人生とは……常に選択と後悔の連続である。アナタの目の前にはいつだって岐路が現れ、一度進めば戻ることのできない選択肢を提示してくる。あぁ、人生とはなんと理不尽なのか。
私は今年から都内に引っ越した。これも「選択」である。そして私が今こういう仕事をしているのも「選択」の結果である。人間は常に己の実力や適性や欲望と照らし合わせて、「自らが掴み取るべき選択肢」を見つけなければならない。
誰かに相談することもできるかもしれないけれど、最終的にどうするかは自分の手で決めなくてはならない。「あの時こういう選択をしていれば」と後悔をしたことのない人は、おそらくいないのではないだろうか。
……とまぁ何か深そうなことを書いてみましたが、実際私がここ最近で一番後悔しているのは、「引っ越す時に買う椅子を間違えた」こと! あ、この記事に何かそういう深い話は1ミリもありません。これゲーミングチェアの記事です。人生相談は壁にでも向かってやっててください。
私が今年から都内に引っ越したのはさっき書いたばっかりですが、その時に「いや、まぁデスク用チェアとか適当でいいんじゃない?」と普通の椅子を買いました。しかしこれが意外な落とし穴だった! 適当な椅子を買うと……腰が痛くなる!!
みなさん知ってましたか?
人間って普通の椅子で一日中作業すると腰が痛くなるんですよ!?
しかも私は都内に来てからめっちゃ仕事してるから余計に腰が痛い。もう腰が痛くてベッドでサボって休んでる時間の方が上回りそうでした。ここでくらいめっちゃ仕事してるアピールさせてください。とにかく本当に椅子の選択を間違えた。まさかここまで「作業」において椅子が重要なファクターだとは思わなかった。
このことを周囲の人に相談する度に「いやそれ絶対良い椅子買いなよ」と言われ続けていたのですが……なんと今回9万円のゲーミングチェアに座らせていただく機会を得ました。
……9万!? 9万!?!?
えっ、9万って……9万の9万ですか?
庶民の私にはとても座り心地が想像できないのですが……まぁいただけるなら座ってみるだけ座ってみましょう。という訳で、今回の記事はAndaseat様から発売されている高級ゲーミングチェアの「Kaiser3」を紹介していきます。
9万って…………何?
9万円の組み立て方
箱デケ────────!!!!!
という訳で届きました。私のクソ狭い家のクソ通路が7割ほどクソ占拠されるくらいにはクソ大きい箱が届きました。これが……9万の箱?
そして完成しました。いいんだよこういうのは完成までの工程までを細かく書いたって誰も見やしねえんだ! 極論みんな「座り心地」を知りたいのだからいちいち作業風景を書く必要はないッ!!
……とは言いますが、Kaiser3はこの箱の大きさに対して意外とサクッと作れちゃうのもウリのひとつ。
「MagClap」というマグネットを使った簡易組み立てシステムを採用しており、「やたらたくさんのネジを説明書と睨み合いながらレンチで締める」とか「何かよく分からない金属を何個も組み合わせる」とかああいう家具組み立てのストレスしか感じない要素がかなり省かれています。私でも結構簡単に組み立てられました。
私のおそろしい不器用さの一端をここで書いておくと、まず学校の技能教科をマトモにこなせたことがなく、裁縫も工作も何もかも誰かにやらせていた友達の手を借りていたほど絶望的な不器用さなので、この私が1~2時間で組み立てられた時点でこの椅子はすごいと思います。
流石にネジを締める箇所はいくつかありますが、マグネットで簡単にカチッとはめられたり、椅子の土台部分や背もたれ部分の合体も本当に簡単にできてしまいます。
じゃ、じゃあ早速座ってみましょうか……。あぁ、なんだか緊張してきました……これから9万円が私の尻に敷かれるのかと思うと……よし、座ります!
…………うん、良いんじゃない?
「こんな浅倉透みたいな感想しか言わない奴に渡すんじゃなかった」というAndaseat様の失望の声が聞こえてきます。いいね、グー。
いや、本当に「最初に座った時の正直な感想」としては劇的に心地が良いとかではなく、「おぉ~~~……良いね」くらいの落ち着いた感じでした。
Kaiser3は「Duraxtraレザー」と「EverSoftリネン」というやたらカッコいい名前の素材を使っており、重厚感と広々とした居心地の良さを両立したシートベースによって「高級車の座り心地」を再現したゲーミングチェアとなっているそうです。
私は普段高級車を乗り回していないので、「これが高級車の座り心地だ」と言われると、確かにこれが高級車の座り心地のような気がしてきます。これ……ワシの車じゃないか……?
が、しかし! このKaiser3のすごさは数日間使い続けてじわじわとわかってきたのです!
9万円の座り心地
毎日毎日仕事仕事……Kaiser3に座り、ひたすらキーボードを打ち続ける日々。
正直私は「まだKaiser3の座り心地の良さが掴めていない……!」と悩み続けていました。仕事しながら。確かに座り心地はめっちゃ良いんですが、これをなんと表現すればいいのか…………
あぁ……忙しい忙しい……なんと忙しいのでしょうか……
…………ハッ!? 腰が……腰が痛くなっていない!?
もう茶番もいいところですが、本当にKaiser3を使い始めてからデスク作業で腰が痛むことは全くなくなりました。確かに普通の椅子から9万のゲーミングチェアに変えた時点で逆に腰の方がついてこれないレベルの劇的な進化ですが、間違いなく「座っている時のお尻や腰の痛み」に悩まされることはなくなりました。
これを証明するために今この記事を徹夜しながら2時間近くぶっ続けで書いているのですが、腰は全然痛くありません。
仕事もそうですが、コンテンツ大氾濫時代とも言える今の世界。遊びにだって1分1秒が惜しい方もきっと多いはず。そんな中、長時間デスク作業することの身体的ダメージで時間を無駄にしてしまうことが、Kaiser3であればほぼ無くなると言ってもいいのではないでしょうか?
さらにKaiser3は「シートの座り心地」以外の機能もかなり充実しています。
ひとつめは「着脱可能な磁気ヘッドレスト」。座った際に頭部を支える部分のヘッドレストがマグネット式となっており、自由に着脱可能。頭を支えて欲しい時はつければ良いし、邪魔な時は外すことができる。このヘッドレストは高密度形状記憶仕様かつ冷却ゲルが入っており……まぁとにかく程よい感じの柔らかさとなっています。
このヘッドレスト、全然想定された使い方ではないかもしれませんが、そのまま単独で枕代わりにしても結構気持ちいいんですよね……
さらには最大165度まで倒せるリクライニング機能も搭載。これ、最大リクライニングで横になってると本当に寝ちゃいそうになるのでかなり危険です。さらに身体の動きや体重移動に合わせてチェアが稼働し、身体を支えてくれる「反応性ロッキング機能」も搭載しているようです。何そのモビルスーツみたいな機能!? Kaiser3が敏感すぎた。ストレートに防御に働いて……
他にもサイドノブだけで背もたれの支えの部分のインとアウト、アップとダウンを調節することができる「内蔵型ランバーサポートシステム」や、自分が置きたい手首や肘の位置にあわせて的確にアームレストを調整することができる「フルメタル4Dアームレスト」機能など……なんか本当にモビルスーツみたいな椅子な気がしてきました。
とにかくデフォルトの座り心地だけでなく、「自分のちょうどいいように調節する機能」も多数搭載しているということです。
「9万円も払ったのに、そもそも椅子が俺の身体に合ってないんだが……?」なんてことはまず起こりません。そこはご安心ください。
9万円の使い心地
……さてさて、Kaiser3の様々な機能と使い心地を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
今回は「仕事、作業用の椅子」の側面にフィーチャーしましたが、もちろんKaiser3はゲームをしたり漫画を読んだりするのにもピッタリ。そもそもの座り心地が良いので、『FF14』とか『原神』みたいな「長時間PCの前に張り付き続ける」タイプのゲームにおいても長時間最高のパフォーマンスを発揮し続けることができるかもしれません。この椅子で零式行ったら……簡単にクリアできちゃうかも!?
私の語彙力が足りないせいでイマイチこの椅子のすごさが伝わり切ってはいないかもしれませんが、「作業中に腰が痛くなることがなくなった」ということが最大の結果にして最大のセールスポイントかもしれません。何かヒアルロン酸とかのサプリの通販っぽくなってきましたが……身体って本当に大事なのよ!? あの冨樫義博先生だって腰をやって大変なことになってるらしいので……腰、大事!!!
一度壊してしまえば元に戻ることがなかったり、それこそウン十万ウン百万も払って通院するハメになったり……とにかく身体は大事にする必要があります。その中でも特に重要な「腰」への負担を9万払ってかなり減らせると考えれば……これはお得な買い物なのでは?
普通の椅子使って腰痛めてた私が言っても何の説得力もないかもしれませんが、「日常的に多用する物にこそお金をかけるべき」ということをこのゲーミングチェアで痛感しました。そもそもこれを使い始めてから「腰が痛くて横になる時間が減る=仕事にかける時間が増える」ようになり、作業効率が上昇しているので無駄な時間を削減するのにも役に立ちます。
やはりお金の使い道は無駄な時間のカットに使うべきかもしれません。アレ……でもこれって結果的に仕事してる時間増えてね……? 幸せとは……?? 幸福とは……???
何か危険な思考が芽生えてきたのでこの辺で切り上げましょう。「Kaiser3」は今回紹介したロビンエッグブルー以外にも9種のカラーと2種の生地が用意されています! ぜひお部屋や好みに合ったカラーを選んでみてくださいね!
今回紹介したKaiser3の販売元であるAnderseatでは、これ以外にも「ハイスペックオフィスチェア」を目指して作られた「Phantom<ファントム>3」というこれまたカッコいい名前のゲーミングチェアを販売しています。
「Kaiser3」は税込89800円。「Phantom3」は税込59800円。どちらも値は張りますが、間違いなく値段相当の力を発揮します。大きい買い物だからこそ、自分に合ったものを吟味して購入してくださいね。
とにかく、良い椅子を買うと、腰が痛くなくなって作業効率が上がる!
そして良い椅子にはお金をかけた方が良い!
そんな良い椅子は「Kaiser3」を筆頭にAnderseatで販売中!
これだけ覚えて帰ってください。ぜひ、みなさまもゲーミングチェアで素敵な労働ライフを!
労働……? 労働ライフだと……??
ハ、ハハハハ、ハハハハハハ…………………