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『プロセカ』に新難易度「APPEND」が新たに追加!3本指以上でのプレイを前提とした、遊びごたえある体験に。3周年でUIやグラフィックも大幅アップデート、より楽しく美しいゲームへと進化を遂げる

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 今年の9月30日で3周年を迎える、セガ×Colorful PaletteによるiOS/Android向けゲームの「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロジェクトセカイ)。それに合わせてゲーム自体も大きくアップデートが行われ、進化を遂げていくことが発表された。

 この「プロジェクトセカイ」の3周年のテーマとなっているのは、「Brand New World」だ。こちらは学年が上がっていくことで彼や彼女たちの「新たなセカイ」が拡がっていくとともに、アップデートによってユーザー自身も「新たな体験」が拡がるといった意味が込められている。

 このアップデートに先かげて、メディア向けの先行プレイ会が行われた。今回はそのレポートをお届けしていくとともに、後半では開発陣に対する質疑応答も行われたので、そちらも合わせてご紹介していく。

取材・文/高島おしゃむ


学年進級でキービジュアルやユニット衣装がリニューアル!

 まずぱっと見でわかるのが、ゲーム起動時に表示されるビジュアルの変化だ。こちらは、キャラクターの学年が上がりストーリーも新たなステージに突入していくということから、メインアートやユニット衣装なども変更されている。ゲーム起動時に表示されるグラフィックのみならず、キービジュアルも置き換わっていくため、新たなセカイへと突入した気分が味わえるといった印象だ。

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 また、それぞれのユニットの衣装もリニューアルされている。いずれも独特のカラーが良く出ているものとなっており、スタイルが大きく異なっているところが面白い。新しい衣装を身につけることで、プレイするときの気分も新鮮な体験ができそうだ。

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▲新メインアート&ユニット衣装(Leo/need)
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▲新メインアート&ユニット衣装(MORE MORE JUMP!)
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▲新メインアート&ユニット衣装(Vivid BAD SQUAD)
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▲新メインアート&ユニット衣装(ワンダーランズ×ショウタイム)
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▲新メインアート&ユニット衣装(25時、ナイトコードで。)
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▲新メインアート(バーチャル・シンガー)

ユーザーインターフェースもより見やすくわかりやすいものに変更!

 ゲームのシステム面の変更として、大きく変わったもののひとつがUI(ユーザーインターフェース)だ。全般的なスタイルとしては、今風のゲームに合わせてトレンド感のあるグラフィックに刷新されている。また、ユーザーが迷わないように、情報を整理しつつもシンプルで分かりやすいものに変更されているといった感じだ。

 特に重要な情報に関しては目に付くように表示され、逆に重要度の低いものはワンクッション挟むといった調整が行われている。ユーザーが特に利用することの多いホーム画面は、情報自体は大きな変更はないものの、ボタン回りのグラフィックがスタイリッシュなものになった。

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 また、ライブTOP画面も、これまでの「ひとりでライブ」や「みんなでライブ」、「バーチャルライブ」に「MV視聴」といった項目はそのまま残しつつも、「チャレンジライブ」や「ランクマッチ」、そしてイベントへのアクセスがしやすいものに変更されている。

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 なかでも嬉しいのが、楽曲関連のUIの変更だ。この3年間で選べる楽曲の数がかなり増えたが、その分お目当ての楽曲が探しにくいといった問題もあった。今回のリニューアルではその部分のストレスも大きく解消されており、楽曲も探しやすくなっている。

 楽曲選択画面の見た目も、テキストのリストからジャケットで見やすいものに変更。楽曲プレイ前画面でも、ユニットの情報のみならず楽曲の情報も見られるようになった。

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▲ジャケットの絵が並んでおり、視覚的にも探しやすい。また左側のユニットアイコンでも絞り込むことができる。
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▲ユニットに加えて、楽曲の情報も合わせて表示されるようになった。

 リズムゲームプレイ中のUIも変更されている。画面上部にスコアなどの情報が表示されているが、こちらもより見やすく分かりやすいものになった。また、「PERFECT」などプレイ中に表示される各種のアナウンスも、従来よりも見やすくなっている。

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ひとつの画面ですべてのストーリーにアクセスしやすくなった

 もうひとつのメインコンテンツであるストーリー関連のUIについても、より遊びやすくなるものにリニューアルが行われている。真っ先に目が行くところが、ストーリーのトップ画面だ。

 これまでは「メインストーリー」と「イベントストーリー」のみが選べるような感じであったが、「メインストーリー」と「イベントストーリー」の項目が統合され、新たに「サイドストーリー」が選べるようになっている。

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 実際に物語を楽しむ「シナリオパート」も変更が行われており、メニュー表示が上部横に並んでいたものが右端に表示されるようになった。また、それぞれのキャラクターが話すセリフ部分は白バックで囲まれていたが、こちらはテキストのみがイラストの上に乗ったような、より没入感が高いものに変更されている。

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 もうひとつ、3周年に合わせてガチャの演出画面も変更された。これまでの演出も素晴らしかったのだが、ガチャを引くときも新たなシーンが見られるのはなかなか嬉しいポイントである。

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▲こちらは新しいガチャ演出画面。

3Dモデルやエフェクトなど映像面も大幅に進化!

 「プロジェクトセカイ」といえば、キャラクターたちがいきいきと踊ったり歌ったりするライブシーンも見どころもひとつだ。今回は、この3周年に合わせてすべての3Dモデルについてもクオリティアップが行われている。これにより、従来よりもさらに躍動感溢れる動きや表情が楽しめるようになった。

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 それらのなかには、言われなければなかなか気が付きにくいような細かい変更も含まれている。

 たとえばキャラクターの輪郭部分だが、従来まではやや尖ったような部分もあったのだが、それが滑らかに見えるような処理が導入されている。また、眉や瞳部分に関しても透けてみるように調整されている。これらにより、表情もさらに豊かな感じに見えるようになった。

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 ライブシーンの演出も様々な表現が盛り込まれている。

 たとえば、手前にピントがあっていたものが奥にピントが切り替わるなど、カメラ的な用語でいうと被写界深度を変更することでボケの位置を変えるというものがあるが、そうした演出が各種に盛り込まれていた。

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 画面全体が暗くなるようなシーンでは、その臨場感もかなり増したように見える。画面全体の明暗やカラーのグラデーション表現もより自然なものになっており、絵としての質感がかなり上がったように見える。

 また、ライティングの機能も改良されたことで、アニメチックだったライブ中のライトの演出も、より写実的なものへと進化している。

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 細かい部分でいうと、髪に映り込むハイライトや背景のライティングなど、一見同じに見えるシーンでも比較してみるといろいろと変わって見えるシーンが多いので、ぜひご自身で確かめてみてほしい。

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3本指以上でのプレイが前提の新難易度「APPEND」が新たに追加!

 今回のリニューアルの中で、ゲーム面での最も大きな変更が新難易度として導入された「APPEND」だ。これまでの楽曲は2本指でプレイ出来るモノばかりであったが、この「APPEND」は基本的に3本指以上を使ってプレイすることが前提として作られている。

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 ちなみに従来までの最高難易度である「MASTER」は、レベルの範囲としてはLv26~37だ。この「APPEND」はそれより広めにレベルの範囲が取られており、LV23~38までの幅の楽曲が用意されている。

 ちなみにこちらの「APPEND」にも挑戦してみたのだが……普段あまりリズムゲーム自体に触れていなかったということもあり、ほぼ秒殺でゲームオーバーとなってしまった。やり応えはかなりあるため、これまでの上級プレイヤーたちにとっても新たな腕の見せ所が誕生しといったところだろう。

 もうひとつ、ゲーム内に登場する要素として新たなノーツ「トレースノーツ」と呼ばれるものも導入されている。こちらはタップ状態をキープすることで判定を取ることができるというものである。全体としてはゲームプレイでも新たな要素が加わり、より遊びごたえが増したといったところだ。

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ユニットにも新たな試練やライバルの登場などストーリーも大きく展開!

 メディア向け先行プレイ会に合わせて、開発陣を交えた質疑応答も行われた。3周年という節目に合わせてキャラクターたちも進級し、ユニット衣装なども新たに変更されている。そちらに伴い、キャラクター同士などの新しい絡みやストーリーなどもどのように変化していくのかというところも気になるところだ。

 それまで別のクラスだったのが、進級に合わせて同じクラスになって仲良くなったり、あるいはそれまでになかったような、全く新しい出会いや関係性が生まれていくということも考えられる。それぞれのユニット自体にも新たな試練やライバルの登場など、ストーリーも大きく展開していく予定だという。具体的にどのような形で物語が変貌していくのかまでは明らかにされなかったが、いずれにせよかなり期待が持てそうだ。

 もうひとつ、学年がひとつ上がるということで気になるのが、これからゲームを始めるプレイヤーはすでに先行して遊んでいるプレイヤーとは異なりひとつ前の学年からスタートするため、新しいストーリーを体験するのに時間が掛かってしまうのではないか? ということだろう。こちらに関しては、そうした心配は全く無用である。

 本作ではゲームを始めた時期にかかわらず、自分が読みたいと思うストーリーはいつでも読むことができるようになっている。もちろん、過去にどんな出来事があったのか気になる人は、そちらをたどって体験することも可能だ。つまり、このアップデートを機にゲームを始めても、まったく問題なく楽しむことができるものとなっているというわけである。

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市場に合わせてキャッチアップできるようにUIもリニューアル

 3周年という節目とはいえ、これまでプレイヤーたちが慣れ親しんできたUIを大きくリニューアルするのは、なかなか難しい面もある。それを判断したのは、そしてユーザーへ新しい体験を提供する目的にくわえ、3周年を迎えてゲーム自体のストーリーも新たな節目を迎えたことがきっかけだという。

 UIなどゲームのデザイン面を変更するのは、市場のニーズに合わせてキャッチアップしていけるようにするということも目的に含まれているとのこと。もちろん、こちらはゲーム性を引き上げるためのものでもある。また、UIを新しくすることで、よりゲームに触れやすくしてもらいたいという思いも込められているようだ。

 ゲーム自体の内容が大きく動き出し、より新鮮な体験ができるように、UIなどの見た目も変化することで、これまで遊んできたプレイヤーたちも、新たな気分でゲームに向き合うことができる。また、デザインにも流行り廃りがあるが、時代に合わせて少しずつ変化していくことも、長くコンテンツを運営していく上でも重要なことだ。

 見た目では、イベント画面の表示もよりわかりやすいものに変更されている。これは、コンテンツが増えたことでストーリーのトップ画面に大事なストーリーが入ることが多くなってしまったことが課題となっていたことが理由とのことだ。アップデートのタイミングでストーリーのトップ画面も整理しなおし、ゲーム内で楽しめるストーリーを探しやすく変更しているのである。

 たしかに3年という月日でコンテンツが増えていくに連れて、意図せずにアクセスしにくくなってしまった部分がでてきてしまうこともある。細かい部分ではあるが、リニューアルのタイミングで見直しが行われ、プレイヤーにとって遊びやすくしてもらえるのはありがたい。

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 UIだけではなく、キャラクターたちのグラフィックもライティング効果なども含めてより分かりやすいものにブラッシュアップが行われている。こちらは単純にエフェクト効果の調整のみだと思われるかもしれないが、実は3Dモデルも1年間の間に成長して身長が伸びたところも含めて、変更が反映されているのだ。

 ゲームの3Dモデルは3年前に作られたものということもあり、現在の視点から見ると多少古くなった部分がある。そのため、現在の3Dグラフィック市場のクオリティを鑑みて、プロセカのキャラクターの魅力を伝え続けられるような改善を行った。そうした部分も含めて、グラフィック回りのアップデートが行われているのである。

 なかでも重視したポイントは、キャラクターをよく見せるということである。映像を止めたときなどに、純粋に絵としてもっと良くなる余地があった。そうしたところ含めて調整が行われ、全体的な映像のレベルを引き上げているとのこと。たしかに、以前のMVと比較してもより上品に仕上がっているように見える部分も多い。単純にこうしたゲームを作りあげるテクノロジーの進化も含めて、最新の技術が導入されているという印象だ。

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リズムゲームの新しい体験を入れるために難易度「APPEND」が追加

 今回のアップデートの目玉のひとつが、難易度「APPEND」が追加されたところだ。これまでになかった3本指以上のプレイが推奨されるなど、新規の難易度となっている。こちらが導入されることになった経緯は、リズムゲームとして新しい体験を入れていく必要があったというのが理由のひとつとのことだ。リズムゲーム自体も、時代に合わせていろいろ移り変わっていくなかで、バリエーションを大きく打ち出したかったというわけである。

 もちろん、これまでゲームに慣れ親しんできた人たちが、拒否反応を示してしまうようなものでは全く意味がない。また、高難易度のレベルをクリアする人だけが遊べるコンテンツだと思われてしまうと、それも少し意味が異なってしまう。たしかに難易度自体はかなり高いのだが、プレイヤーが挑戦できる遊びの幅が広がったというイメージのほうが近いかもしれない。


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 というわけで、かなり盛りだくさんに内容となった「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」のアップデートだが、いずれもプレイヤーがより楽しめるように配慮されたものばかりだ。まだゲーム自体遊んだことがないという人は、これを機会に本作を始めてみてはいかがだろうか?

ライター
ライター/編集者。コンピューターホビー雑誌「ログイン」の編集者を経て、1999年よりフリーに。 現在はゲームやホビー、IT、XR系のメディアを中心に、イベント取材やインタビュー、レビュー、コラム記事などを執筆しています。

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