ゲーム。アニメ。そして仕事(デスクワーク)。1日の半分は椅子の上で過ごすようになって5年ほどになる。いつもだいたい腰が痛い。
「凝る」じゃない。「痛い」のだ。
そもそも、椅子に長時間座り続けることで、肩や腰が凝るのはしょうがない。人体の構造上、致し方ないことだ。しかし、座っていて尻や腰に痛みを感じるのは辛い。仕事やゲームに集中しきれない。
そんな長年の悩みに終止符が打たれた。というのも、このたび「AutoFull M6」という名のゲーミングチェアに座る機会に恵まれたのだ。

自宅に届いてから3日。40時間ほど9万円の椅子に座らせていただいているが、すでに感動している。腰も、尻も、まったく痛くない。長時間座り続けていても快適なのだ。
もちろん「凝ってるな~」みたいな感覚はあって、適度にストレッチで身体をほぐしてやる必要はある。時間経過とともに多少なりとも疲労感は蓄積されていく。ただ、痛みを感じない。これなら何時間でも座り続けられる。そう思わせてくれる。
しかもこの9万円の椅子、なぜか「座る」以外の機能も充実していた。
蒸れないように尻の下から風を送り込んでくれる「送風機能」。腰部を振動でほぐしてくれる「マッサージ機能」。

そして、尻を温めてくれる「加熱機能」。その最高温度は50°C。
……50度? 50度ってあの温度を表す50度? 角度じゃなくて? 熱めのお風呂でも43°Cなのに50°C……マジで?

正直、スペックを見た段階ではツッコミどころしかなかった。しかし、実際に使ってみると、この「加熱機能」がなかなかに快適なのだ。
いまの季節は3月。春の訪れを感じる時期だ。しかし雪の降る日もあり、そんな日は厳しい寒さに襲われる。そんなとき、この椅子の尻から包み込むように温めてくれる熱が、身体に染みわたる。冬も寒くない。というか逆に暑いくらいにポカポカだ。
今回の記事では、そんな最高温度50°Cの加熱機能を誇る9万円の椅子「AutoFull M6 Ultra」について、実際に3日で40時間座ってみての所感とともに紹介していく。
※この記事は「AutoFull M6 Ultra」をもっと知ってもらいたいAutoFullさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
9万円の椅子、1日15時間座っても疲れない
加熱機能や送風機能、マッサージ機能までついている9万円の椅子。さすがは高級品。これまで2万円の椅子を使ってきた筆者としては信じられないテクノロジーが搭載されている。
しかし、椅子であるからには、もっとも大事にしたいのは「座り心地」だ。長時間座り続けても痛くないか、疲れにくいか。仕事に集中できるか、ゲームにハマっての徹夜に耐えられるか。それが大切だ。
こればかりは、椅子を提供いただいている立場だからといって、甘く見るつもりはない。審査員のように厳しい目線で見ていきたい。
そんな気持ちで座ってみた。
……座った感触が全然違う。5年前に2万円で購入した椅子と比べるのもおかしい話かもしれないが、同じ椅子とは思えない座り心地のよさだ。
自分としては「2万円の椅子」も奮発した気持ちで買っていたのだ。それまでは「人をダメにする」と噂のビーズクッションに埋まりながら、膝の上にパソコンを置いて作業をしていた。そこから見れば大きな変化だ。より快適に仕事ができるようになって驚いたことを覚えている。
しかし、仕事だけならつゆ知らず、ゲームやアニメも椅子の上で楽しむようになった筆者の生活スタイルでは、腰への負担を軽減しきれなかったのだろう。5年間使い込んでへたへたになっているのもある。長時間座っていると、腰や尻が痛いと感じるようになってきた。
それなのに……この9万円の椅子、仕事で8時間ほぼ座っていて(休憩の時間は挟んでいる)も、痛みや辛さとは無縁だったのだ。

当然、肩や腰が凝る感覚までなくなるわけではない。座った分だけ蓄積されていく。それに、トイレに立った際に軽くストレッチをしたり、休憩中にお散歩したりとリフレッシュタイムは挟んでいる。
9万円の椅子とはいえ、人体の構造を捻じ曲げる魔法は搭載されてはいない。ただ、座ってることへの痛みがないのが大きい。仕事に集中できる。
座面や背面の素材の影響も大きいのだろうが、マッサージ機能(後述)と腰部のサポート、3D分割調整により首にフィットする首枕、これらの機能がかなり効いている気がした。
機能としては、それぞれ首、腰の疲労を緩和してくれるもの。首を包み込み、腰を支えてくれ、疲れにくい姿勢をキープする手助けをしてくれた。


さあ、仕事が終わったからといって、椅子とおさらばするわけではない。仕事が終わったら、ゲームをプレイしたりアニメを見たり、趣味の時間だ。まだまだ椅子の上で過ごさせてもらおう。
この日は、友人たちとディスコードで会話をしながら『モンスターハンターワイルズ』のマルチプレイを楽しむことに。
アクションゲーム、しかも喋りながらということで、姿勢は仕事で原稿に向かう(キーボードを打つ)姿勢に近い。首と腰のフィット感が効いてるのか、身体が楽だ。

(画像は「AutoFull M6 Ultra」販売ページより)
いつもなら3、4時間くらいディスコードで喋りながらゲームをしていると、身体が痛くなってベッドに横になりたくなるものなのだが、この日は一切そんなことなかった。結局7時間ほど遊び続けてしまった。(ゲームの面白さもあるのかもしれないが)
とはいえ、さすがに椅子から立ち上がると全身がかたーくなっている感覚が。痛みや辛さが感じにくくなったことで自然と座る時間が増す可能性があるので、ストレッチの機会は意識して増やしたほうがいいかも。
9万円の椅子、3日で40時間座っても快適
9万円の椅子が届いた翌日。土曜、日曜がやってきた。
ゲームメディアの編集者という仕事は、ゲームのイベントがある場合や、締め切りが迫っているときは、原稿に向かうこともある。しかし基本的には休日であり、自分はゲームやアニメをして過ごすことが多い。
筆者がよくプレイするジャンルはノベルゲームやアドベンチャーゲーム。仕事をしている以上、平日はなかなかじっくりゲームをプレイすることが難しい。だからこそ休日は趣味に集中したいところだ。

そんなわけで、今日はセールで購入して年明けからプレイし直している『逆転裁判123 成歩堂セレクション』の「3」をプレイしていく。
アクションゲームほど激しい操作が必要なくリラックス状態でプレイができるため、以前までの椅子だったら、浅く座ってすべーっと腰を反らすような姿勢になったり、あぐらをかいたり……自然と身体にめちゃくちゃ悪い姿勢になっていた。
しかし、9万円の椅子は違った。さすがの高級品。新幹線の椅子のように背もたれを後方に傾けることができるのだ。最大傾斜角度160度。ほぼ寝転がってるレベル。
らく~~~~!
足の置場もあるので、寝転がっている感覚でゲームをプレイできる。だらーっとアニメを見るのにもちょうどいい。
ゲーミングチェアには当たり前の機能なのかもしれないが、シチュエーションによって座る体制をガラリと切り替えられるというのは本当にすごい。QOL(生活の質)が上がる。
もうこの時点で9万円の椅子のすごさにひれ伏している。ただ、この椅子にはさらなる快適機能がついてる。

ひとつ目が「加熱機能」。座面が過熱され、最高50°Cの温度でお尻を温めてくれる機能である。最高温度50°C。筆者の自宅のお風呂の温度は43°Cに設定しているのだが、それでもかなり熱い。それよりも7°Cも高い温度。絶対にあついに決まっている。
実物を見るにどうやら3段階の温度調整が可能のようだ。電源はUSB式。コンセントからでもモバイルバッテリーからでも電源は供給できるので、電源供給先は困らないだろう。
電源を入れてすぐさま座面に熱を感じる。はやい。そして5分もしないうちにお尻が温かさで包まれる。
温かい……暖かい……? いや、暑い……?うん、けっこう暑い。すごく暑い。
筆者の尻が情けないだけなのかもしれないが、最高火力だとけっこうな熱を感じる。30分くらいで「寒くないどころか暑くなってきたな」と思うくらいには暑かった。長時間使うなら、一番火力の低い状態で十分の温かさだろう。
暖房を入れたとしても、暖めてくれるのは部屋全体だ。身体の一部が冷えることもある。しかし、この椅子は尻から直接温めてくれるので、冷え対策としてはダイレクトに効きそう。
音についても無音なので、「加熱機能」を使いながら仕事やゲームに臨むのはまったくの無問題だ。
ふたつ目は「送風機能」。現在は涼しさを求める時期じゃないこともあり、機能の恩恵について語りにくい部分も正直ある。
ただ、けっこうしっかり目の風を感じられるくらいの風力があった。夏に使ってみないと断言はできないが、お尻が蒸れないのはありがたい。
ファンの音が出るが、作業には気にならない程度。ボイチャで喋っている相手には届かないようなので、仕事やマルチプレイでのボイチャ中でも気にせず使える。

3つ目が「マッサージ機能」。マッサージ付きの椅子には、温泉くらいでしか座ったことないため、貧弱なボキャブラリーしかないのだが、振動じたいはけっこう強め。高周波の深いマッサージで倦怠感から解放してくれる。
そのため、常時つけっぱなしで仕事やゲームに集中できるかというと、自分は怪しいかも。個人的には休憩中に要所要所で使うくらいの感覚のほうがよさそうに感じた。
実際、3日目に背もたれを倒してマッサージ機能をオンにしてアニメを見ていたところ、あやうく寝落ちしかけてしまった。横になりながら振動が入ると、ふわーっとした気持ちよさがある。危険な代物かもしれない。
