうか、ですかね。

すみれ:
 なるほど! ということはeスポーツは、競う要素のあるゲームで、そこにルールがあって、ゲームを販売している会社とかコミュニティが「eスポーツだ!」って高らかに声をあげたら、もうそれが「eスポーツ」ってことですね。

ゲームの「プロ」ってどういうこと?

すみれ:
 さっきから聞いてて思ってたんですけど、「プロゲーマー」って一体なんですか? ゲームの「プロ」って何をもって呼ばれるんでしょうか?

松井:
 3種類あります。まず、「JeSU(一般社団法人日本eスポーツ連合)」という団体が発行しているプロライセンスを所有している人
 もうひとつは、法人が運営しているプロチームと契約をして報酬をもらっている人。ただし、これには月額の固定報酬とか、渡航費のみのサポートとかいろいろあります。

すみれ:
 ……プロチームを運営する会社ってのは、芸能事務所みたいなところ?

akiki:
 そうですね。わかりやすく言うとマネジメント事務所みたいなところです。
 ほかにも、チームではなく個人にスポンサーがついてるパターンありますね。sakoはその3パターンを合わせた感じで、プロライセンス所有で、かつ「FAV gaming」【※】チームと契約していて、チームとは別にsako個人にもスポンサーがついています。

しらたま:
 スポンサーというと、いろんなスポーツで選手がユニフォームに企業名をいれてるアレですね!

sako選手(以下、sako):
 そうです。僕のユニフォームにも契約していただいている「FAV gaming」の名前が入ってますよ。

すみれ:
  めっちゃカッコいい。すっごく目立ちますね!

sako:
 ありがとうございます。

akiki:
 sako個人についているスポンサーはゲーム周辺機器の株式会社ホリ(HORI)さんです。「費用面でのサポートや機材を提供してもらう代わりにsakoがHORIさんの宣伝する」みたいな感じですね。sakoは元々HORI製品の愛用者なので、いつも通りに使ってるだけなんですけど(笑)。

しらたま:
 つまり、メーカー側からしたら「宣伝の顔」みたいな感じ?

akiki:
 そうそう、イメージキャラクターみたいな。

松井:
 選手のユニフォームに企業名が書かれていて、大会や配信放送で着用します。ほかにも、sakoさんが普段使ってるコントローラーがほしいというファンもいますよ。

すみれ:
 憧れの人と同じものを使いたい! ってのは分かる気がする。憧れている女優が使っている化粧品と同じものが欲しくなるみたいなもんかな?

松井:
 そうかもしれませんね。PCゲームの場合だとそれがマウスやキーボードになります。あとは、メガネとか。

すみれ:
 メガネ? ゲームをたくさんやると視力が悪くなってしまうからとか?

sako:
 いや、そうじゃなくて(笑)。ブルーライトカットのメガネです。長時間ゲーム画面を見てるから目が疲れるんですよ。

(画像はG-SQUARE アイウェア/Professional Model フルリムタイプ 推奨ゲーム”MOBA”【wine-red】 | G-SQUARE より)

akiki:
 みなさんにも馴染みがあるものでしたら、エナジードリンクとか。選手が手に持っていたり飲む姿がカメラに映ります。

しらたま:
 エナジードリンクはゲームのお友達ですよね〜。私もイベント走るときは「起爆剤じゃ!」って飲みながらプレイしてます。

一同:
 (笑)。

(画像はレッドブルジャパン – #RedBullTowerofPride – Twitch より)

松井:
 たとえばレッドブルは、ゲーミングスペースとして中野に「Red Bull Gaming Sphere Tokyo」をつくったり、eスポーツ大会の「Red Bull Monday Night Streaks」を開催してますよ。

すみれ:
 へぇ〜、レッドブルってeスポーツに参入していたんですね。 知らなかった!

松井:
 ほかにもいろんな企業が参入していますね。ゲーム用の椅子や机、モニターなんかもありますね。

すみれ:
 モニターはなんかわかる気するけど……椅子とか机まで? プロ選手がいると、その周囲を含めた一大産業ができあがっていくんですね。

(photo byRed Bull Content Poolより)

プロゲーマーはどんなゲームでも戦えるの?

すみれ:
 不躾な質問ですけど。sakoさんは苦手なゲームとかないんですか? 

sako:
 ありますよ、僕は美少女ゲームが得意ではないですね。

すみれ:
 えぇ!? 私はイケメンゲームしかプレイしていないからびっくりです(笑)。

akiki:
 いやいや、eスポーツの話だから(笑)。

一同:
 (笑)。

しらたま:
 よく「シューティング」とか「戦略ゲーム」とか「格闘ゲーム」とかゲームにはジャンルがたくさんあるじゃないですか。この違いって、「陸上」とか「球技」みたいな違いなんですかね?

akiki:
 それに近いですね。たとえば仕事の依頼があったとして、内容が「『鉄拳』で凄いプレイをしてくれ」だったとしたら、あれ?sakoがプレイしてるのは『ストリートファイター』なんだけど……ってなるんです。「プロなんだからできるでしょ?」って思われがちなんですけど。

すみれ:
 えっ? 私もその感覚だったんですけど。プロゲーマーってあらゆるゲームに精通しているのかと思ってました!
 格闘ゲームで大会に出ている人は、どんな格闘ゲームもできる! みたいな……。

松井:
 もちろん、プロの方たちは基本的にどんなゲームもそつなくこなせるんですけど、専門ジャンル以外をプレイすると、そのゲームをやり込んでいる人から見ると「これがプロなの?」ってなっちゃいますよ。

akiki:
 テニスのプロに「バドミントンをやってくれ」って言っているような感じですね。

sako:
 「どっちもラケットを持ってやる球技やけども!」みたいな(笑)。

すみれ:
 そう言われると「球技」っていわれてもサッカー、野球、バスケ、テニスにバドミントン、バレーボールとかいろいろありますもんね。

しらたま:
 「テニス選手に野球で戦ってください」って依頼は出さないもんね〜(笑)。それが『鉄拳』なのか『ストリートファイター』なのかの違いなんですね。

松井:
 「eスポーツのプロ」って言われちゃうのが誤解を招くんですよね。たとえばsakoさんだったら「『ストリートファイター』のプロ」って紹介してもらえればみんなわかりますけれども……。野球選手を「スポーツのプロ」って紹介しないですよね?

しらたま:
 教えていただいたら“そりゃそうだ”という内容ですが、知らなければ勘違いしたままでした。なんかプロゲーマーは、あらゆるゲームにエントリーしているのかと思ってました。

akiki:
 もちろん「マルチプレイヤー」という人もいるにはいますよ
 たとえば『ストリートファイター』、『鉄拳』、『ドラゴンボール ファイターズ』(バンダイナムコエンターテインメント)といった格闘ゲームの大会をひとつのイベントで実施する場合もあるんですよ。同時進行なのでかなり忙しいんですけど、複数タイトルにエントリーして良い成績を収める人もいますね。

そもそもeスポーツ大会ってどんな感じ?

松井:
 eスポーツの大会について知っていることってありますか? 

しらたま:
 賞金があるんですよね? 「海外は賞金が高い」という噂を聞きました。

すみれ:
 いきなり “お金の話”(笑)。

しらたま:
 だって、海外だと賞金総額が約27億円【※】とかあるんだよ? 

すみれ:
 ひぇぇぇぇ……腰抜けそう。

※賞金総額が約27億円……PCゲーム『Dota 2』の公式世界大会『The International 2017』では、賞金総額が約2,468万ドル(約27億1480万円)、優勝賞金が約1,086万ドル(約11億9460万円)だった。
(画像はDota 2 The International 2017 – Main Event Finals – YouTube より)

しらたま:
 アメリカンドリームならぬ、eスポーツドリーム! 一攫千金って感じがします。

sako:
 じつは、海外の大会は参加費自体がけっこう高いんですよ。

しらたま:
 あっ! もらえる金額のインパクトがすごすぎて、出ていくお金のことを考えてなかった(笑)。

すみれ:
 まぁ、常識的に考えて“参加した全員が賞金をもらえる”わけじゃないだろうしね。

しらたま:
 ……そりゃそうですよね。

一同:
 (笑)。

しらたま:
  海外に比べて、日本の賞金が低いのは理由があるんですか?

akiki:
 日本は法律的な問題で、参加費を集めて賞金に回すとギャンブル扱いになっちゃう可能性があるんですよね。あとは景表法とか。

松井:
 僕は専門家じゃないので、詳しくないのですが、いろいろな会社が「これは危ないんじゃないか」っていう判断をそれぞれでしている状態なんだそうです。

akiki:
 海外だと著作権への考え方の違いもありますね。 あと、日本では「危ない橋は渡らない」ってなるところが海外だと「怒られたらやめよう」という雰囲気だったり。いろんな面が日本と海外では違うので、そういったことも賞金の金額の違いに出てくるのかもしれませんね。。

すみれ:
 日本は老舗ゲームメーカーがいっぱいありますもんね。そういう部分は良い意味できちんとしているんですね。

大会には誰が出られるの? エントリーすればみんなOK?

すみれ:
 そもそも大会ってどんな人が出場しているんですか? プロしか出られないんでしょうか?

akiki:
 まず大会には「クローズド大会」と「オープン大会」があります。
 「クローズド大会」は大会側が決めた人しか出られません。どちらかというと「興行」の要素が大きいんですよね。「見て楽しむもの」になるので、興行主はみんなが見て楽しい人を呼びたい。となると実績があり有名な人となるので、ほぼプロになりますね。

しらたま:
 へぇ~、大会側が選手を招待するんですね!

「ストリートファイターⅤ アーケードエディション 闘会議GP大会」は、国内のプロライセンスを所有するプレイヤー達を招待選手として迎え開催された。
(画像は「ストリートファイターⅤ アーケードエディション 闘会議GP大会」生放送より)

sako:
 「クローズド大会」はひとつの番組みたいな感じですね。カメラもたくさんあって、観客席の様子を見せたり選手の表情を映したりします。

しらたま:
 じゃあ、テレビのクイズ番組に近い感じですか?

sako:
 そうですね。視聴者に楽しんでもらえる見せ方が考えられているものだと思います。

しらたま:
 エンターテインメント要素も強いんですね。

akiki:
 一方、「オープン大会」は誰でも参加ができます。ソフト自体に「何歳以上推奨」みたいなのがあるんですよ。

東京ゲームショウ 2018(9月22日〜23日)では『ストリートファイターV アーケードエディション』のトーナメント大会「CAPCOM Pro Tour ジャパンプレミア」の開催が予定されている。13歳以上であれば誰でも参加可能。
(画像はCAPCOM:STREET FIGHTER V ARCADE EDITION e-SPORTS情報 より)

 そこから主催者が参加出来る年齢を含めて条件を決定します。その条件をクリアしていれば性別も関係ありませんし、今日始めた人でも大会に出られます。

松井:
 僕らのような主催者側の立場からすると、「オープン大会」は誰が出てくるかわからない面白さがあるんですよ。オンラインで強いのに、オフラインにはほとんど出てこないプレイヤーがいるんですよ。そういう人がいきなりエントリーして勝ち上がってくると、すごく盛り上がります。
 「クローズド大会」の良いところは、出場者がプロゲーマーばかりなので集合時間を守ってくれるところですね(笑)。

akiki:
 (笑)。「クローズド大会」は慣れている人ばかりだから、試合の準備もスムーズですし。

すみれ:
 さすが“プロ”だ! プロ意識というやつですね。

しらたま:
 ちなみに、対戦相手って事前にわかってるんですか?

akiki:
 「クローズド大会」の場合は事前にわかっていることが多いですね。

「ストリートファイターⅤ アーケードエディション 闘会議GP大会」では、予選を勝ち抜いた選手たちのトーナメント表が、決勝大会の前に発表されていた。
(画像はストリートファイター – 闘会議2018 より)

 「オープン大会」の場合は前日ぐらいまでにエントリーしている選手のトーナメント表が出るんですけど、出場者数が多ければ多いほど誰が勝ち上がってくるか読めないので、結局、直前の人しかわからないんです。

観客する側の楽しみって何?キャラや選手推しでもいいの?

松井:
 eスポーツには“観戦する”という楽しみ方もありますよ。

すみれ:
 ほぉ〜? どう楽しめばいいんでしょうか?

akiki:
 ゲームをプレイしたことのある人だったら選手が繰り広げる「神業」でしょうね。「突き詰めていけばこんなプレイが実践でできるのか!」という感動です。

CABA選手(ドミニカ共和国)との対決。リポーターがsako選手のプレイを「マジシャンか〜?」と大絶賛。『TWFighter Major 2018(闘魂2018)』にて。
(画像はcapcomfighters_jp – TW Fighter Major 2018 Day 3 #TWFM2018 TOP8 日本語中継 – Twitch より)

 プレイをしていない人でも感じられるのは、人間的なドラマですね。たとえばずっと結果が出なかった選手が大きな大会でやっと優勝しました、ってなると感情移入して泣いちゃったりとか。
 私も感動して泣いたことあるんですよ。……sakoではない選手なんですけどね(笑)。

sako:
 去年のやつだ(笑)。泣いてたなぁ〜。

松井:
 今はほとんどの選手がTwitterのアカウントを持っているので、試合前の意気込みだったり、普段仲がいいほかの選手とのやりとりだったり、そういったドラマ、ストーリーですよね。仲良くしている選手同士で対戦することになっちゃったりとか……。

sako選手(左)、ときど選手(右)。日本を代表する格闘ゲームのプロ同士による対決。会場は白熱した雰囲気に包まれた。『TWFighter Major 2018(闘魂2018)』にて。
(画像はcapcomfighters_jp – TW Fighter Major 2018 Day 3 #TWFM2018 TOP8 日本語中継 – Twitch より)

 ざっくりいうと少年漫画の世界のライバルみたいな感じかもしれません。今は年間を通じたリーグもあるので「あのときのマッチアップが再び」という因縁のある試合も盛り上がります。

すみれ:
 私、ずっとeスポーツというもの自体を楽しまなければならないと思ってた……。

松井:
 応援する側にも多様性があっていいと思うんですよ。目的は選手でも、キャラクターでもいいと思うんです。このキャラクターを使っている人を応援するとか。

すみれ:
 えっ!? 推しキャラ愛でもいいんですか?「そんなチャラい意識で観戦してんじゃねーよ」ってなるかと思ってました(笑)。

sako:
 推しキャラで応援、ありですよ!

松井:
 使うキャラクターを変えたら「なんで使わないんだ」って言われたりするぐらいですから。

sako:
 ありますね。そういうの(笑)。

しらたま:
 すごく可愛い女の子キャラを使ってめっちゃ強いとかだったら、応援したくなりそう。

sako:
 僕が基本的にそうです(笑)。

akiki:
 sakoは可愛い女の子キャラ【※】をメインに使ってるんですよ。

※可愛い女の子キャラ
sako選手は女性キャラ「メナト」の使い手のひとり。その中でもsako選手の使う「メナト」は「攻めてよし、守ってよし」な最高峰の実力をもつことで知られている。

しらたま:
 おおおおおお! そうお聞きすると俄然“プレイを見たい”って思います!

sako:
 そう言っていただけると嬉しいですね。

松井:
 きっかけはなんでもいいんですよ。

すみれ:
 推しキャラを使ってる選手を応援するレベルでもいいのは、ありがたい。

しらたま:
 気が楽になるよね。楽しそう! 

すみれ:
 好きなキャラは何時間でも見られるしね。

松井:
 どんな楽しみ方でもいいと思うんです。「これを知らなかったら見に来るな」みたいなことって誰も言わないですし。

akiki:
 sakoといっしょに仕事をしてますけど、私が格闘ゲームについて詳しいかといわれると、全然です(笑)
 でも、どんなゲームでも「歩み寄ってきてくれる人にはみんな優しい」世界なんですよ。興味を持ってもらえるだけでみんな喜んでくれるので、本当に気軽に考えてもらって大丈夫だと思います。

松井:
 なんでもいいから大会に行ってみて、近くにいるひとに「今日初めて来たんですけど教えてもらっていいですか」って言えばけっこう教えてくれると思いますよ。

akiki:
 自分が好きなゲームに興味があるって言ってくれているので、そりゃもう食い気味にものすごく教えてくれるはず(笑)。

sako:
 そこまで聞いてないよ〜。ってなっちゃうレベルで教えてくれるかもしれませんよ。

松井:
 周りが盛り上がってるのに何が起きたかわからないのは寂しいと思うんですよね。そんなときは隣の人に聞いてみてもいいんです。
 配信だったらチャットとか。「これ読んどけ」みたいにピッってリンク貼られるだけで終わっちゃったりもしますけど。

しらたま:
 それでもリンクは貼ってくれるんだ、優しいですね(笑)。 

すみれ:
 勝手に、神からの御言葉レベルで「このゲームを愛せよ」って言われているような気がしてました(笑)。

sako:
 それは重たいですね(笑)。

すみれ:
 私は「キャラ萌え派」なので、今日「それでもいいんだよ」って言ってもらえて、なんだかeスポーツの世界にスッと入っていけそうな気がしました!

しらたま:
 そこから入っていろいろ見るようになれば、きっと「この技がすごい」とかわかるようにもなってくるんでしょうね。

すみれ:
 じつは、私もアクションゲームも少しだけプレイするんですよ(笑)。eスポーツ競技じゃないし、完全にキャラ推しプレイなんですけど『戦国無双』(コーエーテクモゲームス)の石田三成が大好きで……。

 でも、下手っぴだから技とかあまり出せず、私のプレイだと三成の勇姿が見られないんです。だから、超テクニックのプレイ動画とかは見たりします。

akiki:
 大会で応援している人も、同じ感覚だと思いますよ。

しらたま:
 カッコよくプレイしてくれるプロの技を見こう! という感覚でいいんですね。

akiki:
 そういうファンの女の子もいますよ。

松井:
 そんな高尚なものだなんて考えなくていいんじゃないかな、って僕は思っています。最近では選手が海外の大会へ行くときは、空港まで見送りにくるファンの方もいるんですよ。

試合後に勝利チームのファンミーティングが開催される大会もある。
(画像はPGM vs BC|LJL 2018 Summer Split Round10 Match2 Game2 – YouTube より)

しらたま:
 おお、それは“選手推し”ってやつですね! 女性も多いんですか?

松井:
 はい。

すみれ:
 そもそも他のスポーツも「〇〇選手、かっこいい」でしか見ていないんですけど……。

akiki:
 つい、その視点で見ちゃいますよね(笑)。

すみれ:
 サッカーのワールドカップは「長谷部!」みたいな感じで応援してました。でも、イケメン選手目当てで会場まで押しかけたりしたら、やっぱり迷惑かな?

akiki:
 まったくそんなことはないですよ。むしろ好きなイケメン選手ができたなら、ぜひ見に来てほしいです!

すみれ:
 思っていたより、ずいぶんラフなんですね(笑)。

松井:
 皆さんのような方が気軽に楽しめるようになったら、eスポーツがよりスポーツっぽくなると思いますよ。海外だとサインボードとか応援幕なんかもあります。最近、日本でも増えてきたんですよ。

(画像はDota 2 The International 2017 – Main Event Finals – YouTube より)

akiki:
 そうそう。「sako WIN」とか応援メッセージが書いてあったりするんです。

sako:
 やっぱり、そういうのは嬉しいですね。

すみれ:
 アイドルの応援と似ている……(笑)。「応援うちわ」とかもありますか?

akiki:
 似たようなアイテムはすでにありますよ!

すみれ:
 ほんとですか? 応援アイテムづくりとか大好きだからやりたいな〜。楽しそう!

eスポーツ観戦が盛んな韓国では、手作りアイテムで選手やチームを応援するファンも数多くいる。
(画像は[18.08.12] 최종진출전 GC BUSAN RED vs IDEPS – 블레이드앤소울 토너먼트 2018 한국대표선발전 – YouTube より)

松井:
 すみれさんとしらたまさんも、今日sakoさんに会って人柄がわかったと思うので、「eスポーツを見よう」とか「ストリートファイターを見よう」というより、「そういえばこの前会ったsakoさんが大会に出るって言ってたな」って見てみたら、想像以上にデカいステージで試合してるわけですよ。

しらたま:
 「この前あんなに近くにいたのに……!」みたいな(笑)。

松井:
 そうするとsakoさんと戦った別の選手なんかにも「この人カッコいいじゃん」とか興味が出てくるだろうし、「この人が前回大会のチャンピオンなのか!」とか自分のなかでストーリーがつながっていくじゃないですか。そういう見方をしていくと楽しめるんじゃないかなと思います。

選手たちのインタビューや写真がたくさん掲載されている専門雑誌も発売されている。
(画像は白夜ムック577 『eスポーツマガジン Vol.2』 より)

しらたま:
 こういう応援はマナー違反とかあるんですか? サッカーみたいに盛り上がっていいのか、囲碁や将棋みたいに静かに見守らないといけないのか……。

akiki:
 ゲームのタイトルしだいですね。格闘ゲームは、そりゃもう大盛り上がりです。

松井:
 逆に、複雑な戦略が必要なゲームで「後ろ後ろ〜」などの声援があったら作戦がバレてしまいますよね。そういうゲームは、選手と観客席が別だったり、ブースが作られたりします。

しらたま:
 なるほど。「競技」つまり「ゲームタイトル」ごとに応援スタイルも若干違うってことですね。

eスポーツにおけるスポーツマンシップとは?

松井:
 いろいろ語ってきましたが、「eスポーツ」ほどフェアな世界も珍しいですよ。ルートもない、コネもない、どんなに性格悪くても強い奴が一番

sako:
 勝てば許される(笑)。

akiki:
 たとえ、敬語が使えず目上の人に偉そうな若手選手がいたとしても、「強かったら許せる」となります。

松井:
 僕も若いころはゲーセンで敬語使わなかったですね。当時は、「なんで自分より弱い人に敬語使わなきゃなんないの?」って思ってましたから(笑)。

しらたま:
 ガチンコ社会なんですね!

(画像はHalo Championship Series | Halo – Oficjalna Strona より)

すみれ:
 その状況下で行われるeスポーツの「スポーツマンシップ」ってなんですか?

松井:
 たぶんそれは、「チートを使わないこと」だと思うんですよね。

すみれ:
 チート?

松井:
 “ズル”です。ゲームを改造したりコントローラーに細工したりして強くなる、というのは絶対にダメです。

すみれ:
 おお! なるほど。ということは、大会でコントローラーの検品とかするんですか?

松井:
 今、僕たちでやっている大会では、選手たちが持参したコントローラーを試合前に提出してもらって、チェックしています。

akiki:
 格闘ゲームの場合は、大会側から「こういうコントローラーは禁止」とかの規則は発表されていますけど、検査に関してはけっこうゆるいです。
 でも、暗黙の了解ですが“ズルをしない”のが「スポーツマンシップ」なのかもしれません。というか、もしやったらコミュニティにいられないですよ。

しらたま:
 根本的にゲームが好きな人達の集まりだから、ゲームに対するリスペクトがあるんですね。

akiki:
 ゲーム内でのズルは一番やっちゃいけないことですから。

松井:
 試合に負けて電源を抜く人とかもいますけど、誰からも相手にされなくなりますからね。

しらたま:
 子どものころいた! そういう奴。「二度とお前とはゲームしねぇ」って喧嘩したことがあります。

松井:
 ゲームの対戦って相手がいないと成り立たないですから。対戦相手は大切な存在です。

スウェーデンのソルキッド選手(左)とsako選手(右)。戦いの後は選手同士で互いの健闘をたたえ握手しあう。
(画像はFAV Sako (Menat) vs NVD SaltyKid (R. Mika) – CEO 2018 – Pools – CPT 2018 – YouTube より)

すみれ:
 ゲーム作品をリスペクトするのは当然ですけど、対戦相手にも敬意をはらうと。

話題のオリンピックについて

しらたま:
 そういえば先日「eスポーツがオリンピック種目になるかも」といったニュースをみました。

すみれ:
 ここまで話を伺って、こんなことを聞くのもなんですが……。一般的に「スポーツ」って言うとクリーンなイメージがあるじゃないですか。
 でも“eスポーツ”の大会のゲームには、銃でバンバン撃ったりしてて。「スポーツなのに人殺しゲーム」ってシュールじゃないですか?

しらたま:
 『コール オブ デューティ』【※】とかは、ゲームが身近じゃない人には衝撃的な内容かもね。

『コール オブ デューティ ブラックオプス4』は暴力等、過激な表現を含んでいます。上記の公開トレーラーの再生はご了承のうえご覧下さい。

※『コール オブ デューティ(Call of Duty)』……戦争をテーマにしたシューティングゲームで、さまざまな戦地を舞台に、一兵士として戦いをくぐり抜いていく。2003年にアクティビジョンから1作品目が発売された。18歳以上のみが対象の作品では、大会を中継する放送ではゲームモードに該当する表現が含まれないように配慮したり、閲覧年齢制限を定めたりしている。

sako:
 でも、実際に殺しているわけじゃないですからね。それに、ゲーム内だと30秒ぐらいしたら生き返る作品も多いですよ

すみれ:
 そうなんですけど……。海外で銃乱射事件とかがおきると、「ピストルゲームは危険だ」とか「犯罪を助長する」とかを偉い人が議論しているから……。

しらたま:
 すみれさんだって『戦国無双』プレイしているじゃん。あれも相当な数の兵士を倒しているよ。

すみれ:
 ……言われてみれば。

しらたま:
 でも、実際には槍や刀は振り回さないじゃん。

(画像はアクション|戦国無双4より)

すみれ:
 そうなんだけど、モヤモヤしちゃうんです! それが「オリンピックになるかも」という部分と結び付けて考えちゃうからですかね?

akiki:
 たとえば空手とかフェンシングとかボクシングなんかは、下手をしたら実際に相手を傷つけてしまうから、どちらかというとゲームより物騒だと思うんです。
 だけどたぶんそれを「ルールにのっとってやりましょう」という形にして、スポーツとして昇華させたわけでよね。

しらたま:
 剣道だって明治時代より前は、その技で人を斬っていたんですもんね。今は立派なスポーツだけど。

akiki:
 一方のゲームは人を実際には傷つけませんから、いいんじゃないかな。 

松井:
 このあたりは、とても難しいところなんですけど……極論ですが、ゲームをエンターテインメントとして捉えるのか、どうか。例えばキャラクター設定の味付けと、人種や国籍や性別の多様性とか、そういうところを考えていったほうがいいのか、ってこともこれから議論になっていくのかな、と思っています。ここも、時代背景によっていろいろと解釈も変わってくるところなので、今後いろんな考え方や、アプローチが出てくると思います。

しらたま:
 なるほど。

松井:
 ゲームだから許される表現を「スポーツ」にしたらどうなるの? っていう問題も、これから解消されていくんだろうなと思います。

しらたま:
 eスポーツ自体が新しいスポーツだから、まだ黎明期から確立期。これからの発展期にむけて解消していかなければならないことも多いというわけですね。

松井:
 ユービーアイソフトの『STEEP』っていうウィンタースポーツのゲームがあるんですけど、『STEEP Road to the Olympics』という平昌冬季オリンピック公認のダウンロードコンテンツを作ったんですよ。
 コースやゲームルールがオリンピックの仕様のものになっていて。そういう「オリンピックのためのゲーム」が今後出てくるかもしれないっていうのはありますね。もちろん、それが「ゲームとして面白いかどうか」は別の話になりますが……。

すみれ:
 確かに、それ用に作ったからといって、ユーザーが支持するかどうかは別ですよね。

松井:
 ただ、その辺はいろいろやりようがあるんじゃないかなと思ってます。

しらたま:
 たとえば、どんな感じですか?

松井:
 すみれさんも「自分はeスポーツとは無縁だ〜」と言ってましたが、たとえば『戦国無双』でもルールをもうけて、その条件のもとクリアを競う「ステージ・タイムアタック」とかもアリなわけですよ。

すみれ:
 おお、それなら私もへっぽこなりにトライしたい!

松井:
 キャラレベルを上げておかないと難しいゲームの場合は、ゲーム開発側が「大会用にパラメーターがMAXになっているステージを用意しておく」とか……。なんとでもなるんですよ。

しらたま:
 そっか。人が集まって盛り上がればいいですもんね。

akiki:
 観る人がいて、参加する人がいて、みんなが楽しめるんだったら、それだけでもうできちゃいますよね。

松井:
 ゲームがオリンピック種目になるんだったら個人的に見てみたいのが、『マリオ&ソニック AT』【※】(任天堂/セガゲームス)シリーズですね。あの100m走を世界中の人がやりこんだときに、一体どれぐらいのタイムが出るのかな、って。

※『マリオ&ソニック AT』……任天堂とセガ(現・セガゲームス)が共同開発したゲームソフトのシリーズ。2007年の北京オリンピック開催にあたり、1作品目となる『マリオ&ソニック AT 北京オリンピック』が発売された。ゲームメーカーの垣根を超えキャラクターがオリンピック種目で競演することが話題になっている。
(画像はマリオ&ソニック AT リオオリンピック™ 紹介映像 – YouTubeより)

しらたま:

 へぇ~! 面白そうですね!

松井:
 オリンピックはお祭りだという認識で、そのときだけ世界中のプロゲーマーが『マリオ&ソニック AT』をやり込むなら、僕ちょっと出たいかな(笑)。

sako:
 それ、とてもおもしろそう。

松井:
 オリンピックの公式ゲームライセンスを取得していますし、暴力表現もないし、ある意味“いいスポーツ”じゃないですか。

しらたま:
 子どもも楽しく見られそう。

松井:
 とはいえ、sakoさんはオリンピックに出るためにゲームをやってるわけじゃないでしょ?

sako:
 まあ、そうですね。「結果として出られたら面白いかな」ぐらい。

すみれ:
 プロゲーマーになる前は、こんな未来が待ってるとは想像してなかったのですか?

sako:
 まったくしてなかったですね。

akiki:
 オリンピックの話って、ここ1年ですごくいろんな人に聞かれたんですよ。
 それでほかのプロゲーマーたちにも話を聞いたんですけど、みんな口をそろえて言うのが「オリンピック種目になってもならなくてもどっちでもいい」なんです。

 でも、もちろん嬉しいこともあるんです。たとえばカーリングってオリンピックで見るまで知らない人も多かったですよね? ところが日本人選手が活躍することで、知ってくれる人が増えるわけです。

しらたま:
 プレイヤーも増えますよね。

akiki:
 そうそう。知らないものは、やることがないけど、知っていればやる可能性が出てくるじゃないですか。
 だからゲームも同じで、プロ選手たちが言ってるのは「もしオリンピックの種目になったらプレイヤーが増えるかも。そしたら自分たちと対戦してくれる人がもっと増えるかも。だったら嬉しいかな」って。

すみれ:
 “自分と対戦してくれる人が増える”……その発想はなかったです(笑)。

松井:
 ゲームのプレイヤーは、みんな『ドラゴンボール』の孫悟空なんですよ。「強い奴と対戦できるなんて、オラ、ワクワクすっぞ」という。

sako:
 プレイヤーが少なかったら「またお前か」って大会が同窓会になってしまうので(笑)、未知なる若手プレイヤーと対戦したいですね!

気になるプロゲーマーの日常

しらたま:
 いろいろ分かってきたので、プロの選手について知りたいのですが、やっぱり対戦前には相手の研究とかもするんですか?

sako:
 基本的に対戦相手がわかっているのであれば、事前に対戦動画を見るなどして調べてから対策を考えつつ練習していますね。

(画像はsakonoko_game – 【FAV | sako】EVO前のsako配信2 – Twitch より)

松井:
 「ゲームの練習をする」って聞いたときに「えっ?」ってなる人もけっこういるんですけど、おふたりはどうですか?

すみれ:
 ……いままさに「はい?」ってなってました(笑)。

しらたま:
 私はなんとなくわかるかも。けっこう負けず嫌いだったんで、小学生のとき『スマブラ(大乱闘スマッシュブラザーズ)』(任天堂)とか絶対勝ちたくて、友達との対戦前は、ひたすらプレイやってました。たぶんそれが“練習”ですね。

松井:
 そうです、そうです。

すみれ:
 ん? 「練習」というのは、コントローラーを打つ指の筋肉鍛えたり、動体視力を鍛えるためにフラッシュトレーニングをするとか?

sako:
 いえいえ、そうではなく……。フォーメーションからのセットプレイを練習したり、ゲームをやり込んだりという感じです。“ゲームをやり込む”というのは、野球でたとえるなら“素振り”をずっとしているような感じですね。

松井:
 本来ならば「遊び」であるものをトレーニングしてやり込んでいった人たちの研ぎ澄まされた試合が見られるのが、eスポーツの「試合」の面白さにつながっていると思いますね。

しらたま:
 ちなみに、sakoさんって1日にどれぐらい練習しているんですか?

sako:
 最低でもだいたい8時間ぐらい専業プロゲーマーになる前の社会人時代も6時間ぐらいはやってましたね。ゲームに触れてないときも「イメージトレーニング」をやっていました。

すみれ:
 はっ……8時間!? す、すごい……。

しらたま:
 その間は、戦略を立ててるんですか? 相手がこう来たらどう返すか、みたいな。

sako:
 そうですね、戦略がメインです。そういうのをずっと頭のなかで考えています。

akiki:
 以前、夜中の3時ぐらいに突然起きて、「思いついたからちょっと練習してくるわ」とか言って練習場に行ったこともあって(笑)。

すみれ:
 え~!? akikiさんはそのとき起きてるんですか?

akiki:
 いえ、私そのまま寝ちゃいました(笑)。

すみれ:
 まぁ、そうですよね。

akiki:
 朝7時ぐらいに起きたら、「いや~、極まったわ。今から、ちょっと寝るわ」って(笑)。
 昼すぎに起きてきて続きをガチャガチャずっとやってるんですよ。もうsakoにとってゲームは「天職」なんだなって思いましたね。

ゲームだけで食べていけるの?  

すみれ:
 ふと思ったんですけど……。sakoさんみたいにプロゲーマーの仕事だけで食べている人って、日本にもたくさんいるんですか?

sako:
 まだ少ないですね。

松井:
 日本の場合、「食うためにゲームをしている」というよりは、「やってたら結果的に食えちゃった」という人が大半だと思います。
 プロゲーマーの社会的評価とそれに対する報酬、将来への不安なんかを考えると、ずっとゲームプレイだけで食っていくためにプロを目指すのはちょっときついんじゃないかな、と思います。

akiki:
 強くないとプロになれないわけですけど、そのためにする努力をほかの仕事でしたらちゃんと稼げると思うんです。だから好きじゃないとできない。

sako:
 割に合うか……と聞かれたら、合わないんですよね。

すみれ:
 ……akikiさんとsakoさんはご夫婦じゃないですか。プロゲーマーと結婚ってどんな感じなのですか?

akiki:
 最近、よく聞かれますね〜(笑)。でもね、最近聞かれるのは「どうやったらプロゲーマーと結婚できますか?」という方向なんですよ。

しらたま:
 え? 「結婚相手がプロゲーマーですけど、将来が不安なんです」とかではなく?

akiki:
 ではなく(笑)。憧れという感じです。ただ、私の場合は、結婚してからsakoがプロゲーマーになったので、なかなか答えられないんですよ(笑)。

すみれ:
 驚きだぁ〜。ということはプロ同士のご夫婦とかもいたりするんですか?

sako:
 いますよ。日本初の女性プロゲーマーのチョコブランカさんと、ももちさんはプロの格闘ゲーマー夫婦です。

(画像はMomoChoco ももチョコオフィシャルサイトより)

すみれ:
 おおお……。やっぱり、理解し合えることが大切なのかな?

松井:
 「なんで、そんなゲームするの?」って言われたら、あれ? となりますから(笑)。どこかで“ゲームは遊びでしょ?”と思われていたらダメですね〜。

akiki:
 そうですね! みんなガチでゲームをしてますから。今のプロ選手の多くは子供のころに「ゲームばっかりしないの」と怒られていた世代なんですよ。

sako:
 そうそう。なのでときどき卑屈になっちゃうよね。

akiki:
 だから、堂々とゲームすればいいよ!って言ってます。 私はsakoの真剣にやっている姿をリスペクトしていますから。

プロゲーマーはアスリートそのもの

しらたま:
 話を聞いて思いましたけど、プロゲーマーは“アスリート”ですね。

松井:
 負けず嫌いな人が多いんですよね。sakoさんはどうですか?

sako:
 相当ですね。絶対負けたくないですもん!

松井:
 僕も『鉄拳』という格闘ゲームのプレイヤーだったんですけど、格闘ゲームって負ける原因が全部自分にあるじゃないですか。

sako:
 チームゲームだとチームの力なので“ひとりのせい”ではありませんが、格闘ゲームは負けたら自分のせいです。

すみれ:
 そうなんですか?

松井:
 格闘ゲームって相手の体力を先にゼロにすれば勝つので、自分の体力が先にゼロになっちゃうってことは、結局自分のミスなんですよね。だから、すごくストイックな部分はあるのかなと思います。

(左)韓国のインフィルトレーション選手、(右)sako選手。
(画像はPG Infiltration (Menat) vs FAV Sako (Menat) – VSFighting 2018 -Top 32 – SFV – CPT 2018 – YouTube より)

すみれ:
 じゃあ、たとえばなんですけど、食事に気をつけたりとかってこともあるんですか?

sako:
 自分はあまり気をつけてないですけど、そういう人もいますね。

松井:
 eスポーツの大会って、めちゃくちゃ試合時間が長いですもんね。この前も10時間以上とか。

sako:
 基本的に丸一日ですね。食事は途中で売店みたいなところで食べるか、試合中は一切食べない人もいますよ。

すみれ:
 え〜……! 想像以上の長さ!  その間はずっと試合なんですか?

sako:
 いや、ほぼ待ち時間ですね。海外の大会は待ち時間が多いんですよ。つい最近の大会は3時間半押しでしたね。

しらたま:
 それはつらい。でも次戦う相手かもしれないとなると見ておかなきゃみたいな?

sako:
 というか、その場にいないと急に呼ばれたときに困るので。

すみれ:
 えっ!? 急に……呼ばれちゃうんですか?

akiki:
 そうそう(笑)。呼ばれたときにいなかったら、どんなに有名なプレイヤーでも失格になっちゃうので。

松井:
 文句言ってもダメなんで、失格ですね。

しらたま:
 シビアすぎる……。

メンタルトレーニングはするの?

すみれ:
 eスポーツ大会って現場の作り込みがすごいじゃないですか。そもそもゲームってこぢんまりとプレイしていたと思うんですよ。でも大会とかで急に外に出で大勢の人の前でプレイしろといわれると挙動不審になりそうなんですが……。

しらたま:
 sakoさんも花道歩かれたり、大勢の観客とカメラが構える中でプレイされていますが、メンタルトレーニングみたいなことはやってるんですか?

sako:
 僕は特別なメンタルトレーニングはしていないですね。試合前にちょっと体を動かして呼吸を整えてるくらいです。
 「この大会は去年もあったし大丈夫」みたいな感じで自分に言い聞かせたりしてますね。あとは、これまでの経験ですね。

すみれ:
 あまり緊張しないほうですか?

sako:
 いや、めっちゃ緊張してますよ(笑)。

松井:
 緊張するって言う人もいれば、飄々としてる人もいるし。ただ、メンタルトレーニングを本格的にしているという人は日本ではあんまりいないんじゃないかな……。

akiki:
 スポンサーがいるプロとなると、それはもう背負っているものがありますから、結果が出せない時期が続くと相当なプレッシャーがかかってしまいます。
 海外の選手の中には同じポーズで同じ瞑想をしてからスタートする方もいますね。

しらたま:
 たしかに、スポンサーがついてるということは“結果を期待されている”ということですもんね。

akiki:
 メンタルもそうですけど、自分の番がくるときにベストコンディションになるようにというのは、選手たちはいろいろやってますね。
 たとえば明日何時から自分の出番で、起きて何時間後に一番頭が回るから何時から仮眠を取っておこうとか、食事を取って何時間後には疲れと時差ボケで眠気がくるから何時までに食べておこう、とか。

 世界中を毎週のように飛び回るので、体力をつけるためにジムで体を鍛える人もいます。体が疲れてると集中力が落ちてベストパフォーマンスが出せないので。

松井:
 10年前の国際大会は、みんな試合の前日とか酒を呑みまくっていたんですが、大会が大きくなり、周知され洗練されていくなかで、選手たちのマインドセットもプロになってきたな、と思いますね。

海外で戦うなら英語はペラペラなの?

すみれ:
 それにしても、プロともなると海外での大会が多いんですね。

しらたま:
 となると……やっぱり英語は重要なんですか?

松井:
 自分でコミュニケーションをとりたいんだったら必要だけど、まぁ誰か喋れますからね……。

akiki:
 向こうの人が積極的に通訳してくれたりとかもあるから。

松井:
 僕は26歳になるまで英語喋れなくて。でもやっぱり仕事で海外によく行くので、覚えてしゃべれるようになったんです。でも、プロゲーマーは英語を勉強する時間あるならゲームしたいですよね?

sako:
 そうですね!! 英語を勉強する時間があったらゲームしま

一同:
 (爆笑)。

松井:
 最近は中国での試合も多いので、中国語もできたら便利なんですけど……。まぁ、sakoさんくらいになると、喋りたい人が日本語通訳者を用意して話しかけてくると思うので問題ないと思います(笑)。

akiki:
 英語ができるとグローバルにファンを獲得できるので、スポンサーを受けやすいという側面は多少ありますけどね。

松井:
 とはいえ「英語がしゃべれて全然強くないプレイヤー」と「英語はしゃべれないけどめっちゃ強いプレイヤー」だったら、後者のほうが評価される世界ではあるので。そこはシンプルですね。

akiki:
 語学はあくまでもプラスアルファ要素かな。

しらたま:
 ちなみに、sakoさんはどのくらいの頻度で海外に行かれるんですか?

akiki:
 3月中旬あたりは、大会続きだったので……日本にいたのは3週間で3日だけでした。そのうち1日は国内の大会に出てました。

すみれ:
 想像を遥かに超えるハードスケジュールでびっくりしています! 

しらたま:
 プロってすごい……。

eスポーツの未来

すみれ:
 sakoさんとakikiさんにはお子様がいらっしゃるじゃないですか。もしも、将来「eスポーツをやりたい」って言い出したらどうされるんですか?

sako:
 止めはしないですね。

akiki:
 ……止められないよね〜(笑)。

sako:
 「どの口が言うてるんや」ってなりますからね(笑)。

しらたま:
 一般家庭の場合、子どもがプロゲーマーになってeスポーツ大会に出たいからゲームするって言ったら、なんのゲームをさせたらいいんですかね? 子どもに言われて困っちゃうお母さんとか多そう……。

(Photo by Akiko Aoki|Getty Images)

松井:
 難しい質問で、賞金がほしいからゲームをやりたいのかという話につながってくると思うんですよね。
 まず「好き」があって、その延長線上にeスポーツがあるのか。それともまず「賞金」があって、そのゲームで勝つためにはどうすればいいのか、というのがあると思うんですけど。

sako:
 たぶん今プロになってる人って、スタートは「好き」だと思うんです。

akiki:
 sakoもそうですし、ほかのプロゲーマーの人たちもそうだと思うんですけど、好きでやってたら「プロにならないか」って声をかけられてプロになったという人がほとんどなんです。
 でも、今後プロゲーマーが「儲かる職業」になったら、お金がほしくてやり込むという人も出てくるのかもしれないですね。

しらたま:
 親が「お前、ゲームは稼げるらしいからやってみろ」とか、子供が「eスポーツで賞金をとる」ってなる可能性もあるってことですね。

akiki:
 よくsakoが「僕も強くなりたくて練習しているんですけど、長時間やるのはつらい」という相談を受けるんですよ。でもsako本人は練習がまったくつらいとは思っていないから……。
 プロになれる条件って、単に自分が強くなりたいというだけでずっと練習ができる人なんじゃないかなって思いますね。

しらたま:
 そういう意味では、「こいつ本当にずっとやってられるんだな」って感じたら、やらせてみてもいいのかも。

松井:
 たぶん、「ゲームをやれ!」って言われたらやってなかったと思うんですよね。僕はやめろって言われてたから、反発もあって。

sako:
 たしかに。僕もそうです。

しらたま:
 「強くなりたくて練習している」という人にとっては、sakoさんってレジェンドなんですね。

松井:
 そうですね、sakoさんは間違いなくレジェンドです。

すみれ:
 そう考えると面白いかも……。レジェンドが現役でいつつ、新しい選手も出てきてるってことですよね? 今日いろいろと話を聞いて、どんなプレイヤーさんがいるのか観に行きたくなってきました!

松井:
 毎年秋におこなわれる「東京ゲームショウ」は行きますか? 今年も9月22日〜23日に幕張メッセで開催されますよ。

(画像はTOKYO GAME SHOW 2018より)

しらたま:
 ゲームの祭典ですね! 毎年行ってます。

すみれ:
 私も行ってます!

松井:
 おぉ! では、今年はeスポーツのステージを覗いてみてください。

しらたま:
 はい。いつもは女性向けゲームのコーナー巡りだけだったんですが、今年はeスポーツも観に行ってみます。

sako:
 いいですね。

akiki:
 ぜひ気楽な気持ちで観戦を楽しんでくださいね。

しらたま:
 今日は長い時間いろいろと教えてくださってありがとうございました!

akiki:
 お役に立てたならよかったです。

すみれ:
 本当にありがとうございました!

(画像はFAV Sako (Menat) vs Fudoh Fujimura (Ibuki) – CEO 2018 – Top 8 – CPT 2018 – YouTube より)

 盛り上がりをみせる“eスポーツ”業界。しかし、その一方で「よくわからない」と取り残されていた人も多かったことでしょう。
 今回のインタビューで「eスポーツとはなにか」ということはもちろん、観戦を気軽に楽しめばいい存在であることがわかったと思います。

 キャラクター推し、選手推し。なにかひとつでも“気になる”要素があれば、まずは配信を見たり、会場に行ってみるのもいいかもしれません。
 「eスポーツは自分とは遠い世界にある」と感じていた人が、気軽にeスポーツ会場で声援をあげられる日がきたら……。そのときこそ、eスポーツがスポーツとして周知されたと言えるのかもしれません。

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ライター
韓国在住経験5年。在韓中の2006年ごろeスポーツと出会い、StarCraft: Brood Warプロゲーマーの追っかけとなる。帰国後2009年ごろからさまざまなWEBメディアで取材・執筆活動を行うほか、語学力を活かして韓国人プレイヤーのインタビュー通訳・翻訳や国際大会の日本代表団引率通訳などの活動も行っている。自らはゲームをほとんどプレイせず、おもにプロゲーマーの試合を楽しむ観戦勢。
 
構成
コスプレ雑誌の編集部を経て、電ファミ初の女性スタッフとなった編集者。乙女ゲームと育成ゲームをこよなく愛し、BLゲームを嗜んでいる。2.5次元舞台の観劇とコスプレ撮影が趣味。アニメに影響されフィギュアスケートを習っている。
 
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