コーエーテクモゲームスは、6月24日に発売されたタクティカルアクションゲーム『戦国無双5』のメディア向け完成発表会を、東京・渋谷のヒカリエホールBで開催した。本稿では、その模様をレポートする。
取材・文/高島おしゃむ
2004年に1作目が発売されてから17年、累計770万本もの人気シリーズに成長した『戦国無双』。その7年ぶりとなるナンバリングタイトルが、今回発売された『戦国無双5』だ。今作はシリーズ初の、織田信長と明智光秀というダブル主人公を採用。応仁の乱後の戦国時代から信長が最後を遂げる本能寺の変までを、それぞれの主人公の視点からドラマチックに描いている。
ゲームには、ふたりの主人公以外にも徳川家康や羽柴秀吉をはじめ、戦国武将が多数ゲーム内に登場する。
無双シリーズならではの爽快なアクションも、もちろん健在だ。それに加えて、新アクションの「閃技」を追加するなど新たな要素も加えられている。墨絵風の和を意識したビジュアル表現でも斬新で、華やかなアクションが楽しめるのが特徴である。
イベント冒頭に登壇した、コーエーテクモゲームス代表取締役社長で『戦国無双5』のプロデューサーも務める鯉沼久史氏は、「世界中のゲームファンにお楽しみ頂くために、開発チームが苦労を重ね新たな調整を数多く詰め込んだ自信作となります」と、本作に賭ける意気込みを語った。
新たな取り組みに挑戦するEXILEと『戦国無双5』で相乗効果が生まれる!?
この『戦国無双5』では、楽曲タイアップとしてEXILEの『One Nation』がテーマソングに起用されている。そこで、ゲストとしてEXILEのメンバーからAKIRAさん、SHOKICHIさん、白濱亜嵐さんと、女優・タレントの大原優乃さんが登壇。まずは、会場内にEXILEの楽曲入りトレーラーが流された。
あらためて、会場内でEXILEの『One Nation』とゲーム映像が合わさった映像を見たAKIRAさんは、「戦国無双の映像に僕らの楽曲が乗っかっているのを見ると、心が震えるといいますか熱くなるといいますか、今すぐ踊りたくなっちゃいます」と感想を述べると、SHOKICHIさんも「僕らのパフォーマンスよりもカッコイイ映像になってるんじゃないかな? という説がありますね(笑)」と、印象を述べていた。
一方、自らもゲーマーという白濱亜嵐さんは、「戦国無双のテーマソングをEXILEでやる日が来るよって、昔の自分に教えてあげたくなります。パフォーマンスも、馬に乗っているイメージだとか戦っているイメージで振り付けをやっているので、そうしたところも『戦国無双5』と『One Nation』という楽曲が一緒になったからこそ出来たパフォーマンスになっていると思います」と感想を語っていた。
鯉沼プロデューサーによると、今回のタイアップを決めたきっかけは、EXILEが20周年を迎え新しい取り組みをしていると聞いたことだった。『戦国無双5』も新シリーズという形で新しい取り組みに挑戦しており、相乗効果が生まれると思ったそうだ。
そのタイアップ曲である『One Nation』の作詞を担当したのが、SHOKICHIさんだ。歴史ある作品に花を添えられればという思いでトライしたそうだが、事前にストーリーを提供してもらったことで、曲もそれに沿ったものとして作ることができたという。
SHOKICHIさんからは、「乱世の激動感と、その中に潜む叙情や情緒。静と動ではないですが、そのコントラストがうまく描けたらなと思いながら、作詞をしました。
木蓮の花というのがストーリーの中に出てきて、それが僕の中ですごくキーワードになりました。どうやったら美しく木蓮が描けるか、その花を歌詞の中で表現できるか。どうやったら美しく皆さんが感じてもらえるかと思ったときに、木蓮が散っているさまが、まるで蝶のようにひらひらと散っていく刹那の瞬間を描けたらなと思って、表現させてもらいました」と、作詞に対する熱い想いが語られた。
主人公のひとりである織田信長の嫁・濃姫のコスプレで登場した大原さんは、「デザインの通りに、この衣装も細かく作られています。濃姫は別名で帰蝶ともいわれていますが、蝶が衣装にも散りばめられていて私はすごくお気に入りです」と感想を語ると、それを隣で聞いていたAKIRAさんがすかさず「大原さんがこんなコスプレされてくることを知っていたら、僕たちもコスプレしてきました。明智光秀とかで来れば良かったですね(笑)」と、反応。
さらに、それを聞いた鯉沼プロデューサーも「忘れないようにメモっておきます」と、AKIRAさんからの思わぬ発言に感動していたようだった。ちなみに、コスプレをするならSHOKICHIさんは武田信玄、白濱亜嵐さんは直前まで遊んでいた『戦国無双5』の中で使っていた徳川家康に挑戦したいそうだ。
ゲストトークセッション:EXILEメンバーで選ぶなら織田信長は誰?
イベントの最後に行われたのは、ゲスト陣によるトークセッションだ。こちらでは質問に対して、あらかじめパネルに書いた回答を発表するという形で進められていった。
――本作では、織田信長と明智光秀は友でありライバルでもあるという関係性が描かれています。そこで、みなさんが友でありライバルであると思う人は誰ですか?
大原優乃さん:
「過去演じた役」です。お芝居をやらせていただいて、過去を超えていくという意味で選びました。今まで頂いた役に感謝を忘れず、成長していけたらなと思っています。
白濱亜嵐さん:
僕は「関口メンディー」です。EXILEでもGENERATIONSでも同じメンバーなので、彼と同じ時間を過ごすことが多い中で、やっぱり一番の友でありライバルです。パッと考えたときに、最初に出てきたのがジャガイモヘッドでした(笑)。ライブ前になるとお互いに切磋琢磨していく、いい仲間だなと思います。
SHOKICHIさん:
僕は「Alan」です。EXILE TRIBEの中で、僕と亜嵐ぐらいなんですよね、作曲するのは。曲を作るプロデューサーといいますか。亜嵐もどんどん腕を上げてきているので、負けてられないなと思うこの頃です。
白濱亜嵐さん:
いや~まだ足元にもおよばないぐらいなので。僕がやりたいなと思ったことを、ずっと前からやっていたSHOKICHIさんがすべて体現しているので、僕が歩んでいる先にはずっとSHOKICHIさんがいると思っています。その背中を追いかけて、ときにはすねもかじらせていただきながら頑張りたいなと思います。僕も、SHOKICHIさんって書けば良かったな(笑)。
AKIRAさん:
僕はライバルというよりは、戦友で「SHOKICHI」です。EXILEが今年20周年を迎え、新しい挑戦をしていく中で、様々な楽曲であったりエンターテイメントの幅を広げてくれたりして。SHOKICHIは、メンバーになくてはならない存在です。中心としてメンバーを引っぱってくれているので、戦友だなと。あと、僕も過去の自分ですかね(笑)。
――戦国無双の主人公のひとりである織田信長は、日本でもっとも有名な歴史上の人物です。そこで、EXILEメンバーで一番織田信長っぽいのは誰でしょう?
AKIRAさん:
HIROさんですね。織田信長っていろんな言い伝えだったり、性格であったり、やりかたっていうのはあるんですけど、直球にカリスマ性、男性が惚れるっていうところではもう、HIROさんしか織田信長っていうワードには当てはまる方がいなかったですね。
SHOKICHIさん:
AKIRAさんです。リーダーシップ。AKIRAさんはHIROさんのことをカリスマっていいましたけど、AKIRAさんもカリスマ性があると思いますし、見てくださいこのスタイル。どう考えても、天下統一するスタイルですよ。人を惹きつける魅力や人間力があると思うので。
白濱亜嵐さん:
HIROさんですね。僕もAKIRAさんと意見が近くて、EXILEメンバーやLDHの一員が戦国時代にいたとしたら、織田信長っぽいなというところからもHIROさんです。人に慕われて、上に上に登り詰めていくというのは通ずるものがあるなと思います。
――最後にファンの皆さんに向けてメッセージをお願いします!
大原優乃さん:
このような機会に私も出席させていただいて、ありがとうございます。前作よりもパワーアップされた『戦国無双5』を、私もひとりのプレイヤーとして楽しみたいなと思います。
白濱亜嵐さん:
僕自身もそうなんですけど、遊んでいたゲームの主題歌や歌は思い出にも残ります。この歌を聴いただけで、当時遊んでいたゲームの思い出が蘇ったり、ゲームをするたびに歌が蘇ったりと、連動していくものだと僕は思っています。こうして音楽という面から、この『戦国無双5』に関われて嬉しく思っています。ぜひ『戦国無双5』をたくさんの方に楽しんでもらいながら、僕たちの『One Nation』という楽曲も聴いてもらえたらなと思っています。
SHOKICHIさん:
『戦国無双5』、ものすごい繊細な絵のタッチと壮大な世界観、ストーリー。本当に僕も何回か見させていただいて、素晴らしい作品だなって思っています。世界中のファンの皆様を魅了するのだと思います。そこに、僕らの楽曲が音楽でお力添えできるのは、非常に光栄に思えますし、ミュージシャンとして本当に嬉しく思っています。
AKIRAさん:
世界中の方々を魅了する無双シリーズ。僕たちも、微力ながら携わらせていただいて本当に嬉しく思っております。この作品が、これからの未来に残っていく、そんな大作でありますよう、僕たちEXILE一同心から願っています。『戦国無双5』を皆さん楽しんでいただけたらなと思います。
――本日はありがとうございました!