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鞄の中身を整理整頓して戦う『バックパック・バトル』の中毒性がヤバくて、気づいたら50時間くらい溶けてました。お手軽なのに無限にビルドを考えたくなる“深み”がすごい

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突然ですが、皆さんはゲームの「アイテム整理」はお好きでしょうか?

「めっちゃ好き!」という方も少なくないでしょうが、実は筆者は“苦手”な部類に入ります。サバイバルゲームで遊ぶと、よく探しているアイテムの場所が分からなくなったりしています。

しかし今回ご紹介する『バックパック・バトル』は、そんな筆者でも整理整頓のプロになったかのような気持ちにさせてくれる中毒性のある作品でした。「アイテムをバックパックに詰めるだけ」というシンプルなルールながら、デッキ構築カードゲームのような深い戦略性を楽しむことができます。

実際、本作は発売前からSteam上のフォロワー数が2万3000人を突破。大手配信プラットフォームのTwitchでは、なんと体験版しか配信されていないのにも関わらず、口コミだけでピーク時には5万4000人もの同時接続者数を記録するなど、すでに多くのユーザーを魅了してきました。

というわけで筆者もお試ししてみたところ、みごとに沼にハマり、気付いたら50時間ほど溶かしてしまいました……。

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筆者も本作にハマって体験版のランクモードで「プラチナ」ランクに到達

そんなこんなで、本稿ではそんな『バックパック・バトル』の魅力をたっぷりご紹介していきたいと思います。

なお、本作は体験版の時点で日本語にも対応していますが、ローカライズはまだ完全ではなく、一部には英語で表記されている箇所もあります。本稿ではその部分についても日本語に翻訳してご紹介していきますので、正式版では表記に差異が生じる場合もあるかとは思いますが、あらかじめご了承ください。

文/cookieP


気楽に遊べるオートバトルなのに、濃密な「ビルド」要素で考察がはかどりまくる。中毒性抜群のゲームシステム

さて、まずは「いったい『バックパック・バトル』とはいったいどんなゲームなのか?」というところからご紹介していきましょう。

本作ではさまざまな効果のついたアイテムや武器を購入し、自分のバックパックに収まるように配置。そして、そのバックパックをもとに他のプレイヤーのゴーストと対戦する……という流れが基本になっています。1回の対戦は10勝するか、5敗するまで続き、ランクモードでは勝ち数に応じてランクが変動するという具合ですね。

戦闘自体はオートで進行するので、プレイヤーが手を動かすのはバックパックの中身を考えるところだけ。対人ゲームにありがちな“疲れる”要素が取り払われており、すごく触りやすい作品です。ゲーム性は異なりますが、『Slay the Spire』とか『Brotato』のようなローグライト好きな方にこそ刺さりやすいんじゃないかな……と思わせるくらい、中毒性が抜群な作品だと感じました。

というわけで、ここからはもう少し本作のゲームルールを深堀りしていきたいと思います。

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購入フェーズ

早速ですが、アイテム購入画面の見方について画像でまとめてみました。ここからはこちらもとに、本作でも特に重要な「アイテム購入フェーズ」についてお話していきます。

まず注目していただきたいのは、タイトルにもなっている「バックパック」。先述の通り、本作ではこのバックパックの中に配置したアイテムの効果を使ってバトルを繰り広げるので「何を買い、バックパックの限られた容量の中にどう入れるか」が大事になってきます。その中身を画面右側のショップから買う、というわけですね。

この購入段階であれば、バックパックの中身は何度でも自由に変更できるので、持ち物をうまく整理して強い構成を考えていきます。またショップのラインナップを変更する「リロール」もゴールドを1枚消費して行うことができます。

肝心のアイテムは大きくふたつに分かれており、まずひとつが敵にダメージを与えるための「ナイフ」や「フライパン」といった武器。そしてもうひとつが「毎ターンお金がもらえる」「数秒ごとにHPを回復する」などの効果を持つ補助アイテムです。

と、ここまでの説明だとこう思われるかもしれません。

Q.じゃあ、武器を持てるだけ持っていったら超火力で最強なんじゃない?

A.そんなことはありません。なんなら武器だけのビルドは弱いです。

ここで大事になってくるのが、本作の「スタミナ」という要素の存在です。

スタミナは武器アイテムすべてに設定されており、攻撃するたびに、そのぶんのスタミナを消費します。スタミナは毎秒自動的に回復していくものの、武器ばかりをバックパックに詰めていると回復が間に合わず息切れしてしまい、結果として攻撃が不発になってしまうというわけですね。

そのため、実戦で勝ちあがるには補助アイテムと武器のバランスが取れた構築が求められます。こうしたバックパックとスタミナ、そしてお金という制約の中で、最適な「ビルド」を考える楽しみが本作のキモといっていいでしょう。

「クラフト」要素とキャラクターごとの個性がビルドの“深み”をさらに増幅

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先ほどのアイテム購入フェーズのショップに売っていたホウキとシャベルを使った合成の例

そして、もうひとつ本作の重要な要素として「クラフト」があります。

クラフトは「ふたつ以上のアイテムを組み合わせることによって新たな武器が生まれる」システムで、一定のレシピをバックパック内で再現することで発動します。ご存じの方には『Vampire Survivors』における“進化武器”のイメージとお伝えすると分かりやすいかもしれません。

上の画像では、「ホウキ」と「フライパン」を合体して「シャベル」をクラフト。ホウキもフライパンも、特筆して紹介するような効果のない弱い武器でしたが、クラフトによって「敵にダメージを与えたとき、40%で目くらまし【※】を付与する」というデバフ効果を持ち、さらに「ショップ入店時にランダムなアイテムがひとつ手に入る」という効果をも獲得しました。

このように、クラフトで「何を何に進化させるのか」も大切な要素となります。一見すると弱い武器でも、強力な武器の材料になることがある……というわけですね。

※ 目くらましは1スタック手に入るごとに命中率が5%下がるデバフです。

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「パンダモニウム」と「エッグスカリバー」の合成方法と効果

さらに例を挙げると、シャベルのクラフトにも使ったフライパンに「堕落のクリスタル」を合成させれば、周りに配置した食べ物ごとに毒を生成する「パンダモニウム」に。「ヒーローポーション」を合成させると、周りに配置した食べ物ごとに火力が上昇する「エッグスカリバー」になります。

このようにひとつのアイテムにも複数のクラフト先があるため、作りたいビルドに応じたクラフトの選択が大事になってくるのです。そして肝心のクラフトのレシピですが、これはプレイヤーの選択した「クラス」ごとに多少異なります。

というわけで、続けてクラスの紹介に移りましょう。またしても早速ですが、こちらの画像をご覧ください。

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こちらは筆者が本作を遊んで感じた、各クラスの特徴を簡単にまとめてみたものです。

クラスというのは、ゲーム開始時に選ぶキャラクターのようなものでして、クラスに応じてショップの内容や、クラフトレシピの種類が大きく異なります。体験版の時点では「レンジャー」と「リーパー」の2クラスでしたが、製品版には「ベルセルク」と「パイロマンシー」が追加され、計4種類のクラスが登場するとのこと。

どのくらい違うのか……と言いますと、各クラスの対応レシピの画像を確認してみるとその違いが一目瞭然かと思います。

このようにクラスによっても大きく戦略が変わってきますので、実戦では自分の信じるビルドで勝利を掴むべく、クラスを選んでアイテム整理に励んでいくことになります。それでは、ひと通り本作のゲームルールを解説したところで、いよいよゲームプレイの様子をご紹介していきましょう。

あっと言う間に時間が溶ける溶ける……。「非同期型」ならではの“ストレスの無さ”が快適

というわけで、本作をはじめてみた筆者ですが……。

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(ふたつありますがゲーム自体は同じです。放置もあるので大体50時間くらい)

うん…。
沼りましたね……….。

掲載しているのは筆者が12日間で『バックパック・バトル』をプレイしたゲーム時間です。なんと50時間以上プレイしていました。こんなにハマってしまうとは……内心、自分でもビックリしています。

先ほども少しお話した通り、本作は遊ぼうと思えばずっと遊び続けられるほど、ハチャメチャに「中毒性が高い」ゲームです。筆者は他ジャンル、たとえばサバイバルゲームなどにおけるアイテム整理自体は苦手なタイプの人間にもかかわらず、本作では一切のストレスを感じませんでした。

というのも、そもそも本作の「バックパックを整理する」要素が圧倒的に面白すぎるんですよね。個人的には仮に対人戦の要素がなく、本作が単にバックパック内の整頓度をコンボなどで評価してくれるゲームだったとしても、充分に楽しめてしまったんじゃないかと思ってしまうくらいに面白いものでした。

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ビルドの深みについては前項でもご紹介した通りですが、くわえて本作では「○○と○○を隣同士においておくと武器の火力がアップ」というような、配置に応じたバフ効果みたいなものもいくつか存在するんです。なので、単に配置を考えるだけでもまぁ楽しいこと、楽しいこと……。

プレイ中はさながら難しいパズルゲームでも解いているような感覚で、うまくハマった構築が思いつくと、バトルがはじまる前から異様な達成感に包まれます。

この気持ち良さに病みつきになってしまい、次から次へとバトルに潜ってしまうワケですが、『バックパック・バトル』の沼ポイントとしてもうひとつ重要な要素が「非同期型対戦」──つまり、リアルタイムで人とのマッチを待つ必要がないというところです。

本作は対人ゲームではあるものの、プレイヤーが戦う敵はすべて他のプレイヤーが作ったゴースト。つまり対人ゲームなのに、ターン待ち時間というものがないんです。これがすごくストレスを排したつくりになっていまして。

例えば、相手はゴーストなので「自分が考えている間に待ってもらう」申し訳なさがありません。数分でも数十分でも、数十年でも、好きなだけ長考してバックパックの中身を考えることができます。

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上のバーからゲームスピードを切り替えられる

そして自分の構築が終わったときも、ゴーストはとっくに用意されているので瞬く間にマッチング。興味がなければ、戦闘シーンそのものも最大3倍速まで倍速再生できちゃいます。非リアルタイム対戦の強みをとことん活かした設計といえるでしょう。

さらに相手がゴーストで、かつ試合の回転率がめっちゃ良いことによって、負けたときにも「悔しい~!!」というストレスをそれほど感じずに遊べるんです。

例えばバトルロイヤル系のシューターでしたら、だいたい1試合20分くらいかかって最終盤まで生き残り、そこで負けてしまったらかなり「悔しい」でしょう。そりゃ20分もかけて積み上げた装備や武器がものの数分、あるいは数十秒ですべてパーになってしまったら、誰でも少しくらいはマイナスな感情を抱いてしまうというものです。

しかし本作は試合の回転率が高いので、完敗してイチからやり直すことになったところで「ま、こんなこともあるか」くらいの軽いダメージで済んでしまうんです。

そもそも敵のビルドに対する相性というのも大きかったり、戦闘中にプレイヤーはただ盤面を見ているだけで手出しができないので、諦めがつくというか……ムキにならず遊べるんですよね。「負けるのもまた一興」みたいな考え方まで芽生えてきます。

そして、そんなふうにして試合を繰り返していると……気づいたら膨大な時間が溶けているのです……。

作れるビルドが多すぎない? 読者の皆さんもこれ見て「俺TUEEE」体感してみてください

先ほどまで「時間溶けまくってヤバい」というお話をしてきましたが、その要因のひとつとして、「作れるビルドの幅が膨大すぎる」という理由もあります。

特に何も考えず、パパっとショップから強そうなアイテムを購入しているだけでも「アレとコレ、組み合わせたら最強じゃね?」みたいな組み合わせがバンバン思いつきます。しかも序盤で強い構築さえ作れてしまえば、後はそのまま「俺TUEEE」できちゃうのでめっちゃ気持ちが良いんですよね。

というわけで、ここからは筆者がプレイする中で使ったユニークなビルドをふたつほど、実例としてご紹介させていただきたいと思います。「こんなことができるのか〜」と、未プレイの方にも『バックパック・バトル』のビルドの深みがお伝えできれば幸いです。

※ビルド名はすべて筆者が命名した適当な名前です。

お野菜たっぷり!ブルーベリー毒まきビルド!

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まずひとつ目が、筆者が本作で一番多用したお気に入りのビルド。

このビルドでは先ほどご紹介した、フライパンと「堕落のクリスタル」を合成させて作ることができる「パンダモニウム」を活用し、ブルーベリーによって大量の毒をばらまいて体力を削っていくビルドです。『ポケモン』の対戦環境で用いられている「受けループ構築」と言うと、伝わる方には伝わるかもしれません。

パンダモニウムの具体的な効果は「隣接する☆マークに置かれたアイテムが食べ物だった場合、そのアイテムが使用されるごとに、敵に毒(1)を付与する」というもの。これを効率よく回すため、食べ物の中で最もクールダウンが短い「ブルーベリー」と組み合わせて敵に毒をばら撒いています。

うまく構築できれば、3.5秒毎に相手に毒(4)を付与することができます。あとは防御力や回復アイテムをひたすら積んでおき、バトル中に一定時間が経つと訪れる「疲労ダメージ」によって、自分より敵の方が早く削れていって勝利……という具合ですね。

そして、本ビルドのキモは毒を巻くことに特化した「リーパー」クラスではなくあえて「レンジャー」を使用すること。レンジャーにすることで「ユグドラシルの葉」というサブクラスアイテムを使うことができ、自然アイテムが多いほどリジェネとマナによる回復が可能となります。つまり耐久戦に強いんです。

このようにして、デバフ解除系の対策をされていない限り、無限に毒でじわじわ体力を奪うことができるのです。

シンプルイズベスト・タロットカード配置ビルド

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次に紹介するのはリーパーを使ったシンプルなタロットカードビルド。

本作ではリーパーのみ「タロットカード」というアイテムがショップで販売されており、これらは捲るごとにそのカードの絵柄の効果が発動します。タロットカード自体が純粋に強いので、良い感じに並べるだけでも高火力・高耐久を確実に取ることができるのです。

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失敗例(火力が足りなくて押されてる)

このビルドの強みは、やることが「タロットを買う→配置する→並び変える」というシンプルな3STEPに収まっている点。非常にビルドを再現するのが簡単です。一方、最終局面までいけば強みが発揮できるものの、中盤以前では火力を出し切ることができないため、タロットだけで構成すると弱くなってしまいます。

そのため、中盤までは武器や毒など他の方法で敵を倒す必要がありそうでした。しかし、その時期さえ乗り切ってしまえば「前に捲ったカード×4のダメージ+10ダメージ」を与える「炎のトカゲのタロットカード」を詰むことで、まさしく手軽に俺TUEEEが体験できる非常に魅力的なビルドとなっています。

いや~……好きなビルドを語っているだけでも楽しいですねぇ……。

ちなみに作りたいビルドがある場合、ショップにリロール機能があるため、根幹となる部分は毎ゲーム再現できます。しかし、その他の火力要因や回復などの補助アイテム、防御方法などは毎試合決まって出るわけではないので正解はなく、遊ぶたびに違った味がでるのも一興です。

ここでご紹介したビルドはほんの一例で、筆者は実際にプレイする中で構築の自由度にかなり驚かされました。まだ本作を遊んだことのない方もぜひ、この深みに一度ハマってみていただけると嬉しいです。

正式版では新キャラクターも追加! 追い込まれると強くなったり、なんかドラゴンをいっぱい飼ったり個性がすごい

さて、そんな『バックパック・バトル』ですが、いよいよ2024年3月8日(金)に早期アクセス版が正式にリリースされました。というわけで早速、正式版で追加される要素をまとめてみました。メインの追加要素は以下の3つになります。

・キャラクター固有のサブクラスアイテムの追加
・クラフトレシピの追加
・新キャラクター「ベルセルク」「パイロマンシー」の追加

まずアイテム関連の追加要素から見ていくと、「レンジャー」と「リーパー」の固有のサブクラスアイテムが、体験版の3つから5つへ増加。ショップ販売アイテムの割引率をあげる「メガクローバー」や、10秒ごとに3つのランダムなバフを受けられ、さらにポーションを強化できる「大釜」など個性的なアイテムが追加されます。

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クラフトレシピについては主に装備関連のクラフトレシピが追加。具体的にはマナオーブや硬岩のポーションを使い、アーマーを強化できるようになります。ほかにもヘルメットやグローブについても多少レシピが追加されており、さらなるビルド開発が捗りそうです。詳しくは画像をご覧ください。

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そして目玉の新キャラクターとしては、「ベルセルク」「パイロマンシー」の2名が登場します。

ベルセルクは、製造ハンマーを使ったクラフトが得意なクラスです。製造ハンマーを使えば装備や武器を無制限にクラフトして強化することができ、なかには本作で最も火力の高い「あまりにも大きすぎるグレートソード」もクラフトで強化が可能となっています。

さらにクラスアイテムである「オオカミの紋章」を購入すると、オオカミがショップで販売されるように。購入することで、さまざまな良い効果をもたらしてくれます。

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バトルレイジ中。黄色いオーブがキャラクターの周りに付く
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オオカミたち(かわいい)

そしてベルセルクの最大の特徴は、体力が50%未満になると「バトルレイジ」モードに5秒間突入すること。バトルレイジ中はバックパック内のアイテムの使用速度が30%アップし、受けるダメージが20%減少します。

さらに先述の製造ハンマーで強化したアイテムは、このバトルレイジ中に最大限力を発揮します。

例えば前述で紹介した「あまりにも大きすぎるグレートソード」のクラフト版「バステッド・ブレード」であれば、バトルレイジ中のみ使用スタミナが3に減少。そしてクールタイムも3秒となり、ほかのアイテムと組み合わせればバトルレイジ中に50~60ダメージを2回も繰り出すことができます。

他にもバトルレイジ中の被ダメージを抑える、強力なバフを付ける、さらに攻撃スピードをあげるなどの効果を持ったアイテムがそろっています。いずれもバトルレイジ中は超強力になるものばかりなので、うまく組み合わせれば圧倒的体力差も覆し、一瞬にして相手を削り切ることもできるのです。

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続いて紹介するのは見た目から特徴的な「パイロマンシー」というキャラクターです。

このキャラクターは毎試合、ショップ入店時にコインを1枚消費して自動的に「炎」を生成するというのが特徴。炎は「1スタックごとに全アイテムの使用速度が2%早くなる」ヒートと呼ばれるバフを付与し、さらに武器や防具と合わせてクラフトも可能です。

くわえて、クラスアイテムの「黒いランタン」を購入すると、最大体力を50%失う代わりに1回だけ50%の体力で復活することが可能。復活特典として2秒間無敵&炎アイテムごとに敵に10ダメージを与えられるという、強力な効果も発揮してくれます。

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恐竜たち(かわいい)

な ん で す が !

本キャラクターの特徴はそれだけではありません。実はもうひとつのクラスアイテム「ドラゴンネスト」を購入することで、他クラスでは登場しない大量の「ドラゴン」がショップに売られるようになります。

添付している画像にも複数体映っているように、「攻撃が当たるたびに毒をまくドラゴン」や「対戦相手からランダムなバフを取り除くドラゴン」など、全3種類が登場。そしてこのドラゴンたち、スペースこそ取りますが、スタミナを一切使わずに高火力を出せるのでめっちゃ強いです。

実際、筆者の勝率的な話をするのであれば、このドラゴンを詰め込みまくるビルドが一番勝率が高かったように思えました。


このようにシンプルなルールと非同期型のバトルながら、各クラスの個性が際立ち、プレイするたびにまるで違う体験が楽しめるのが本作『バックパック・バトル』の大きな魅力です。

また、今回のプレイレポートではそれほど振れませんでしたが、本作にはプレイヤーランクの高みを目指すランクモードがあります。各キャラクターごとにランクが用意されているのですが……このランクを上げるのが本作においてかなり“沼”です。まだプレイしていない方も、一度触れてみれば、この言葉の意味が分かっていただけるのではないでしょうか……。

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『バックパック・バトル』は3月8日(金)よりPC(Steam)向けに早期アクセス版を配信しており、現在はSteamのスプリングセールにあわせてセール価格で販売されています。

特に新キャラクターの「ベルセルク」「パイロマンシー」は早期アクセス版でしかプレイできません。さらに早期アクセス版には今後、友達とリアルタイムで対戦できる「ロビー」機能やランキングシステム、ユニークアイテムの追加も予定されています。

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『バックパックバトル』早期アクセス版ロードマップ

そしてそして、正式版ではついに5人目の新キャラクターが登場予定。まだまだ拡張が待ち受けている『バックパック・バトル』、興味を持たれた方はぜひこの機会に、整理整頓の沼にハマってみてください。

ライター
マヌルネコを愛してやまない雑多ゲーマー。好きなゲームは『DEEMO』シリーズ、『A Hat in Time』、『エターナルリターン』、『Red Dead Redemption 2』
Twitter:@cookieP_Sub

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