昨年7月に急遽発表され、開催が決定した「第1回全国高校生eスポーツ選手権」。
本大会は16歳~19歳までの高校生、定時制高校生、高等専門学校生(3年生まで)、通信制高等学校生を対象としたeスポーツ大会で、eスポーツを楽しむ高校生を応援し、新しい文化として発展させていくことを目的としたもの。
主催は毎日新聞とドスパラを展開するサードウェーブ。『リーグ・オブ・レジェンド(LoL)』と『ロケットリーグ』の2タイトルが競技種目に選ばれていた。
※『リーグ・オブ・レジェンド』
米Riot Gamesの開発する、最大5人対5人の対戦ゲーム。MOBAを代表する作品。
RTS(リアルタイムストラテジー。刻々とリアルタイムで変化する戦況に応じてユニットに指示を出し、敵を撃破するゲーム)にRPGとアクションが加わったやや複雑なルールだが、極めて高い中毒性と無料で誰でも遊べることにより、2016年には世界でアクティブユーザーが1億人を突破したモンスタータイトルとなっている。ただし、日本のプレイヤーは推定10万人前後(ランクモードのみ)と考えられており、世界と比べるとやや少ない。
数ある対戦ゲームの中でもとくに連携を求められるゲームで、1チームの5人はTOP、JUNGLE、MID、BOT、SUPPORTといった、それぞれ異なる役割を担当して戦うため、個々のスキルはもとより、チームを重んじる協調性も極めて重要となる。
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史上初となる全国の高校を対象にしたeスポーツ大会。参加する高校生を取材することで、大会の存在意義や全貌を見極められると考え、電ファミニコゲーマーでは大会に出場した、N高等学校の『LoL』チーム「KDG N1」に密着取材を敢行。
もともと実力があり下馬評の高いチームだったが、3月に開催された決勝大会まで出場を果たし、最後まで大会を見通すことができた。
オンライン予選突破からオフラインの本戦、そして大会終了後までを追いかけ、N高校にとって、はたまた全国の高校生にとって、「全国高校生eスポーツ選手権」とはなんだったのか、eスポーツで高校生が全国を目指す意味とはなんだったのか、高校生目線で解き明かしていきたいと思う。
撮影、取材、文/岡安学
通信制高校でチームが結成されるまで
N高校はインターネットでの授業を中心とした通信制高校であり、一般的な高校と異なり、ほぼ生徒どうしが顔を合わせることがない。したがって、今回の全国高校生eスポーツ選手権で集まった生徒たちはお互いの名前を知っていても顔を見たことがない人ばかりだ。
そんな状況の中で、大会への参加、チームの編成などを中心となって活動したのが、N高校 心斎橋3年生のsakuragi選手だ。『LoL』は5対5による対戦ゲーム。
彼は「全国高校生eスポーツ選手権」の開催を知り、N高校の全生徒が使用しているチャットソフト「Slack」を使って、全国のN高校生に対して、参加を呼びかけた。
sakuragi選手はN高校でも通学をしていたが、通信制を選択する生徒も多く、同じ高校に通っているということ以外の繋がりがない中、チームメイト集めが開始された。
「全国高校生eスポーツ選手権が開催されることはTwitterで知りました。参加を決めてからはSlackを使用して、N高校全校生徒に呼びかけをしたのがきっかけです。
最初は全然集まらないかなと思い、毎日、ことある毎に呼びかけをしていました。
呼びかけに反応してくれる人は思ったより多くて、最終的にはN高校から3チーム出場できる人数が集まりました。参加した生徒から『LoL』の経験の有無を聞き、経験者にはオンラインのランクを聞き取りしました。
ランクの高い順にチームを振り分け、KDG N1~N3の3チームで参加することにしました。
『LoL』は5人ひと組での参加になるのですが、それぞれにポジションがあるので、ランク順にしてしまうとポジション被りも出てしまいます。そこで、サブとしての参加や役割に応じての交代制にするなど、うまく調整しました。」
(N高校sakuragi選手)
sakuragi選手はプレイヤーであるとともにコーチとしての役割も兼任している。どちらかというとコーチでの活動に興味を持っており、チームの振り分けや参加者への呼びかけなどを行った。
残念ながら決勝のオフライン大会への出場はトップチームのKDG N1のみで、他の2チームは予選敗退となってしまったが、KDG N1は93チームが参加したオンライン予選のDay1では圧倒的な強さを誇り、すべての対戦を15分以内で終わらせるという安定感もあった。
※【UPDATE 2019/05/23 13:00】当初「KDG N1は予選では圧倒的な強さを誇り、すべての対戦を15分以内で終わらせるという安定感もあった。」と記述していましたが、正しくは予選Day1のみにおける記録となります。訂正しお詫び申し上げます。
どこが優勝してもおかしくないチームが出揃った決勝
決勝のオフライン大会の出場校は4チーム。N高校以外の決勝進出校は、岡山県共生高校「eスポーツ部」、東京学芸大付属国際中等教育学校「ISS GAMING」、横浜市立南高校「The Grateful Feed」。
岡山共生高校は、全国高校生eスポーツ選手権参加者の中でNo.1の『LoL』ランクを誇るエースプレイヤー、赤バフ選手が所属。学芸大付属国際は、「リーグ・オブ・レジェンド ジャパン」リーグに参加するプロチーム所属の練習生がふたりいる。
横浜市立南高校は、全員が1年生というチームだ。
いずれも強豪揃いで、どこが優勝してもおかしくないチームが出揃っている。
「N3は初戦で学芸大付属国際に、N2は予選で岡山共生高校にあたり敗戦しています。どちらも実力のあるチームなので、やはりという面はありました。
N2やN3は同じ高校のチームではありますが、ほとんど顔を合わせたこともないので、そこまで悔しさを感じることはありませんでした。
もちろん、できれば勝ち抜いてほしかったです。実際N1のチームメイトも先日始めて顔合わせてばかりですし。
そういう点では通信制高校の特徴が出た感じですね。他の高校よりも冷めている部分かもしれません。
でも、同じ高校に通っている状態だと、勝ち抜いていく毎に応援してくれたり、勝ち残っていることをはやし立ててくれる人もいたと思いますので、そういう意味ではプレッシャーを感じずにプレイできたのは良いことだったと思います。
オンラインでずっと話しながらプレイしたり、ミーティングを行っていたので、初めて顔を合わせても、まったく知らない人ってことはなかったですね。
ただ、そこでいきなり親友になれるわけでもないですが。
また、顔が見られないオンラインだからこそ、好き勝手言えるところもあるかと思うのですが、実際に顔を合わせてみても、遠慮無く意見が言い合えたのは良かったですね。まあ、多少の緊張感はあったと思います」
(sakuragi選手)
決勝大会出場チームの完成度
全国高校生eスポーツ選手権は7月に開催が発表され、エントリーがスタート。オンライン予選は12月23日~26日。早くから準備を開始した学校と、間際から準備を始めた学校があった。
先述したとおり、部活としてeスポーツを行っている高校はほとんど皆無であることから、まさにいちから始める必要があった。準備の難しさもさることながら、『LoL』の練度面でも試合として成立することすら難しいチームもあっただろう。
「僕らのチームも、大会に向けて呼びかけて集まった急造チームなんですよね。前々から大会の存在を知っていて、そこ目指して頑張ってきたっていうわけではないですし、日頃個人的に『LoL』を一緒にプレイしていた仲間というわけでもありません。
そんな状況でも勝ち抜けたのは、『LoL』をかなりやり込んでいたプレイヤーがおり、個々の実力の高さと完成度で、他のチームよりも抜きん出ていたんだと思います。
予選参加チームの中には、記念参加のようなチームもあり、圧倒的な差で勝負が決してしまったこともありました。(Day1は)全試合15分以内での決着というのも、単純にレベル差が出た証拠だと思います」
(sakuragi選手)
そういった状況下においても決勝のオフライン大会に出場した4チームは、予選に出場したチームとは完成度が違う。経験者がいることはもちろん、高校生ナンバーワンプレイヤーやプロチームの練習生などを相手にしなくてはならない。
決勝大会を前にして
初戦で当たるのは岡山共生高校。強敵、赤バフ選手を倒すためには同じポジションのまりも選手が鍵を握るという。
さらに勝ち進んだ場合は、プロの練習生ふたりと対峙する440(よしお)選手の活躍度合いが勝利に結びつくとのことだ。
「ポジション的に赤バフ選手と正面で対することになるのは僕になると思います。僕が赤バフ選手を抑えることができれば試合も勝てますね。
今、チームメイトのてったさんと一緒に練習をして、赤バフ選手の対策を練っており、確実に勝てるように準備しています。
てったさんは今回サポートに回って貰っていますが、知識もあり、プレイもうまいので、その技術を受け継げれば良いところまで行くと思います。
もし、岡山共生高校に勝つことができたら、学芸大付属国際と対戦したいですね。たぶん、残った4チームでは一番強いと思われているので、そこを倒したいです」
(まりも選手)
「初戦で当たる岡山共生高校と、決勝に上がれたら対戦するであろう学芸大付属国際の対策はずっと考えていました。ピックやバン【※】についてもじっくりと考えましたし、ゲームを進め方や作戦もかなり練り直しました。
それがうまくハマってくれればかなり有利に試合が運べるのではないかと思います。
もちろん、それがうまくいかなくても対応していけると思います。
実際、予選でも苦戦というほどのことはありませんでしたが、それでもすべてが想定通りにいったわけではなく、途中で作戦を変更した試合もありました。
ケースバイケースで選手が動けていたので、その場で善後策を見つけることはできると思います」
(sakuragi選手)
※ピックとバン……ゲームの開始前に、100体以上いるチャンピオンから使用するチャンピオンを選ぶ。これをピックと呼ぶ。同じチャンピオンは使えないので、早いモノ勝ちになる。ピックの順番は最初の1体をブルーサイドが選び、次に2体目と3体目をレッドサイドが選ぶ。その後、ブルーサイドが4体目、5体目、レッドサイドが6体目、7体目、ブルーサイドが8体目、9体目、レッドサイドが10体目を選ぶ。自分が得意なチャンピオンを選ぶのはもちろん、相手の得意なチャンピオンを奪ってしまったり、相手が選んだチャンピオンと相性の良いチャンピオンを狙うなど、さまざまな理由で選択する。
また、その試合で使用できないチャンピオンを指定するのがバン。ピックをする前にブルーサイドから1体ずつ交互に3体ずつ選ぶ。ピックで6体目を選んだあと、再びバンが発生し、レッドサイド、ブルーサイドの順番で交互に2体ずつ選ぶ。つまり全部で10体のチャンピオンを使用不可にする。相手チームの得意なチャンピオンを狙ったり、自分たちが使いたいチャンピオンが苦手とするチャンピオンを狙ったりと、ゲーム以上に重要な戦略が盛り込まれている。
オンライン予選はある意味、各個人の家でのプレイとなり、相手チームに強豪チームがいなかったことを考えると、ソロでプレイしている感覚で戦っても問題なく勝ち進めただろう。しかし、オフライン大会となると、隣りには仲間の選手がおり、目の前には観客がいる。
ゲーム画面だけでなく、自分たちの姿も配信されるとなれば、その緊張感はこれまでに経験したことがないことばかりだ。
1ヵ月後、期待と不安を抱えながら、ついに大会前日を迎えたKDG N1。大会へ向けての準備は整ったのだろうか。
「いよいよ本番という感じで楽しみです。ここまで練習もしてきましたし、作戦も練ってきました。
このまま実力を出せれば勝てると思っています。まあ、でも勝敗は二の次です。今は大会を楽しみたいですね」
(sakuragi選手)
「今日は、リハーサルがあって、初めて対戦相手と顔を合わせることができました。相手チームと会うまでは「勝ちたい」って気持ちしかなかったんですけど、実際会ってみると敵ではありますが、一緒に戦い抜いてきたので、できるだけ楽しみたいと思えるようになりました」
(まりも選手)
大会前日はロケットリーグ部門が大会を行っていたこともあり、リハーサルは夜遅くまで及んだ。会場の豪華さに圧倒されながらも普通に高校生活を送っていれば立つことはなかった舞台にKDG N1のメンバーは気持ちが昂ぶっていたようだ。
試合当日は、N高校の生徒たちや選手の家族も応援に駆けつける。もはや明日を迎え、これまでやってきた成果を出すのみだ。
そして、いよいよ決戦の日が訪れた。
ついに迎えた決勝大会
開会のイベントでは、きらびやかな照明で彩られたステージに4チームが呼ばれた。晴れの舞台に若干の緊張の面持ちが見て取れる。
司会を務めるオーダ氏、実況のカツディオン氏、解説のリールベルト氏、アナリストのRevol氏、スペシャルサポーターのケイン・コスギ氏が会場をさらに盛り立てる。
決勝の第1戦目は、N高校 心斎橋のKDG N1と岡山共生高校のeスポーツ部による対戦だ。試合はN高校まりも選手が「シャコ」を倒して最初のキルを獲得。
しかし、前評判通り岡山共生高校の赤バフ選手がすかさずまりも選手をキルするなど、序盤からキルの奪い合いに。
その後、N高校は集団戦で赤バフ選手を集中して狙う作戦に。エースプレイヤーを倒し、一気に勝敗を決するという作戦だ。この作戦は見事にハマり、赤バフ選手を倒すことに成功。
だが、赤バフ選手を狙うがゆえに隊列が崩れてしまい、そのスキを突かれて火力の高いキャラから大ダメージを受けてしまう。
赤バフ選手は倒したものの、集団戦での敗北から岡山共生高校が優勢となり、勝敗を決する強力なモンスター「バロン」を獲得されてしまうことに。
最後にはオブジェクトを守るN高校のチャンピオンに、岡山共生高校のベイカーが妨害スキル「イベントホライズン」をヒットさせて勝敗が決する。集団戦ではKDG N1に分があると見られていただけに、岡山共生高校の底力を見せられたというところか。これでN高校の全国高校生eスポーツ選手権のチャレンジは終了した。
リールベルト氏もN高校が優勢と解説をしていただけに、終始押していたのはKDG N1。それでも逆転ができてしまうのが『LoL』の面白さというところだろう。
ただ、敗北したものの、KDG N1のメンバーは落ち込むことはなく晴れやかな表情で、舞台を去った。
「試合の結果は残念でしたが、大会自体は凄く楽しくて、高校最後の良い思い出ができました。岡山共生高校は赤バフ選手のワンマンチームだと思っていましたが、他の選手もしっかりと赤バフ選手をフォローしていて、チーム力もしっかりとしていました。
試合自体はやれることはやれていたので、悔いはありません。
悔しい点があるとすれば、バンとピックのところで、もう少しうまく選ぶことができたのかなと思います。
ピック自体はそんなに失敗した感じではなかったですが、バンはもうちょっと良い選択があったのではないかな。そこは僕の担当なので、そこは悔やまれるところですね」
(sakuragi選手)
「大会は凄く豪華で質が高く、スタッフのみなさんが大人の方で、プロの仕事をしていると感じました。これを間近で見られたのは良い経験になったと思います。
試合は負けてしまいましたが、大会自体は楽しくて、参加して良かったと思います。
試合を振り返ってみると、ひとつの攻め手に固執しすぎた感じはします。岡山共生高校は赤バフ選手を全面に押し出し、そこを餌にしてこちらを釣ろうとしていたのはわかりました。
そこにあえて乗っかり、それでも優位を取れる展開を狙っていき、それ自体は上手くいったのですが、最後の詰めが甘かったです」
(まりも選手)
初めてのオフライン、初めての大舞台での試合は、やはり緊張をしていたと言う。ただ、それも大会の開会セレモニーまで。
ゲーミングチェアに座り、ヘッドセットを装着し、モニター画面を観ると自然と落ち着きを取り戻し、ゲームのみに集中することができた。試合自体は大きなミスもなく、始めて仲間と一緒のプレイも、緊張よりも安心感が勝っていた。
残念ながらステージを照らす強い照明と暗い観客席によって、応援する人たちの顔や横断幕を見ることはできなった。試合後に応援に駆けつけてくれた生徒と一緒に写真を撮影し、持ってきてもらった横断幕の応援メッセージを見たとき、喜びをかみしめることができたのだ。
これまでKDG N1、いやN高校を牽引してきたsakuragi選手はこの大会が高校最後のイベントとなった。日程の関係上すでに卒業しているので、本当に高校生活最後の活動となったのだ。
イベントの閉会セレモニーでは、来季も開催されることが発表された。残されたまりも選手は、次のリーダーになることを自ら名乗り出た。
「来季も大会が開催されることを受け、大会終了後にチームメイトで次のリーダーを誰にするかという話が出ました。
そこで僕がやってみたいと手を挙げました。
sakuragi選手のようにチームを引っ張れるかわからないですが、僕なりに牽引できればと思います。
新入生がチームに入ってくれるかどうかもわからないので、チームを存続するかもまだ本決まりではないですので、必ず目指していくとは言えないですが、とりあえずできることをやっていきたいと思います」
(まりも選手)
部活としてのeスポーツ部など存在せず、チームメイト集めから始めなくてはならないのは、本当に大変だったことだろう。
教師や学校への理解も必要だ。もしかしたら予選を勝ち抜くよりも大変な作業だったかもしれない。
それでもこれだけ多くの学校が参加したのは、高校生の底力を見せつけられたのではないだろうか。特にN高校のような通信制高校では、実際に集まることも難しく、部活としての活動もしにくいと言わざるを得ない。
全国高校生eスポーツ選手権に優勝しても、プロ選手になれる保証もなく、あくまでも高校生が全国の強豪と戦える大会である。ただ、それでも目指す先があるというのは、彼らにとって大きなことであることは間違いない。
今後もまた多くの高校生が目指す先のひとつとして、高校生活の思い出として、全国高校生eスポーツ選手権が存在し続けて欲しい。
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