ここに、住みたい!!!
ゲームをしていると、「この街の住人として生きていきたい」という衝動に駆られることってありますよね。筆者は、いま自分が生きている現実世界に近い世界が舞台であるほど心がときめいてしまうタイプ。
そのため、都会型オープンワールドRPG『NTE: Neverness to Everness』(以下、NTE)のクローズドβテスト版を初めてプレイしたときは興奮を隠せませんでした。
なぜなら本作の舞台となる巨大都市「ヘテロシティ」は、初めて訪れたはずなのにどこかで見覚えがあるような “既視感” が、あまりにも色濃く街のすみずみにまで刻まれているからです。


本作は4月29日にリリースを迎え、いよいよ「この街の住人」になれるときが来ました。
しかしながら筆者はただのプレイヤーとしてではなく、ひとりの「移住希望者」という真剣な視点でこの街を深く知りたいと考えています。この圧倒的な解像度で作られた都市で、本当に生活を営むとしたら?
そこで、以下の3つのステップを通して「快適に住める場所」を導き出していこうと思います。
【Step.1】広大なヘテロシティを自分の足で巡りながら直感に響くエリアを探る
【Step.2】街中にあふれる看板や流行から、ここで生きる人のリアルを見る
【Step.3】理想と現実をかけ合わせ、本気で選んだ最高の移住先を発表する
駅徒歩・治安・周辺施設など「もし自分がこの街に住むなら」を本気で考えました。本稿は、ヘテロシティへの移住希望者による下見レポートをお届けいたします。
文/柳本マリエ
※この記事は『NTE: Neverness to Everness』の魅力をもっと知ってもらいたいHotta Studioさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
広大なヘテロシティを自分の足で巡りながら直感に響くエリアを探る
東京でも、渋谷・六本木・秋葉原などエリアによって街の雰囲気はだいぶ異なると思います。そこでまず最初に、エリアごとに異なる “街の性格” を仕分けてみることにしました。
なぜなら移住において重要なことは、「その街の空気が自分の肌に馴染むかどうか」だからです。理想の拠点を選ぶ前に、この巨大な都市を構成する各エリアの特徴を把握しておきたい。
そこで実際に歩いてみると、ヘテロシティは下記のように大きく3つのエリアに分けられると感じました。
・橋間地/絵空町/未聞浦(飲食店街が多い西側のエリア)
・ニューホランド(高層ビルが立ち並ぶ東側のエリア)
・ミゲル区(緑が豊かな北側のエリア)
上記のエリアを「もし自分がこの街に住むなら」という移住希望者目線で見ていきたいと思います。
橋間地/絵空町/未聞浦
まずは、主人公やその仲間たちの拠点となる骨董品屋「エイボン」も位置する西側のエリアを見ていきましょう。
橋間地や絵空町は、飲食店街や商店街が多い印象を受けました。どちらも生活圏内にあって困ることはまずないですからね。考えられるリスクとしては、便利すぎて毎日ラーメンを食べてしまったり、毎日ドーナツを買って帰ってしまったり、自制心を保つのが難しくなること(筆者体験談)。
でも、“人生を豊かにする” ってそういうことじゃないですか?
表通りから路地に入ると、民家や小さなビルが混ざり合い隙間なく並んでいました。最初こそ道に迷ってしまったものの、ウロウロしているうちにだいぶ覚えられたので、いまでは「地元民だけど?」という顔で歩けます。

さらに西に位置する未聞浦まで足を延ばすと、野外シネマやバーベキュー場といったアウトドア施設も充実していました。つまり、都会の喧騒のすぐ隣で季節の風を感じながらリフレッシュできるというわけです。「仕事帰りにふらっと野外シネマへ」なんて生活も、ここなら夢ではありません。
近所で行きつけの店を見つけたり、地域コミュニティに積極的に参加して「街の一員」として生きていきたい人におすすめのエリアと言えるのではないでしょうか。
ニューホランド
つづいては、東側のエリアを見ていきましょう。
ニューホランドは、渋谷・新宿・品川を混ぜたような印象を受けました。映画館、ゲームセンター、アパレルショップ、オフィスビルが立ち並び、まさに “都市の中心部” と呼ぶにふさわしい光景が広がっています。
特筆すべきは、これほどの大都会でありながら都心特有の人混みの息苦しさをあまり感じないところ。洗練された利便性は享受しつつも、自分のパーソナルスペースを保ちながら堂々と歩けます。
そしてなにより驚いたのは、“体験” の解像度でした。
立ち並ぶ商業施設は単なる背景ではありません。たとえば映画館であれば実際にカウンターでチケットを買い、スクリーンに向かい、座席に座って映画を鑑賞できる。観覧車もお飾りではなく実際に乘れる。
こ う い う と こ ろ、ですよ!
やっぱり、“生活を営む” ってこういうことじゃないですか?
「映画を鑑賞する」「乗り物に乗る」「買い物をする」といった行為が当たり前の日常として選択できる環境がここにはあります。こういう些細な “できること” の積み重ね、それが生きるということ。

最新のトレンドを追いかけ、常に新しいなにかに触れていたい人におすすめのエリアと言えるのではないでしょうか。
ミゲル区
つづいては、北側のエリアを見ていきましょう。
ミゲル区は先述したふたつのエリアとは明確に異なり、自然の豊かさが大きな特徴です。田んぼやビニールハウスといった農業が盛んな光景は、ここが同じヘテロシティであることをうっかり忘れてしまうほどの穏やかさがありました。
ミゲル区を語るうえで欠かせないのが、広大な面積を誇る「ロンバス湖」の存在です。

水辺を散歩するだけで得られる心地よい静寂や水面に映る夕日を眺めて1日を終える贅沢な時間は、高層ビル街では決して手に入りません。
また湖の周辺にはキャンプサイトも整備されており、わざわざ遠出をしなくても自宅のすぐ裏で本格的なレジャーを楽しめそうです。これは、週末の過ごし方を根本から変えてくれるはず。
いわゆる “スローライフ” ってこういうことじゃないですか?

さらに興味深いのは、ニューホランドと隣接するエリアで見ることができる “境界” です。1歩進めば最先端の高層ビル街が見えるのに、振り返ればビニールハウスがある。都会の利便性をすぐ隣に感じながらも自宅周辺ではスローライフを送れる「都市と自然の折衷」こそミゲル区ならではの贅沢だと感じました。
都心でバリバリ働きつつオフの日は静かに過ごしたい、あるいは利便性よりも日々の安らぎを優先したい人におすすめのエリアと言えるのではないでしょうか。
以上が、筆者調べによるエリアごとに異なる “街の性格” です。
橋間地/絵空町/未聞浦:人とのつながりを感じられる「地域コミュニティ重視派」
ニューホランド:圧倒的な利便性と刺激が満たされる「トレンド重視派」
ミゲル区:都市の隣で深呼吸ができる「日々の安らぎ重視派」
このように、ヘテロシティにはさまざまな顔があることがわかりました。どんなライフスタイルを望む人をも拒まず、それぞれに居場所が用意されている。そこが、この巨大都市の最大の魅力なのかもしれません。
街中にあふれる看板や流行から、ここで生きる人のリアルを見る
ヘテロシティを構成する各エリアの特徴はだいたい把握できました。つぎに気になってくるのは、「ここで生活を営む人々がどのようなことに興味を持ち、どのような暮らしをしているのか」についてではないでしょうか。
だってパッと見の雰囲気はよくても、じつは「人肉を売っている」とか「犯罪がエンタメになっている」など、裏の顔があったら取り返しがつきませんからね。街で起きている現象を観察すれば、彼らの “リアル” が見えてくるはず。
そこでここからは、飲食・娯楽・ファッションの視点からヘテロシティを見ていこうと思います。
伝統の皮を被った巨大資本と、猫への偏愛(?)
まずは、絵空町の商店街にある「茂蔵家豆腐店」をご覧ください。
この佇まい、地域密着の個人店に見えませんか?
ところが、橋間地にもニューホランドにも店舗を構えるチェーン店でした。なにより驚いたのは、電車に広告を出すほどプロモーションが大規模だったこと。広告で接触回数を増やしながら、親しみやすい店舗デザインで入店のハードルを下げる。よく見たらイートンスペースもありますね。これは戦略性を感じます。バックに敏腕オーナーでもいるのでしょうか。

「茂蔵家豆腐店」以外にもヘテロシティには多くのチェーン店が存在します。
・ファストフード店「カジマ」
・ファミレス「FOOD FIRST」
・カフェ「9℃ COFFEE」
・コンビニ「2-Fourコンビニ」 など

こうした大手チェーンの充実ぶりは、移住者にとっては大きな安心材料です。「どこへ行っても馴染みの味が手に入る」というインフラの安定は、生活の質を担保してくれますからね。特に「PANDA HOT POT」のようなランドマーク級の飲食店があるエリアは、街の活気のバロメーターとしても信頼できそうです。
また、街を歩けばとにかく「猫」をモチーフにした店舗や商品に出くわすことに気がつきました。猫という存在がこの街で特別な意味を持つのでしょうか。猫と一緒に暮らしている筆者としてはうれしい限り。
・巨大な駅広告も出しているラーメン屋「猫丸ラーメン」
・映えそうなドリンクが多い「Crazy Cat」

こういったさまざまなチェーン店のなかでも、ひときわ目を引く「PUKA」という企業。巨大キャンディ店「プカキャンディ」だけでなく、「PUKALAND」というテーマパークまでありました。
企業間のパワーバランスについてはまだまだ調べ甲斐がありそうです。
ヒーローショーから舞台芸術まで根づく “推し” の聖地
この街の娯楽を語るうえで欠かせないのが、映画館でも上映されている『心狩鉄騎』というコンテンツの存在です。単にスクリーンの中だけの話ではなく、街の広場でヒーローショーが開催されるほどの国民的人気を博している様子。
「映画で観たヒーローにそのまま広場で会える」という体験は、作品ファンにとってはたまりません。こうした熱狂の中心地に住めば、退屈とは無縁の毎日が送れそうです。特筆すべきは、これが特別なイベントではなく街の日常として溶け込んでいること。ヒーローが常に近くにいるという安心感(?)も、いいですよね。
また、たまたまかわいいポスターが目に入ったのでよく見てみたところ『STAR SIGN』というミュージカルの案内でした。舞台芸術もしっかりと根づいているようです。
そのほか、下記のポスターも街のいたるところで目立っていました。どうやら人気マンガのようで、電車や街中でこのマンガを読んでいる人によく出会います。
とある駅では女の子たちが、「10ヵ月で更新されたのは15ページ」「先生のお詫びの言葉には慣れた」と言っている姿を目撃しました。休載が多いタイプの作家さんなのでしょうか。
こうしたエンタメが日常にあるこの街では、ただ歩いているだけで異象(アノマリー)と呼ばれる超常現象が絡む事件や非日常的なトラブルに巻き込まれることもあります。それすらも都会の刺激として楽しめるかどうかが、ヘテロシティ移住の適正と言えるのかもしれません。
街に溶け込むための「Q3」という制服
道行く女性たちの多くが、同じファストファッション店「Q3」の紙袋を提げているのも印象的でした。
ハイブランドで着飾るよりも機能的で洗練された「いま、いちばん勢いのあるブランド」をみんなで楽しむ。そういった合理的かつアクティブな市民性を感じました。
これほどまでに普及しているということは、「Q3」の服を着ることがこの街における「住民票」のような役割を果たしているのかもしれません。ということは移住してまずこの店で服を揃えれば、即座にヘテロシティの住人として街に溶け込めるはず。
ちなみに聞いた話によると「ランドリコ」というブランドは、複数の客に対して「1点もの」と言いながら高級バックを売りつける悪徳セールスを行っているとのこと。
「Q3」のようなファストファッションであれば、そういうリスクも回避できますね。
こうして街の食・遊・装を見てみると、ヘテロシティは「独自の文化への熱狂」と「大手資本の安定感」が絶妙なバランスで共存している街だということがわかりました。ようやくこの街の住人として自分が歩いている姿を想像できるようになった気がします。
























