大人気オープンワールドアクションRPG『鳴潮』と「京阪電車・叡山電車」とのコラボイベントが2025年11月22日から12月15日までの間、開催されている。
イベント内容は超盛りだくさん。11月20日にゲーム内に実装されたばかりの新キャラクター「千咲(ちさ)」のグッズが貰える「スタンプラリー」をはじめ、大津線の石山坂本線を走る「ラッピング車両」、11月21日に開催された坂本比叡山口駅での「発車セレモニー」、11月22日~24日には京都駅で「ポップアップイベント」も実施された。

本稿では、これらのイベントの様子を写真と共にお届けしていく。イベントの中でとりわけ印象に残っている「スタンプラリー」について、まずは紹介していきたい。
この「スタンプラリー」は12月15日まで開催されている。これから参加しようと考えている読者の方もいるだろう。実際に1日でスタンプをコンプリートした所感も含めてお届けしていくので、各所巡りの一助となれば幸いだ。

このスタンプラリー、ガチすぎる。大阪、京都、滋賀にまたがる超コラボは移動距離100km超
今回、筆者はこの「スタンプラリー」を1日で全箇所を巡った。結論から言うと、非常に楽しかったし、やり遂げた満足感と旅の充実感は格別だった。
スタンプが設置されている駅各所には、「共鳴者(キャラクター)」の等身大パネルや造形パネルも用意されている。ひとりでゆっくり巡るのもよし。友達とワイワイ巡るのもよしだ。





……であるのだが、これから現地へ向かう皆さんにひとつだけ伝えたいことがある。
1日で回りきるのは正直きつすぎる!!! できれば2日かけて回るのが断然おすすめ!!!!
ということだ。
まずはこちらの画像を見ていただきたい。公式が公開しているスタンプラリーの路線図だ。

路線図から読み取れる情報としては、スタンプ設置駅は12箇所ということ。
これを見て「ふむふむ。1駅を20分くらいで見て回れば、4時間くらいで回れるのかな?」と思ったそこのあなた、この画像の真実に気づいていない。
もし、この画像の”違和感”に気づいた方は、きっとこのあたりの土地勘をお持ちなのだろう。
なにが起こっているのか……そのカラクリを今から白日の下に晒してみよう。
いでよ!!!!真実の姿!!!!!!!

おい!!!!!!左下!!!!!!!!!!!!!!!!
と、思わずツッコミたくなる。
公式画像ではいかにも「お隣ですよ〜」みたいな顔をしていた石清水八幡宮駅から京橋駅の区間が、なんと約28㎞もあり、とてつもなく長い! というか、そもそも京橋駅は大阪府だし、坂本比叡山口駅は滋賀県なのである。
そう。この「スタンプラリー」イベント、じつは大阪と京都と滋賀にまたがる壮大なプロジェクトだったのだ。
実際、筆者は朝10時に京都駅(ポップアップイベントに参加)をスタートして、京橋駅でスタンプを押し切ったのが夜の20時。約10時間の旅となった。
しかも、グッズの交換は三条駅……。筆者はスタンプこそ1日で押し切ったものの、全3種類のグッズ引き換えには間に合わなかった。しかし、SNSでは1日でグッズ交換までやりきった猛者たちをちらほら見かける。本当にすごい。
コンプリートを目指せスタンプラリー攻略ガイド!!
そんなわけで、ここからは筆者の経験と反省を踏まえて、これから足を運ぶ皆さんへこの「スタンプラリー」の攻略ガイドをお届けしていく。
他イベント含めた現地の様子を写真と共に紹介していくので、残念ながら予定が合わなくて現地参戦が難しい方も楽しんでほしい。
押さえておきたいポイントを箇条書きすると以下の通りだ。
1.できれば2日間にわけて回るのがおすすめ
2.地味に難易度が高いスタンプを綺麗に押す方法
3.まるで隠し宝箱のように発見が難しいスタンプ場所が存在する
4.京阪電車の1日乗車券を購入するのを推奨
5.スタンプラリーの交換は三条駅のみ(引き換え可能時間は10時〜12時、13時〜17時)
1.できれば2日間にわけて回るのがおすすめ
このイベント。とにかく移動距離が半端ない。
仮に最高効率を求めて、京橋駅からスタートしたとしても、その移動距離は京橋駅~三条駅で片道約45㎞。三条駅~貴船駅の区間で往復約26㎞。三条駅~坂本比叡山口駅で往復約34㎞。
ということで計100㎞越えの移動となる。
実際に筆者は、グッズ交換のタイムリミットである17時までに全3種のうち2路線分の報酬である2種しか交換できなかった。
1日ですべてのスタンプを集めて、グッズの引き換えまで……というのは可能ではあるが、その場合は「早朝から回る」「景色を楽しまずスタンプラリーに専念する」あたりは覚悟する必要がある。
しかし、今回のスタンプラリーを巡るのは、豊かな自然、そして長い歴史ある神社仏閣のある土地だ。時間と予算が許すのであれば、1日で急いで回るより、2日にわけてゆっくり観光を兼ねて回ることをおすすめしたい。



2.地味に難易度が高いスタンプを綺麗に押す方法
今回のスタンプラリーでは、押すたびにCMYK【※】の色が切り替わり、“4回”押すとフルカラーの「共鳴者」のスタンプが綺麗に浮かび上がるという形式の独特なスタンプが採用されていた。
※CMYK……シアン(Cyan)、マゼンタ(Magenta)、イエロー(Yellow)と、黒(Key plate)。

設置された枠を使ってスタンプを固定して、同じ場所に4回ポンポンポンポンと押していくのである。
実際に綺麗に押すことができた「共鳴者」のスタンプがこちらだ。

見事成功すると、このように可愛らしいデフォルメキャラクターのスタンプをゲットできる。
では、失敗するとどうなるのか。

しゃ……「シャコンヌ」!?!? どうした、お前、「残像(敵)」か!?!?
と、このようになんとも言えないものが出来上がってしまう。
・力をかけすぎないこと
・しっかり固定し、スタンプの位置がずれないようにすること
・押した後、「カシャッ」と音が鳴って色が切り替わるまで待って押すこと
このあたりが筆者が掴んだコツだ。
もし失敗してしまっても、それもまた旅の思い出だ。自分だけの個性的なスタンプシートを作っていこう。いい旅の思い出になること間違いなしだ。
3.まるで隠し宝箱のように発見が難しいスタンプ場所が存在する
ほとんどの駅では、「共鳴者」のパネルの近くにスタンプが設置されており、迷うことはない(はず)。しかし、一部の駅ではスタンプの場所を見つけるのに時間がかかってしまった。
個人的に、スタンプ場所を発見するのが最高難易度だった駅を案内したい。その駅の名は近江神宮前駅である。。

さてさて、どこにあるのかわかったかな?
それはどこかというと~?

駅の改札外にある白い建物、駅事務所前にスタンプが存在した。
「シャコンヌ」の「共鳴者」パネルが、ホームからだと真っ白な後ろ姿しか見えない。スタンプラリーシートの案内でも改札外としか書かれていないので、探すのに苦戦した。

次に難しく感じたのはこちら。石清水八幡宮駅の「ブラント」と「ロココ」のスタンプだ。
「パネルがあるのにスタンプがない!?」と思って探したところ、スタンプは「ロココ」の右手、改札外に設置されていた。他の駅と異なり、パネルとスタンプが隣接していないので要注意だ。

最後に伏見稲荷駅。ここは唯一共鳴者パネルの設置がなく、場所も自販機の前、内側にあるため非常にわかりにくい。
え?まだどこかわからない?
では近づいてみよう。こちらだ。
時刻表の隣、自販機の前の奥まったところにスタンプが設置されている。見つける難易度が高いので注意だ。
また、場所がわかりにくかったわけではないが、出町柳駅では筆者が14時ごろに行った際、スタンプを押すのに約30分待ち時間が発生していた(イベント開催初日だったからかもしれないが)。
京橋駅や出町柳駅のように2種類スタンプを押す必要のある大きな駅は、時間に余裕をもって計画を立てたほうがよいかもしれない。
4.京阪電車の1日乗車券を購入するのを推奨
スタンプラリーイベントは、改札外でスタンプを押すことが多いため、各地での乗り降りが頻繁に発生する。定期圏外から参加される方は、1日乗車券の購入をおすすめしたい。

代表的なのは「叡山電車・京阪電車1日乗車券」で、このコラボで乗る3路線のうち2路線をカバーしてくれる。QRコードを改札に読み込ませるとぴぴっと通れて便利だ。
大津線を含むびわ湖1日観光チケットなど、他にも種類があるため、京阪電車のおトクな乗車券・乗車イベントのページを参考に、自分にあった券を購入するといいだろう。
5.スタンプラリーのグッズ交換は三条駅のみ(引き換え可能時間は10時〜12時、13時〜17時)
最後にもっとも注意したいのが、スタンプラリーのグッズ交換は三条駅でのみということだ。
・大津線のスタンプ収集→コラボ限定電車窓風レンズカード
・叡山電車のスタンプ収集→コラボ限定紅葉風レンズカード
・全16種類のスタンプ収集→コラボ限定バッジ
がゲットできる仕組みなのだが、グッズ交換をするためには、コンプリート後に三条駅に訪れる必要がある。

つまり、筆者のように20時に京橋駅でスタンプを集めきっても、その日のうちにグッズは交換できないのだ。
遠方から参加される方は、スタンプを集めた後に三条駅に10時〜12時、13時〜17時の間に到着するよう旅行計画を立てるといいだろう。
山あり谷ありだった「スタンプラリー」イベントだが、大阪、京都、滋賀の街並みを巡るのは非常に楽しかった。これから現地を訪れるみなさんも、ぜひこの秋の思い出を作ってほしい。
着ぐるみ千咲ちゃんが一日車掌で大活躍!発車セレモニー!
ここからはほかのイベントを紹介していこう。
このコラボイベントに先駆け、11月21日には坂本比叡山口駅にて『鳴潮』ラッピング車両の「発車セレモニー」が開催された(一般非公開)。


発車式では、一日車掌となった「着ぐるみ千咲」のほか、「千咲」に扮したコスプレイヤーの月海つくねさん、「女性漂泊者」のコスプレの雪村ユノさんがテープカットとヘッドマークの挿入を行った。
外装ではアブや千咲、漂泊者の姿が見られるほか、内装も『鳴潮』一色の拘り仕様だ。
「着ぐるみ千咲」はふくれた顔をしていて非常にかわいいデザイン。一日車掌をして頑張っていたぞ。
鳴潮のマスコットはみんな可愛いが、「着ぐるみ千咲」は特に表情が豊かなため愛くるしく感じた。ただ、今回いなかった「着ぐるみツバキ」先輩からの洗礼を受けないか少し心配だ。
なお、この『鳴潮』コラボのラッピング車両は、2025年11月20日〜2026年1月31日の間、大津線の石山坂本線(石山寺駅〜坂本比叡山口駅)で運行している。
京都駅ポップアップイベントも大盛況!
11月22日〜24日の間、京都駅で『鳴潮』ポップアップイベントが開催された。
開場前の様子はこのようになっており、「アブ」のぬいぐるみの他に、公式のコスプレイヤーや「着ぐるみ千咲」が登壇する用のステージが設置されていた。
このイベントは10時開始なのだが、30分くらい到着したときに「会場前には人そんなにいないなー」と油断していたら、どうやら整理券会場があるとのこと。そちらへ向かうと、驚くほどの長蛇の列だった。
『鳴潮』の日本人気を感じられてとても嬉しく感じた瞬間だった。
10時ごろに券を受け取ったのだが、入場できたのは12時00分〜12時20分の回。整理券なしでは対応できないほどの人数で、会場は大盛況だった。
ステージには「着ぐるみ千咲」の他に、公式コスプレイヤーとして、やもはちこさん、なるるるさん、雪村ユノさん、あーちょさんの4名が入れ替わりで登壇していた。

筆者が会場に赴いた際は、リナシータの隠海教団の侍祭「フィービー」のコスプレを見ることができた。「ゲームのキャラに似ている!」というのも勿論のこと、笑顔や手を振ったり、近づいて交流するなど、お客さんへのファンサービスもたっぷりで、待った甲斐があったーと思うイベントだ。
『鳴潮』と『京阪電車・叡山電車』のコラボ企画は「スタンプラリー」あり、「ラッピング車両」ありで、「ポップアップイベント」や「発車セレモニー」といった各種イベントも催され、非常に大規模なものとなっている。
特に地図とにらめっこしながら「スタンプラリー」で各地を攻略していく楽しさは、ある意味、ゲームさながらのリアルオープンワールドRPGといったところだろう。
『鳴潮』の公式からも本コラボに向けた特別アニメの他に、セレモニーの様子が既に動画で公開されているため、こちらもぜひともチェックしていただきたい。
コラボ期間は2025年11月22日から12月15日。また、「ラッピング車両」については2026年1月31日(土)となっている。

みなさんも実際に足を運んで、『鳴潮』のコラボイベントの「スタンプラリー」を楽しみつつ、京阪沿線の美しい景観や紅葉を満喫していってほしい。

また、逆にこのコラボで「千咲」が気になった方、『鳴潮』をはじめよう!現在、「千咲」のピックアップに加え、彼女に纏わるストーリーが新実装。
画像の通り、映像表現も更に磨きがかかっており、大型アップデートVer3.0の直前という最高のタイミング。ストーリーもドラマチックで、アクションも面白く、本当に素晴らしいゲームなのでぜひともプレイしよう。










