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『ポピープレイタイム』沼のファンに「ミリしら」状態で話を聞いてみたら、濃すぎた。誰もいないおもちゃ工場のリミナルスペースらしさ、生存競争と格差社会の中で生きるおもちゃたち、本編もARGも伏線だらけ──この沼、怖くて深い!

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スピンオフ作品を950時間以上遊ぶほどに世界観に夢中に。「おもちゃ」だからこそ成せるホラー演出

※本ページには、『ポピープレイタイム』のネタバレを一部含みます。

ベリーベアさんは、どうして『ポピープレイタイム』にドハマりしたんでしょうか?

じつは、はじめてプレイしたのはスピンオフの『プロジェクト: プレイタイム』だったんです。

もともとマスコットホラーが好きだったこともあり、世界観に惹かれていきました。『プロジェクト: プレイタイム』は、950時間以上プレイするほどハマっています

 

スピンオフから本編に入られたのですね。世界観に惹かれたのはなぜでしょうか?

たくさんあるのですが、ひとつは「おもちゃ」だからこそ成しえるホラー表現がたくさんあることです。

 

マミーロングレッグスの伸縮性の高い素材がどこまでも伸びる腕として追ってきたり裏返しにされてしまったぬいぐるみのシリーズがいたり。

『ポピープレイタイム』沼にミリしらで話を聞いてみたら濃すぎた。ぬいに一目惚れ、スピンオフ950時間↑プレイ、考察にどハマり_005
マミーロングレッグス(画像は
Poppy Playtime: Chapter 2 – Official Game Trailer
より)

おもちゃの素材感までもホラーの素材にしているのですね、すごい。

 

というかこの動画、あからさまに不穏じゃないですか……?

改造手術のワンシーンが映っています。呼吸でお腹が揺れていたりリアルなんですよ。

か、改造手術……。

個人的にいちばん好きなおもちゃは、PJパグ・ア・ピラーです。かわいさ・滑稽さ・怖さのバランスが本当に完璧なんです。イモムシとパグを組み合わせてるんですよ。

イモムシとパグ……?まったく想像つかない組み合わせです。

これです。個人的に、マスコットホラー史上最も秀逸な、不気味の谷にうまく潜り込んでいるキャラクターだと思います

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(画像はSteam『ポピープレイタイム』チャプター2より)

うわあっ!これはたしかに……絶妙にキモ怖かわいいというか。

短足にもかかわらず機動力が非常に高く、とんでもない高速でプレイヤーの元までかけ寄ったり『ムカデ人間』を彷彿とさせるような歩き方をしていたりするんですよ。

これがとんでもない高速で……。

 

「おもちゃ」という安全圏だからこそ、こちらに牙を剥いてくるとすごく怖いですよね。その落差を表現する手数が多いし、秀逸だと。

それから、本作に出てくるおもちゃたちは、ホラーにおける主人公にとっての脅威ではありますが、かといって幽霊のような存在でもないんです

 

そこが本作ならではのポイントだと考えています。

幽霊ではない……?どういうことでしょうか。

工場の中にいるおもちゃたちは、生きているんです。

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(画像はSteam『ポピープレイタイム』チャプター4より)

えっ!?そうだったんですか!?

てっきり悪霊的なバイブスで襲いかかってきているのかと……。

彼らは生き物なので、食べなければ生きていけない。

生き残るために独自の生態系を築いており、そこでは形や大きさ、声帯を持つか等、与えられた形に基づく格差社会が形成されているんです

なるほど……。

おもちゃの間でも最も武力の高いプロトタイプ派や、殺し合いを否定しシェルターに閉じこもっているドーイ派や、(ほぼ一人なので派閥ですらないかもしれませんが)主人公に助けを求めたポピー派など……強力な玩具が封建領主のように縄張りを持っていて、緊張状態が続いています。

おもちゃによる、生存競争が起きているんです

悪霊のようにそれぞれが不干渉で存在しているのではなく、個々が意思を持つからこその「社会」の問題が起きているんですね。

現実の社会よりも厄介な問題なのは、人間同士であれば力は対等なので格差を是正していけるが、そもそも人種どころか種族(?)まで違うので根本的に平等にはなれないということです。

野生化しているもの、知能があるものの発狂しているもの、言葉を流暢に操り計画的に物事を進めているもの──いろんなおもちゃがいます。

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チャプター4に登場する「ドーイ」(画像はSteam『ポピープレイタイム』チャプター4より)

主人公が追いかけられるというホラー的要素以外にも、エグいことが起きているんですね……。

基本的には大きなおもちゃが圧倒的に強く、小さなおもちゃはハイエナのように群がって残飯を貪っていくしかない……そんなグロテスクさがあるんです。

世界観についてのお話を伺ってきましたが、ゲームプレイについてはいかがでしょうか。

本作はサバイバルホラーなのですが、アクション性が高いと感じます。グラブパック」という拡張性が高い専用装備を使うことができて、スピード感もあるんです。

FPS視点で見えている、あのデッカい両手みたいなやつですね!

そうです。掴んでターザンのように揺れて移動したり、大ジャンプをしたり、電源から電力を繋げたり、小さなおもちゃを撃退したり……。いろいろできます。

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(画像はSteam『ポピープレイタイム』チャプター1より)

ホラーゲームにおける主人公の無力さやもどかしさよりも、爽快かつ直感的なシステムが採用されているのですね。

ちなみに、『プロジェクト:プレイタイム』も本編同様グラブパックを使っていますよね。本作はどんなシステムなのですか?

『プロジェクト:プレイタイム』は『ポピープレイタイム』のスピンオフのゲームなのですが……。このゲームは『Dead by Daylight』ライクなオンライン非対称対戦ゲームで、レイス・ピエールの指示を受け、工場に残されたおもちゃを回収する6人の「スペシャリスト」と、それを妨害し全滅させることが目的の「モンスター」に分かれ戦いを繰り広げるゲームです。この説明だけでも気づいた方もいらっしゃるかもしれませんが、モンスター、つまり作中のビガーボディーズらを操作して人狩りができるのです!本編チャプター5ではHuggy Wuggyの過去を追体験できるパートがありましたが、もしあのシーンが好きな方がいれば絶対に試してみるべきです。今作ではHuggyのみならず、チャプター2で猛威を振るったマミー・ロングレッグスと、チャプター3のエンディングにひょっこり登場していたボクシー・ブーを操ることができるんです!それこそ「喜びの時間」のVHSテープのように、ハギーで走り回ったり、マミーの腕を縦横無尽に伸ばしたり、ボクシーで跳ねまわったり……。「スペシャリスト」についても面白く、本編同様グラブパックを使ってシャッターを閉めたり、チャプター2で初登場したターザンのような動きで大穴を飛び越えたり。『Dead by Daylight』ライクのゲームには大体「発電機」と「ゲート」にあたるものがあると思うのですが、本作のここの差別化が素晴らしいんです。発電機、改め「パズルピラー」は、チャプター2のようなミニゲームを3つこなすとおもちゃのパーツがひとつ手に入ります。これを6個集めるのが目的です。しかし、それぞれのパズルに一癖も二癖もあり、プレイスキルがそのまま作業速度に直結していきます。なので、鍛えれば鍛えるほど短時間でクリアできるようになっていき、上達を実感していくことができます。ゲートはチャプター2の目的でもある列車で、タスク終了後にホームに呼び出して乗り込み、脱出することが最終目標となっています。……ここまでで、「やたらとチャプター2までの要素が多いな?」と感じた方はご明察です。このゲームはチャプター3発売前、2022年にリリースされたゲームなんです。チャプター3の予告的意味合いもあって、一躍大人気となったスマイリング・クリッターズの初登場が実はこのゲームだったり、本作限定のVHSテープがあったり、ハーレー・ソーヤー博士がやらかした「劇場事件」の舞台と思われるマップがあったり……!そういう意味でも、考察が好きな方にとって宝物庫のようです。実際私もこのゲームから考察にハマった口だったりします。

な、なるほど。今日はありが

さんざん世界観の話ばかりしてしまいましたが、ゲームはゲーム、やっぱり一番気になるのは「本当に面白いのか?」ということだと思います。ご安心ください!とてつもなく面白いです!!本作最大の魅力はなんといっても本ジャンルにあるまじきスピード感のあるダイナミックな試合展開で、立体的なマップをグラブパックを駆使して素早く駆け抜ける爽快なゲームプレイを楽しめます。『ポピープレイタイム』の緊張感あるチェイスをそのままに、一刻一秒が運命を左右するリアルタイムの心理戦が繰り広げられるので、本編とはまた一味違ったスリルを楽しめます!本作を誰にでもおすすめできる理由には、本作が基本無料であること、それなのに課金圧が0を通り越してマイナスに入っちゃっていることもあります。試合に関係する要素は全て無料なんです。パークなどは、試合のスコアによって得られる無償通貨でしか交換できないんです。そのうえ、運営が何を考えているのか、本来有料にするべきのスキンすらなぜか無償化が進められているんです。とはいえ、ここまでで良いところばかりを語ってきたのですが、いくつか致命的な問題もあります……。チュートリアルが削除されてしまったことと、2023年10月以降、バグ修正も含め一切のアップデートが行われていないことです。開発陣のコメントによるといつか復活させたいとのことなので、本編がひと段落したらたぶん再開されると見込んでいます。というか、そうじゃないと大ファンの自分的にも困ります……!とはいえ、問題があるからといって遊ばないのはもったいないです。現在も世界中で一定のファンが遊び続けているほど、面白いゲームなのです。私も本作を964時間ほどプレイしてしまっています。もう一度言いますが、それほどまでに、ゲームの根幹をなすシステムが秀逸なのです!!チュートリアルについては……ネットで調べれば大丈夫です!ともかく!実際ほんとうに楽しいゲームなので!少しでも興味を持っていただけたらうれしいです!

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編集者
3D酔いに全敗の神奈川生まれ99’s。好きなゲームは『ベヨネッタ』『ロリポップチェーンソー』『RUINER』。好きな酔い止めはアネロンニスキャップとNAVAMET。
Twitter:@d0ntcry4nym0re

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