2月20日は 『パズル&ドラゴンズ』(以下、『パズドラ』)のiOS版がサービスを開始した日だ。

『パズドラ』は、ガンホー・オンライン・エンターテイメントから配信されたスマートフォン用アプリゲーム。iOS版が2012年2月20日にサービス開始、Android版が2012年9月18日にサービス開始されている。
本作は、同じ色のドロップを3つ揃えると消えるマッチ3パズルと、ダンジョンを探索するRPGと組み合わせたゲーム。

マッチ3パズルのゲームは多数存在していたが、指をスワイプして制限時間内なら自由にドロップを動し続けられるというシステムは『パズドラ』ならではのものであった。うまいプレイヤーは狙って長いコンボを発生させる神業を見せつつ、ライトプレイヤーも偶発的にコンボが発生して気持ちよくドロップを消すことができた。
ドロップがコンボで消えていくときの効果音も非常に心地よく、このパズルの爽快さが本作が大ヒットした要因のひとつなのは間違いない。

『パズドラ』は、手に入れたモンスターで最大6人のパーティを組んで冒険に出る。モンスターにはHP、攻撃力、回復力、リーダースキル、スキルといったパラメーターがある。リーダースキルには特定のコンボ数で発動したり、特定の色のドロップを消すことで発動する、特定タイプのステータスを上げるなどさまざまな内容があり、ダンジョンに合わせたパーティ編成が楽しめるのだ。

『パズドラ』では降臨ダンジョンという要素もある。降臨ダンジョンはノーマルダンジョンよりも出現する敵は強力でクリアは難しいが、最後のボスを倒せれば強力な降臨モンスターが手に入るのだ。最初に実装されたのがヘラ降臨で、そのあと勇者降臨、ゼウス降臨、女神降臨など多数の降臨ダンジョンが実装されていった。苦労して周回したプレイヤーも多いのではないだろうか。

『パズドラ』はさまざまな作品とのコラボレーションを実施しており、コラボキャラクターを集めたり使ったりすることも楽しみのひとつと言える。
初期では『ラグナロク』シリーズのポリン、『太鼓の達人』といったコラボを行っていたほか、『ドラゴンボール』、『ビックリマン』、『ガンダム』など、誰もが知ってる作品とのコラボも多数行っている。

爽快なパズルとキャラクター収集、育成要素で人気を博した『パズドラ』は、社会現象とも言えるほどの一大ムーブメントを引き起こした。
2012年2月20日のサービス開始から5ヵ月後の2012年7月15日に100万ダウンロードを達成し、2012年12月12日に500万、2013年3月9日に1000万ダウンロードと破竹の勢いでダウンロード数を伸ばしていった。現在は国内6000万ダウンロードを突破している。

いまの日本のスマホゲーム市場は『パズドラ』の大ヒットなくしてはありえないものだったのは、間違いない。『パズドラ』はひとつの歴史を作った偉大なゲームと言えるだろう。