11月29日は『ファイナルファンタジーXV』が発売された日だ。
『ファイナルファンタジーXV』(以下、『FFXV』)は、2016年11月29日にスクウェア・エニックスから全世界同時発売された、PlayStation 4、Xbox One向けRPG。
本作は当初、『ファイナルファンタジーXIII』に関連する「ファブラ・ノヴァ・クリスタリス FFXIII」プロジェクトの一環として、『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』のタイトルで、PlayStation 3向けに開発が進められていた 。

しかし、開発期間中の2013年6月12日に、独立した新規ナンバリングタイトル『FINAL FANTASY XV』へと正式に改題。同時に、対応機種をPlayStation 4とXbox Oneへと移行することが発表された 。最初に発表されてから10年以上経た2016年に『FFXV』として発売されたという、異例の経緯を持つタイトルである。

本作ではメインキャラクターであるノクティスと、その仲間であるイグニス、グラディオラス、プロンプトの4人を中心に物語が展開していく。 『FFXV』は広大なオープンフィールドが舞台で、ノクティスたちは愛車レガリアとともに世界を自由に動き回りながら冒険をしていく。メインの移動手段が車というのは『FF』シリーズの中でもかなり異色と言えるだろう。


オープンワールドであることを活かして、マップ上でサブクエストを受けたり、特定の敵を倒す討伐依頼をこなすことができる。また、各所で釣りを楽しんだりと、寄り道要素は豊富だ。広大な世界中を探索しているだけでも楽しめるというわけである。

キャンプやレストランでは料理が食べられ、料理によってステータスがアップする。『FFXV』では料理のグラフィックに非常に力が入れられており、そのあまりのリアルさから、当時大きな話題になったのを覚えている人も少なくないだろう。

『FF』シリーズと言えばコマンドバトルのイメージがあるが、『FFXV』ではリアルタイムでキャラクターを動かして戦うアクションバトルになっていることが特徴のひとつ。攻撃やガード、パリィ、ナイフを投げて瞬間移動するシフト、召喚獣など、多彩なアクションを使って戦うことが可能だ。さらに、発売後の無料アップデートによって、イグニス、グラディオラス、プロンプトもプレイアブルキャラとなった。

ちなみに、ネットミームとしても愛される、ゲーム中にノクティスが呟く「やっぱ辛えわ(やっぱつれぇわ)」。このセリフに隠された意味はなかなかに深い。
本作は発売後も進化を続けたタイトルであリ、その完成度の高さだけでなく、主人公ノクティスと仲間たちが織りなす「絆」の物語や、広大な世界での「ロードトリップ」体験など、シリーズの中でも独自の魅力を放っている。もし未体験なら、この機会に本作をプレイしてみるのがおすすめだ。
