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まずはいますぐ500円以下で『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』(以下、パラノマサイト)を買ってください!
なぜなら本作は余計な情報を入れずに遊んだほうが絶対に楽しいからです。
ええ、そうです。あなたはこの記事を読んでる場合ではありません。
あなたにできる最善の手は、いますぐご利用の販売サイトから『パラノマサイト』を購入し、まっさらな状態でこの衝撃を浴びてください。それ以外にありません。
……とはいえ、「なにがおもしろいのか」が一部でもわからないと、手を出しづらい方もいると思う。
正直に白状すると、筆者も今の今までこの傑作を遊ばずに放置していた。「ユーザーからの評判が良いのは知っているけど、まあそのうち……」と、高を括っていたからだ。
しかしながらプレイを終えた今、猛烈に後悔している。
「なんでもっと早く遊ばなかったんだよ」と。そして同時に、まだ遊んでない人がいるならそれはもったいないとも感じられた。
それは、本作が単なる「ホラー風のアドベンチャーゲーム」にとどまらなかったからだ。 ゲームという読み物を楽しんでいたはずの筆者は、いつの間にか“画面の向こう側から監視されている”ような、背筋の凍る不気味さに囚われていた。
だから本当はこの記事を読まずに、今すぐ購入ボタンを押してほしい。本作において事前に情報を入れることは、「自らの手で気づき、戦慄する」という一生に一度の貴重な経験をドブに捨てる行為になりかねないからだ。
それでも、「やっぱり少しくらいはどんなゲームなのか知ってから遊びたい」という人に向けて、筆者が感じた本作の魅力を紹介させてほしい。
【本気のお願い】
繰り返しとなりますが、本作は事前情報を入れずに遊ぶことをおすすめいたします。本稿にはチュートリアルの内容や魅力を説明するうえでの最低限の情報が書かれております。いまならまだ、ほぼまっさらな状態で遊べると思うのでいったん購入をご検討ください。
Nintendo Switch版とスマホ版は75%オフの500円以下に。PC(Steam版)は50%オフの990円(税込)となっています。
文/TsushimaHiro
編集/柳本マリエ
※この記事は、『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』の魅力をもっと知ってもらいたいスクウェア・エニックスさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
画面の向こうから「私」を指名してくる恐怖
筆者は、『パラノマサイト』を遊んですぐ、その“異質さ”に引き込まれた。おそらく多くのプレイヤーが、序盤から「物語の中へと無理やり引きずり下ろされる衝撃」を味わったのではないだろうか。
なぜなら、画面の向こうからキャラクターが私(筆者)を名指しで呼んできたからだ。いわゆる「第四の壁」を越えてくる。あまりにも序盤すぎて完全に油断していた。
それは、ゲームを開始してプレイヤーの名前を入力していたときのこと。チュートリアルを担当する「案内人」というキャラクターから「呼び名」を入力するよう指示があったため、筆者は下記のとおり「ニコ」と入力した。
ところが、「案内人」は筆者が入力したはずの名前を無視して、ゲーム機に設定された筆者自身の「アカウント名」を呼んできたのだ。

案内人:
「……承知いたしました。
●●●(筆者のアカウント名)様でいらっしゃいますね?」
\ヒュッ……./
思わず喉から変な音が出た。わざわざ呼び名を入れさせておきながら、ゲーム機に設定したほうのアカウント名を呼んでくるとは。
もちろんこれは単なる演出……そう、頭では理解しているつもりだ。
だが、唐突にアカウント名で呼ばれた瞬間、急に背後に誰かの気配を感じるような、じっとりとした不安に襲われた。深夜の自室でひとりで遊んでいたはずなのに。
たとえるなら、マジックミラー越しなのに中の人と目が合ってしまうような感覚に近いかもしれない。
こうして筆者は、自分のアカウント名を呼ばれた瞬間から、ただの傍観者ではなくなってしまった。
というのも、多くのゲームの場合、とくに読み物としての側面の強いアドベンチャーゲームのプレイヤーは、あくまで「傍観者」に過ぎない。
画面の中で誰かが死のうが、どれほど悲惨な事件が起きようが、コントローラーを握る自分は安全な部屋で物語を眺める傍観者でいられる。
しかし、『パラノマサイト』はそのプレイヤーとしての傲慢さを冒頭から粉砕してきた。
……と、これ以上語ることは「未知の体験」を奪うことになりかねない。
現時点で、少しでも興味を持っていただけたならこの記事をすべて読む前に本作を購入して遊んだほうが100億%楽しめる。この先に待ち受ける衝撃を新鮮なままに体験するとしたら、今だ。
指先ひとつで人を殺せる、最悪の全能感
つづいての特徴は、「人の命があまりにも簡単に奪える操作性」である。
なぜならコントローラーのボタンをたった1回押すだけで相手をぶっ殺せるからだ。
本作では、9人の男女が「蘇りの秘術」を巡り、“呪いの力”を駆使して殺し合うデスゲームが展開される。彼らの目的は他人を呪い殺すことで魂を奪い、「蘇りの秘術」を完成させることだ。
特筆すべきは、その殺害方法があまりにも淡白ということ。
相手を呪い殺すアイテムを入手したら、相手の前でボタンを1回押す。
これだけ。特定の条件さえ満たせば、サクッと殺せる。
筆者は、最初に「呪いの力なんて使いたくない。話し合いで解決しよう」などと考えていた。 だが、当然ながら平和的なアプローチは通用しない。
相手は条件を満たせば即座に呪いを発動し、問答無用でこちらを殺しに来る。
やらなければ、やられる。
そう理解した筆者は、決意を固めてボタンを押した。すると、目の前の相手はあっけなく死ぬ。
指の動作ひとつで、たしかに物語の中の「命」が消滅した。
ゲーム内の演出とはいえ、明確な殺意を持ってボタンを押したのは筆者自身であると実感してしまう。
指先ひとつで人を殺せる、最悪の全能感だ。
なぜこんな罪悪感を抱きながら命を奪う必要があるのかというと、本作で登場人物たちが手に入れようとしている「蘇りの秘術」を完成させるためには、魂を「100%」まで溜める必要があるからである。
自分の意思で初めて人を呪い殺したあと罪悪感に震えながら画面を見ると、そこに表示された魂の量は、わずか「0%→1%」になっているだけだった。率直に言うと、絶望した。「え、命ひとつで、たったこれだけ?」と。
つまり、この調子であと「99人」もの人間を処理しなければならない。
いちいち罪悪感を抱いていたら、とてもじゃないけど「蘇りの秘術」は手に入らない。
その瞬間、筆者の頭の中で「命」が「数値(ノルマ)」に変わった。
そうして筆者は、ゲームが進行するにつれて、「こいつは危険だ、殺そう(カチッ)」と、まるで事務作業のように淡々と人を呪い殺せるようになっていく。

あまりにも軽い操作で人を殺めてしまう万能感、それが物語に刻まれ後戻りできない恐怖、そしてふと我に返ったときに押し寄せる「やってしまった」という感覚。それらはほかのゲームとは異なる本作特有の恐ろしさだ。
……さて、ここまで読んでいただけたら本作の魅力をだいぶご理解いただけたのではないだろうか。書き手としては最後まで読んでほしい気持ちがあるものの、プレイヤーとしてはできるだけ早く自分自身でこの先を体験してもらいたい。
会話がそのまま「死」に直結する、極限の心理戦
次は、本作の互いに拳銃を突きつけあっているような緊迫感が漂う“会話シーン”を紹介したい。本作では、会話の最中に生じる一瞬の油断が命取りとなる。
登場人物たちは条件さえ満たせば相手を呪い殺せるのだから、それも当然。端から見れば井戸端会議にしか見えないが、本作においては会話そのものが殺し合いなのだ。
一般的なアドベンチャーゲームにおいて、会話パートは「情報を得るための安全な時間」であることが多いだろう。 しかし本作では、その常識は通用しない。ほんの何気ないひと言が、死に直結する。
先述したように、本作に登場する9人の男女はそれぞれ「条件を満たせば人を呪い殺す能力」を持っている。楽しみを奪わない程度に説明すると、ある者は「立ち去ろうとする者」を一方的に殺すことができるし、ある者は「嘘をついた者」を殺せるようになる。
また困ったことに、このデスゲームは「相手の呪いの発動条件がわからない」状態で行われている。そのためプレイヤーは呪いが発生した場所や伝承、もしくは会話の内容から発動条件を探るしかないのだ。
目の前に立っている人間がこちらを探る理由は、基本的に「呪い殺すための条件を発動させるため」だ。すると、すべての言動が罠に見えてくる。
会話の選択肢が表示されるたびに、疑心暗鬼に陥る。
余計な情報を入れずに遊んでほしいという要因のひとつが、上記のような「相手の呪いの発動条件」を探り合う情報戦にある。すなわち「会話シーン」だ。
最初は呪いの発動条件がわからないので、命がけの心理戦が勃発。初見プレイでは、ぜひその緊張感を味わってほしい。
呪いの発動条件を見破り、相手の裏をかいて生き残った際の達成感はすさまじい。同時に、「あのひと言を間違えたら、死んでいたかもしれない」と実感した筆者は手汗が止まらなくなった。
さらに、本作は複数の主人公たちの視点が交差する「群像劇」としての側面も持っている。さっきまで自分が操作していたキャラクターが、別の章では「正体不明の殺人鬼」として現れるかもしれない。
それぞれの登場人物の動向を追っているプレイヤーのみ、それぞれの呪いの発動条件を知っている。だが、操作キャラクターはそれを知らない……まるで、「誰を生かすのか、選べ」と選択を迫られているようだ。
とまぁ、長々と語ってしまったが、結局のところ言いたいことはひとつだ。
まっさらな状態で遊んでください。
それが一番、新鮮な状態で『パラノマサイト』を楽しめるから。
しかも、これだけの没入感、罪悪感、そして極上の心理戦が今ならワンコインだ。
物語を読み進めれば、このゲームが単なるデスゲームものでないことや、群像劇としての熱い展開も待っていることが理解できるはず。まずは、呪いにまつわる事件の当事者にさせられるという体験をぜひ味わってほしい。
……正直に言うと、私が徹夜明けの充血した目でこの記事を書いた理由は、ただゲームを紹介したいだけではなかった。プレイヤー自身も当事者として関わらざるを得なくなるという“道連れ”が欲しかったからだ。
筆者は『パラノマサイト』を遊んで、実況プレイの視聴では味わえない、“自分がプレイするからこそ体感できる緊張感”を楽しむことができた。
……おや?もしかして、まだ購入ボタンを押していない?
そうです、いまこの記事を読んでいるあなたに話しかけているんです。
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』はPC(Steam)、Nintendo Switch、スマホ(App Store、Google Play)に対応して発売中。Nintendo Switch版とスマホ版は2月18日まで75%オフの500円以下で購入できます。
PC(Steam)版は、2月4日まで50%オフの990円(税込)となっております。
ぜひ、まっさらな状態で遊んでください。











