こんにちは! 福田ナオです。
2022年1月28日(金)に発売した『Pokémon LEGENDS アルセウス』……
皆さんプレイしましたか?
おっ!もうエンドロールまで行った!? いいですね~!
ん、図鑑集めに夢中になってたらメインストーリーが進まない?わかる~~
え?
ま、まだプレイしてない……?
「Twitterでコロトックが主人公にはかいこうせんブッ放してる映像見てビビった」?
「アクション要素あるゲームが苦手なんだよな~」……?
「図鑑集めみたいなのがダルそう」……?
気持ちはわかります。
本作はTwitterをはじめSNSでめちゃくちゃ話題になってますけど、
発売直後はバズってるツイートの多くが「野生のポケモンがヤバい」とかの話でしたしね。
発売日に即購入せずにSNSで「見」に回っていたら「え!? 今回そういう感じなの!!?」となる人も意外といるんじゃないかな~と思います。
しかし私はこの記事でこう言いたい。
「大丈夫!!!!大丈夫だからやってみて!!!!!!!!」と……
気づいたらゲーム内時間で三日三晩ポケモンを乱獲するくらいにはなっちゃうと思います。
文/福田ナオ
たしかにこのゲームの野生ポケモンは危険!怖い!
「大丈夫!!」とは言ったものの、確かに本作ではポケモンが怖くて危険な存在として描かれています。
それもそのはず、本作の世界観はこれまでのポケモンシリーズよりもはるか昔の時代で、まだポケモンと人間の共存関係が出来上がっていないからなんです。
主人公は本編のオープニング中に謎の空間でアルセウスに出会い、スマホを「アルセウスフォン」とかいうポケットに入れにくそうな形のシロモノに改造された挙句、物語の舞台となるヒスイ地方に強制転移させられることになります。
つまり主人公は現代から過去へのタイムトリッパーなんですね。
また、冒頭のストーリーではしつこいくらいに「死」というワードが繰り返され、ポケモンの危険性が強調されています。
ポケモンで「死」っていうワードがこんなに出ることあるんだ。
でも主人公がウケるくらい鉄人なので大丈夫
冒頭からプレイヤーをめちゃくちゃ脅してくるのですが、
難易度が高くて進めないとかそういう感じじゃないんです。
ヒェ~ッとビビらせるところはしっかりありつつもキッズから大人まで誰でもちゃんと楽しめるようになっているのには大きな理由があります。
それは……
主人公が異様に頑丈だからです。
いや生きてるんかい!!!!!!!
頑丈すぎてウケますね。
そもそもヤバそうな野生ポケモンと戦いたくないときは、だいたい走って逃げちゃえば振り切れます。
また、うっかりレベルが格上の野生ポケモンとバトルに入ってしまっても容易に逃げることができます。安心ですね。
あとシステム的なセーフティネットとして、ミス(=フィールド上で一定以上のダメージが蓄積して気絶)したときのデスペナルティが軽いです。
基本的には所持していたアイテムを喪失するだけだし(お金は減らない)、運が良ければオンラインプレイを通じて戻ってくるというのも面白いです。
さすがにボス戦は逃げ場なく激ヤバポケモンと交戦しないといけないですが、そこではミスしてもペナルティが無く、状況をリセットして再戦できます。
そう、つまりこのゲームは……
失敗しづらいし、失敗を恐れる必要がない!!!!
よかった~!!
もし主人公の体力がペラペラだったり、スタミナ管理が大変だったり、デスペナルティで有り金全て持っていかれたりしたら……『ダークソウル』みたいな難易度になっていたかもしれません。
図鑑集めがめんどくさ……くないじゃん!!!
本作はこれまでのシリーズよりも過去の話なので、まだまだ謎の多いポケモン達の生態を調べて研究者や市民に還元するという大義名分のもとで行う「ポケモン図鑑」の作成が非常に重要な任務になっています。
しっかり図鑑を埋めていないとメインストーリーの進行に必要な「団員ランク」が不足してしまうことも。
ではどのようにして図鑑を埋めていくかというと……
ここに書かれているタスクをこなしていきます。
はい、私も最初は「面倒くさいのでは……?」と思いましたよ。
だって歴代シリーズのポケモン図鑑であれば未ゲットのポケモンを一匹捕まえたら勝手にポケモンの説明とかが書き込まれてたのに、今回はむしろその書き込まれる内容を作るための膨大な資料集めをさせられるわけですからね。
でもやってみると案外楽なので、これも心配しないで大丈夫です。
まず第一に、ここに書いてあるタスクはぜんぶ達成しなくても良いんです。
タスクがぜーんぜん埋まってなくても、これくらいで「完成」扱いにしてくれます。
完成とは?(哲学)
こんな感じなので、思ったよりも簡単にポケモン図鑑を埋めていくことができます。他の部分でもやはりゲームとしての地力が高くて、テンポよくサクサク遊べる仕組みが整っているんですよね。
次項からこの「テンポの良さ」についてもっと詳しく見ていきましょう。
バトルせずにモンスターボールを投げてゲットするのが思いのほか気持ちいい
本作が歴代シリーズと大きく異なるのは、野生のポケモンと手持ちのポケモンを戦わせなくても主人公がいきなりモンスターボールを投げられる点です。
また、うまくポケモンの背後を取ってボールを投げれば「背面取り」という判定になり、ゲットしやすさが上がるほか、のちのち博士にゲット報告をしたときに貰えるお金が増えます。
この背面取り……これがすごく良くて、
システム上のメリットもそうなんですが、
個人的には「背面取り」成功時のモンスターボールのエフェクトやSE、コントローラーの振動の具合が気持ちよくて大好きです。
いちいち「背面取り」しなくてもよさそうな状況でも、気持ちよくなりたくて背面取りを狙ってしまいます。
そしてゲットに慣れてくると、ボールを投げた後にわざわざゲットできたかどうか目視確認せずに次の行動に移ってたりすることもあるくらいで、非常にテンポよくゲームを進行できます。
バスケ選手ってシュートしたあとにいちいちボールを目で追わずに次の行動に移るらしいですが、それみたいだなと思いました。
戦闘もやたらサクサク進む
ポケモンと戦闘をするときのテンポも非常に良いです。
動画でご覧いただくのが分かりやすいと思います。
▲先手で確定一発ならこのくらいスッといきます。戦闘が終わったなと思ったら勝手にその場を走り去っちゃっても良いところが意外と快適です。
戦闘に入る時のカットインが控えめだし、戦闘中のコマンド選択も極力少ないボタンで行える洗練されたUIだと感じました。
そしてこれは最近のシリーズだとおなじみの機能ですが、効果抜群なら「◎、」いまひとつなら「△」というふうに技のタイプ相性をあらかじめ書いてくれているのもありがたいです。
お金・経験値・アイテムは「いつの間に!?」とくらいすぐ貯まる
ポケモンシリーズのメインストーリーを円滑に進めようと思ったら道中レベリング作業はある程度必須だと思うのですが、本作ではそれがいつの間にか済んでしまっているパターンが多いです。
最序盤であればポケモンに「きのみ」や「ぼんぐり」を集めて貰うだけでなかなかの経験値集めになります。
ストーリーが中盤に差し掛かるころには採集の経験値自体は大した旨味じゃなくなるものの、そのころには採集グセがついているのでアイテムがスイスイ貯まると思います。
図鑑集めのために息をするように行うポケモンゲットでもかなりの経験値がもらえます。
お金はポケモンをゲットした数や種類に応じて貰えるので、図鑑集めを行っていれば金欠に陥ることはあまりないです。
というわけで、やっていてほんとに「サクサク進むゲームだぜ……」と舌を巻いてしまうわけです。
寄り道を咎めない進行
このゲームはとにかく主人公が受動的な存在で、「ポケモンリーグ殿堂入りを目指すぜ!」みたいな一本道の旅路があるわけではありません。
シナリオごとにメインキャラクターから「あれをやれ」「これお願い!」と命令や依頼を受ける形で進行します。
しかしその依頼を途中でほっぽりだして図鑑集めやメインストーリーとは関係のない依頼(サブ依頼)の消化に行ったとしても、「ちょっと待てよ!」と引き止められることは少ないです。
図鑑完成やサブ依頼(本編ストーリーの進行には関係のない依頼)のことまで考えるとあっという間にやりたいことだらけになる素敵なゲームであり、「どれから手をつけてもいいよ♡」という優しさを感じるゲームでもあるんですね。
その優しい仕様のお陰で「メインキャラからの呼び出しに応じず三日三晩ポケモンを乱獲してしまって、数日間相手を待たせる」という明らかにおかしな事態も頻発するのです。
でも許してほしい……
この世界でバタバタするのが楽しすぎるから……
外伝的立ち位置だけど、面白さはポケモンの原点にしっかり根差している気がする
というわけでここまでいろいろと本作の特徴的なポイントを語ってきました。
これまでの『ポケモン』にはなかった要素がたくさん入っている作品ではあるものの、それでもこのゲームはやっぱり『ポケモン』だな!と感じさせられる面が多々あります。
『ポケモン』シリーズの原点は、その生みの親である田尻智氏の幼少時代の虫取りの経験が活かされているという話は有名ですが、
本作の基本動作である「ポケモンにこっそり近づいて捕まえる」ことのスリリングさはこれまでの戦闘⇒ボールを投げる⇒捕獲という流れ以上に「虫取り」っぽいなと感じました。
また、「きのみ」を木から採集する動作ひとつにしてもプレイヤーのAボタンで完結させずにポケモンに手伝ってもらったり、
あるいはアニメのサトシたちみたいに生身でポケモンの技を喰らってみたり……
「あ~~~そういえば確かに、ポケモンってもともとこういうことをやりたかったんだよな……」というツボを突いてきてると思います。
これまでのポケモンシリーズとは異なる要素の多さから、
「自分はちゃんとこれを楽しめるのかな?」と心配になる人ももしかしたらいるのかな~とは思うのですが、
「ポケモン」という生き物が好きな人であればきっとめちゃくちゃ楽しめると思いますよ!!
そんなわけで、発売中のNintendo Switchソフト『Pokémon LEGENDS アルセウス』をやろうか悩んでいる方は是非遊んでみてくださいね!!
リアルでも三日三晩遊び倒してしまうこと請け合いです。