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『Detroit: Become Human』で知られるQuantic Dreamの新作は“対人ゲーム”!?開発期間7年の新作『スペルキャスターズ クロニクルズ』は3対3で繰り広げられるMOBAに。ゲームの流れや役職などの詳細をまとめて紹介

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名作SFアドベンチャー『Detroit: Become Human』などで知られるフランスのゲームスタジオ「Quantic Dream(クアンティック・ドリーム)」。

共同CEOであるギョーム・ド・フォンドミエール氏が、9月に行われた東京ゲームショウにて我々に「見せたいものがある…」とホテルの一室に呼び出した。

足を運ぶと、そこでは“極秘で開発していた”という同社の「新作ゲーム」の概要について語られた。

『スペルキャスターズ クロニクルズ』のゲームの流れや役職などの詳細をまとめて紹介_001

その名も『SPELLCASTERS CHRONICLES(スペルキャスターズ クロニクルズ)』。クアンティック・ドリームといえば雄弁なストーリーと独自のギミックを携えたオリジナル作品が印象的であるが、今作においてはまさかの3対3の「対人」仕様。同氏から語られた内容は衝撃の数々であった。

本稿ではギョーム氏の口から語られた『スペルキャスターズ クロニクルズ』の概要をまとめて紹介していく。かなり衝撃的な発表であったため、クアンティック・ドリームのファンをはじめ、対人ゲームファンは要チェックだ。

文/cookieP
編集/実存

※本稿で紹介した内容は、開発中のものです。正式リリース時には変更となる場合があります。


7年かけて開発!?『スペルキャスターズ クロニクルズ』は3対3で繰り広げられるMOBA形式の対人ゲーム

『スペルキャスターズ クロニクルズ』は3対3で繰り広げられるMOBA形式の無料対人ゲームだ。

本作ではこれまでのクアンティック・ドリーム作品では描かれてこなかった、「ファンタジー風の作風」を特徴としており、「私たちが得意とするストーリー重視のゲームをマルチプレイヤーに反映させたらどうなるんだろう」という疑問から生まれたのが本作だと、ギョーム氏は語った。

各プレイヤーは様々なロールを持つ「スペルキャスター」を操り、魔法を使ったり、クリーチャーを召喚したりして戦っていく。1ゲームは30分程度で完結し、戦略要素の強いゲーム性が特徴だ。

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なかでも本作の見どころは、“各試合の勝敗がゲームの世界全体に影響を与える”という点だ。

シーズンごとの各ゲームで勝利することでプレイヤーは一定のポイントを獲得できるのだが、これがいわば「発言力」や「影響力」のようなものとなっている。このポイントの多寡によって、各プレイヤーが所属する陣営は勢力を増していくというわけだ。

これによって、ゲームのメインストーリーやゲーム世界の勢力図が変わっていく。物語の展開はすべてユーザーの手に委ねられるというのだ。

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なお、本作は専門の開発チームが7年かけて開発を続けている。チームには『フォートナイト』や『ゴーストリコン』シリーズをはじめとする、オンラインゲームの開発にも携わっている経験豊かな開発者が多く在籍しているとのことだ。

戦線を押し上げてライフストーンを破壊。基本的なゲームの流れ

ここから、ゲームの詳しいルールについて解説しよう。

まず、ゲームを始めると「ファイアーエレメンタリスト」「ストーンシャーマン」など、数ある「スペルキャスター」からひとりを選択することになる。

ギョーム氏によれば、ビルドの選択肢は非常に多岐にわたり、その中から厳選してビルドを組み立てるため、この段階でプレイヤーの腕前が試されるという。

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本作のマップは3レーンに分かれており、スタート地点にはライフストーンと呼ばれる召喚石が設置されている。プレイヤーはこのライフストーンでクリーチャーを召喚し、戦線を押し上げていき、最終的に相手のライフストーンを3個破壊したら勝利となる。

なお、各レーンには数か所には「ポイント」と呼ばれる中間地点もあり、自チームが占領することで、さまざまな建物を建てることが可能だ。この建物には攻撃型であったり、防御型であったり、さまざまな形があるようで、建設することでこの場所からもさらにクリーチャーを召喚することができる。

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こうして、相手のライフストーンまでたどり着くと破壊フェーズに突入する。

ライフストーンは非常に防御力が高く、自動的に防御する仕組みもあるため、クリーチャーやスペルキャスターらの攻撃だけでは破壊は困難だ。

そこで有効となるのが「タイタン」の召喚だ。

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これはゲームスタート時から進行していく専用ゲージが100%に到達することで召喚できる、いわば「最終兵器」のようなもので、このタイタンを出すタイミングで戦況は大きく変化する。

今回のプレゼンではライフストーン近くでタイタンを召喚し一気に破壊するといった戦略はもちろん、攻められているときにタイタンを出して防衛線を強化するなど、さまざまな使い方が紹介された。

このような試合が1ゲームあたり、約18分から30分で展開されるようだ。

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スペルキャスターたちのさまざまな戦い方

本作のスペルキャスターは自由に空を飛んで、各ポイントで柔軟にサポートをすることができる。また、選んだスペルによってマップに変化をもたらすことが可能だ。

たとえば、氷の魔法を使えば湖を凍らせることができ、これまで通れなかった湖の上をクリーチャーが進むことが可能に。火の魔法を使えば、森を燃やすことができ、そのまま木を切り倒すことで、敵のクリーチャーの進行を阻害することもできる。

このように、マップを支配しながら、ゲームプレイを有利に進めることで、敵のライフストーンの破壊を目指していく。

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なお最後に、今回のプレゼンでは一部のスペルキャスターについて、詳細が明かされた。ここでは各キャラの特徴を紹介していこう。

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【 ミスティークスクライブ 】
・味方やクリーチャーのサポートを得意とするキャラ。回復に特化したスキルを複数所有しており、味方にシールドを付与しながら、回復をほどこす立ち回りが得意。

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【 アイアンソーサラー 】
・自身にシールドを付与しながら前線を押し上げるキャラ。前述の「ミスティークライブ」で付与されるシールドとは異なり、敵の攻撃を跳ね返すタイプのシールドを展開する。

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【 ファイアーエレメンタリスト 】
・自然にあふれる元素を吸収し、魔法化していくキャラ。特に「火」に関連したスペルを得意とし、ファイヤーダッシュと呼ばれるスペルを使えば、炎をまとい、爆発し、一気に森を切り開くことができる。

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【 スワンプウィッチ 】
・クリーチャーを呼び出せるサモナータイプのキャラ。機動力が高く素早い移動が可能。自分を生贄に捧げることで、広範囲に大ダメージを与えられる自爆技も保有する。ただし、死ぬ回数が増えるごとにリスポーン時間が伸びるので注意。

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【 ストーンシャーマン 】
・体力と防御力が高いビルダータイプのキャラ。壁を作ったり、砦を作ったりすることでポイントを要塞化することができる。究極技では「竜巻」を生み出すことができ、この竜巻に元素を混ぜることでより強力な技にすることも可能だという。

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【 アストラルモンク 】
・機動力が高いアサシンタイプのキャラ。スキルのひとつに透明化があり、さまざまな場所に忍び込んだり、裏取りをしたりするのが得意。


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なお、本作は2025年11月の半ばからアメリカ、ヨーロッパメインでオープンベータテストを実施予定している。アジア地域については12月後半から年末年始にかけて展開を予定しているようだ。

本作のより詳しい情報については来年に順次発表していくとのことなので、続報に期待しよう。

ライター
マヌルネコを愛してやまない雑多ゲーマー。好きなゲームは『A Hat in Time』『Red Dead Redemption 2』『Sky 星を紡ぐ子どもたち』『オクトパストラベラー II』『theHunter』
Twitter:@cookieP_Sub
デスク
電ファミニコゲーマーのデスク。主に企画記事を担当。 ローグライクやシミュレーションなど中毒性のあるゲーム、世界観の濃いゲームが好き。特に『風来のシレン2』と『Civlization IV』には1000時間超を費やしました。最も影響を受けたゲームは『夜明けの口笛吹き』。
Twitter:@ex1stent1a

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