こんにちは。水平線のフィッシャーマン、マシーナリーとも子です。今回はBlack Salt Games開発のダークな釣りゲーム『DREDGE』を遊んでる様子をお伝えするぜ! 父さんな、会社辞めて漁師で食っていこうと思うんだ。
本作の舞台は小さな島が身を寄せ合っている人里離れた「マローズ諸島」。諸島周辺でいちばん大きな町、「グレートマロー」に漁師として雇われた私は、錨を降ろす暇も無く船を岩にぶつけてぶっ壊したのだった。初日から商売上がったりだよ!
僕は街の漁師さん
こりゃあ大目玉を喰らうか大失望されるかどちらか……あるいはその両方だな……と思ったら町長は意外と気さくで街の古い漁船を貸してくれた! ……もとい売られた。中古のボロ船を。
へへっ船さえあればこっちのモンですよ見ててください! 船倉を魚でいっぱいにして帰ってきますからね!
しかし営業初日で多大な借金を背負ってしまった。船一隻ぶん?? なんか不安になってきたな。騙されてるんじゃないか? 私をこの街に縛りつけておくための策とかそういうのじゃあないか? なんとなく胡散くせえ街だし怪しいぜ……。あまり商売以外で心を開かないようにしておこうっと。
そんなわけで仕事をしよう。
魚がたむろして飛沫が上がっている漁場でキーを押すと
リールのギリギリ音とともに釣りが始まる。
放っておいても釣り上げることはできるが、タイミングに合わせてボタンを押すことで、より釣り上げる速度を加速することができる。
本作では船での移動時や釣り時のみ時間が経過するのでここの手際の良さが重要っぽい。
身体がL字状になったタラや……
美味しそうなゴマサバが釣れました。
釣れた魚は船倉のスペースがうまーく使えるようにきれいに並べなければならない。このへん、インベントリ整理ゲームの要素もあるな。「なんだそのジャンルは」って? いやあるんだよマジでそういうジャンルのゲームたちが……。
おっ 釣りをしてたらまた暗くなってきちまったぞ。
夜になると釣れる魚の顔ぶれも変わる。グレートマロー周辺ではイカが釣れるようだ。現実のイカ漁船も暗いときにガンガン灯りを焚いて釣るもんね。
調子に乗ってイカを釣ってたらみるみるうちに暗くなってきてまた怖くなってきたぞ……。
っていうかマジで何!? 周囲は濃い霧に包まれるし遠くには赤い光が立ち上がってるし何〜!?
そういえば漁に出る前に町長が意味深なことを言ってたけども……。
大変なことに……大変なことってなに~~!?︎
これが本作のピンチ要素「パニック」だ。
パニック度は夜の海に長くいればいるほど上がっていき、それに応じて「謎のトラブル」がどんどん船を襲うらしい……。謎のトラブルって何!?
冷や汗びっしょりで町に戻ると町長から「借金は日々の稼ぎから差っ引くからな」と冷たく言い放たれた。いますごい怖い目にあってきたんですけど⁉︎
そして魚屋に魚を売りつけ……この魚屋さんは見た目の気難しさのわりに結構気さくで優しい。なんだ、ダークなゲームっていうから人間もイヤなヤツばっかりかと思ってたけどけっこう温かいじゃないか。
船の修理や装備更新をしてくれる船大工に挨拶して初日は終了。
要するに
・魚を釣って
・魚を売って
・借金返したり船をアップグレードしてまた魚を釣る
ってゲームなわけね。簡単簡単。
釣りは小気味よくて楽しいし、魚はガンガン釣れるし借金もすぐに返せそうだぞ。
みんなおかしくなってしまう
それから私は魚を釣るだけじゃなく、ちょっとしたお使いをしたり
船のパワーアップにも手を付けたりと順調な毎日。借金も意外とアッサリ返せたし、あとはのんびり暮らしていくだけだな。
前に雇っていた漁師はとにかく働かないしどっかでおっ死んだらしい。そんな使えないやつとは一緒にしないでくださいよ町長! あたしゃ毎日みんなにおいし~い魚を食わせてやりますからね!
最近お気に入りの商売は魚屋のおやじが提案してきた「カニ捕り」だ。
カニ捕りカゴを買って、適当に町の周囲の海に落としておく。
2~3日経ってから回収するとホラ! カニがいっぱい。
しかもカニはカゴのなかで生きているので4~5日ほっといたとしても腐ったりしないのだ。すごすぎない? 売値も魚と遜色ないし。
カゴを修理する手間はあるけどそれを加味しても楽だし儲かる。なんというか釣りで消費する時間がないぶん不労所得感があって得した気分だぜ。
だが相変わらずこの海は不気味だ。夜になって濃霧に包まれると……そんなわけないのに周囲からたくさんの視線を向けられてるような気がして肌が粟立つし
ときにはあり得ない場所にいきなり岩が出てきて船がぶっ壊れたりする。
「操縦が下手でぶつけただけだろ」って!?
違う! 本当にこんな岩1秒前までなかったんだ! 突然現れたんだ! この海のせいなんだよ!
漁業も順調ではあるが……たまに「奇形」としか言いようがない不気味な魚が釣れるのも気になる。いったいなにがあったらこんなミュータントめいた魚が現れてしまうんだ……?
この海……なにか変……
こんな魚、買い取ってくれるのかなと心配したが、むしろ魚屋は興味を惹かれたようだった。アンタ客にこれ食わせるつもりか?
ウキウキモードの店主が奇形魚を捌くと、お腹のなかから謎の「ハンカチ」が出てきた。ふ~んまあそういうこともあるだろうね。魚がプラスチックを食べちゃうとかいって問題になるくらいだしハンカチくらい食うわな。
するとなにを思ったか魚屋は私にハンカチを押し付けてきた。なんで!? そんなに物欲しそうな顔してたかい!?
キモいハンカチを持ってトボトボ船に戻ると、怪しい男が窓にぼんやりと、静かに映っていた。
言われるがままに彼の住居に行くと、海には似たような「遺物」がいくつかあるのでそれを集めてきてほしいと頼み込んできた。
なぜか断る気になれなかった私は快くこの依頼を受けることにした……。あと、するってえとなにかい? これがこのゲームの「メインクエスト」ってやつかい? という圧も強く感じたし……。
これは予感だけど、夜になるとグレートマローの背後から立ち上がる「赤い光の柱」が怪しい気がするなあ……。
そんなわけである程度夜釣りをしてから「赤い光の柱」を目指してみることに。
すると前方から「謎の漁船」が汽笛を鳴らしながら近づいてきた。
え、他人のことは言えないけどなんでこんな時間に!? っていうかほかに漁師、いたの!?
あとなんか近くない!? なんで汽笛鳴らしながらどんどん近づいてくるんだうわやめてやめてやめて
え!? これ船じゃなくて……!?
ウギャアアア──ーッ!!
……ハッ! 恐ろしさのあまり見た幻覚か……。てっきり海の藻屑になっちまうかと焦ったよ。
そんなわけで光の柱に向かってみたところ、予感的中で謎の「鍵」を見つけることができた。
遺物を持っていくと、男は謎の力で船に任意で加速させる能力を付与してくれた。
さらに次なる「遺物」はグレートマロー周辺から南東に向かった海域、「ゲールグリフ」にありそうとも伝えてくれた。なんでそんなことがわかるんだろうか……。
ほかにも以前の町長が発狂した話を聞かされたり……。
気さくなはずの魚屋のおっさんが奇形魚を食べたがったりとなんだか雲行きが怪しくなってきたぞ……。どうしても食いたいと言うんなら釣ってくるけどさ。
私は魚を釣って、アンタはそれを買う。それが私らの関係だからな。言われりゃやるよ。
奇形魚を食べた途端、おっさんは幻聴を聞き始め、私を店から追い出して鍵を閉めてしまった。
大丈夫だろうか……。
また、ある海域では怯えた配達人から謎の黒くてネバネバした液体滴る荷物を預かった。
仕事中にリバイアサンに襲われたと主張する彼は怖くて動けなくなってしまったらしい。
しかし黒くてネバネバ……ささやき声……。おっさんに奇形魚を食わせたことを思い出すが……。
届け先の港湾労働者に荷物を渡すと、彼は意味深なことを言って去っていった。
しばらくして様子を見に行くとすっかり顔色が変わった彼は正気を失っているように見えた。明らかにおかしい。爽やかで快活なやつだったのにどうしてしまったんだ……。
なんか なんかこの海はおかしい。
まともなやつでもどんどんおかしくなってしまう。