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操作開始1秒で「面白い!」と感じるほど手触りがいい。スタイリッシュワイヤーアクション『SANABI(サンナビ)』がかなり理想的な2Dアクションゲームだった

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三度の飯よりワイヤーアクションが好きな皆さんこんにちは。

いきなりですが、自分が理想とする2Dアクションゲームに出会った時。あなたはどうしますか?
僕は手始めに睡眠時間を犠牲にします。

今回ご紹介するゲーム『SANABI(サンナビ)』が、僕にとってマジで超理想的な2Dアクションゲームだったんですよ…!!

なにが理想的かってまず本作の主人公は片腕がチェーンフック付きの義手なんですけど、それを最大限に活かしたスピード感のある動きがめちゃくちゃ面白い。
レトロな例えをするなら『スピード感のある海腹川背』で、現代なら『スパイダーマン』や『進撃の巨人』のような立体起動的なアレが遊べちゃうわけです。

しかも簡単操作で誰でも遊べる作りなのに、アクションにちょーっとばっかし”癖”があるから一筋縄ではいかなかったりするんですけど、逆にそれがアクションの腕前の上達をより実感させられるようにできていて、面白い。
手がかかる子ほど可愛いというか、やっぱり上手く出来た時って嬉しいし楽しいじゃないですか?

さらにはドット絵のアニメーションがぬるぬると劇場版の作画レベルで動きまくるわけだから、もうビュンビュン飛びまわったりしてるだけでも満足感が半端ないんだこれが。

というわけで、改めて本稿では2023年11月9日にNEOWIZより正式リリースされたスタイリッシュワイヤーアクションゲーム『SANABI』の魅力についてご紹介していきます。

文/SINSI


操作開始1秒で面白いと思わされたアクション部分の話をさせて欲しい

本作のPVを見ればすぐに目玉となる要素の一つであるワイヤーアクションのスピード感や、操作していて気持ち良さそうな雰囲気は伝わってくると思うのですが、僕が操作開始1秒で感動したのは通常移動(ダッシュやジャンプ)の気持ちよさでした。
 レスポンスが非常に良くて、初めて触ったはずなのに凄く手に馴染む感覚があったんですね。

しかも通常移動の速度が他のアクションゲームと比較しても明らかに平均より早い。
「え…?生身でこれだけ早いならチェーンフックを使ったら一体どうなっちゃうの!?」なんて、ドキドキしましたよね。
早く試させろ!(チュートリアル開始までは通常移動しか出来なかった)

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▲ちなみに主人公には娘がおり、彼女とのごっこ遊びを通じて本作の基本的な操作を学ぶことができます。娘ちゃんがパパ大好きっ子すぎて超可愛いし癒される。

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基本的な操作は4方向の移動キーに加えて、スペースキーでジャンプ、マウスの左クリックで照準を合わせた位置にワイヤーの射出が行えます。
ワイヤーを天井などに撃ち込めばぶら下がっての移動になり、そびえ立つ崖などに撃ち込めばワイヤーを手繰りながら崖を登ったりなど、こんな動きが出来そうだよな~とプレイヤーが考えた行動はほぼそのままゲーム内に反映されるため、直感的な操作で最後まで遊べるようになっています。

またゲームが進行するにつれて行えるアクションが逐一増えていくので、行動の幅が広がりつつ更にスピーディーな動きで画面狭しと飛び回ることが出来るようになります!

※本作はキーボードとマウスでの操作に最適化されていますが、ゲームパッドでも遊ぶことが出来ます。

例えばチュートリアル終了後。主人公はかつて所属していた軍隊の施設に戻ってトレーニングを行うイベントが発生するのですが、そこで早くも新アクションが解禁されたりします。

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▲ぶら下がっている状態から任意の方向に素早く勢いをつけることが出来る「スイングダッシュ」。
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▲ダメージを受けた際、任意の方向を入力しながらボタンを押すことで発動する「リバーサルダッシュ」。いわゆる受け身のようなものなのだが、上手く活用することでショートカットに利用することもできる。

また、敵を攻撃した際にも任意の方向にダッシュ出来るので、攻守の行動を行うだけでも画面の中を飛び回ることが可能です。基本的に移動手段=攻撃手段となるので、その部分も相まってゲームとしてのテンポが非常に良いんです。

ちなみに敵を処刑する(公式説明文)際のヒットストップやエフェクトがマジで気持ちいいんですけど、ヒットストップは遊んでみないと伝わりにくい要素なのでせめて派手なエフェクトだけでも見ていってください!

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▲チェーンフックで敵を捉えたあとに移動したい方向に照準を合わせ、左クリックを離すと…
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▲敵をバラバラに引き裂きながらダッシュ!!急に殺意むき出しになるじゃんこの人……。某真祖の姫君もドン引きするくらいにバラバラにされてしまいましたが、これが、モノを殺すっていうことなんだよね。

敵の方向は常にマーカーで表示されているため、敵Aを倒した次の瞬間には敵Bに対して即座に攻撃を行えます。つまり、上手く立ち回れば常に攻撃に転じ続けることが可能です。
いや~プレイヤーの腕前次第で常に敵に張り付いて殴れるゲーム、マジで理想なんですよね。

さてここまで文章で説明をしてきましたが、実際に今説明した動きを見ていただいた方が早いと思うので動画をご用意しました。
施設でのチュートリアルが終了した後にタイムアタックも兼ねた演習ステージがありまして、そこでのプレイ動画になっております。

ちなみに実績のひとつとして、過去の自分の記録を更新する(26秒切り)というそこそこ難しいものがありますので、実績の解除で行き詰った際は本記事の動画を攻略の参考にしていただければと思います。

あえて操作感に”癖”を残すことで上達が実感しやすい作りになっている

クリアまで遊んだ今だからこそワイヤーアクションがそれなりに手に馴染んではいますが、ゲーム開始当初はその独特な操作感に振り回されることもしばしばでした。

本作は上達するにつれてゲームスピードがどんどん上昇していくこともあり、これは「SANABIあるある」なんですが、咄嗟に地形の変化やギミックに判断力が追いつかなくなったり、焦ってジャンプとダッシュのボタンを間違えたりすることがよく発生します。

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▲例えばこんなシーン。上には敵、随所にダメージエリア、そして掴める壁は白く光っている部分のみ。
そんな中を画面中央の鉄骨を上手く足場として利用しながら進んでいかなければならない。

めちゃくちゃ忙しいやんけ!!!

でもね、遊んでいるうちに”ある瞬間”が急に訪れるんですよ。

初見のステージなのにも関わらず、無意識のうちに指が最適解の動きをし始めるんだ……。
それこそが「SANABI筋」。

これがマジで気持ちよくて「うっわ今の動きを自然にやってるのヤバくない!?上手すぎだろ!!!」って大きな独り言が出ました。それもそこそこの頻度で。「SANABI筋」を鍛えるのマジで楽しすぎるんだよな……。

そして先ほども説明したように、本作の操作方法自体は直感的で誰でも遊べるくらいシンプルなのですが、そこにあえて“癖”を意図的に持たせることによってプレイヤーに上達を実感させやすくしているのではないか?と、遊んでいてひしひしと感じました。

ジャンルでいえば全くの別物ではありますが、最近のゲームで例えるなら『Jump King』『Getting Over It』(壺おじ)などに感じるような、“繰り返し遊びたくなる中毒性”を兼ね備えている気がします。
このふたつもシンプルだけど癖がある操作感が楽しくてつい何度も遊んじゃいますよね。

そして遊んでいるうちに自然にこう考えるようになります。

「俺より強いSANABI筋を持つヤツに会いに行きたい……」と。

本作を遊んだことがあるプレイヤーなら100%共感して貰える自信があるのですが、このゲームのRTAって凄く見てみたくないですか……?
しかも難しいタイトルになればなるほど、研究を重ねた変態たち(褒め言葉)がどんな攻略をするのかめっっっちゃ気になるじゃないですか!?

ちなみに本作にはありがたいことにスピードランモードが用意されており、本編の内容からシナリオ(イベント)部分を省いたものが遊べるようになっています。
なので本作をクリアしたプレイヤーは是非ともスピードランモードにも挑戦してみて欲しいです。

※筆者がプレイした製品版ではスピードランモードがロックされていたため、上記はアーリーアクセス版の情報になっております。

攻撃アクションがほぼ存在しないのに、ボス戦ってこんなに面白く作れるんだ……

アクションゲームのキモとなる部分のひとつと言えば、ボス戦です。
もちろん本作でもあらゆるタイプのボスが主人公の行く手を阻んでくる訳なのですが、そもそもこのゲームって攻撃アクションっぽいアクションってほぼ存在していないんです。
先ほど説明した通り移動が攻撃も兼ねている状態なので、基本的に道中の雑魚敵は体当たりで粉砕しながら進むことになります。

なのにちゃんと面白えんだよ……SANABIのボス戦……。

じゃあどうしてちゃんと面白いボス戦になっているのかと言うと、ボスのバリエーションが豊かだからなんです。ボスごとに特殊な弱点やフィールドギミックなどが用意されているので、共通した立ち回りや攻略方法と言ったいわゆる“定石が通用しない”ように作られています。
ギミックを紐解き、ボスに対して有効な攻撃手段を探り当てる楽しさは『ゼルダの伝説』シリーズのボス戦に近い物を感じました。

たとえばゲーム序盤で戦うことになることになるボス「執行命令」。
その正体は巨大なミミズのような外見をした「移動型巨大破砕機」なのですが、こんな巨大な鋼鉄の塊が相手じゃ自慢のチェーンフックが通用する訳もなく……。

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▲浮遊しているコンテナを利用してボスの攻撃を回避しつつ、地面から顔を出した瞬間を狙い口から飛び出した弱点を攻撃する必要があるのだが、序盤も序盤なのでスタンダードな攻略方法がまだ通用する。

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続いてはこちらのボス、通称「ブリキ缶」。
コイツには外部から攻撃が出来そうな弱点らしきものが存在せず、出会って5秒で主人公たちが居る地域全体ごと焼却しようとしてくるやべーロボ。

じゃあどうするの?って話になるんですけど、先ほどから主人公のサポートをしてくれている天才ハッカー「マリ」がハッキングする時間を稼ぐため、当たったら即死のレーザーからひたすら逃げまくることになります。

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▲どこからともなく立体型迷路のような地形が湧き出てくるので、画像右下の鉄板(ゴール)を目指して何度も何度も逃げまくる。

レーザーは左右だけではなく上下からも迫ってくるので、ワイヤーアクションの練度が試されることになります。
終盤の複雑な地形に苦しみながらも、移動方法が面白い本作だからこそ成立しているボス戦だと感じました。

最後に一番苦戦したボスの姿だけチラ見せしておきます。

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▲この超巨大な戦闘機みたいなカッコいいボス、マジで強かったっす……。

何度も倒せそうなところでゲームオーバーになって、頼むから早く倒れてくれ~~~!!って思いながら必死こいて戦いました。皆さんにもこいつで苦しんでほしい真顔)のであえて深くは掘り下げないんですけど、ボスの性質的にもしかすると難易度イージーでも苦戦する可能性があります。

クリアしてすぐに続編を遊んでみたいと思わされた秀逸なシナリオ

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今回SANABIの記事を書くにあたって、電ファミ編集部から「一番面白いと感じたところを書いてください」と言われました。ここまで読んでくれた方々にはたいへん申し訳ないのですが、ぶっちゃけ本作で僕が一番気に入ったのはアクションじゃなくてシナリオなんですよね。
もちろんアクション部分が超面白かったのも事実なんだけど、一番好きな要素を一つだけに絞ってくださいと言われれば迷うことなくシナリオを選びます。

でも、出来なかった。下手に冒頭の話をしようものならそれだけで本作に…主人公に感情移入をすることの妨げになる恐れがあるのではないかと考えたからです。
実際のところ、記事に使用するスクショを厳選している最中に思い出し泣きをしてしまうくらい、僕は『SANABI』というゲームのことが大好きになってしまいました。

かと言って何も触れないというのもそれはそれでどうかと思うので、大きなネタバレに触れないよう配慮しつつ冒頭の流れをちょっとだけお見せします。

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本記事の冒頭でも触れた通り、本作の主人公はかつて伝説的なまでに活躍したとされる軍人でした。
現役を退いて家族と幸せに暮らしていた彼はとある大きな事件に巻き込まれる事になり、その現場には「サンナビ」という名前だけが事件の手がかりとして残されていました。

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サンナビという人物が向かったとされる先は巨大都市「マゴ市」。
マゴ市はマゴグループという大企業が統治している場所でしたが、主人公が事件に巻き込まれたのとほぼ同時期に“すべての市民が謎の失踪を遂げ”、一夜にしてゴーストタウンと成り果ててしまったのです。

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主人公がマゴ市に向かう直前、一人の生存者が救難信号を出していることが発覚します。
それこそが本作のヒロインにして、後に主人公の相棒となる天才ハッカー「マリ」でした。「おっさんと少女のバディもの」とかすげーそそる始まり方するじゃん……。

その後なんやかんや二人でマゴ市の何処かに潜んでいるサンナビを追いかけることになるのですが、その過程は是非ともご自身の目で確かめていただければと思います。

そして歳の差バディと言えば、やはりお約束なのが「出会った直後のつんけんとしたやり取り」ですよね!
かーっ、たまんねえー!!身体に良さそうな何かがあたり一帯から発生しているー!!

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「へへっ、どうせお前ら最後にはデレるんだろ?」っていうのが分かっているので、ここぞとばかりに歳の差バディからしか摂取することができない栄養素を存分に吸収していく。

本作をジャンルとして括りつけるのならサイバーパンクなのでしょうが、主人公とマリの関係性は『The Last of Us』のジョエルとエリーの関係性に近い物があります。
『ラスアス』ファンには本作のシナリオが高確率でぶっ刺さるのではないかと思います。
またマゴ市で起こった大規模な失踪事件の謎に迫る過程や、主人公とマリの両者が抱えている家族に対しての愛情や葛藤もしっかりと描かれているので、クリア後に消化不良を感じることもありませんでした。

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そして本作はイベントシーンも含めて全編が美麗なドット絵によるアニメーションで表現されており、キャラクターの動きや表情、敵キャラクターや背景に至るまでが常に目まぐるしく切り替わります。

三頭身ほどにデフォルメされたグラフィックなのにも関わらず、キャラクターの細かい表情の変化を読み取れるほどにハイクオリティな映像表現だからこそ、プレイヤーが感情移入をするための手助けを最大限に行ってくれると感じました。

アーリーアクセスの時点で非常に好評なレビューが大多数を占めている本作。
それもそのはずで、ゲームの冒頭部分を遊んでみれば大半のプレイヤーは本作が抱えている独自の“凄み”のようなものを肌で感じ取れることでしょう。そして遊べば遊ぶほどに単純ながらも味わい深いゲーム性を気に入り、きっと夢中でプレイしたくなるはずです。

そして重ねてお伝えしますが、本作は物語の根幹に関わってくる謎が数多く交錯しているため、興味のある方は是非ともご自身でいちからプレイしていただければと思います。

アクション、シナリオ、映像表現。
そのどれもが最後まで完璧なバランスで存在し続けていたからこそ、僕はSANABIという作品にここまで魅了されることになったのかもしれません。


ライター
幼少期にスーパーファミコンと出会い、それ以来ゲームの虜となる。 気になったタイトルはジャンルや年代を問わずに遊ぶことが多いが、特に好きなジャンルはRPG、ACT、ローグライク、メトロイドヴァニアなど。

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