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『ドルフィンウェーブ』がいかに健全なゲームか証明する

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 高く澄み切った空、大地の恵みが豊かに実る秋、日本にひとつの大波が押し寄せた。

 その名も『ドルフィンウェーブ』最大バスト99、平均バスト85を誇る果実が重力に逆らえない様子を見せつけてくれるゲームである。

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 この溺れてしまいそうな“肉の波”を生み出したのは、『閃乱カグラ』シリーズや『神⽥川ジェットガールズ』を手掛けるHENTAI先進国NIPPONの雄“HONEY∞PARADE GAMES(ハニーパレードゲームス)”

 公式Twitterから供給される事前情報を見れば1秒で気づく“デカパイへのこだわり”。その強みを最大限活かすべき設計された世界観。ここまで欲望に忠実に、“こだわり”を貫き通した作品は珍しい気もする。

 見よ、このOPアニメを。準備運動をすれば揺れ、走れば揺れ、ジャンプしても当然、揺れる。鬼のようにデリバリーされる肌色の輝きがまぶしすぎる。

開発がハニパレであったり、
登場するキャラたちが水着姿ばかりだったり、
親の顔以上にたゆんたゆんに揺れる景色が目に入ったり……

 これらの情報だけを見て、もしかしたら世間では『ドルフィンウェーブ』がけしからんゲームに見えてしまっている人も少なくないかもしれない。

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 ……本当にそうだろうか? 先入観に騙されている可能性はないのだろうか?

 落ち着いて整理してみよう。本作をひと言で表すと「肌色に輝く美少女たちが、バイクに跨りながら水飛沫でビチョビチョに濡れ、身体(とくに一部)を揺らすゲーム」になる。これは事実。確かに字面だけならけしからんかもしれない。

 だが待ってほしい。「人間は考える葦である」とフランスの哲学者パスカルが言ったように、考えることこそ人間に与えられた素晴らしい力なのだ。考えろ、考えるんだ。「おっぱいがいっぱい」とか脳を溶かしている場合ではない

 問おう。本当に「水着で、濡れて、デカくて、揺れる」だけでけしからん目で見ていいのだろうか。

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 否。そんなことは決してない。

 閃いた。気づいた。理解した。そう、『ドルフィンウェーブ』は非常に健全なゲームだったのだ!

文/竹中プレジデント


マリンスポーツに打ち込むからこその衣装

 まず、彼女たちの服装についての誤解を解いておきたい。

 本作に登場するドルフィン(“ジェットバトル”の選手)たちは、何も揺らすために水着になったり、プロポーションを見せつけるためにピチピチのスーツを着ているわけではない。

 もしそうならただの露出狂だ。彼女たちの名誉のために言っておこう。YES! KENZEN! 見た目だけで勘違いしないでいただきたい。

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 『ドルフィンウェーブ』の世界では、水上マシンを操り、エネルギー銃を撃ち合うマリン
スポーツ“ジェットバトル”が世界的な競技として流行っている。その人気っぷりは数多くの企業がプロチームを作り、多種多様な大会が開かれるほど。

 そしてこの“ジェットバトル”という「「「スポーツ」」」の性質上、濡れるし揺れる。これは致し方ないことなのだ。そのために最適化されたのがこれらの衣装ってわけ。

 肌色面積のギネス記録を狙っているかのような景色が目に入ってくるが、水着を着ているのはスピードを突き詰めるために重量を極限まで抑えるためかもしれない。選手たちのプロポーションの傾向が極端に偏っているのにも、空気抵抗やら力学やら何か理由があるのかもしれない。

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 つまり、彼女たちが纏う目のやり場に困る衣装は、現実世界における野球やサッカーにおけるユニフォームであり、相撲でのまわしのようなもの。

 であるからして、この衣装も……

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 この衣装も……

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 この衣装も……

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 すべてが“ジェットバトル”に打ち込む彼女たちにとっては神聖な戦闘服なのだ。1ミリたりとも邪(よこしま)な感情が紛れ込む隙間などあるはずがない。

 物事を一方からだけ見て判断するのはよくない。多角的に見ることで真の姿が見えてくるというものだ。

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 ……まあ、少しくらい遊び心が入るのも悪くないだろう。ストイックになりすぎても心が擦り切れてしまう。何事もバランスが大事だ。

 舞台は南国の島。ぽかぽか陽気に誘われて少しばかり解放的な気持ちになるのもしょうがない。気温も高いだろうし。

アスリートならではの厳しいトレーニング

 “ジェットバトル”は世界的スポーツであり、その選手である彼女たちはまごうことなきアスリート。

 であれば、強靭な肉体と健全な精神を育むために、日夜きびしいトレーニングに精を出すのも当然だ。

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 まずは、トレーニングにおける基本中の基本である走り込みから。どんな競技であっても体力があって損をすることはない。

 体力増強、持久力アップのため、走って走って走りまくる。

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 エアロバイクも忘れるな。身体をとことん追い込んでこそ、成長につながる。

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 “ジェットバトル”はマシンと一体になって駆け抜けるスポーツである。超スピードで走るマシンから落とされないためにも下半身はしっかり鍛えておきたい。

 であれば、王道の下半身トレーニング、スクワットだ。

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 また、“ジェットバトル”はただただスピードを競うレースではない。

 射撃手である“ガンナー”により撃ち込まれるエネルギー弾に耐えるフィジカルだって重要だし、もしかしたら選手同士の接触だってあるかもしれない。上半身を鍛えることも忘れてはいけない

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 彼女たちの表情から非常にきびしいトレーニングであることが伺える。

 しかし、“ジェットバトル”は素肌と素肌が水上で激しくぶつかる過酷なスポーツ。戦い抜くためにはこれぐらいこなしてもらわないと困る。

 さあ、仕上げにバランス感覚を鍛えよう。

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 とまあ、ここまでこなしてドルフィンとして一人前と言ったところだろう。

 どうだろう? 彼女たちがトレーニングに励む姿は。野球選手が汗まみれになって素振りに打ち込む姿や、泥だらけになりながらノックを受ける姿と重なったのではないだろうか。

 彼女たちが、汗をかいているのも、苦しそうな表情もしているのも、真剣に練習に取り組んでいる証なのだ。

 証拠に、これらのトレーニングは選手をより強く育成するために行う“覚醒”の過程で見せてくれる姿。ゲームシステム上、戦力を強化するために必要な行為なのでしょうがない。

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選手の体調管理もコーチの仕事

 プレイヤーはコーチという立場で選手たちと関わっていくことになる。コーチとはいわば選手を導く指導者。彼女たちが最高に輝けるように、コーチとして選手のコンディションは常に把握しておかねばならない。

 いかに彼女たちが努力を重ねたとしても、体調管理・メンタルケアを怠っては、試合で最高のパフォーマンスを発揮することはできない。

 “ジェットバトル”はチーム戦だ。選手には選手の、コーチにはコーチの戦いかたがある。

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 おや、反応がない。悩みがあれば相談に乗りたいところなのだが……。選手もひとりの乙女。見ず知らずのコーチにそうやすやすと心を開いてくれるわけではないのだろう。

 親愛度を見てみると「1」。これでは確かに無視されてしまうのもしょうがない。まずはコーチとして信頼を勝ち得ねば。

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 親愛を深めるにはどうすればいいのか……答えはカフェで奢ること

 オトナの力でスイーツをしこたま胃袋に押し込んでいけば自然と親愛を得られる。これぞコーチ活動。略して“コチカツ”だ。

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 さて、親愛度も10まで上がった。だいぶ仲よくなれたんじゃなかろうか?

 満を持して……いざ、触診を開始するっ!!

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 よし。今度はしっかり反応がある。心を開いてくれたようだ。

 コーチとして完璧なコミュニケーションをとることができてひと安心。これでいつでも彼女たちのコンディションをチェックできる。

選手の魅力を引き出す衣装選びもコーチの腕の見せどころ

 水上の格闘技と呼ばれたり呼ばれなかったりする“ジェットバトル”であるが、じつは純粋な競技としてだけでなく、ショー的に楽しんでいるファンも多い

 これは妄想ではない。実際にメインストーリーで“競技としてのジェットバトル”と”ショービジネスとしてのジェットバトル”について言及されている場面もある。真面目な話をしているので、けしからん妄想はやめてもらいたい。

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 つまり、競技に参加する選手の衣装も重要な要素というわけ。なるほどね。彼女たちの魅力を引き出してこそコーチの面目躍如。これは腕の見せどころだ。

 幸いにも、衣装着せ替え機能が謎の充実具合を誇る『ドルフィンウェーブ』。衣装の色合いを変更できるだけでなく髪型も自由自在にカスタマイズできる。

 加えて、ジオラマという撮影機能も搭載されており、ドルフィンたちをあらゆる角度からじっくりねっとり眺めることができる。顧客のニーズを完璧に理解していて、信頼しかない。

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 はあ…はあ……胸がドキドキする。おかしいな……身体の中心が熱い。

 もっともっと彼女たちの輝く姿と真剣に向き合わなければいけないというのに、コーチとして未熟すぎて不甲斐ないばかりだ。

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 ……何かが決壊する音が聞こえた。恋かな。

 コーチとして、いやひとりの人間として『ドルフィンウェーブ』に向き合うべきときがきたのかもしれない。

現実から目を背けるな

 結論を述べておこう。『ドルフィンウェーブ』はけしからんゲームである。

 ゲームを開けば肌色ムチムチが画面を占拠。胸の果実はマグニチュード9で揺れるし、油断すればスプラッシュマウンテンみたいにビチョビチョになっている。ドスケベの国のドスケベの民によるドスケベカーニバルが年中無休で開催中だ。

 水着で、濡れて、デカくて、揺れたら、そりゃ邪(よこしま)な目で見てしまうに決まっている。

 そもそも、咲宮入華……物語の中心人物として描かれる彼女の存在からしてけしからん祭なのだから言い訳もできまい。

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 なにが「期待に胸を膨らませる」だ! それ以上膨らんだら破裂しそうなスタイルをしているくせに何を言っているんだ。オトナをからかっているのか!! 許せん。

 それだけじゃない。食べかけのソフトクリームを渡してこようとするし、コーチからのスキンシップに対しても警戒心がなさすぎる。

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 こんな美少女のコーチを務めていたら、よほどの聖人君主でない限り欲望に溺れてしまうのは必然。もう、いるかちゃんにメロメロだ。

 これは罠に違いない。なにがハニーパレードゲームスじゃ! 完全にハニートラップじゃないか!!!

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 でも……そんな『ドルフィンウェーブ』が大好きなのも、これまた事実。

 仕事で疲れた夜中、頭を溶かしながら重力に逆らえない果実を目で追い、コーチという立場を利用してひとり性癖天下一武道会を開く。毎日が楽しくなった。おかげで仕事も頑張れる。

 さらに未来も明るい。なぜなら彼女たちはスタートラインが水着姿。ある意味、ど真ん中火の玉ストレートを投げ込まれている状態なのだ。ここからどんな変化球(フェチを刺激する衣装)で我々を揺さぶってくれるのか。楽しみでしょうがない。

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 コーチのホームグラウンドである更衣室で待っているので、よろしくお願いします。 

サブデスク
美少女ゲームとアニメが好きです。「課金額は食費以下」が人生の目標。 本サイトではおもにインタビュー記事の編集を担当。
Twitter:@takepresident

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