戦略。
なんて良い響きだろうか。自分の持てるものでどう相手と戦うか。
常に変わりゆく状況の中で、何が最善かを考える。
雰囲気だけでも諸葛亮になりたい僕にはとても良い響きです。その時考えた回答で勝ったときなんかドーパミンが油田の如くドバドバになります。
そんな「戦略」という要素に重きを置いたとあるゲームが9月25日にリリースされます。
それが今回紹介する『イザリア』です。
このゲームをひと言で表すなら「BANピックがあるターン制RPG」。
RPGでBANピック?どういうこと?とお思いでしょう。
何を言っているのか分からないでしょうが、ひとまずこちらの画像をご覧ください。

『イザリア』は1人で遊ぶストーリーモードは勿論のこと、やり込みガッツリプレイヤー向けの対人戦モードも用意されている超特盛なゲームになっているのですが、リアルタイムの対人戦ではお互いが5キャラを選択して相手のキャラを一人BANして戦うというシステムになっています。
これにより、自分も相手もどれだけ最強な構築を作ろうがBANの存在でそれを崩すことができてしまいます。また、スキルや属性相性の存在も相まってただ強いだけでなく「穴が開いても大丈夫な編成」を考えるという面白さがあります。
パーティー編成の段階から「どのキャラをBANするか」という戦略的な読み合いが発生し、「あのキャラ絶対強いよな……BANするか? でも他の4人のスキルや相性を考慮すると残してもいいかもしれない。むしろ危険なのはあのキャラのほうか……?」という風にヒリつく思考プロセスが楽しめました。
ターン制RPGというジャンルながら「戦略性」をアピールするだけあって、「対戦の面白さ」をしっかり考えていると感じました。
そんなわけで、今回は9月25日に日本リリースのターン制RPG『イザリア』を先行プレイする機会を得たので、体験レポをお送りします。
※この記事は『イザリア』の魅力をもっと知ってもらいたいXDさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
どんなゲーム?
まずは簡単に、本作の世界設定とストーリーをご紹介しましょう。
文明が崩壊したあとの世界。人類は、滅びゆく現実から逃れるため、自らの意識を擬似世界「イザリア」へと転送し、生存を続けていた。
「イザリア」では、人類と「原質」という特殊能力を使える「異格者」たちが共存し穏やかな日々を送っていたが、突如「ジェネシス」と呼ばれる災厄が発生。異格者たちの心が侵食され、暴走してしまう。
プレイヤーはこの事態に立ち向かう「ハイパーリンク協会」の一員として相棒の【マギ】、そして個性豊かな異格者たちと共に仮想空間を探索していく……
超SFチックなストーリーですね。僕のSFからFが抜けたSサイズくらいの頭でSFが理解が出来るかどうかは置いておいて、まだ見ぬ技術の先にある世界ってワクワクします。
(画像は『イザリア』Steamストアページより)
3Dフィールドの探索とターン制バトルで進行していくストーリーモードは、ゲーム開始序盤からでも止め時が分からないくらいの濃厚な内容です。専門用語が多くてなんだか難しそうと思うかもしれませんが、進めていると「ああ、そういうことね」となってくるので難しく考える必要なし!今を楽しめ!
さて、『イザリア』では大きく分けるとソロとPvPの2通りのプレイモードに分けられます。
ソロプレイでは上記で触れたストーリーモードや豊富なチャレンジモードなど、大雨が降っても家の中で1人でじっくり遊べるモードが充実しています。

ガッツリやり込みたいプレイヤー向けのPvPには、遊び方の異なる3つのモードがあります。
「コロシアム」は、毎日配布される「コロシアム入場券」を使って他プレイヤーが登録した防衛編成と戦うモード。対戦に勝つとポイントがもらえ、負けるとポイントを失います。
このモードでは、自分が勝つことだけでなく、防衛編成にも工夫が必要となります。相手の構成に被せることができますが、自分が登録した編成にも他プレイヤーから被せられてしまうという被せのメビウスの輪状態になるため、突破されにくい編成を上手く考えることが必要になってきます。

2つ目の「頂上コロシアム」は、リアルタイムで他プレイヤーと対戦ができるPvPモード。コロシアムとは異なり、パーティ構成を即興で作り、お互いがパーティを動かして戦います。
マッチングが成立すると、自分と相手は交互に異格者(キャラクター)を選出。この際、同じ異格者を重複して出すことはできません。
お互い5名ずつの異格者を選び終えたら、相手の異格者1名をBANすることができます。相手が自信を持って選んだ異格者をバーンとBANしてやろう。


3つ目の「無双コロシアム」は、いわゆるトーナメント形式で対戦が進むモード。ここでは8人のプレイヤーが自動的にマッチングされ「無双杯」という大会を行っていきます。
試合は頂上コロシアムのBANピックルールで進行。普段は1戦で勝敗が決まりますが、決勝戦は3戦中2戦勝った方が勝ちになります。
と、ここまでゲームの紹介を行ってきましたが、次は筆者が個人的に注目しているPvP要素について詳しく見ていきましょう。
BANピックのあるPVPは一筋縄じゃ行かない
このゲームのPvPで最も特徴的なのはやはりBANピックだと思いますが、少しでも戦闘を有利に進める知識として、属性の存在もカギになります。
戦闘に選ぶ異格者にはそれぞれ理・虚・異・破・恒という属性が設定されており、それぞれに相性があります。強そうだからとか自分の欲望だけで組むと属性が偏って、結果的に戦闘力が下がってしまう可能性もあるので注意が必要です。

例えば、PvPで下のような編成を選択したとします。「恒」が1人、「虚」が4人という偏った組み合わせになっていますね。
この場合、一番左の「恒」のキャラがBANされると、同じ属性ばかりのパーティーとなってしまうため相手に「虚」に強い「理」が多いと苦戦は必須です。
そのため、どの異格者がBANされても良いように属性をある程度ばらけさせたり、穴が開いても大丈夫な編成を考えることが基本の戦略になります。こういうことを考えていると、ゲームがうまくなった気がしますね。
ここまででもBANピックを使ったPvPは面白そうなのですが、個人的にすごく戦略的になりそうだなと思ったポイントがありました。それがパーティ選択における「読み合い」です。
対戦ゲームでは運命と書いてさだめと言っても過言ではない“必ず出てしまう強いキャラ”がいるものですが、もしピック中相手に取られてしまったら、さだめを断ち切るかの如くBANをすることで使用を阻止することができます。
勿論自分がピックしたらBANされる可能性がありますが、その想定をして強そうなキャラを「おとり」にしつつ他4人をガチガチの構成にしたり、裏の裏の裏の裏をかいたらそのまま使えちゃったり、対戦が始まる前から熱い読み合いが展開されそうだなと思いました。
キャラ選択の時点から超高度なかけひきが起こりそうですね。
戦闘とキャラ育成
今回の先行プレイでは、そんな面白そうなPvPを実際に遊ぶことができました。
戦闘は視覚化されている行動順の通りに異格者が動きます。自分の異格者の行動順になったとき、それぞれが持っている攻撃やスキルを選択するという非常に分かりやすいものです。
勝敗は、自分か相手の異格者が全滅したら対戦終了。観測できた範囲ではターン制限はなかったように思います。
スキルは相手のステータスを下げたり、行動順を送らせたりなど非常に強力ですが、クールダウンが設定されているので状況を見ながらスキルを使用するかどうかの判断力が求められます。
最初のうちは考えることが多いのに持ち時間が減っていく焦りで判断が難しく感じてしまうかもしれませんが、対戦中はオート戦闘の使用も可能です。試しにイザリア様に戦闘をお願いしてみたところ、僕の判断より最適解を出していただいていた気がします。

PVPの流れも把握。やっぱり最初は手動で自分の限界を知ってみたい。
では、いざ頂上コロシアム。初陣じゃあ!
はい、完膚なきまでにボコボコにされました。どうやらなかなかの手練れとマッチングしたようです。でも心配ない。実力差があっても、戦略次第で勝てる可能性があります。
初めての頂上コロシアムでは清々しいくらいの負けを味わってしまいましたが、こうなるとやりこみたくなるのが人間の性。せっかくなら自分で選んだキャラはしっかり自分で育てたいですね。次はこのゲームの育成・強化要素を紹介しましょう。
育成に必要な素材は主に、「チャレンジ」のステージを攻略することにより獲得できます。やってみた感じ、育成しやすいゲームだなと思いました。
異格者を強くするには、レベルを上げたりする育成の他にも大事なことがあります。それが「源器」と呼ばれる各種ステータスを上昇させられる装備品です。
異格者には源器を6つまで装備させることができます。自身の能力を上げるも良し、パーティのシナジーを考えて能力を上げるも良し。ここからも対戦を見据えたカスタマイズをすることが可能です。かなりやり込む余地がありそうだと感じました。

さらに、「シェル」と呼ばれるマスコットのようなお助けキャラも異格者ごとに1体ずつ装備することができます。とにかく可愛い。持って帰りたい。

このように育成や装備を固めていくことが、PvPでの勝利に必要となってきます。プレイした感じ、きちんと育てれば星4くらいのキャラクターでもそこそこ戦える感じがありました。目指せ「ガチ勢」プレイヤー!
あのキャラが欲しい!ガチャはどうなの?
戦闘や育成について長々と語ってきましたが、そうは言っても肝心の異格者が少なかったらBANも属性もないでしょ。良い事ばっか言わないでよね。という疑問があるのではないでしょうか。
しかし『イザリア』はそこも抜かりありません。リリースの時点でなんと65体のキャラが実装されています。この数なら心配なんて微塵も感じませんね。65って九九では終盤のボス感がある8×8より上ですからね。
65体ともなると当然、自分の好みの異格者がいるはずです。しかし、そこはガチャ。確率と勝負して欲しいキャラは本当に手に入るんか?頼む!僕のモチベをあげさせてくれ!
なんと『イザリア』さん、ここでもやってくれます。
ピックアップガチャはすり抜けず、天井は80連で確定。更に特定召喚と呼ばれるガチャでは、40連回すと自分が選択した異格者を貰えちまうんですよ。あまりにも至れり尽くせりです。本当に大丈夫?と謎の心配をしてしまいます。

さすがにこんだけあればユーザフレンドリーのストックも切れるでしょ……思ったんですがまだあるみたいなんですよ。『イザリア』はBMIが基準値を大幅に上回りそうなほどに太っ腹です。
まず、新規プレイヤーはリリース7日間、イベント参加で最大400連ガチャが引けるほか、SSRキャラ「煉」「リョウラ」が無料でゲットできます。ちなみに「煉」の育成素材は「試練の証」と呼ばれるミッションで豊富に手に入るため、彼女は初心者の女神になりそうです。


さらに、リリース日の9月25日から10月9日までの期間はログイン2日で究極セレクト、7日間ログインで完全体ラティス&豪華アイテムがプレゼントされます。
さらにさらに、イベント「異格再構築」では初回無料で保有済み異格者の「デ一タ再構築」が行えます。ざっくり言うと、育成した異格者のレベルなどを戻して使用した素材が手元に戻ってくるということ。初心者でも試しにガンガン育成できます。
他にも様々な報酬が貰えるイベントがポテトLサイズ以上の山盛りです。毎日プレイするのが楽しそうですね。

このゲーム、「ゲーム好きな人」が作ってる
そんなわけで『イザリア』をご紹介してきましたが、今回プレイして感じたことは、このゲームは「ゲーム好きな人が作っている」ということでした。
ターン制RPGではおそらく珍しい、BANピックから生まれる戦略性のあるリアルタイムの対人戦ができたり、ガチャでは初心者でも色んな異格者を入手できるユーザフレンドリーさも感じました。
制作チームの「お前ら遊んでくれ!!!」という強く熱い思いを感じる作品に仕上がっています。
1人用モードは長く遊べるボリュームもあるので、自分のペースで遊びつくせます。いや、俺は勝ちたいんだ!という対戦をしたい「ガチ勢」プレイヤーはPvPに籠りましょう。時間がフライパンの上にのっけたバターのように溶けると思います。
ちなみに本作は海外で先行リリースされており、好評を博しているとのことです。今年7月には大型オフラインイベント「EWS」(Etheira World Summit)も開催され、白熱の対戦が繰り広げられました。
そんな異能で制すターン制RPG『イザリア』はGoogle Play、App Storeにて9月25日より配信中です。
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