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楽しいはずの動物園が舞台のソウルライク『Lies of P: Overture』で半殺しにされてきた。ゴリラ、白熊、ワニ、ゾウ、みんなゾンビ。こんな動物園は嫌だ!

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高難度はDLCでも変わらず。だが今回は救済措置も

Lies of Pはソウルライクとして高い評価を受けており、今回のOvertureにおいても、バトル面は存分に期待できそうだ。

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シロクマは四つん這いになっての突進攻撃を仕掛けてくるし、ゴリラは飛びかかり攻撃、ワニは噛みつき攻撃など、モチーフとなった動物にちなんだ多彩な攻撃を繰り出してくる。もちろん、Lies of Pのバトルなので、モンスターの攻撃はガードの上からでもゴリゴリと削ってくる仕様だ。

さすがに高難度で知られるソウルライクゲームのバトルを初見で攻略するのは、いささか厳しいものがある。ジャストガードは失敗しまくるし、1時間の時間制限もあるしで、筆者は次第に手のひらが汗でぐっしょり。それどころか半泣きになりながらプレイしていた。

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すると、筆者の様子を後ろで眺めていたNEOWIZのスタッフが、「実は今回、こんな機能を用意してるんですよ」と言いながら、コンフィグを開いてくれた。
そこには、なんと難易度変更の項目が……!

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デフォルトは最も難度が高い「伝説のストーカー」となっているのだが、それとは別に「蝶の導き」「目覚めた人形」の難度が用意されている。最も優しい「蝶の導き」に変えたところ、格段に進めやすくなった。
これなら、たとえソウルライクが不慣れでも、三人称視点のアクションゲームを好むような人なら、そこそこの手応えを得つつ楽しめそうである。

Lies of Pはソウルライクとしての高難度アクションだけでなく、美少年の主人公のキャラクター性や、世界観そしてストーリーも高く評価されている。これまでは、たとえ本作に興味を抱いても、尻込みしていたようなライトゲーマーもいたかもしれないが、今回のOvertureを機にチャレンジしても良さそうだ。

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……といった感じで、1時間のフリープレイはあっという間に終了。
高難度に泣かされつつも、Lies of P本編とは違った要素をたっぷりと見ることができ、非常に充実した内容だった。

『Lies of P』本編向けの新コンテンツ「戦闘の記憶」「死の行進」も

上記の難度調整はLies of P本編向けのアップデートだが、そのほかにも本編向けの新規コンテンツが実装される予定だ。スクショこそ撮影できなかったが、討伐済みのボスとのバトルを再び楽しめる「戦闘の記憶」も今回の取材で体験できた。

これは全部で5段階の難度が用意されており、最初は難度1~3から選択可能だ。1度クリアすると、ワンランク上の難度がアンロックされる仕組みとなっている。
細かなゲームバランスはLies of P本編の登場時は別に設定されているほか、一部の難度はクリア時に特別な報酬も得られるという。
クリアタイムも記録されるので、やりこみ派のプレイヤーにとってもチャレンジのしがいがありそうだ。動画サイト等でのスコアアタックの推移にも注目したい。

そのほか、Lies of P本編向けの追加コンテンツとして、さまざまな制限が課せられた状態でボスとの連戦を行う「死の行進」も実装予定となっている。リリース直後のバージョンからは大きく様変わりしているので、Overtureを機に久々にプレイするような人は、ひとまずこれらで腕鳴らしをするのも良さそうだ。


見慣れた動物園とは違った側面を、Lies of Pらしい切り口で表現

ここからは、体験プレイの後に行った、『Lies of P: Overture』でディレクターを務めるチェ・ジウォン氏へ行った合同インタビューで得られた情報を、整理してお届けしよう。

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チェ・ジウォン氏

──DLCのロケーションとして、”動物園”を選んだ理由について教えてください。

チェ氏:
もともとLies of Pのメインテーマのひとつとして、身近にあるものを新しい解釈によって新鮮に見せたい、というのがあります。そのことを踏まえると、”動物園”はうってつけだと思ったんです。

──確かに動物園は身近な施設ですが、今回の体験プレイでは不気味さや不穏さを感じました。

チェ氏:
ええ、まさにそう思ってもらいたいと考えてチョイスしました(笑)。
動物園にいる動物は親しみが持てますが、自然界にいる動物には凶暴な面もありますからね。
今回のOvertureでは、ソウルライクとしてのアクションだけじゃなくて、世界観やBGMなどにも力を入れているので、そのあたりにも注目してもらえると嬉しいです。

──今回プレイしたクラット動物園は、屋外かつ雪原ということで、Lies of P本編の1チャプターよりもだいぶ広かったように思えます。

チェ氏:
明確な意図があって、そのようにデザインしています。
今回のDLCを開発するにあたり、Lies of P本編を楽しんでくれた人が、新たな驚きを感じられるようにしたかったんです。そこで、本編のように決められたルートを攻略するというより、広いエリア内を探索しながら進めることに注力しました。

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今回取材を行った、韓国・板橋(パンギョ)のNEOWIZ本社。徒歩圏内にはNexon Korea、NCSOFT、Netmarble、Krafton等の名だたるゲームメーカーが軒を連ねている

──動物系のモンスターをデザインするときに、こだわった部分について教えてください。

チェ氏:
動物園の動物が檻から飛び出したら、どういった行動や生活をしたんだろう? というのを、プレイヤーが思わず想像してもらえるように考えて開発しました。

──Lies of P本編ではそこらじゅうにいる機械人形が、今回プレイした範囲内では遭遇しなかったのが気になります。

チェ氏:
今回プレイしてもらったのはクラット動物園だったので、動物のモンスターが中心でした。DLC全体ではほかのエリアもありますし、そこでは違ったタイプのモンスターにも遭遇しますよ。ご期待ください。

──クラット動物園に登場する動物は、Lies of P本編における人間のように、カーカス(※異形の怪物)となっているのですか?

チェ氏:
それは発売後に、ご自身の目で直接確かめてください(笑)。

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編集者
元4Gamer。『Diablo』 『Ultima Online』 『EverQuest』 『FF11』 『AION』等々の、黎明期のオンラインRPGにおける熱狂やコミュニティ、そこから生まれたさまざまな文化は今も忘れられません。
檻から飛び出た凶暴な動物が我が物顔で闊歩し、その頭部には巨大な腫瘍も。 ようやく会えた人間も、もちろんゾンビ

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