中国語オンリーだけど漢字の雰囲気で何となくわかる…わかるぞ! 中国語パズルゲーム『文字遊戯:第零章』で頭が良くなった気分を味わおう!

中国語オンリーだけど漢字の雰囲気で何となくわかる…わかるぞ! 中国語パズルゲーム『文字遊戯:第零章』で頭が良くなった気分を味わおう!

ローグライクしかやったことないけど「ローグっぽい!」って思ったことは許してください

 ある日、電ファミニコゲーマー編集部からメールが届いた。 

 「なんか『文字遊戯』ってゲームがおもしろいうえに翻訳不可能でおすすめなんですよ~」

 翻訳不可能? どゆこと? 言われて開いてみるとそこに広がっていたのは名前の通り、「文字」の世界であった。

(画像はSteam:文字遊戯:第零章より)

 というわけで今回は台湾発のRPG『文字遊戯』を遊んでみようと思います。本作は2021年末に正式リリースされるようで、いまはそのプレビュー版となる『文字遊戯:第零章』が配信中だぜ。

 このゲームがどういう経緯で、どんな人類たちによって、これまでどのような道のりを歩んでいまリリースされようとしているのかは私にはよくわからない。だって中国語が読めないんだもん……。あと日本語で書かれたこのゲームに関する情報が極めて少ない。
 だけど本作のストアページを見るとものすごく触ってみたくなっちゃうぜ。上のタイトルバナーを見ても分かる通り、本作はすべての表現を「文字」で……いわゆる「アスキーアート」によって表現している。それだけじゃない。こいつが動くんだぜ。

 いや、いやすごすぎない? なめらかすぎるだろ。

 単に文字の形だけで作られているのではなく、木は木龍は龍の字で表されてるのもおもしろい。とはいえこういう形式で表示されるのはあくまでムービーシーンだけで、ゲーム中はもっと簡素なマップが表示される。

「我」が自キャラです。わかりやすいですね

 このマップの雰囲気もどことなく『ローグ』を彷彿とさせておもしろい。あっちと違って漢字だから何を表してるのかも直感的にわかるしね。
 またこちらも、微妙に漢字たちがアニメーションをしたり画面の震えやSEを用いた演出もあったりで、見た目以上にしっかりした演出が加えられることでかなり気持ちを入れていくことができるなんとなくだんだん漢字がかわいく見えてくるんだよね~。

 でも言ってることはぜんぜんわからんぞ。

なんか……文字の世界が……ありました的なことを言っている???

 わかんねえ。不安だ。果たしてこのすごくビジュアルに惹かれるゲームを遊んだところで私に理解できるのか……。

 だが皆の衆。安心なされよ。結論から言うと私はこの『文字遊戯:第零章』クリアできた。そもそもプレビュー版だからボリューム少ないしね。だいたい1時間半くらいでクリアできたよ。
 でもそのあいだたっぷり悩んだし、アイディアに満ちたゲームで非常に楽しめた。ゲームとしてはかなりいい体験で、「うわ~っ これ作ったやつ、頭いいね!」って感心できたし自分も頭がよくなったような感覚を味わえてマジでよかった。「中国語よくわかんねえ」というハードルもあるんだけど後述の攻略法でなんとかなりました

 というわけで本作をネタバレしすぎない程度に……と言いつつもまったくネタバレしないと「ねえねえこれ見てよスッゲエでしょ!」という話ができないので冒頭はネタバレしつつ……中国語をなんとか攻略するテクも含めつつオススメしていきます。

文/マシーナリーとも子


中国語わからなくてもできる! 中国語パズル

 というわけでゲームをはじめてみようや……。

最初に飛び込んでくる文字。理解できる……ような……。

 当然といえば当然だがのっけからズラッと中国語が、漢字が並ぶ。だがこれくらいならなんとなく字面でわかるぜ! 「私は目を開けて……なんか鳥が……鳴いてる……」的な意味だろ!? つまり主人公はいま、眠りから目覚めたってことだ。

 どうだいザマーミロ! これくらいならわかるんだよ。こちとら池袋在住だぜ? 北口にいきゃいくらでも中国語が目に入るんだ。「闘将! 拉麺男」だってちゃんと読めるんだぜ。バカにするな。

わかりにくいかもしれませんが操作できるようになったところです

 適当にあらすじらしきものを読み飛ばしていると、ここでチーンと「我」の字が跳ねて操作可能になる。

 モノローグが表示されていただけに見えた画面が、シームレスにマップへと変わるのはものすごくおもしろい。この時点でこのゲーム、いい作品って感じがすごくするぜ。

さて……

 そういうわけで操作できるようになったわけだが。

わけだが……?

 文章が読めねえ。なにこれ? なんて言ってんの? もう一文字目からわからないし、マジでなんて読むかわからないから原稿に入力することもできないんだけど。

 だが、だが待ち給え人類読者の諸君。「なんだよ! やっぱりこんなゲーム中国語が読めなきゃあマトモに遊べないんじゃないかよ! やっぱり言語の壁はぶ厚いんだ! 俺にはローカライズされたゲームしか遊べないんだ!」などと喚かずに落ち着いて私の話を聞きたまえ。

 君たちに文明の利器を授けよう。いいかい、科学に解決できないことは無いんだ。科学があればどんな困った状況でも我々は道を切り拓くことができる。池袋晶葉ちゃんを信じるんだ。君の持ってるそのスマートフォンに、このGoogle翻訳をインストールするんだ。

Android版iOS版

 こいつはただの翻訳アプリじゃあない。「カメラ入力」という機能があるんだな。こいつを画面にかざすとだな……。

なんか日本語が出たー! もちろん中国語だけじゃなくて英語やロシア語も読めるぜ

 このとおり! なんとなく理解できる日本語になって帰ってくる! スンゲー。このアプリの画期的なところは翻訳したい文章を入力する必要がなく、ただかざせばいいというところだ。

 翻訳の精度は贔屓目に見てもまあまあ、中の上くらいかしらん? と言ったところだがニュアンスを理解するのには充分だぜ。というわけでドアを開けなければいけないらしい。

 ドアを……開けるだって……?
 ……ドア? どこ?

 ちなみにESCキーから現在の目的やヒントを得ることもできる。でもなんか「ほーらよく見ろ。ドアを開けろよ」みたいなことしか書かれてないっぽい。

 ドア???

 昔のロープレとか『メトロイド』みたいに壁に見えるけど実は道になってるみたいなトラップがあるんじゃないか? と画面端を押してみてもなにも怒らない。マジで何?
 いや落ち着け。考えろ私。これは謎解きなんだ……。この場には……文字しかない。文字になにか秘密があるはずだ……。

 文字……ドア……。ドアを……開ける……。

 考えろ! この世界ではプレイヤーは「我」なんだ……。文字しかないこの世界ではな。
 じゃあドアは? ドアはなにでできている……? この世界には「文字」しかない……。

さて……

 ……そうか!! 「我」の脳内に閃光が迸る! 我はその「文字」に向かって走った!!

 「ドア」はッッッッ!!!!

 はじめからここにあったッッッ!!!! 開門!!!!! 「門」の字は「我」を受け入れガタリと音を立てて開いたッッッ!!! どうじゃ!!!! 勝利じゃあ!!!!!!

 ……と、このゲームは「すべてが文字で構成されている」という構造を活かした秀逸なギミックが毎ステージ仕組まれており、それを推理しながら立ち向かっていくゲームになっている。

またも立ちふさがる出口なき部屋ッ! なんで自分の家から出るのに苦労しなきゃいけないんだ。ドアは……ドアはどこにあるッ!?
時を戻す薬を貰って「ctrl+Z」能力を解禁されるシーン。ちなみに薬の名前は「安度薬水」。翻訳アプリで見てみると「アンドゥポーション」……。なるほど

 また、物語が進むと「ctrl+Z」で時を戻したり、「del」「BackSpace」で文字を消したりなどと「テキストを操る」能力も身についてきてそれらを駆使した攻略が求められてくるようになる……というより、プレビュー版である本作『第零章』はそれらのチュートリアルをやっていくような内容になっている。

 これらがみんな身につけた当初は頭を悩ませてくるんだけど、わかるたびに「なるほど!」となって、応用問題を解けたときの「俺が解いたんだぞ!!!!! この頭でよ!!!!!!!!」感の気持ちよさがものすごく、楽しい。優れたアイディアはそれで遊ぶものも喜ばせるんだなあ。いやホントに頭がいいゲームだよ。

うめき続けてる囚人がなんだかかわいい牢獄。君ならどう破る!?

 とくに閉じ込められた牢獄から脱出するステージをクリアできたときの快感はすごかった!

 マジでめちゃめちゃ難しくて30分以上は悩んだ気がするんだけど本当に解いたときは気持ちよかったぞ。とくにここでは解き方については触れません。君の目で確かめてみろ!

もう世の中の中国語だいたい読める説

 とはいえいくらスクショで伝えてもスクショだけだとマジで「文字!!!!!」でしか無いんでいまいち魅力伝わりづらいんだよね。
 いやマジでゲーム中は思った以上にアニメーションしててすごく愛嬌ある画面になるんだけど……。犬がワンと鳴いたりしてかわいいのよ。

 上にも書いたとおり、翻訳アプリを駆使すれば中国語能力絶無でもなんとかなるので興味が湧いた人類はぜひ試してみてほしいぜ。プレビュー版だからタダだしね。

 ところで本作を通じてまがりなりにも多少、中国語のニュアンスがうっすらと理解できるようになってきた
 例えば「我説」なら「私は(こんなふうに)話した」という意味であるし、「すんげーふつう!」であることを「普普通通」と表すことも知ったし(おもしろいね)「乾乾淨淨」で「超綺麗」「すべすべやん」みたいな意味であることもなんとなく理解できた。今ならパッと生活のなかで見た中国語もふんわり理解できるんじゃないか?

入れればなんでも中華料理の味になる味覇くん

 たぶん「好きに使え。美味しいから」みたいなことが書いてあると思いますよ。

完璧じゃん?

 なっ! なっ! 大体合ってるよホラ! 今なら読めるんだって中国語!

1年くらい前に池袋西口(北)に改名された池袋北口。周辺住民からはわかりにくすぎる何考えてんだというネーミングで愛されています

 というわけで池袋北口に来ました。

最近マジ中国フードコートも増えてきて大変なことになっている北口

 池袋北口には中国語が飛び交いまくっている! だが今の私ならわかるぜ! 『文字遊戯』をクリアしたからな……。

安いものばっか買ってるのがわかるラインナップですね

 でもお店屋さんに入るのは怖くて中国語商品をいくつか買うだけに終始しました。

 以前、調子に乗って適当に中国全開な火鍋屋に入ったらアウェーすぎて注文の仕方すらわからず(半セルフサービスだった)食べ方もよくわからず大変な思いをしたことがあるのでいきなり乗り込むのは怖くて無理だった。ちなみにその店の飯は大変美味しかったです。アヒルの丸煮とか出てきて……。

サイゼリヤのアロスティチーニについてるアレです

 これはわかるよ。多分「焼いた牛や羊にかけてもうまいし魚介類もイケる」だろ。こんなの『文字遊戯』やってなくてもわかるぜ!

ちなみにウサギを焼いたのにつけてもウマい。池袋や上野で食べられるのでオススメです

 ホラなホラホラ! 合ってるだろ!

お茶っぽいフォルムなのに甘い飲み物

 これはちょっと難しいな……。吉祥ってなに? 吉祥寺しか浮かばない。

 辻? 辻斬り? よくわからないけど多分「世界でも通用する味!」って言ってるんだと思うぜ。

志が高いこと書いてあった

 違ったわ。なんかもっと徳の高いこと言ってたわ。。

 でもなんだろう。ニュアンスは! ニュアンスは間違ってませんよね? 世界をポジティブに……変えるって感じだもんな! ギリギリで意思は感じ取れたと判断するっ!

なんて?

 1ッミリもわからん。なんだこれ。日期…? 清……?
 わからないがここは得意の推理だ。『文字遊戯』で磨いた推理力を使うんだ。周囲の情報も活用するんだ。

学生ザーサイって名前がかわいいね

 これはザーサイなんだよ。アルミでパウチされたザーサイだ。それも「学生ザーサイ」という名前がついている……。つまり食生活が荒れがちな学生に向けて、ザーサイも食べてバランスの取れた食事をしろという商品なんだ。このことから推理するに……。

 さっきの文字はおそらく「すげえ日持ちがする!」って書いてあるはずだ。なにせ真空パックのアルミなんだからな。学生でも腐らせずに好きな時に栄養豊富なザーサイが食べられるってメッセージなわけだな。どうだ見たか! これでアンサーとさせてもらうぜもし違ったら木の下に埋めてくれても構わないよ。

ライター
殺人サイボーグVTuber。『アイドルマスターシンデレラガールズ』の池袋晶葉ちゃんにドハマりし、彼女のファン・担当Pを増やして総選挙での投票数を増やし、ボイスを実装してもらうために暗躍中。日夜動画を更新したりマンガを書いたり小説やWeb記事を書いたりしている。この記事を読んだら池袋晶葉ちゃんに投票してね。 ポータルサイト:https://www.machinery-tomoko.com/
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