アクションゲームを遊んでいると「いまの絶対避けられただろ!」とツッコミたくなる瞬間がある。避けたはずなのに当たってしまう、あの“謎現象”だ。
その代表格とも言えるのが『モンスターハンター』シリーズに登場する「水竜ガノトトス」の攻撃である。見た目の距離とは裏腹に、異次元の広さを誇る攻撃判定はプレイヤーの間で「亜空間タックル」として恐れられ、多くのプレイヤーを悩ませた。
そんな理不尽極まりない攻撃だが、なんとシリーズ最新作『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』(以下、MHS3)では、自らぶっぱなせるようになった。
ガノトトス亜種が繰り出す攻撃技「亜空間タックル」
ユーザーで語り継がれた技名が、ついにプレイアブル化された瞬間である。
ところで、幾多ものハンターを葬ってきたガノトトスがなぜ味方になってくれたのか?
それは、本作がモンスターと絆を育むRPG『モンスターハンターストーリーズ』の最新作であるからだ。
プレイヤーは“モンスターを狩るハンター”ではなく絶滅危惧種の保護活動を目的とし、“モンスターとの共存を目指すレンジャー”となり、世界を冒険する。
あの強力な理不尽技が、ついに味方となる日が訪れたのだ。
本稿では、念願のガノトトスと共に歩んだ『MHS3』の序盤を辿るプレイレポートを紹介させてほしい。
「亜空間タックル」を見るために。まずはモンスターのタマゴを探す
さて、先述したように『MHS3』はモンスターと絆を育み、ともに共存していくストーリーが展開されるコマンドバトル式のRPG【※】だ。
では、どうやってモンスターを仲間にするのか。端的に言うとフィールドを探索してモンスターの巣を調査し、タマゴを持ちかえってふ化させると仲間になる仕組みだ。
巨大なモンスターの背にまたがるためには、まずはタマゴを見つけなくては話にならない。
※『モンスターハンターストーリーズ』とは
初代『モンスターハンター』から『モンスターハンターワイルズ』までのアクションゲームの系譜とは異なり、複雑な操作が苦手な人でも遊べる形式のコマンドバトル形式のタイトルになっている。
タマゴを入手するためには、まずガノトトスを探さなければならない。そのためには、フィールドの探索が必要不可欠だ。やつは水棲のモンスターなので「水辺にいるだろう」と推測する。
さっそくフィールドに出て高いところから湖を眺めてみると、ぽつりぽつりとガノトトスの魚影が伺えた。ということは、この付近にタマゴがあるに違いない。
ちなみに、野生のガノトトスは序盤の敵としてはバカほど強く設定されている。
不用意に接触すれば強烈な体当たりや水ブレスを喰らい、あっという間にパーティが全滅するほどの強さだ。不用意に近づくのはおすすめしない。
当然ながら、野生のモンスターは自らの縄張りに入ってきたと警戒しプレイヤーをものすごい勢いで襲撃してくる。あくまでモンスターはタマゴから育成しないと仲間にならないので、注意が必要だ。
筆者は恐怖を押し殺し、モンスターに見つからないよう水辺の巣を捜索した。
そして、なんとかガノトトスと、ガノトトス亜種【※】のタマゴを確保することに成功した。きっと強力な味方となってくれることだろう。
※亜種
一部のモンスターには、姿かたちは似ているものの身体の色や能力が異なる個体「亜種」が存在する。ガノトトスにも亜種が存在し、バトル中に「亜空間タックル」を使用できるのはこの亜種のほうである。なお、前作『モンスターハンターストーリーズ2』ではガノトトス亜種は敵として登場。攻撃技として「亜空間タックル」を放ってきた。
いざ、ふ化させてみる。ガノトトスベイビー、かわいい!
さっそく、命からがら持ち帰ったガノトトスのタマゴを厩舎に持ち帰ってふ化させてみる。そこから出てきた赤ちゃんガノトトスを見て、筆者は思わず声を上げた。「かわいい!」
目がまんまるで、陸の上でピチピチしている魚のようだ。
成体の凶暴なイメージとは裏腹に、ちゃんと「魚の赤ちゃん感」がいじらしく描かれているのだ。このギャップには心を奪われた。
生誕したモンスターは即座に成獣となり、頼れる「仲間」として連れていけるようになる。
さっそく、ガノトトスの背にのってフィールドに繰り出してみよう。
これこれ!これですよ!
『モンハン』ユーザーであれば納得の、ガノトトス種が見せる独特の疾走モーションが見られた。水棲の生物であるガノトトスが走る時に見せてくれる動きとしてハンターから親しまれている動きだが、味方として走る時もこの姿勢になってくれるとは恐れいった。
そして、ガノトトスは水棲の生物なのでフィールドにおける水上移動も可能!
高速で湖を突っ切り、水上からだと行きやすい孤島などにもスムーズに移動できるようになった。
その背後を大量の野生ガノトトスが追いかけてきた時は冷や汗が出たが。
なお、仲間にしたモンスターはバトルを重ねて経験値をためてレベルを上げれば新たな技を習得することもある。ガノトトス亜種はレべル30まで育て上げると「亜空間タックル」を攻撃技として習得する。
また、仲間にしたモンスターは搭乗している間は近接攻撃を繰り出すことも可能。もしかしたら、バトル外のフィールドでも「亜空間タックル」が放てるのではないか?と期待して、さっそくフィールドで攻撃ボタンを発動してみる。
上手にできました!
フィールドでも使えました。「亜空間タックル」
そのすさまじい当たり判定は健在で、雑魚敵の処理に大いに役立ってくれる。
本作の仕様で、自分たちのパーティよりはるかにレベルの低いモンスターと戦う際には、モンスターの近接攻撃を当てると即座に倒して素材と経験値をもらえる仕組みになっている。
異次元の攻撃範囲が、道中の露払いとして活用される日が来たのだ。ありがとう、ガノトトス。そしてありがとう、カプコン。ガノトトスはついに、俺達の味方になったんだ。
より強いガノトトスを仲間にするためにハイリスクハイリターンな夜探索へ
「より強いガノトトスを仲間にしたい」
せっかくなら、「より強い個体を育てたい」と思うことは自然だろう。しかし、より強いガノトトスを仲間にするためには、“生態系ランク”を上昇させる必要がある。
生態系ランクを上昇させるためには同じ種類のモンスターのタマゴを大量に持ち帰り、ふ化させて育てた状態のモンスターを野に放つことで上昇させられる。つまり、厳選と探索を繰り返せば、最強の「Sランク・ガノトトス」を誕生させることも夢ではない。
そこで外せないのが「夜間探索」だ。というのも、夜間は優秀な個体が大量に手に入ると言われている からだ。ならば行くしかない。
ところが、大きな注意点もある。夜になるとモンスターが凶暴化して危険なのだ。まさにハイリスク・ハイリターンの探索となる。
昼間とは比較にならない強敵が徘徊する中、息を潜めてモンスターの巣を巡る緊張感はたまらない。とくに、序盤は時間稼ぎをするだけで精一杯な強敵「侵獣」には注意が必要だ。
本作の序盤で遭遇した「侵獣」は、強力な毒攻撃を得意とするイャンガルルガだ。どうみても殺意むき出しの眼光で、主人公の前に立ちはだかる。 その恐ろしさの詳細は、ぜひ実際にプレイして確かめてみてほしい。
本作『MHS3』は、単にモンスターを使役するだけのゲームではない。
強大な力を持つモンスターと対峙し、狩ることを生業とする『モンスターハンター』とは異なり、モンスターとの絆を育み、共存を目指す物語が展開される。
プレイヤーは、絶滅危惧種の保護を目的とした「レンジャー」として世界を巡ることになる。さまざまなモンスターと絆を結べば、ハンターとして対峙した際にはあれほど憎らしかった攻撃技も、これ以上なく頼もしい味方の力へと変わるだろう。
[先行動画]
[インタビュー記事]
かつてキャンプ送りにされた経験を持つベテランハンターこそ、本作を遊んでみてほしい。 そこには、討伐対象が愛おしい「相棒」と感じられる、このシリーズでしか味わえない感動が待っているはずだ。
また現在、声優の花江夏樹さんが本作のナレーションを担当した特別映像がYouTubeにてプレミア公開されている。あわせてご覧いただきたい。













