「ずいぶん大きくなったなあ」
会場に足を踏み入れた瞬間、そんな声が思わず漏れた。
2026年5月30日、31日の両日にわたり、「『鳴潮』2nd Anniversary Fes.~君と巡る星々の瞬き」が幕張メッセ・国際展示場9ホールにて開催された。
なんと言っても幕張メッセである。具体的には1周年のフェスと比べ、会場が数百人→5000人の規模にスケールアップしたのだ。
当然ながら人も多い! 朝7時30分の整列開始時点で長蛇の列が形成され、会場周辺にはグッズを身につけた漂泊者(『鳴潮』プレイヤー)たちの姿がずらり。
開場後には人で埋め尽くされたホールを見渡しながら、リリース初期からのプレイヤーとして「ここまで大きなタイトルになったのか……!」と感慨深くなった。
会場規模はもちろん、展示内容、イベントの熱量に至るまで、あらゆる面でパワーアップした『鳴潮』2周年イベント。会場展示や体験コンテンツ、コスプレイヤーさんたち、そして大人気の着ぐるみたちを中心にレポートしていこう。
会場まるごと『鳴潮』の世界。こだわりの原作再現の数々
まず驚かされたのが会場全体の作り込みだ。
広大なホールには作品世界を再現したエリアが各所に配置されており、ただ歩くだけでもちょっとしたテーマパークのような感覚を味わえた。
入口付近に設置されていた「漂泊の始まり」エリアは、第3章に入ってからのログイン画面を再現したフォトスポット。ゲームを起動するたびに見ていた風景が、まるで現実空間へ飛び出してきたかのようだ。
さらに目を引いたのが「ストライダーゲート」エリア。
第3章で重要な役割を果たした「エクソストライダー」をモチーフとした巨大オブジェで、遠くからでもその存在感は抜群。多くの来場者が足を止めて写真を撮影していた。
「スタートーチ学園」エリアも印象的だ。
表側は、学園のゲート周辺を再現した爽やかな空間。手前は、一般参加のコスプレイヤーがフリーに撮影できるエリアになっていた。
裏側は3章3幕のエイメスの印象的なシーンがモチーフになった箇所。エイメスが胸の内を吐露するあのシーンは、いまでも強く印象に残っている。
休憩エリアは穂波市を再現。「淵武」の名(迷)台詞「俺もいる」のパネルを持って写真を撮る来場者も多く、撮影スポットとしても人気だった。
いずれも細部に至るまで世界観に合わせてデザインされており、スタッフのこだわりが随所に光る。目にも楽しいことはもちろん、居るだけで幸せになれる空間づくりだった。
1周年から会場が大幅拡大。体験型コンテンツも盛りだくさん
開場と同時に、着ぐるみや公式コスプレイヤーさんたちがお出迎え。ファンサービスも素晴らしく、最初からテンションが爆上がり!
そして、見てくださいこの人の山!!!!

今回は来場した漂泊者たちを楽しませる催しも多数用意されており、そのひとつが体験型コンテンツ。
各アトラクションでスタンプを集めながら遊び、スタンプ2個でグッズをゲット。さらにチャレンジを達成すると、限定ステッカーも獲得できた。
まず紹介するのは、「飛ばせ紙飛行機」。
紙飛行機を飛ばしてゲートを通過させればOKというシンプルなルールだ。5人ずつのチーム戦形式で、勝利チームには景品が配られる。久しぶりにふれる紙飛行機の感触に、つい童心にかえってしまった。
つぎに挑戦したのは「激走団子レース」だ。
こちらはゲーム内でおなじみの団子レース……ではなく、「団子」を手で押して、ゴール地点にぴったり止めるという内容。
成功率は見たところ20〜30%ほどだった。しかも一発勝負……!
と構えつつ挑戦したところ、見事に成功! 喜びのあまりガッツポーズを決めた。
続けての「ピタッと共鳴ペア探し」は、いわゆる神経衰弱ゲーム。制限時間内にキャラを3組そろえることが目的となる。
筆者は推しキャラである「今汐」関連のイラストだったおかげか、配置は頭に入りやすかった。ただ、イラストがとにかく可愛く、意識が逸れてしまったことは否めない。
「目指せ車窓カフェ」は、「千咲」がどんどん下へ降りていくミニゲームで、目標スコアを超えればステッカーを獲得。多くの参加者が真剣な表情で画面を見つめていた。
個人的には楽しく遊べたし、ドット絵も可愛かったので、今回のイベントだけで終わってしまうのはもったいないと感じる。
ぜひブラウザなどでリリースして、来場できなかった人でも遊べるように検討してほしいところ……!!
人気の着ぐるみたちも目白押し!
SNSでもたびたび話題となり、『鳴潮』公式イベントの名物とも言える着ぐるみたち。ファンたちも着ぐるみと共に大移動しており、さながら大名行列のような状態だった。
まずはおなじみ、大人気の着ぐるみ「ツバキ」!!!

相変わらずの自由奔放っぷりで、「1000ton」と書かれたハンマーを振り回しながら会場を練り歩く。
観客へ向かって勢いよくハンマーを振るうシーンもあったが、不思議なことに被害者(?)たちはみんな笑顔。もはや厄払いイベントである。
ちなみにハンマーは見た目こそいかついが、ケガの心配はない柔らか素材なので安心してほしい。
そして第3章で大人気の「エイメス」の着ぐるみも登場。
最初は可愛らしくダンスを披露していたのだが、気づけば座っている来場者をハンマーで一列ずつポコポコ叩き始めた!!
まさかお姉ちゃんと呼ぶ「ツバキ」の着ぐるみに感化されたのか!?
着ぐるみ「エイメス」ちゃんはアイドルのままでもいいんだよ!?!?
その一方で、叩いた後にぺこぺこと謝って回っており、やさしさ(良心?)を感じるシーンも。
「ダーニャ」「ガルブレーナ」「緋雪」といった新顔の着ぐるみたちも個性派ぞろいだ。
というか、「ガルブレーナ」の着ぐるみ! その口はなんだ! 可愛いぞ!!

他にも、「漂泊者」や「スカー」「フローヴァ」の着ぐるみたちも大活躍。
とくに「漂泊者」は誰にでもやさしく接し、写真撮影にも丁寧に対応していた。他の子とイチャイチャしていると睨んだ目で見つめてくる着ぐるみ「秧秧」が不在だったため、のびのび活動していた印象だ。
そして……まさかの「チリン」着ぐるみまで出現。

本当に何でいるんだ?
でもいる。
……まぁ、可愛いからよし!
純度100%のキャラ愛を感じるコスプレイヤーたち。たっぷりのファンサも最高だった
コスプレエリアも大盛況だった。「エイメス」や「千咲」をはじめ人気キャラクターが勢ぞろい!
そしてなんと、非プレイアブルキャラである「フェンリコ」の姿まで確認。

衣装を再現するだけではなく、ポーズや表情、立ち振る舞いまで「らしさ」を追求している。コスプレイヤーさんたちのキャラ愛も伝わってくる、幸せな空間だった。



キャラクター同士の関係性を再現する姿も印象的だった。
たとえば「今汐」をエスコートする「長離」、「ダーニャ」と仲睦まじくする「シグリカ」……。2.5次元の世界に飛び出してきたコスプレでもこの光景を拝めるなんて、『鳴潮』ファン冥利に尽きるというものだ。
さらにコスプレイヤーさんたちは、一緒に自撮りをしてくれたり、ハートマークを作ってくれたりとこれまたサービス精神旺盛。「ここまでしてくれるのか!」と思える贅沢な時間だった。
音楽ライブから高難度ボスチャレンジまで、丸1日浸りたい催しのオンパレード
ステージでは、声優さんによるトークショーと、2周年を記念した音楽ライブが開催。
トークショーでは、キャラの見どころムービーの感想会や朗読劇など、さまざまな企画が用意されていた。
「カルロッタ」の戦闘を軽やかで華があるように魅せる工夫といった裏話にくわえ、「そうダーニャ」と駄洒落を挟む「ブラント」役の声優さんのアドリブなど、本番ならではの一幕も。大満足の1時間だった。
音楽ライブも大盛り上がり。音楽を愛する筆者としては全部紹介したいところだが、あえてひとつに絞るなら、エイメスの曲「Voyaging Star’s Farewell」だ。
のびやかで美しい歌唱が素晴らしかったことはもちろん、演出との相乗効果が心憎い。プレイ済みの漂泊者たちの脳に刻まれているであろう、「よい旅を」のボイスが背景ムービーに合わせて挟まれた瞬間、涙が止まらなくなった。
こうしたステージ企画のほかにも、会場では「推しキャラ投票」やユーザー参加型企画の「ホロタクティクスアリーナ」、アーティストによる「ライブドローイング」など、大小さまざまな催しが充実していた。



ハイクオリティなステージをバックに、着ぐるみたちは相変わらず暴れ回り、コスプレイヤーたちは作品愛を全力で表現し、来場者たちは思い思いにイベントを満喫する──。
2周年オフラインイベントで強く感じたのは、同じ作品を愛する人たちと、同じ空間で語り合えることの楽しさだ。

会場ではランダムグッズの交換や、推しのグッズをきっかけに話しかける場面も。交流そのものを楽しめる一体感は、オフラインイベントならではだ。機会があれば、ぜひ参加してみることをオススメしたい。

個人的には、運営サイドの対応力にも注目だった。1日目は予想以上の規模で多少の混乱もあったのだが、2日目には入場のスムーズさ、物販、音響まで見違えるほど良くなっていた。ゲームの改善速度も相当だが、オフラインイベントも1日でここまで立て直してくるとは、と感心した。
そんな2周年を迎えた『鳴潮』の勢いは、まだ止まりそうにない。1周年では数百人規模だったものの、2周年ではおよそ5000人規模の会場へと急拡大したのだ。
しかしその変化は「単に会場が大きくなった」というだけの違いではない。
ユーザー数の拡大、コミュニティの成長、そして何よりもファンの熱量。
今回のイベントには、『鳴潮』がこれまで積み上げてきたものが確かに表れていた。
『鳴潮』は、間違いなく多くのファンに愛されるタイトルへと成長している。
この勢いは、3周年へ向けてさらに加速していくのだろう。 ここからどんな未来が待っているのか、いまから楽しみで仕方がない。























