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米軍と露軍っぽい銃をキッチリ用意でFPSマニアがニヤリ? ジョイポリスの常設VR「ZERO LATENCY VR」でマルチプレイ戦闘を体験【ドワンゴVR部】

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 近年、VRゲームを気軽に体験できる屋外施設が徐々に増えてきたことをご存知だろうか? 昨年7月にはお台場の東京ジョイポリスに「ZERO LATENCY VR」が設置され、同じく12月には渋谷にあるアドアーズ株式会社が運営する「VR PARK TOKYO」がオープン。そして今年の7月14日には新宿・歌舞伎町に国内最大級のVRアトラクション「VR ZONE SHINJUKU」が開設されるなど、屋外施設におけるVR体験の裾野は益々広がりをみせている。

 これまで電ファミニコゲーマーでは、寝ても覚めてもVRのことばかり考えている「ドワンゴVR部」と共に数々のVR作品のレビューをお届けしてきた。今回からは特別編として、街に飛び出して施設型のVRアトラクションをプレイしてもらう企画を行ってみたいと思う。

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(画像はプレスキットより)

 第一回としてVR部メンバーが訪れたのは、お台場の東京ジョイポリスに設置されている、世界初のフリーロームで6人同時マルチVRプレイをうたう「ZERO LATECY VR」。オーストラリアから鳴り物入りで日本初上陸したこのアトラクションに、VR部はどんな評価を下すのか!?

文/透明ランナー


そもそも「ZERO LATENCY VR」って…?

ということで、今日はお台場の東京ジョイポリスにやってきました。デートスポットとしても名高いこの地で「ZERO LATENCY VR」という激ヤバなVRコンテンツが常設されているということで、今回は自宅にPS VRもHTC Viveもない若いカップルたちにも読んでほしい記事としてお届けしたいなと思います。

まあ、そういう人たちは早く爆発してほしいなと思いますけどね。

(笑)。いきなりジャブが飛んできましたが……。

まあでも、いろんな人にVRをやってもらうのは大事なことですね(笑)。

えー、……気を取り直して、まずはすでにオープン日に体験したmiroさんから、アトラクションの説明をいただければと思います。

これはオーストラリアのZERO LATENCY社が作っているVRアトラクションですね。最大のウリは「フリーローム」【※】といって、部屋のなかを複数人でウロウロしながら遊べる形式です。

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※フリーローム……free-roaming(自由に歩き回る)という英語に由来。ここではプレイヤーが縦横無尽に動き回れるVRゲームを意味している。
(画像はZero Latency Explained!より)

複数人で同時に遊べるのはなかなか珍しいですよね。

そうなんですよ。今回やったソフトは、『ZOMBIE SURVIVAL』というゾンビを銃で撃ちまくるシューティングゲームですね。高性能なPCをリュックサックのように背負った上に、VRヘッドセットとヘッドフォンを付けてプレイします。

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『ZOMBIE SURVIVAL』のプレイ画面
(画像はプレスキットより)

タイトルの「ZERO LATENCY」は、「遅延がない」という意味ですね。本当に遅延がないかどうかは、おいおいじっくり語っていければと思います。

良いFPSの条件をクリアした銃の魅力

ではまず、各人にプレイしてみた第一印象を聞いてみたいと思います。まずは、おそらく日本で最もルームスケールVR【※】を遊んでいるgreenspaさん、どうでしたか?

※ルームスケールVR
ある程度の広さが確保された空間で、プレイヤーが自由に動き回れる形式のVR体験のこと。

なにより「ケーブルを気にせず自由に歩いていいんだ」と気づいたときは衝撃でしたね。いつもHTC Viveで遊ぶときはうっかりケーブルを踏まないかとヒヤヒヤしているので、今日も自宅のときのクセで床を覗きそうになっちゃいました(笑)。

僕は機材の装着感が良いと思いましたね。背負うPCは約4kgくらいあるのですが、ちゃんと身体に密着させれば思ったほど重さを感じずに割と自由に歩けるんです。ゴチャッとした装置にはなってしまうんですが、それを装備する手順なども含めて良くまとまっていてさすがだなあと。

ひとつずつ装備をガチャガチャ着込んでいく軍隊的な感じがゲームの設定と合ってましたね。「これは海兵隊員の強化スーツです」とか言われたら「なるほど!」という気持ちになります。

そもそも、重い銃を持って敵と戦うという体験自体がなかなかできないですよね。家でHTC Viveを遊んでいても、重さや反動を含めた「本当に銃を撃っている」感覚はあまりないので、僕は今回VRとしての可能性をすごく感じました。

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(画像はプレスキットより)

なるほど。みなさん、まずVRよりも装備のリアルさが気になった感じなんですね(笑)。

特に銃のコントローラーがちゃんとしてたのが良かったです。本物に近い約2kgぐらいの大きいサイズで、トリガーを引いた感触がなかなかリアルにありましたね。あと、銃の種類が多かったのには笑っちゃった。

4種類ありましたね(笑)。

AK-47っぽい小型マシンガン、中型マシンガン、ポンプアクション構造【※】のショットガン、スナイパーライフル……わざわざ4種類も用意してあるのがたまらなかったです。

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※ポンプアクション構造……銃身についているグリップを「ガシャッ」と前後に動かすことで銃弾を再装填(リロード)する仕組みのこと。
(画像はZero Latency Explained!より)

なんでマシンガンだけで謎に2種類も用意したんでしょうね(笑)。

いやいや! あれはFPSゲーマーとしては当然なんですよ。良いFPSの必須条件はいくつかあるんですが、そのひとつに「アメリカ軍っぽい銃とロシア軍っぽい銃の両方を用意しなければいけない」というのがあるんです。……わかります?

な、なるほど……開発者はFPSが好きだったんでしょうかね?

絶対そうですよ! あれを見たとき、私の中で10点中5点くらいの点数が上がりましたね。「あ、こいつら分かってる」という信用感がありました。

アトラクションのVRの良さはやっぱり「広さ」!

思わず銃の話で盛り上がってしまいましたが、アトラクションとしての魅力はずばり、どこにあるのでしょう?

それは、もう完全に「フリーローム」という形式ですね。あんな広いところでVRができる場所ってなかなかないですし。

かなり広かったですよね。現状の家庭用では、HTC Viveの対角5mが最大で、それ以上大きいトラッキングシステムはまだありません。あったとしても、そもそもとても広い部屋が必要になりますが(笑)。

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HTC Viveのトラッキング可能空間は対角5mまで
(画像はVive – Set up Vive for Room-scaleより)

ただ、自由に歩けるとは言いつつも、拠点を防衛するタイプのゲームなので「どこまで歩いていいのかわかりにくいなあ」とは感じました。初期位置がフォーメーション的に決まっている上「仲間同士ぶつからないように」とアナウンスされるので、最初は持ち場を離れる勇気がなかったです……。

僕もあんまり動けなかったです。5、6歩は歩いたんですけど、射撃しやすい位置にちょっと移動したくらいで……。

え? 私は普通に歩きましたよ。エレベーターを使って2Fに移動もしましたし。

そこは性格の差が出たのでは(笑)。

自由な移動をもっとゲーム的に強制させるとか、そういう趣向があったら良かったかもしれませんね。

前にVRの体験会をしたときの話ですが、最初に「周りを見渡してください」と言うまで誰も頭を動かさなかったんです。何ができるかわからずに「次、何したらいいんでしょうか?」という感じで突っ立ってしまうんですよ。

初めてVRをつけた人って、初めて万華鏡を覗いたときのような感じなんですよね。事前に言われないとなかなか「自分で動かしてみよう」とはならないと思います。

そうなんですよ。この記事を読む人は初めてVRに触れる人とのことですから、「VRのヘッドセットを被ったらまず周りを見渡してみてください」ということを強く言っておきたいです。

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『ZOMBIE SURVIVAL』プレイ中に目の前に広がる世界
(画像はプレスキットより)

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