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これより、第1回『アークナイツ:エンドフィールド』性癖大戦争を始める!純愛ヒロイン系、しごできクール系、魅惑のもふもふ系、あなたは誰を推したい?

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性癖大戦争の会場はここですか?!?!??!?!

失礼、取り乱しました。

気を取り直して真面目に書かせていただくと、今回この記事で紹介したいのはHypergryphによる3Dリアルタイム戦略RPG、『アークナイツ:エンドフィールド』(以下『エンドフィールド』)だ。

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このゲームは同じHypergryphによって開発・運営【※】されている、スマホ向けタワーディフェンスゲーム『アークナイツ』の世界観を引き継いだシリーズ作となっている。

【※】…日本向けに配信されているグローバル版はYostarが運営・配信を行っている

シリーズの世界観について細かい説明は割愛するが、記事を読む上では「シリアスな世界観」で「多種多様な動物の特徴を持った人型の種族」が「“アーツ”と呼ばれる特殊な力を使って戦う」ということを押さえておいてもらえれば大丈夫だ。多分。

シリーズ作である『アークナイツ』には、長年続いてきたこともあって多種多様なキャラクターが存在する。文字通り老若男女、猫耳少女から龍人のイケオジまであらゆるニーズに応えたキャラクターがいるのだ。

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画像は『アークナイツ』公式Xアカウントより

そんなキャラクター生産力を持つ運営が、『アークナイツ』に注ぎ込んだキャラ造形のノウハウと経験を凝縮し、新タイトルのために全力でキャラクターを作ったらどうなるか?大変なことになるに決まっている。なった。主にプレイヤーの性癖が。

『エンドフィールド』のリリース日は未定だが、1月17日よりクローズドベータテストが実施されており、このたびそこに参加する機会を頂いた。今回は『エンドフィールド』の魅力のひとつである「個性豊かなキャラクター」に焦点を当て、プレイの感想やゲーム内のシステムも交えて紹介していこうと思う。

……もういいかな?いいよね?

※記事の内容はベータテスト版に基づいているため、正式リリース版とは異なる可能性があります。また、一部『アークナイツ:エンドフィールド』メインストーリーのネタバレが含まれます。

文・編集/逆道


俺を君だけの管理人にしてくれ!!正道を征く純愛ヒロイン系

突然だが、あなたにとっての「最強のヒロイン」とは誰だろうか。筆者にとって、それは『アークナイツ』のメインヒロイン・アーミヤだ。

同じ開発だからお世辞を言っているわけではなく、アーミヤのヒロイン力は本当にすごい。戦争や災害が日常茶飯事の過酷な世界観の中に在りながら、彼女はいつも健気で、純粋で、優しくて、でも強かで、真っ直ぐで、諦めない。そして、全力でプレイヤーを信じてくれる。彼女はまさに「応援したくなる正統派ヒロイン」の最強格だ。

そんな最強の「先達」を始め、『アークナイツ』には高いヒロイン力を誇るキャラクターが多く存在する。だから『エンドフィールド』のメインヒロインはきっと「正統派ヒロイン」とは違う方向性で来るのだろう。そう思っていた。

そんなことはなかった。『エンドフィールド』のヒロインたちも、強すぎて選べないくらいに強かった。まずはそんな『エンドフィールド』のヒロイン系キャラクターを2人紹介しよう。

ストレートなヒロイン力に押し潰される、メインヒロイン「ペリカ」

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最初に紹介するのは本作のメインヒロイン・ペリカだ。彼女は「リーベリ」という鳥の特徴を持つ種族で、耳っぽく見えるのも実は羽根だったりする。

『エンドフィールド』ではプレイヤーが操作する「管理人」を男女から選ぶことができる。ちなみにベータテストで遊ぶにあたって、今回は男性を選ばせてもらった。

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▲以前にTGSの試遊で女性管理人を使ったので、男性版も見てみたかった

という訳で、何やら妙に幻想的な風景からゲームスタート。白く荒れ果てた景色や意味深なオブジェクトを越えて、「管理人」は現実世界で目を覚ますことになる。

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▲なんだか見覚えのある像が助けてくれた……

管理人は10年以上を「石棺」という装置の中で眠っていたらしく、管理人の所属する「エンドフィールド工業」の多くの人々が目覚めの時を待っていたという。本作のメインヒロインであるペリカはエンドフィールド工業の監察官であり、目覚めた管理人を最初に出迎えた人物だ。その時の様子がこちら。

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メインヒロインじゃん……。

このシーン、管理人が目覚めてからペリカに受け止められるまでのセリフが一切ない。ペリカは管理人の目覚めに気が付くと、持っていた端末を投げ出し、居てもたってもいられないという勢いで管理人に向かって駆け出し、真っ直ぐに手を伸ばす。ただそれだけの仕草に、ヒロイン力がこれでもかと詰まっている。

いやもう、彼女がメインヒロインであるのはゲームのアイコンなどからも明らかに分かる事実なのだが、それが分かった上で「彼女がヒロインである」という事実をしっかり叩きつけられた感がすごいのだ。もちろん、そんなヒロイン力見せつけシーンはストーリーが進むごとにこれでもかと発生する。なんたってメインヒロインなので。

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▲管理人のためにリンゴも剥いてくれる。メインヒロインなので。

不幸なことに管理人は以前の記憶を失っているのだが、キャラクター資料を見るにどうやら管理人は過去にペリカを救ったことがあるらしく、ペリカは管理人を慕っている。

しかし彼女は、その感情を表に出して押し付けて来たりはしない。端々に管理人への好意を滲ませつつも、記憶のない管理人を気遣い、しかし必要事項はきちんと伝えて導いてくれる。聖母か?

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▲この顔、絶対に俺のことが好きだな……

彼女が一般的なヒロインと違う点を上げるとすれば、彼女はエンドフィールド工業の重役として、そして戦闘力を持つアーツ使いとして、たびたび主人公の前に立つというところだろう。交渉面においても、戦闘面においても、彼女は守るべきか弱い少女ではない。信頼できる「仲間」なのだ。

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▲敵に襲われた時も、彼女は管理人の一歩前で武器を構える

彼女は見た目の柔らかさに反して「組織の重役」としてかなり優秀なようで、記憶を失った管理人の代わりに、色んな指示やら判断やらを的確にこなしてくれる。きちんと部下のことも気遣ってくれるし、資料を見るにエンドフィールド工業内外からめちゃくちゃ慕われているらしい。もう頭が上がりません。

今のところ自分の名前くらいしか分からない管理人は、そんなペリカの仕事に付いて行く形で、ゲームの舞台となる惑星「タロⅡ」に降り立つことになるのだった。2ケツで。

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▲まさかのバイクで疾走。監査官は運転も上手いようだ

ちなみに、ペリカ機能面でも優秀なキャラクターだ。本作はアクション要素のあるRPGで、4人のキャラクターでパーティを組み、通常攻撃やスキル、必殺技を組み合わせつつ戦う。そして一定の条件を満たすと、パーティに編成したメンバーに「連携技」を発動してもらうことができる。

ペリカの連携技発動条件は、敵に「重攻撃」を当てること。重攻撃はどんなキャラクターを使っていても通常攻撃コンボの最後に必ず発生する強力な一撃なので、戦っていれば勝手に発動条件が満たされていることも多いくらい、簡単な発動条件だ。

さらに本作では管理人も戦闘キャラクターとしてパーティに組み込むことができるのだが、そんな管理人の連携技発動条件は「味方の連携技でダメージを与える」こと。

管理人は1人では連携技を発動できないが、簡単な条件で連携技が撃てるペリカと合わせれば、「適当な通常攻撃コンボからの重攻撃」→「ペリカ連携攻撃でダメージ」→「管理人連携攻撃」のお手軽コンボが成立するのだ。

戦闘が終わると、戦闘に参加していたキャラクターが労いの言葉をかけてくれるのだが、ペリカと管理人のセリフは相性が良く、並ぶと2人が掛け合いをしているようにも見える。もう夫婦でいいんじゃないかな、これ。

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元気と愛嬌はあればあるほどいい。おてんば系ヒロイン「チェン」

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続いて紹介するのは、こちらのおてんば剣士・チェンだ。

たびたび別のゲームの話をして申し訳ないが、実はシリーズ作の『アークナイツ』にも「チェン」という同名のキャラクターがいる。というのも、「チェン」というのは、とある名門家系の苗字なのだ。

『アークナイツ』のチェンは、真面目で冷静、やや堅物な剣士といった感じのキャラクターで、メインストーリーにおける重要キャラクターの1人でもある。チェン一族は「龍」というちょっと珍しい種族で、頭に生えた角結んだ髪健康的な太ももといった特徴は『エンドフィールド』のチェンにも受け継がれている。

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▲上が『アークナイツ』のチェン、下が『エンドフィールド』のチェン。どちらも画像は公式Xアカウントより

見た目が似ているなら、中身も似ているのだろうか?そんなシリーズ作プレイヤーの先入観を思いっきり打ち砕く勢いで、『エンドフィールド』のチェンは『アークナイツ』のチェンとは正反対の性格を見せつけてくれた。

『エンドフィールド』といえば、メニュー画面などのオシャレすぎるUIでも話題になっていたが、ぜひ見て欲しい画面の1つに「人事画面」がある。この画面ではキャラクターのスキルや装備といった様々な情報を見ることができるのだが、なんと全キャラクターが項目を切り替えるごとにちょっとどころではないアクションを見せてくれるのだ。

そしてチェンは、その切り替えモーションがダントツでかわいい。純粋にかわいいというだけでは魅力が伝わらないくらいに、元気と愛嬌とサービス精神に満ちたポーズをこれでもかと見せてくれる。いやポーズに限らず、切り替えの合間の動きまでかわいいかわいい!!!

もちろん、チェンのかわいさは人事画面のみに留まらず、メインストーリーでもしっかりその魅力を披露してくれる。ピンチの管理人とペリカを救って颯爽と登場するカッコよさ、そこから繰り出される元気な笑顔。うーん、かわいい。

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彼女のフルネームは「チェン・センユー」といい、『アークナイツ』のチェンこと「チェン・フェイゼ」に憧れて剣術の道を志したのだという。考えるよりも体を動かすのが好きで、ちょっと脳筋っぽい言動も目立つが、戦いが好きというよりも、自分の技や強さを見てもらいたいという気持ちがあるようだ。

チェンはペリカに次いで2番目にメインストーリーで加入するキャラクターであり、ストーリー序盤のしばらくは管理人・ペリカ・チェンの3人で行動することになる。

気分は両手に花、というより両手にヒロインを抱えて「優しいの、元気なの、どっちが好き?」と迫られている気分だ。こっちが勝手にそんな気分になっているだけで、実際にそんなことは1ミリも言われていないのだが。

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▲ペリカとチェンも仲が良い

ところで、パーティメンバーを連れ歩くメリットは戦闘面だけではない。『エンドフィールド』はオープンワールド式のゲームであり、広いフィールドを探索しながら様々な用途の素材を採取することができる。樹木や鉱石といった大きな素材は殴って採取する必要があるのだが、パーティメンバーを連れていると、なんとこの作業を手伝ってくれるのだ。

素材の採取にはどうやら得意不得意があるらしく、チェンはちょっと困った顔をしつつも、一生懸命素材を破壊してくれる。なお、素材の回収は自分でやる必要があるため、働くヒロインたちを見て満足し、そのまま素材を置き去りにするなんてことはないようにしたい。チェンなら、笑って教えてくれそうではあるが。

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もはや生きてるだけでカッコいい?大人の魅力なしごできクール系

かわいいキャラを摂取した後は、カッコいいキャラも摂取したくなるもの。そんな欲求にも、『エンドフィールド』はバッチリ応えてくれる。

『エンドフィールド』の世界観は、SFでありながらもかなり現実的に作られている。エンドフィールド工業という「企業」の目線から物語が語られるのもあって、人員や物資のやり繰りに将来を見据えた災害対策など、世知辛い問題が壁となることも多い。

そんな中でひときわカッコよく輝くのが、「仕事のできる大人たち」だ。

各々の理想を抱きつつも、言葉よりも行動で、顔よりも背中で語る有能な仕事人。そんなクールなキャラクターを、今回は男女で2人紹介したい。

意外と一匹狼じゃなかった男、有能すぎる傭兵「ウルフガード」

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『エンドフィールド』のカッコいい代表といえば、クールな傭兵・ウルフガードだ。彼はオオカミの特徴を持つ「ループス」という種族で、厳密にはエンドフィールド工業の社員ではない。

彼は前述したペリカやチェンと同様、ストーリー進行によって加入してくれるキャラクターだが、加入は2人よりも少々遅い。彼はレアリティが星4であり、現時点でスカウト(ガチャ)から手に入るキャラの中では最もレアリティが低いキャラの1人なため、ベータテストプレイヤーの中ではストーリーより先にガチャで出会ったという人も多いかもしれない。

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▲人事画面の待機モーションでは目が光る瞬間も。どの瞬間を切り取ってもカッコいいのがウルフガード

記事執筆時点では『エンドフィールド』のガチャから手に入る男性キャラクターは3人で、そのうち1人はまだ16歳の少年、もう1人はほぼパンダとなっている。そのため、『エンドフィールド』の「顔のいい男枠」は、現状ウルフガードが1人で支えているといっても過言ではない。

そんな彼との最初の出会いは、颯爽と駆け付けたウルフガードにピンチを救われたかと思いきや、そのまま流れで銃を向けられてしまうという刺激的なものだった。すぐに誤解は解け、しばらく行動を共にすることになるのだが、理想を大切にするペリカたちと違ってウルフガードはリアリストの側面が強く、ヒロインたちとは異なる視点の意見を聞くことができる。

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▲この時、プレイヤーは「背が高いな……」と思っていた

気難しそうな表情とぶっきらぼうな物言いから、いかにも「一匹狼」風の雰囲気を持つウルフガードだが、一緒に行動してみれば彼は思いのほか気さくなお兄さんだ。個人行動を好みはするが、チームでの作戦にもきちんと協力してくれるし、話しかければ乗ってきてくれる。彼なりに、人との関係を良いものにするべく努力をしているらしい。

メインストーリーでは、先走って突っ込みがちなチェンと冷静で警戒心の強いウルフガードとの掛け合いも楽しむことができる。ああだのこうだのと言い合いつつも、いざという時には息ピッタリな2人は「実は仲いいだろお前ら」と言いたくなること請け合いだ。

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▲売り言葉に買い言葉、2人はいつもこんな感じ

しかし、ウルフガードの魅力は単なる気のいいお兄さんに留まらない。彼の真価は、「仕事モード」の時に発揮される。

治安の悪い辺境で育ち、幼い頃から人間の薄暗い部分に触れて育ってきた彼は、チェンとはまた異なる方向での戦闘力の高さを誇る。最初の出会いで管理人に銃を向けたように、彼はいざとなれば容赦なく人の命を奪う覚悟と力を持っている「兵士」でもあるのだ。

ストーリーを進行すると、管理人たちがトドメを刺しきれなかった敵をウルフガードが「始末」したり、ウルフガードが管理人たちを置き去りにして1人で敵を追い、そのまま姿を消してしまうといったシーンも見ることができる。

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これらのシーンはアクションもめちゃめちゃカッコいいのだが、躊躇いのないナイフさばきや、付いてこられない管理人たちを置いていく瞬時の判断などを見ると、つい彼の暗い経験を想像してしまう。帰ってきたらベタベタに甘やかして鬱陶しがられたい。

機能面の話をすると、ウルフガードはペリカやチェンと比べて「採取が得意」という特徴がある。銃でどうやって木や石を採っているのかは分からないが、黙々と仕事をこなす彼と一緒にいれば採取も捗るのだ。

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▲チェンの時よりも元気そうなアイコンが出ている

また、『エンドフィールド』には時折、収束する赤い円のようなエフェクトを出す敵が登場する。この赤い円は敵が強力な攻撃を準備しているという目印であり、円が収束しきる前にスキルを命中させれば、敵の攻撃を中断することが可能だ。

ウルフガードは銃使いのためスキルモーションが速く、遠距離から攻撃するため、他の敵に邪魔されずに狙った敵の攻撃を素早く止めることが可能になっている。

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▲敵がチャージしている攻撃を、ウルフガードのスキルで中断。この後は攻撃のチャンスとなる

また、ウルフガードは連携技と必殺技の両方が広めの範囲攻撃となっており、複数の雑魚を一方的に処理することを得意としている。寡黙に敵を一掃するその姿は、まさに『エンドフィールド』の仕事人だ。

等身大だからこそカッコいい、仕事ができる女「シン主任」

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カッコいいは男だけの称号じゃない!ということで、次はこちらの「シン主任」を紹介したい。名前から察した方もいるかもしれないが、彼女はプレイヤーが操作できるキャラクターではなく、ストーリーに登場するNPCだ。それでもめちゃくちゃ良いキャラなので、ぜひ語らせてほしい。

彼女は管理人とペリカが2ケツで駆け付けた「中枢基地」の主任であり、その初登場はチェンよりも早い。プレイアブルキャラクターのようにプロフィールを閲覧できないため確定ではないが、おそらく蛇の特徴を持つ種族「フィディア」だと思われる。

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▲「フィディア」は尖った耳と、ヘビのような細長い尻尾が特徴

『エンドフィールド』の舞台である惑星「タロⅡ」には、「アンゲロス」と呼ばれる構造生命体が跋扈し、人々の生活を脅かしている。管理人たちが中枢基地に駆け付けた時、施設はまさにそのアンゲロスによって壊滅の危機に陥っていた。シン主任は自ら防衛の最前線に立ち、彼女が指示を出すことでなんとか管理人たちの到着まで持ちこたえていたのだ。

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▲危機を脱しても気は抜かない、それがシン主任

部下と共に危機に身を晒し、大量の情報を捌きながらアンゲロスに立ち向かう人々を鼓舞するシン主任。戦うことはできずとも、施設の職員たちの命を預かる「責任者」として全力を尽くす彼女のことをカッコいいと言わずして何と言うのか。

そんないかにも「有能な上司」といった風情のシン主任だが、ドライという訳ではなく、意外にも感情豊かだったりする。急な管理人の登場に口元を押さえて驚いたり、部下の前では冷静にいつつも救援の到着に内心で安心したりと、そんな人間らしさも彼女の魅力を引き立てる要素のひとつだろう。

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また、後述する「アンドレイ」はシン主任の悩みの種でもあり、メインストーリーではアンドレイの暴挙に彼女が静かに怒りを爆発させるシーンを何度も見る羽目になる。

拳を握りしめ、努めて平静を保ちながらも抑えきれない怒りが溢れる彼女の気迫には鬼気迫るものがある。多分彼女に怒られたらめちゃくちゃ怖いのだろうとは思うが、ちょっと怒られてみたい

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▲怒っている時のシン主任が一番好きかもしれない

毛量はすべてを包み込む!質感に屈する魅惑のもふもふ系

ここまで順当にかわいい&カッコいいキャラクターたちを紹介してきたが、最後に『アークナイツ』シリーズとは切っても切り離せないタイプのキャラを紹介したいと思う。そう、ケモノ系キャラたちだ。

『アークナイツ』や『エンドフィールド』のキャラクターたちは人間の顔動物の耳や尻尾を足したものが多いが、中には「人型の動物」といったデザインのキャラクターも存在する。より動物的なビジュアルと、ふかふかもふもふの毛並みを備えた彼らには、他のキャラにはない魅力があるのだ。

『アークナイツ』では男女共にケモノ系キャラが存在したが、『エンドフィールド』で存在を確認できているのは今のところ男性2名のみ。ただ、この2人がどっちも負けず劣らずクセの強い性格をしているので、ぜひ紹介を見ていってほしい。

本当はすごいけど、ちょっとかわいすぎるおじいちゃん「アンドレイ」

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非プレイアブルキャラが続いて申し訳ないが、まず紹介したいのはこちらの「アンドレイ」おじいちゃん。見ての通りのフクロウであり、『エンドフィールド』風に分類するなら、ペリカと同じ「リーベリ」である可能性が高い。

手袋や服のせいで羽根が見えているのは頭と尻尾程度だが、そのボディのフォルムは明らかに他の人間とは違う。おそらく、そのお腹にはふかふかの羽毛が詰め込まれているに違いないのだ。うーん、つついてみたい。

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▲羽毛布団のような感触を期待しています

アンドレイは「エンドフィールド工業」から中枢基地に派遣されている技術専門家で、キレたシン主任「爺さん」と呼ばれるほどの年齢らしい。戦闘能力を持たないながら、中枢基地がアンゲロスに襲撃された際には自ら危険な場所へ向かい、発明品を守ろうとするなど、とにかく技術を愛する人物だ。

……が、アンドレイのその愛は少々行き過ぎており、1人で勝手に行動する、誰にも言わずにいなくなる、勝手に発明品を作るなどなど、その奔放さにシン主任を含む周囲を振り回している。チェンには「毛玉」とまで呼ばれる始末で、全体的に「技術はすごいんだけどそれ以外がなあ」という扱いをされている。

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しかも奔放な割に本人は結構な臆病者で、シン主任が怒っていると知るや否や隠れようとしたり、誰でも分かるような言い訳で誤魔化そうとしたりと急に情けなくなるのだ。ベテラン技術者の貫禄の「か」の字もないその様子は、見ていると段々かわいくなってくるほどである。

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▲このビビりかたである

一応彼の名誉のために弁明しておくと、彼は基本的には気配りや気遣いができる大人な人物だ。ただ、技術が絡むと周りが見えなくなってしまい、落ち着いてから「やっちまった」ことに気付いて慌て出す。そして自分の非を認めればきちんと反省し、羽根が萎まんばかりにしゅんとするので、こちらもなんだか憎めないで許してしまうのだ。

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そんなアンドレイだが、ゲーム内では『エンドフィールド』の目玉システムのひとつ「集成工業システム」のチュートリアルを担当してくれる。

集成工業システムとは、アイテムの採集や加工を行う様々な機械を電力のネットワークで繋ぎ、自分だけの工業ラインが作れるシステムだ。このシステムが使いこなせるようになれば、マップのどこにでも即席工場防衛拠点を作ることができる。

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アンドレイはそんな集成工業システムを主導した技術者の1人であり、管理人にシステムの使い方を説明するかたわら、技術について熱心に解説してくれる。目を輝かせながら大好きなものについて熱心に語る彼のフクロウスマイルは必見だ。

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▲「にぱーっ」という音が聞こえてきそう

ちなみに、『エンドフィールド』のマップのあちこちには「資源回収所」という施設が設置されており、時間経過で貴重な資源を回収できる。資源回収所にはアンドレイによく似た白いフクロウが常駐しているので、ホーホーと鳴き声が聞こえたら資源回収所を探してみよう。

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そのお腹は反則では?本作屈指の曲者な巨大パンダ「ダパン」

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最後に紹介するのは、ガチャから入手できる星5キャラクター・ダパン。彼は見たままの通り、熊の特徴を持つ種族「ウルサス」だ。

ダパンについては何においてもビジュアルの話をさせてほしいのだが、何といってもヤバいのはその“お腹”である。見て欲しいこのベルトから溢れ落ちんばかりのもふもふのお腹を。落ちんばかりというか、実際ちょっと収まりきらずに頑張ってベルトを上げる仕草を見ることもできる。ヤバい。

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▲そのお腹を支えたい……

こんなわがままボディでありながらも、戦闘中のダパンは大剣を振り回し、機敏な動きで敵をなぎ倒してくれる実力派だ。大きなお腹を活かした体当たりの際には「ボヨン」という効果音が鳴るほか、彼が通常攻撃の最終段に繰り出す重撃はなんと、その巨体を活かしたヒップドロップ。需要をよく理解していらっしゃる……。

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改めてダパンというキャラクター自身についての話をさせてもらうが、彼はウルフガードと同様、エンドフィールドの正式な職員というわけではない。ウルフガードの本職が料理人であるように、彼の本職は本人いわく「シェフ」だという。

見た目に違わず食べるのも作るのも好きらしく、ガチャで入手した際の加入モーションでは思いっきり麺料理を食べている。なお、彼は普段はサングラスをかけているので、そのつぶらな瞳を拝めるのはこのシーンくらいだ。

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▲食べているのはラーメンだろうか?

ここまでなら食いしん坊ののんびりキャラといったイメージになるかもしれないが、彼はこれまでに学者商人職人など様々な職業に従事してきた経験がある。その態度は一見おっとりしているように見えるが、言葉の端々には思慮と教養が滲み出ており、戦闘中にはシリアスで獰猛な一面を見せるなど、一筋縄ではいかない性格をしているようだ。

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▲必殺技の発動カットイン。この後、敵をめためたに切り刻んでしまう

実のところ、ダパンはかつてかなり優秀な研究者であったようなのだが、今の彼はそんな事実を感じさせまいと振る舞っているようだ。独特な間延びした口調も、実は彼の計算によるものなのかもしれない。

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▲ダパンを編成した時のボイスは「オレ、参上~!」。『アークナイツ』ファンには嬉しいサービスだ

プレイアブルキャラとしては、ダパンは少々クセの強い性能をしている。彼は打ち上げノックダウンといった状態異常を扱うことを得意とするキャラなのだが、連携スキル条件がやや厳しめになっているのだ。

ダパン自身の必殺技を織り込めば自分で自分の連携スキル条件を満たすことも可能なのだが、可能であればチェンなどの味方との連携を狙っていきたい。

また、ダパンやチェンといった近接攻撃を主体とするキャラクターは、その分敵の攻撃を受けやすく、一緒に戦っていたらいつの間にか体力が無くなっていた、なんてことも発生する。そんな事態を防ぐためには、味方に「戦術アイテム」として回復効果のある消費アイテムを持たせておくのがおすすめだ。

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▲丸い枠で囲まれているのが戦術アイテム。今装備しているのは、体力を即時に回復できるアイテムだ

戦術アイテムは各キャラクターに1つまで設定でき、消費アイテムを指定しておくことで戦闘中に自動で使用してくれる。プレイヤーが操作しているキャラクターでも自動で回復してくれるので、攻撃を避けるのが苦手な人にも便利な機能だ。

アイテムはインベントリの中から自動で使われていくので、集成工業システムを利用して回復アイテムを量産しておこう。

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以上、『エンドフィールド』の魅力的なキャラクターを紹介してきたが、お気に入りのキャラクターは見つかっただろうか。

今回紹介したのはゲーム序盤で出会えるキャラクターばかりだが、『エンドフィールド』にはほかにも個性的なキャラクターがたくさん登場する。中には『アークナイツ』プレイヤーが思わずあっと言うようなキャラクターもいるので、1人でも気になるキャラクターがいたなら、ぜひ公式Xアカウントなどをチェックしてみてほしい。

また、キャラクターたちはそれぞれ固有のスキルを持っているほか、探索中には思わぬ掛け合いが聞けたりもする。ゲームを進めれば「贈り物」で信頼を深めることもできるなど、この記事で紹介した要素はまだまだゲームの一部に過ぎない。一番好きが選べない葛藤を抱えつつ、正式リリースを楽しみに待とう。

ライター
なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『ドラゴンクエスト』シリーズで育ち、『The Stanley Parable』でインディーゲームに目覚めた。作った人のやりたいことが滲み出るゲームが好きです。

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