正式サービス開始日は7月31日。本サービス内容の詳細も明らかに
続いて、ロードナインの日本サービスにおいて重視しているいくつかのポイントが述べられた。
まずは丁寧なローカライズだ。
日本で提供されるゲームなので当たり前ではないかと思う読者もいるかもしれないが、これをゲーム全編にわたって高クオリティで実現しているMMORPGは、実はそれほど多くないという。
たとえば、ゲームの序盤はしっかりとしたローカライズが行われていても、サービス開始後の大型アップデートを迎える頃には翻訳が投げやりにやったり、日本語ボイスが収録されなかったりすることもある。本作ではそういった事態に陥らないように、しっかり準備をしているそうだ。
本作は韓国や台湾で先行してサービスが開始されているが、今回の日本サービスではフェアな環境を作るべく、日本専用のワールド(サーバー)が用意される。また日本向けワールドのサービス施策についても、プレイヤーと積極的にコミュニケーションを取りながら、より良いサービスを提供していく構えだ。
一方で、日本サーバーで入手したアイテムを、そのほかの国や地域のサーバーに向けて販売できる「グローバル取引所」も用意されるという。サービス開始から時間が経過している韓国や台湾のサーバーは除外されるとのことだが、他の国や地域とのコミュニケーションが断絶されるわけではなさそうだ。
そして既報のとおり、Smilegate日本室長のイ・ギュハ氏から、本作の日本での正式サービス開始日が「7月31日」に決定したと述べられた。また、現在は事前登録キャンペーンのほか、サーバーやキャラクター名を先行で選べるイベントも実施されており、本作に注目しているMMORPGファンはチェックしておこう。
開発陣へのQ&Aセッション
今回の発表会では登壇者へのQ&Aセッションも行われたので、その主なやりとりを抜粋して紹介しよう。
──9人のロードにまつわる世界設定がユニークですが、もう少しご紹介をお願いできますか。
プレイヤーキャラは実力をつけることで10人目のロードとなり、ほかの9人のロードと一緒にストーリーを展開していきます。先行してサービスしている韓国や台湾のサーバーでも、本作においてロードがどういった役割を果たすのかという核心部分は公開されていません。
『ロードナイン』の世界には神はいないのですが、その代わりに巨人が存在しています。そしてゲーム内の物語が描かれていくなかで、人間たちが巨人の力にまつわる争いを繰り広げます。それぞれのロードの性格が色濃く反映されたゲーム展開を迎えますので、ぜひご期待ください。
──武器や防具と職業の組み合わせについて、具体例をお願いします。
たとえば武器の「大剣」を使いたいプレイヤーは、全員が「バーサーカー」の職業を選ぶ必要はありません。そして、バーサーカー以外を選んだときならではの戦術も用意されています。
同様に、プレートメイルを着込んだ魔術師といった、他のMMORPGではありえない組み合わせでも、ロードナインなら独自の戦術があります。
──自由度が非常に高い印象を受けますが、初心者のプレイヤーが戸惑わないようにするあtめのナビゲーションのシステムはありますか?
職業に関しては、ゲームの開始直後から全部を選べるわけではありません。
まずは冒険者としてスタートすることになり、そこから熟練度を上げていくことで、新たな職業が順次アンロックされるのでご安心ください。
──現在はサーバーやキャラクター名を事前に選べるキャンペーンが行われていますが、キャラクターメイクは可能ですか?
いえ、キャラクターメイクは正式サービス開始後に可能となります。
──武器やアビリティの組み合わせによる職業のバリエーションが幅広くても、そのなかのごく一部の強力な職業にプレイヤーが集中してしまわないか心配です。こういった部分への対策は考慮していますか?
極端に強い職業は存在しないようにバランスを調整しています。
すでに正式サービスを行っている韓国では、56種類がある職業のうち、10種類の人気が高い傾向があるため、月に1回ほどのスパンで職業間のバランス調整を行っています。
また、新たなアビリティを追加したときに、それと関連した職業が人気になる傾向があるのは、本作ならではです。こういった部分にも考慮して、バランスを調整しています。
MMORPGインフルエンサーたちによる体験会も
イベントの第2部では、MMORPGのインフルエンサーを含む、60名ものプレイヤーを招いてのゲーム体験会が実施。30vs.30によるGvGなどの、本作ならではのゲームプレイを存分に楽しんだ。
インフルエンサーのS嶋氏は、発表会の前に30分ほど本作をプレイしたところ、めちゃくちゃ奥が深そうだと素直な感想を語っていた。
とくに武器やスキルだけでなく、アビリティに至っては数え切れないぐらいの数が用意されており、それらの組み合わせを自分で考えられる部分に、ワクワクしているとのことだ。

