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令和に見事復活をとげた完全新作『沙羅曼蛇III』先行プレイ動画を紹介。1周目のノーミスクリア&人類の限界に挑戦する“4周目”も

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KONAMIの『グラディウス』『沙羅曼蛇』シリーズは、シューティングゲームにおけるマスターピースと呼ぶにふさわしい作品である。

1985年にアーケード版が登場した初代グラディウスは、そのSF的な世界観を見事に具現化したグラフィックスをはじめ、煌びやかなBGM、革新的なパワーアップシステムと、なにもかもが衝撃的であった。

綿密に作り込まれたステージを自分の腕1本で切り開く面白さに、日本中のゲームファンが魅了され、KONAMIはその後も、沙羅曼蛇とともにシューティングゲームのジャンルを牽引してきた。

STGガチ勢が完全新作『沙羅曼蛇III』に挑戦したら速攻で1周目をノーミスクリア、勢い余って4周目に突入_001

そんなグラディウスの40周年を記念した『グラディウス オリジン コレクション』が、8月7日に発売される。

本作は、アーケード版のグラディウスと沙羅曼蛇シリーズを中心に収録されたコレクションタイトルである。可能な限り忠実に移植し、現代の環境に合わせた各種機能が盛り込まれているほか、同じタイトルでも複数のバージョンが収録されているのも大きな特徴だ。

なかでも、これまでは“幻の存在”として扱われていた「『グラディウスIII』AMショー版」を収録していることに驚かされた人は多いだろう。詳細に関しては、以前電ファミに掲載したインタビュー記事をご覧いただきたいが、職人集団エムツーの執念すら感じる渾身の一作である。

そして、過去作品がプレイできるだけでも拍手喝采モノなのに、本作にはもうひとつ、まさかのサプライズが用意されている。それが、完全新作タイトルとして収録される『沙羅曼蛇III』である。

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筆者は幼少期の頃からシューティングゲームに傾倒し、いくつかの作品ではハイスコア日本一を目指していたような人間である。グラディウスや沙羅曼蛇に対する思い入れの深さも、言うまでもないだろう。

そんな筆者は光栄なことに、本作を発売前に遊ばせていただく機会を得られたのだが、このときの気持ちを理解していただけるだろうか。

まさか令和の時代に、このような作品をプレイできるとは──。
最初にプレイしたときは、思わず涙が流れるほど感動してしまった。
そして仕事どころか時間や寝食すら忘れて、ただひたすら、童心に返って夢中にプレイしてしまった。

というわけで本稿では、沙羅曼蛇IIIの「1周目のノーミスクリア」を収録した先行プレイ動画をお届けする。各ステージについて簡単な解説も行っているので、攻略時の参考にしていただければ幸いだ。

また、プレイ動画の最後にはオマケとして、勢い余って突入した「4周目」の様子も収録しているので、良かったらこちらもどうぞ。
シューティングゲームに少しでも興味のある人は、ぜひ目を通してほしい。

ゲームプレイ&文/すまほエルフ
編集/kawasaki

※本動画はボスのネタバレを含みます。ご注意ください。


●ステージ1「細胞」(※タイムスタンプ 00:00~)

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細胞にモアイ。これぞ沙羅曼蛇といったモチーフ群だ

第1ステージは、初代の沙羅曼蛇と同じ「細胞」である。
道中にある細胞の壁をショットやレーザーで破壊しながら、道を切り開いて進んでいく。
コナミシューにおける定番である敵モアイも、さっそく登場。リングショットを吐きながら、プレイヤーの行く手を阻む。

そのほかにも歴代作品にちなんだ敵や地形、オブジェクトも多数配置されており、経験者にとってはニヤリとさせられるだろう。

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敵のレーザーをかいくぐって敵のコアを打ち落とせ

ボスは、これまたお馴染みの「ビッグコア」シリーズの、「ビッグコア・プロメテウス」。レーザーのあいだをくぐる弾避けを要求されるため、繊細な操作を心がけよう。


●ステージ2「アステロイド」(※02:46~)

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あちらこちらから隕石群が降り注ぐ

従来の「沙羅曼蛇」シリーズでは、奇数ステージが「横シュー」、偶数ステージが「縦シュー」と、ステージごとに進行方向が切り替わる。今回の沙羅曼蛇IIIも同様だ。

第2ステージは「アステロイド」である。
飛び交う隕石をガンガン倒して壊していく快感は、本ステージならではだ。
ただ、隕石のなかには壊すと分裂してあらぬ方向へ飛散したり、破壊不能だったりすることも。これらを把握していないあいだは、思わぬやられ方をすることが多いステージだ。

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シリーズのマスコットみんなに愛される「テトラン」

このステージのボスは「テトラン・スイーパー」。テトランは、4本手の生えたその独特な風貌から、ファンのあいだではマスコット的に愛されているボスである。どうやら今作では手にモノを持つことを覚えたようで、隕石を使った攻撃を仕掛けてくる。
そのほかにも雑魚モンスターを出したり、コアを守ったりと、だいぶ賢くなった印象だ。


●ステージ3「前史惑星」(※05:29~)

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オプションの配置が攻略のカギだ

第3ステージは再び横シューに戻り、火山や遺跡が象徴的な「前史惑星」である。

地形が入り組んでおり、通常のショットでは倒しにくい場所に敵がいることが多い。これに対しては、オプションを上手く設置することで対処できるので、念頭に置きながら動こう。
オプションというグラディウス・沙羅曼蛇シリーズを代表するシステムの面白さを、たっぷりと感じられるステージとなっている。

ステージ内には火山も出現するが、ちょっと様子が変だ。
爆発した火山が噴出させるのは溶岩ではなく、『ライフフォース』(※初代・沙羅曼蛇の海外版タイトル)や『グラディウスII』で登場したボスの「ガウ」の一部なのだ。
これがやたら出てくるなと思っていると……、

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目玉とレーザーをばらまいてくる強敵だ

この「ガウ」が、満を持してボスとして登場。しかも2体で襲い掛かってくるので、初プレイ時はびっくりさせられた。

このボスはレーザーのほか、目玉を発射して攻撃してくるが、この後者は破壊可能となっている。2体のボスが両方いると、かなりの激しさとなるため、早めに片方を集中攻撃して倒したいところだ。


●ステージ4「ネオイースター」(※08:09~)

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4面はコナミシューの代表する「モアイ」ステージ

第4ステージの「ネオイースター」では、KONAMIの愛すべきマスコットである「モアイ」が大きくフィーチャーされている。

また、左右を分断する地形が多く、自機の反対側から飛んでくる敵や弾に注意する必要がある。
本作ではオプションのタイプを切り替えられるのだが、「トレースオプション」から「スネークオプション」にするのがオススメ。うまく利用することで、反対側にいる敵からの弾を防ぎつつ、一方的に攻撃できるのだ。

この「オプションの種類切り替え」は、人によって攻略方法が違ってくる部分だ。本ステージに限らず、いろいろと試してほしい。

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ボスもこれでもかと「モアイ」

待ち受けるボスも、超巨大なモアイである。
最初に「口」の部分を破壊したら、次は「目」、そして……と、まるで巨大戦艦を相手するかのような気分を味わえる。いわゆる“初見殺し”もあるので、何度も挑戦してパターンを覚えよう。


●ステージ5「重力要塞」(※11:23~)

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自機が惑星に引っ張られる~

横シューでは最後となる5面は、「重力惑星」である。

敵や隕石をまとった巨大な惑星が行く手を阻むのだが、重力があるのか、この近くに自機がいると少しずつ引っ張られてしまう。何もせずにいると激突してしまうが、そのほかの敵や弾も飛び交っており、これらも同時に対処せねばならない。

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上下から襲い来るレーザーを気合で避けろ

第5ステージのボスは、いわゆる「ビッグコア」の派生タイプの「ビッグコア・オルトス」
その上下には、周囲にレーザーをまき散らすオプションが2機付随しており、これが厄介だ。オプションが発射するレーザーの方向は、ある程度ランダム性もあるので、避けにくいことこのうえない。
落ち着いて避けつつ、ボスのコアに攻撃を叩き込もう。


●ステージ6「サラマンダベース」(※14:17~)

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いよいよ最終面。自分の持てる力の全てで攻略だ

最終の6面は、敵本拠地の「サラマンダベース」である。

いきなり小さなビッグコアの群れがこちらをお出迎えしてくるほか、上述したテトランの別バージョン「テトラン・スカベンジャー」も登場するなど、最終ステージにふさわしい猛攻を見せる。

最初は難しく感じるかもしれないが、それでも何度も挑戦すれば少しずつ攻略への糸口を見つけられるはず。プレイヤー自身の上達を実感できるのも、シューティングゲームの大きな醍醐味だ。
日々挑戦して、自分の腕を磨いて攻略を目指そう。

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最後の最後はやはりこの方「ゼロスフォース」

最後に待ち受けているのは、沙羅曼蛇やグラディウスにおけるラスボスの代表といえる、「ゼロスフォース」。ただ、今作では攻撃を行ってくるのには驚かされた。
このボスは3形態が用意されており、ドラゴン「イントルーダ」を従え、多彩な攻撃を仕掛けてくる。

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今作屈指の難易度脱出パート

激戦を制して一息つけるかと思いきや、やはり「沙羅曼蛇軍」が素直に返してくれるはずもなく。最後の最後に激しい攻撃で脱出を阻止してくる。

これを抜ければエンディングだ。頑張ろう!


●おまけ:4周目の様子(18:26~)

※閲覧注意

ゲームプレイを振り返っての感想

今回の沙羅曼蛇IIIは全体的に洗練されており、非常に遊びやすい印象を受けた。

1周目は難度もほどほどで、往年のシューティングゲームファンでなくても楽しめるだろう。初見プレイでもストレスを感じないし、弾避けの快感や、攻略をパターン化する楽しさ、そして何より、破壊の爽快感。シューティングゲームに欲しいものが全部詰まっている

しかも本作では、(『沙羅曼蛇III』以外は)自機の当たり判定の表示をはじめ、イージーモード、セーブ&ロード、無敵モードなどなど充実したサポート機能を搭載し、さまざまなニーズに対応している。

たとえば、「グラディウスや沙羅曼蛇は伝説として聞いているけど、実際にプレイしたことがない」若手ゲーマーや、「シューティングゲームで遊ぶのは数十年ぶり」といった往年のファンが手に取るものとして、適切な作品だろう。

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周回が進むにつれ玄人でも難しい難易度になっていく

一方、コアなシューティングゲームファンにとっても満足いく仕上がりとなっている。

2周目以降は、従来の高次周ステージを彷彿とさせる激しい弾幕が押し寄せてくる。単純に敵の球数などが増えるだけでなく、一部の地形やオブジェクトが微妙に変化するなど、飽きを感じさせにくい設計になっていた。

また個人的には、オンラインランキング機能があるのが嬉しかった。これが発売後にどのように推移するのか、今から楽しみだ。

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今回収録したゲームプレイを行った直後のランキング。腕に自信のあるシューター諸君、発売後にここで会おう

そして、長年待ちわびたシューティングゲームの新作タイトルが、他のなにものでもない“沙羅曼蛇”だったことが大変素晴らしい。筆者は今回のプレイ中は、ゲームセンターで自分の腕を日々磨いていた頃を思い出し、感極まってしまったほどだ。

“あの頃”のようなブームがまた訪れないだろうか、……というのは少々欲張りすぎかもしれない。
しかしそれでも、シューティングゲームが再び広く認知され、この文化を継承する次の作品が登場することを願わずにはいられなかった。

“動画勢”も多い昨今、今回掲載した動画を見て、「ひととおり遊んだ気分」になってしまう人もいるかもしれない。だが、やっぱりシューティングゲームは、自分自身でプレイしてこそ楽しいジャンルだと思う。

ぜひとも今回の『グラディウス オリジン コレクション』を通じて、自身の手でバリバリと打ち落とすシューティングゲームの楽しさを感じてほしい。

ライター
江戸時代より古くから文化の変遷を見続けており、現在広く遊ばれるスマホゲームに強く興味を持っているゲーマーエルフ。ゲームの基盤としては『ダライアス外伝』、『バトルガレッガ』などアーケードシューティングに熱中しており、いくつか全一なども持っているほど。スマホゲームをはじめとした運営型タイトルは、「推しキャラを数年という長期間使える」ということで悠久の時を生きるエルフの大好物。吟遊的な種族でもあるため、音楽にもこだわりが強く、素晴らしい楽曲のゲームも好む傾向にある。
Twitter:@Hagre_Elf

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