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『崩壊3rd』を始めるなら「今」かもしれない。なんとなく『崩壊3rd』を遊んでみたら『崩壊:スターレイル』の見え方が全然変わってきた話

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羅刹人はこう語った

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明確に『崩壊3rd』から登場しているキャラはヴェルトだけなのですが……それ以外にも、「なんとなく似ているキャラ」がちょこちょこ『崩壊:スターレイル』にも登場しています。というか、これはホヨバタイトルのお約束ですね。『原神』まで入れると風呂敷が広がりすぎてしまうので、今回は割愛。

この「なんとなく似ているキャラ」、実はかなりレンジが広くて……「限りなくオリジナルに近い人」「名前だけ同じ人」「顔と声が似ているだけで多分別人」の3パターンくらいにはわけられるんじゃないでしょうか。

そんな中でも「限りなくオリジナルに近い人」と言えば……やっぱり「羅刹」と「素裳」だと思います。嘘です、私がこのふたりの話したいだけです。『崩壊:スターレイル』では仙舟「羅浮」にて行動を共にしていたこのふたり……やっぱり『崩壊3rd』にも登場しています。

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順を追って話すと、『崩壊3rd』には「羅刹」にそっくりな「オットー・アポカリプス」というキャラと、「素裳」にそっくりな「李素裳」というキャラがいます。で、オットーと李素裳は「神州折剣録」というビジュアルノベルで、主人公コンビみたいな感じで出てきます。またビジュアルノベルだよ。

ただ、流石に私も「3rdには似ているキャラがいっぱいいるらしい」ことくらいは知っていました。だから「へぇ、3rdには羅刹と素裳の元ネタのキャラがいるんだ~」ぐらいの感じでプレイしていたのですが……このふたりは『崩壊3rd』の時点でガッツリタッグ組んでるんですよね。

いや、逆か。

仙舟「羅浮」であのふたりが共に行動していたのが、実質的な「神州折剣録」のPART2だったというわけです。これを逆パターンで知った時の「そういうこと!?」という驚き、あんまり味わったことがないタイプの衝撃でした。

しかも、「神州折剣録」だとオットーは「羅刹人」という名前で呼ばれているので……まぁ大体そういうことなんだと思います。

ですが、「神州折剣録」にはひとつ大きな欠陥があります。
なんと、完結していない。

ストーリーは途中までしか読めません。だから、私も神州折剣録がどうやって完結したのか知りません。まさに『崩壊3rd』って感じですね。こういう無茶苦茶なところも含めて楽しむゲームだと思います。それはそれとして「神州折剣録」は早くどうにかしてほしい。

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『崩壊3rd』の彦卿もいたりします。こっちの彦卿くんはジジイです。

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おおまかに「ネゲントロピー(ヴェルト)」と「神州折剣録(羅刹と素裳)」の2点に絞って紹介してみましたが、これ以外にも『崩壊3rd』と『崩壊:スターレイル』には小ネタや意外な共通点があちこちにあったりします。え、羅刹は虚空万象じゃないかって? その話したら日が暮れるから!!

閑話休題。それこそ、ピノコニーから登場している「黄泉」なんかは思いっきり雷電族です。「雷電将軍は知ってる」という人は結構いるかもしれないけど、『崩壊3rd』の雷電族もかなり面白い人ですよ。あと「ゼーレとブローニャ」なんかも、結構味わい深くなるかも。

とにかく、『崩壊3rd』をやると、より『崩壊:スターレイル』に深みが出てきます。むしろ、『崩壊:スターレイル』をやっている状態で『崩壊3rd』を始めると、逆パターンで「あ、そういうこと!?」と気づくポイントがいくつもあるはず。

もちろん「絶対やれ!」とかではないけど、『崩壊3rd』を知っていると「別の楽しみ方」が生まれてくると思います。よりHoYoverseのタイトルにどっぷり浸かりたい方、より「崩壊」の世界観を知りたい方には結構おすすめです。

『崩壊3rd』って、どんな人におすすめ?

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では、最後に「崩壊3rdってどんな人におすすめ?」のコーナーをやりましょう。
具体的な例を挙げつつ、『崩壊3rd』のおすすめポイントを紹介します。

ひとつ目、「miHoYo(HoYoverse)のゲームが好き!」という方。

『原神』の超絶グラフィックと緻密な3Dモデル、『崩壊:スターレイル』のキャラデザインにストーリー……「とにかく俺はこのmiHoYo味が好きだ!」という方も、結構いるのではないだろうか。きっと、『ゼンレスゾーンゼロ』も楽しみなんじゃないだろうか。

そんな貴方に、基本プレイ無料の『崩壊3rd』というタイトルが存在する。基本プレイ無料、つまり無料である。パッケージ料金もなければ、プレイ料金も必要ない。

miHoYoのグラフィック技術のすごさや魅力的なキャラデザを堪能することもできるし、ストーリーに至ってはもはや「miHoYoの原液」とでも言える仕上がりになっている。miHoYoファンの方、ぜひ『崩壊3rd』も遊んでみてはいかがだろうか。

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ふたつ目、「とにかく大ボリュームのゲームを楽しみたい!」という方。

やっぱりゲームには圧倒的な満足感が必要だ。4~5時間でサクッとクリアできる小規模ゲーム? そんなのクソ喰らえだ。何十時間というリソースを注いで最後に迎える感動のエンディングこそ、ゲームにおいて至上の喜びである。とにかく1本のタイトルを、ガッツリと楽しみたい。

そんな貴方に、基本プレイ無料の『崩壊3rd』というタイトルが存在する。基本プレイ無料、つまり無料である。パッケージ料金もなければ、プレイ料金も必要ない。しかも、7年間続いていた分の圧倒的な物量がある。やろうと思えば、『崩壊3rd』だけで延々と時間を潰せる。

なんならメインストーリーの「第一部」はとっくに完結し、既に1.5部や第二部まで始まっている。メインストーリー以外にも頭がおかしくなるほど大量のサイドコンテンツが存在しているから、もう「大ボリューム」という言葉で括っていいのかどうかも怪しい。

なんかもう、行き過ぎた学生食堂みたいなゲームだ。
ぜひ、『崩壊3rd』をプレイしてみてはいかがだろうか。

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3つ目、「なんかもうゲームに疲れてしまった!」という方。

アニメ、映画、漫画、ゲーム……もうデフォルトでコンテンツ大氾濫の現代において、長すぎるゲームは楽しめない! 『ユニコーンオーバーロード』に『FF7 リバース』、『ドラゴンズドグマ2』……こんなに大作ゲームばかり遊んでいられない! のんびりしているうちに日頃のデイリーもやってくる!

もう、ゲームがパンク状態だ!
時間もない!頭も使いたくない!!

そんな貴方に、基本プレイ無料の『崩壊3rd』というタイトルが存在する。基本プレイ無料、つまり無料である。パッケージ料金もなければ、プレイ料金も必要ない。そして個人的な感覚ではあるけど、『崩壊3rd』は「既に一度完結している買い切りゲーム」みたいなものだと思っている。

なんと「メインストーリーを進める」だけなら、そこまでガチガチに遊びこまなくてもいい。基本は貸出しキャラが用意されているので、それほどプレイングスキルが求められるわけでもない。つまり、『崩壊3rd』は「すきま時間に遊べる大作ゲーム」というなんとも不思議な遊び方もできてしまう。

「あまりハードすぎるゲームは遊びたくないけど、それはそれとして大作並みの満足感はほしい」というワガママな方……ぜひ他のゲームの合間にでも『崩壊3rd』を遊んでみてはいかがだろうか。

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4つ目、「ゲームで泣きたい!」と思っている方。

ゲームに求めているのは、とにかく圧倒的な「感動」である。シナリオの完成度こそゲームの評価に直結するものであり、下手なシナリオでは満足なんてできない。魅力的なキャラクター、心揺さぶられる物語、それらをまとめあげるゲーム体験で、とにかく感動したい! 泣きたい!!

そんな貴方に、「古の楽園」というコンテンツが存在する。そう、『崩壊3rd』の中には「古の楽園」という最大規模のコンテンツが存在していて……なんかとんでもないテキスト量になっているのだ。簡単に説明すると、「本編に関わってくる結構重要な設定が延々と垂れ流される模擬宇宙」みたいな感じである。

では、具体的に「古の楽園」の何が泣けるのか?
うーん、これまた説明するのが難しい。

厳密には全然違うけど、実のところ模擬宇宙の「フレーバーテキスト的な星神の話を延々と聞くことができる」という形式にかなり近いと思う。そうだ、「ピノコニー編と同じライターが書いてるらしい」と言えば一番伝わりやすいんじゃないかな?

とにかく、『崩壊3rd』は結構泣ける。ぜひ、『崩壊3rd』で感動のストーリーを味わってみてはいかがだろうか。お時間あれば、やってみて「ください」

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(画像は崩壊3rd公式PV「エリシアのメイク教室」 – YouTubeより)

羅刹がいなかった頃のスタレをどう遊んでいたのか思い出せない

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じゃあ、最後にちゃんと『崩壊:スターレイル』側の話をしようと思うのですが……Ver2.1の前半でピックアップされていた「黄泉」も、結構『崩壊3rd』と関わりがあったりします。私はしっかり引き当てました。毎回毎回こんなノルマ的な近況報告でいいのだろうか?

黄泉、強すぎる。予告番組で見た時点で強いとは思っていたけど、本当に強すぎる。いわゆる「虚無パーティー」を組むだけで、なんか火力がおかしなことになる。

個人的に一番おかしいと思っているのは、「必殺技は敵の弱点を無視して靭性ゲージを削る」ことです。こんなオマケがなくても黄泉は十分すぎるくらい強いのに、「なんか靭性削りも付けとくかw」くらいのノリで大変な効果を持っている。なんで?

銀狼がいれば雷弱点を付与することもできるけど、必殺技をひたすら回し続けられるなら、とりあえずどこにでも黄泉を連れていける。
黄泉に斬れぬものなど、あんまりない!

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その上で、「秘技」の性能もおかしい。

「一般モンスターに攻撃が命中すると敵が即死する」というシンプル極まりない能力で、模擬宇宙でも秘技だけで雑魚敵を殲滅し続ける。しかも模擬宇宙はSP回復ポイントがいくつも設置されているから、雑魚を秘技で即死、即死、即死……SPを回復してまた即死、即死、即死……みたいなことになる。

つまり、黄泉を連れ歩くだけで模擬宇宙のクリアにかかる時間が大幅に短縮される。黄泉の有無で、純粋に模擬宇宙の快適さが変わってくる。
いいのか、こんなキャラ?

『原神』の七神なんかも、もはや性能以前のゲーム的な不可侵領域に干渉するキャラがいて「え、こんなバトル外の性能がおかしいキャラっていいの?」とか思ったのですが……ホヨバのゲームはこういうところが面白いと思います。

あと、黄泉の紀行PV「虚譚・浮世三千一刀繚断」も、『崩壊3rd』を遊んでいると見え方が変わるポイントのひとつかもしれません。ていうかここが最大手かもしれませんね。「なんで急にCV日野聡のキャラが出てくるの?」って……これも頭がおかしくなるやつなんだよ√﹀\_︿╱﹀╲/╲︿_/︺╲▁︹_/﹀\_︿╱▔︺\/\︹▁╱﹀▔╲︿_/︺▔╲▁︹_/﹀▔\⁄﹀\╱﹀▔︺\︹▁︿╱\╱﹀▔╲︿_

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(画像は【崩壊:スターレイル】千の星を巡る紀行PV「虚譚・浮世三千一刀繚断」 – YouTubeより)

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そして、黄泉と同時にピックアップされていた「羅刹」も引き当てました。
つまり、ピックアップ2枚抜きです。

すみません、本日より“““““勝ち組”””””名乗らせていただきます。

ただ、裏を返せば「ここまで羅刹がいない状態でスタレを遊んでいた」ということです。羅刹とフォフォを持っている人間にはわからないだろう、「羅刹とフォフォのいないスタレがいかに過酷なゲームなのか」が。リンクスで必死にデバフを解除し続けたあの日々が走馬灯のように脳裏を駆け巡る。

ていうか、私の中では黄泉よりこっちの方が本命でした。
引いた時の「よっしゃあ!!」の声、明らかに羅刹の方がデカかったから。

そして使い始めて、シンプルに思ったこと。
「羅刹がいなかった頃のスタレをどう遊んでいたのか思い出せない」。

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なんか味方がピンチになって「あ、ヤバいかも……」と思った瞬間、羅刹がどこからともなくアクセサリーを見せびらかし、勝手に回複する。ついでにデバフも解除する。なんか大変なことになる前に、羅刹がひとりで全部なんとかする。おい、なんだこのキャラ。職場にいたら一番嬉しいタイプだ。

しかも羅刹が黄色いフィールドを貼ると、なんだか知らないけど味方が勝手に回復している。一部の回復量が攻撃力依存だから、意外に通常攻撃や必殺技で火力も出す。なにコイツ? みんな今までこんな狂ったキャラ使ってたの? 

そして、シンプルに思った。

「羅刹がいなかった頃のスタレをどう遊んでいたのか思い出せない」。

回復? なにそれ?
デバフ解除……?
そんなの手動でやらなくても羅刹が全部どうにかするものでは?

羅刹を手に入れてから、私の『崩壊:スターレイル』は一変してしまった。これまで手作業で工芸品を作り続けていた町工場が、一気にオートメーション化し人間の手が要らなくなったような気分である。ゲームが変わってしまった。なんだったんだ……? 俺の今までの戦いは、なんだったんだ……?

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「黒淵の棘」と「白花の祈望」ってやりすぎだよね?

さっきもいくつか触れましたが、やっぱり羅刹も『崩壊3rd』の文脈を背負っています。

個人的には、羅刹の「回復量が攻撃力に依存する」といった感じのキャラ設計が、そのまま『崩壊3rd』に登場する「黒淵白花」という武器的なサムシングを落とし込んだような性能になっていて……これも真面目に書き始めると日が暮れるやつですね。「キャラ性能」にも文脈があるのは結構驚愕でした。

とにかく、『崩壊3rd』をやっていると、こんな感じで『崩壊:スターレイル』の見え方がちょっと変わってくると思います。何度も言いますが、「絶対にやれ」というわけではありません。自分としては「時間が空いてたらぜひ!」くらいの温度感です。どっちも知っていると、より狂……楽しめますよ!

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ライター
転生したらスポンジだった件
Twitter:@yomooog
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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