ちょっとみなさん知ってます?
8月に行われた『バトルフィールド』シリーズの最新作、『バトルフィールド6(以下BF6)』のオープンベータテスト。なんと、Steamの同時接続者数が「52万1079人」を記録したんですって!
でも、筆者の脳に搭載されたCPUじゃあ、その「ごじゅうにまんにん」がリアルにどれぐらいの数なのか、ちょっと想像がつかない──。
さすがに52万には無理でも、せめて本作の最大対戦人数である64人の規模感を体験してみたい!!
そんな筆者のわがままを叶えてくれるのが、現在開催中のTGS2025に出展されているElectronic Artsのブースだ。
今回は、実に10年ぶりにTGSに出展を果たEAブースで開催された、『BF6』のマルチプレイ体験イベント「レッドブルプレイヤー・マルチプレイヤー・ライブゲーム」の模様をお伝えする。
実際に見てよーくわかった。
64人って、実はめちゃくちゃたくさんの人だったんだ!
『BF6』は64人で繰り広げる「血祭り騒ぎ」だ
『BF6』は『BF』シリーズの最新作。プレイヤーが一兵卒となって4つのクラスから1つを選択して、32人対32人、最大64人で大規模戦争を繰り広げるFPSだ。
今回のTGSにかけるEAの本気度は桁が違う。だって『BF6』の発売日である10月10日が、もう目前なんだもの! 今年の夏が暑すぎるのはきっと、地球温暖化の影響だけじゃない。本作の発売を待ち望む何十万人ものファンの熱気が、この星を包んでいるんだ(たぶん)。
そんなわけで。筆者がイベント開場のブースに到着すると、『BF6』を早く体験したくてウズウズしている大量の来場者たちがすでに列をなして、いまや遅しと待ち構えているところだった。
ブースいっぱいに雛壇が設置され、64台のモニターとゲーミングPCがずらりと並ぶ圧巻の光景。筆者も、63人のウズウズどもと共に試遊席に通され、モニターの前に座った。
リアル64人を目にすると、その“多さ”が実感として伝わってくる。普段、数字や文字ではわずかな人数としか感じられないけど、現実に64人がひとつの目的のもと一堂に会しているのを見ると、“圧”がすごい。
これがどれほどヤバイのかを説明するために、ちょっと想像していただきたい。アサルトライフルで敵の頭を吹き飛ばしたくてウズウズしている人が64人もいるという、やべー状況です。
どう考えても怖すぎですよね!?
でもこれこそが『BF』の大規模戦なんです。多人数で協力していかにして血生臭い宴を楽しむのか。『BF6』とは、64人で繰り広げる「血祭り騒ぎ」なのだ!
殺って殺られて、また殺って。BFは“大人の戦争ごっこ”
筆者が参加したのは、EAブースで行われたイベント「レッドブル・プレイヤー マルチプレイヤー ライブゲームプレイ」。レッドブル所属のクリエーター4人が一般参加者に混ざってチームバトルをおこなうということで、「ファンとの交流」的な側面もある素敵なイベントだ。
ルールは大規模戦闘を行うコンクエスト。マップは市街地線の「マンハッタン・ブリッジ」。より多くの拠点を占拠し、敵チームのチケットを削ったチームが勝利する。
さぁ、役者が出揃ったところで、いよいよゲームスタート!
早速ここで「悲報」です。
実は筆者は弩級の”くそFPSプレイヤー”だ。シンプルに下手でザコい。いや見方を変えれば、敵にとっていい的なので、ある意味、重宝がられているのかもしれない。
味方にとってはお荷物だけど、「32人もプレイヤーがいるんだし、まあいいっしょ」くらいのポジティブさが『BF』には丁度いい。なんせお祭り騒ぎなんで!
まず開始30秒で、華麗にヘッドショットを決めワンダウン──
されました、筆者が。
ならばと、今度は車両のガンナーシートに便乗して見事にツーダウン──
されました、C4をサクッと仕掛けられて爆散、筆者が。
であればと、今度はスナイパーライフルに持ち替え高所からスリーダウン──
狙撃ポイントに着く前に逆に撃ち抜かれました、筆者が。
うん。全然、役に立っていないね。
仲間が32人もいれば、どんな苦境でも乗り越えられる……はず
ステージでは、敵チームのレッドブル・クリエイターが歓声を上げている。
まずい、このままではチームが負けてしまう。
心強い30人以上の味方のおかげで、筆者の不甲斐なさは限りなく薄まっているのだが、さすがに申し訳ない気持ちでいっぱいの筆者。
でもBF6には、人それぞれのスタイルでプレイできる懐の深さがある。下手には下手なりの戦い方があるってもの。やってやろうじゃん。仲間と力を合わせて、“的”の意地ってヤツを見せてやんよ!
そう呟きながら、筆者は敵味方が入り乱れて戦う激戦区へ突撃し──
途中で仲間の戦車に轢き殺されました。
終了。
結局、レッドブル・クリエイターのチームの圧勝だった。チームメイトのみんな、ごめん。
『BF6』の戦場はドラマチックに溢れている
死んでばかりの筆者から見ても、『BF6』は確かに前評判通りの面白さだった。
64人のプレイヤーが1つの戦場で戦っているから、マップのあちこちでドラマやイベントが繰り広げられている。今回のゲームにおける筆者のやられ方だって千差万別。そこにはひとつひとつ、筆者なりの死闘があり、ドラマがあるのだ。
短いプレイ時間のなかでも、大規模戦闘FPSはやっぱこうじゃなきゃと、感じさせるに十分な出来となっていて筆者は大満足の出来栄え。
10月10日の発売が待ち遠しくてたまらない。