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全滅したパーティから”1人だけ”を救うローグライク『勇者パーティはぜんめつしました。』登場キャラはみんなかわいいのに、面子があまりに濃ゆすぎて誰を選べばいいのかめちゃくちゃ困る

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ビジュアル、めっちゃヨシ!音楽、ヨシ!ゲームシステム、ヨシ!シナリオ、いい感じにダークでヨシ!

パーティメンバー!……マジでここから選ぶんですか?

壊れっちまった勇者パーティのメンバーから、たったひとりを選んで地上への帰還を目指すゲーム『勇者パーティはぜんめつしました。』をプレイした私の印象、おおむねこんな感じです。

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(画像は勇者パーティはぜんめつしました。|Steamより)

本作をプレイしたのは同人&インディーゲームのオンリーイベント「デジゲー博2024」。性癖やらシステムやらが尖ったゲームが雨後の筍のようにぽろぽろと出てくるたいへん愉快なイベントでした。

『勇者パーティはぜんめつしました。』はその名の通り、世界を救うべく旅立った勇者パーティが、ダンジョンの最奥で全滅したところから始まるというゲームです。

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デッキ構築ローグライク×ビジュアルノベルという面白い組み合わせで、独自要素が加わったカードローグライクの戦闘も面白いのですが、全体としては物語要素の方が強め。Steamストアページの情報によれば、テキスト量は15万字を超えるとか(文庫1冊くらい)。

プレイヤーは勇者パーティを救うべく決死隊としてダンジョンへ挑むのですが、残念ながら勇者パーティはダンジョンで発生した呪いによって全員ちょっとダメな感じになっており、地上に連れて戻れるのはひとりだけ。

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で、誰を選んだかによってシナリオも大きく変わるらしいのですが、正直キャラがめちゃくちゃ濃ゆくて、誰を選んでも面白くなる予感しかなかったです。

誤解を恐れず強引にまとめてしまうと、やべえメンバーと一緒に絶望的な戦いに挑む物語(ローグライク戦闘で味付け)という感じでしょうか。そんな冒険したいやついるのか!?

もちろんいるぜ、ここにな!


ということで、さっそくイカれたメンバーを紹介するぜ!

まずは戦士。ロリっ子ドールの身体に魂を囚われてしまった変なヤツ。

どう考えてもヤバい状況なのに本人は「俺、超可愛くねェーー!?!?」とかなりノリノリ。困ったことに実際かわいいぜ!

ちなみに、自分の身体は元婚約者のバケモノにもってかれちまったらしい。マジでどういうことなんだぜ!

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▲人形の身体なので表情も一切変わらない。ほかのメンバー曰く「もとから変なヤツだった」らしいが……

続いて僧侶。ダンジョンのトラップでSAN値直葬されたらしく、なんだか得体のしれないヤベえ神様を信奉しているみたいだ!

会話中にぬるりとアヤしい儀式の手伝いをさせようとしてくるぜ。綺麗な顔してシンプルに危ねえやつだぜ!

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▲しれっとヤバい選択肢を出してくる。こわい

魔法使い!こいつは唯一まともに話が通じるうえにめっちゃかわいいぜ。大好きだぜ!でも心臓にデカい杭が打ち込まれているせいで、魔力がからっけつになっちゃったらしいぜ!

戦闘ではマジで足手まといにしかならない役立たずだぜ!辛いぜ!

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▲戦闘で役に立たないことを除けばまともに話も通じるし、めっちゃかわいいし最高。でも戦闘では役立たず

そして我らが勇者。こいつもかわいい女の子で嬉しいぜ。

でも呪いによって言語野が爆発四散したのか、「はい」と「いいえ」以外の言葉が喋れねえ!

こっちの言葉も理解してくれているのか若干怪しいアホの子。初対面では苔を食わせようとしてくるぞ!でも可愛いからオッケーだぜ!

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▲いにしえの勇者みたいな語彙力になってしまった勇者。苔っておいしいね

最後に最高にハッピーでツイてるオレ(プレイヤー)!もともといたパーティが全滅して、たったひとり生き残ったぜ!ちなみにゲームを始めるとまず主人公の性別と名前を選択できるんだが……          

選ばなかったほうのキャラは死んでしまうぜ!辛いぜ!

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▲絶望的な状況から始まるので主人公キャラも最初から目が死んでいる。

以上だ!

どうしろと?と言いたくなる一方で、どのキャラと一緒に冒険してもなんだかすごく面白くなりそうなことだけはわかる。

なお、勇者パーティの各キャラクターはダンジョンの呪いによって大きく戦闘力が低下しており、足手まといになってしまう。

そのため、プレイヤーが連れて帰ることができるのはひとりだけ。すでに書いたように、選んだキャラクターによってシナリオが変わるほか、戦闘の難易度も変化するようだ。

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▲試遊版では「勇者」と「魔法使い」のみが選択可能となっていた。

たとえば勇者はマジで「はい」「いいえ」以外の言葉を喋れずダンジョン内で一部の判定が不利になってしまう代わりに、最初からそれなりの戦闘力を保っている。

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ゲームとしては、地上を目指してダンジョンを進むカードローグライクパートの合間に、物語を描くビジュアルノベルパートが挟まるといった流れになっているらしい。

ステージをクリアすると、連れていくことを選んだキャラクターに応じた会話イベントが発生していくようだ。

会話イベントには一枚絵やカットインなども多用され、なかなか豪華な仕様。というかこのゲーム、イベントも戦闘も全体的にイラストがかなりいい感じにかわいいんだよ。

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▲勢いよく壺を叩き割るアホの子勇者ちゃん。かわいい。

ローグライクパートでは『Slay the Spire』などのように複数のルートから道を選択し、それによって敵との戦闘やイベントが発生していく。

選んだルートの先に何があるのかは、おおむね選ぶ前にチェックすることができる。ゲームは複数のマップからなるステージで構成されており、ステージの最後にはボスが登場する。

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面白かったのが攻撃のシステムで、戦闘はカードローグライクに加えて、表示されるバーを見ながらタイミングよくボタンを押す仕組みになっている。

例えば「鉄のつるぎ」なら下の画像のように、青い範囲でカーソルをストップさせることができれば攻撃成功だ。

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くわえて、敵に一定のダメージを与えて「BREAK!」状態にすることで、バーの真ん中にさらに黄色い範囲が表示される。この黄色い範囲ににヒットさせることで「致命」、いわゆるクリティカル攻撃になる。

クリティカルが発生すれば、大ダメージを与えられることにくわえて相手の武器を奪うこともできる。

各カード(武器)には使用回数の制限があるので、こうした戦闘や道中の宝箱などで武器を増やしながらダンジョン攻略を進めていくのだ。

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またこうした戦闘システムを活かすため、ダンジョンで入手できる武器にも幅広くさまざまなものが用意されている。単純に一撃の攻撃力が高い武器だけでなく、ストップ位置が複数あり、ヒットさせれば連続攻撃ができる、という武器もあった。

そもそもカーソルの移動速度や攻撃がヒットするカーソルの範囲についてもかなり幅があり、さまざまな武器を集めていくことで戦闘におけるアプローチが広がりそうだ。

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本作は現在Steamストアページが公開されており、そちらでも情報を確認することができる。

そちらの表記によれば、「流血表現、死亡描写、ちょっとしたホラー描写、サイコホラー要素を含みます」とのこと。ただし「過度にその要素を期待すると少し肩透かしかもしれません」とも説明されている。

実際に序盤のみプレイしたところでは、ストーリー部分はダークな雰囲気を漂わせているが、ホラーゲームのような恐怖を煽ってくるものではなかった印象だ。どちらかと言えば、お前が好きなヤバい女の子と絶望的なダンジョン脱出を楽しめるぞ!というゲームだろうか。

現在も開発が続いているとのことなので、興味を持ったという人はSteamでウィッシュリスト登録をしたり、本作の開発チーム「デス組合」の公式X(旧Twitter)アカウントなどをフォローしておくといいだろう。

編集者
ゲームアートやインディーゲームの関心を経て、ニュースを中心にライターをしています。こっそり音楽も作っています。

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