年に一度のゲームのお祭り「東京ゲームショウ」が今年もやってきました。自社タイトルの魅力を伝えるため、数多のゲーム会社が試遊やバラエティ豊かなブースで来場者を迎える本イベント。
今回伺った『SILENT HILL 2(サイレントヒル2)』ブースでは、TGSスペシャルシアターとして「恐怖体験」を展示するというちょっと変わった試みをしているとのこと。ということで、今回は9月26日(木)から始まった東京ゲームショウ2024の『SILENT HILL 2』ブースの模様をお届けします。
特設シアタールームで恐怖体験。入場待機場所からすでに不穏なムード漂う
『サイレントヒル2』は2001年にPS2で発売された同名タイトルのリメイク作品で、高い人気を博した「サイコロジカルホラー」です。主人公のジェイムスは、亡くなったはずの妻を探すため、濃霧が立ち込める「サイレントヒル」に赴きます。そして、異様な見た目の「クリーチャー」が徘徊する中、残されたメモや謎を追いながら、誰もいない街の探索を進めていくこととなるのです。
ブースにはゲーム画面がモニターに映し出されている場所もあり、現代の技術で鮮やかに蘇ったリメイク版の映像を楽しむことができました。
トレーラーなどを観て印象に残ったのは、リメイク版の「霧」を含む風景の表現です。映像がより高精細になったからこそ、「見えない」ことに対する得体の知れなさが増しているような……。霧の中で蠢いているかもしれない「なにか」に対するぼんやりとした不安感みたいなものが、よりリアルな実感として湧き上がってくるようになっているように思います。
さて、ブースの話に戻ると、今回の『サイレントヒル2』ブースでは先述のとおりシアターを設置。ただ、巨大なモニターで映像を流すのではなく、コナミデジタルエンタテインメントブースの一角をドドンと使って作り上げた特設シアタールームでとある体験ができます。
ブース前には同作を代表するクリーチャーであるピラミッドヘッド&バブルヘッドナースたちがお出迎えしてくれるフォトスポットがあり、このあたりは明るい感じでいかにもフツーのTGSブースという感じなのですが……。
入場待機エリアまで足を進めると、すでに不安を掻き立てるような装飾が施されています。「幕張メッセのイベント」から隔絶されるような感覚は、これから訪れる恐怖の予告にも思えます。
シアターが突如暗転。映像“だけじゃない”仕掛けが参加者を襲う
そしてとうとうシアター内へ。中は廃墟のようなムードになっており、奥側には謎の格子が。不穏なムードの中、映像の放映が始まります。
映像は5分程度の短いものでしたが、ゲーム内のさまざまなシーンが本物の映画館さながらの大画面&大音響で流され、迫力満点。
特に臨場感を感じたのが、主人公のジェイムズがクローゼットのドア一枚を挟んで三角頭と向かい合うシーン。緊張感のあるシーンは映像・音響に加えて要所要所でフラッシュなども焚かれるので、没入感が半端じゃありません。
そうしているうちに、映像には再び三角頭が登場。そして考える間もなくシアター全体が暗転。
え?
まさかの三角様が実体降臨。
なんにも考えずに格子の横に座ってたので、正直めちゃめちゃビビりました。
だってこれ「スペシャル映像」って言ってたじゃん!
マジのやつが出てくるなんて聞いてないんですけど!
本当にビビってしまったせいで初回は全然写真が撮れず、このシーンの写真を撮るためもう1回列に並ぶことに……。なのでこちらの写真は、2周目のものです。
こうしてシアターでの体験は終了したのですが、唐突な至近距離でのエンカウントに心臓はドキドキしたまま。出口ではノベルティとして、ピラミッドヘッドやバブルヘッドナースなどのステッカーがノベルティとしてもらえました。
あと、すごく良かったのが「サイレントヒル」の観光パンフレット!
こちらはブースの前で親切なナースさんが配っていたのですが、地図や写真を織り交ぜつつ、レジャーいっぱい福祉たっぷり、住みよくステキな街「サイレントヒル」の魅力をぎゅぎゅっと詰め込んだめちゃくちゃ素敵な一冊になっています。
この紙のくすんだ感じとか、破れたり端がボロボロになってる劣化加工とかの芸が細かい感じ!「この街での滞在が皆様にとって、楽しく永遠に忘れられない思い出になると、私どもは確信しています」だそうです。
なお、こちらはシアターに入らなくても貰えるので、入場待機列に並ぶ前にもらっておくとニヤニヤしながら開演を待てます。
こちらは「かがみの特殊少年更生施設」などで知られる第四境界さんとのコラボの一環らしく、現在ネット上に「サイレントヒル」の街にある歴史資料館のウェブサイトも公開中となっています。
ちなみに本ブースでは、すでに『サイレントヒル2』の予約購入を済ませた人向けにオリジナルTシャツを配布するというイベントも行っているので、購入を済ませた方は公式サイトやXアカウントなどを確認の上、ぜひブースに足を運ぶことをおすすめします。
本作の大きな魅力のひとつとして「ひと目見たら忘れられない強烈なクリーチャー」という要素があります。今回の体験はそれをまさに自分の身で体感できるという、ファンにとっても嬉しいものでした。本作の世界観が具現化したような試みなので、本作をプレイしたことがなくても存分に楽しめそう。
このほかにも、東京ゲームショウ2024では9月29日(日)の11:15~12:15には『SILENT HILL 2』スペシャルステージとして開発陣によるトークセッションや、TEAM 2BRO.の弟者さん・おついちさんによる生実況プレイなども予定されているとのこと。興味がある方はこちらにもぜひ足を運んでみてくださいね。