「え、ここでその情報を出してくる……?」
7月29日に配信された『ゼンレスゾーンゼロ』Ver.3.1「ロング・グッドバイ」。サービス開始から2周年、そして初代「虚狩り」レミエール・ダンの実装という節目が重なったこのバージョンで、我々プレイヤーが放り込まれたメインストーリーの新章は、あまりにもフルスロットルな内容だった。
ロスカリファに入ってから、『ゼンゼロ』のストーリーが止まらない。少しは蛇行運転してもいいんですよ、開発チームさん。
おかげで物語がちゃんと面白いのは否定できない事実だが、まだVer.3.1なのである。まだ、Ver.3.1なのである。
ということで、あまりにも全力疾走だったVer.3.1の余韻を語りたい。
※本記事はメインストーリーおよびイベントストーリーのネタバレを含みます。
※この記事は『ゼンレスゾーンゼロ』の魅力をもっと知ってもらいたいHoYoverseさんと電ファミ編集部のタイアップ企画です。
重要情報の大渋滞。ロスカリファ編がアクセル全開すぎる
今年7月4日にサービス開始から2周年を迎えた本作だが、Ver.3.0からとにかく情報量が多すぎる。
2024年7月6日に公開された世界観紹介PV「奇跡のはじまり」では、レミエール・ダンやミス・サンブリンガーを始めとする、初代「虚狩り」が一挙にお披露目されていた。正式サービス開始から2日後という早さで話題を呼んだPVだが、
なんと、当時公開されたPVに登場していた初代「虚狩り」の面々にボイスが付き、しれっと本編に登場したのである。
レミエール・ダンの記憶を遡りながら、彼らが一体どのような活躍をし、どんな関係性を築いていたのか──それを本当にさらっと、物語本編へぶっ込んできた。
そりゃあ、いつかは語られると思ってたけどさ……ここで来ちゃう?
もちろんそれだけではない。
今回の物語は、これまでみっちり語ってきたレミエール関連の物語に一区切り付けるシナリオ構成だ。
ミステリアスなお姉さんの仮面の裏側には、生きながらえてきたからこその苦しみと葛藤、そして一抹の寂しさが隠されていたりする。そこから波及してレミエールの特異な体質や、「結使」と呼ばれる更なる敵の存在など、世界観にまつわるキーワードが盛りだくさん。
同時にパエトーン兄妹の過去にもメスが入る。
なんと、パエトーン兄妹の幼馴染であり、高志グループ総帥の令嬢でもあるトリヴィアがロスカリファへとやってきた。
しかし、兄妹との間には大きな溝があるようで、双方ともなんともぎこちない。一生会うこともないだろうと袂を分かった相手との、まさかの再会である。しかも、劇中ではさらに衝撃的な展開が待ち受けていたりする。
どうなってんだ、ロスカリファ。
だが、決してシリアス一辺倒というわけではない。
ひょんなことから追われる身となってしまったパエトーン兄妹は、指名手配中のレミエールと行動をともにすることに。名実ともに“共犯”となった彼らの奇妙な関係性が、ほんのりとツッコミどころを交えながら描かれていく。
そこに加わるのが本バージョンで実装されるシグリッドさん。空域巡警局の5代目総務副官、つまりはリンドヴェルヌ(己を三人に分けたサンブリンガーのうち、戦闘能力を司る個体)の直属の部下である。
鋭い勘と高い戦闘力を兼ね備えた、堅物な武人キャラ……なのだが、なんだか抜けている。
おや、この人、もしかしなくてもギャグキャラ側の人ではないのか?
そんなシグリッドへの印象が拭いきれないまま、レミエールを巡る物語はひとつの着地を迎えた。
ちなみに物語の中心にいた彼女は、性能面でも本作初の「流明」属性を担うS級異常エージェントとして実装された。ダメージ属性が次に出すエージェントの属性へ同期する「属性流変」を持ち、敵の弱点に合わせて編成側で答えを変えられる。物語でも編成でも、レミエールは“変数”そのものである。
ついに登場したリンドヴェルヌ、唐突にお出しされる初代「虚狩り」、「虚狩る戎具」に秘められた秘密、パエトーン兄妹の過去に深く関わるトリヴィア。
加えて、Ver.3.0で不穏なフェードアウトを遂げたドラキナ・サンブリンガーの異変などなど……。ひとつのバージョンに、重要な情報があまりにも詰め込まれている。
……が、結局シグリッドのディテールが微妙にぼやけたまま。
「シグリッドのことをもっと知りたいなぁ」
そう思っていた矢先のことである。夏イベント「夏を追う波、折しも到来」の舞台「ファンタジィ・リゾート」にて、馬の怪異を目の当たりにしたのは。
物語の余韻を水着イベントが拾う。シリアスの後にはビーチでほっこり
ロスカリファでの大きな事件を経て、久しぶりに新エリー都へ帰ってきたパエトーン兄妹。
怪啖屋の柚葉とアリスの提案を受け、2人はバカンスとしゃれ込むことに。そう、全プロキシ待望の水着イベントが今年もやってきた。
燦々と照り輝く太陽の下、きらめく砂浜と心地よい潮風を感じる常夏のビーチ。
そこに、槍を推進力にして水上を直立不動のまま高速移動する怪異が現れるのだった。
何やってんすか、シグリッドさん。
何やら自分を地上に派遣することが適切か否かを巡り、ノルムーとは賭けをしているらしい。そんななか、地上に来て早々観光地で騒ぎを起こしたシグリッドは、ノルムーに「ターボ・ウマ女」とまで言われてしまい、賭け事は劣勢に。
珍しく自信なさげなシグリッドの頼みを受けて、パエトーン兄妹は彼女の仕事を手伝うことになった。
ヘルプとしてやってきたルーシー、そして本当にバカンス目的でやってきただけ(?)のレミエールまでも加わって、皆でビーチを盛り上げていくのだ。
なお、イベントストーリーを進めるとルーシーのサマーコスチューム「プリンセスの休日」が無料で手に入る。シグリッドの「白波を駆ける騎士」やレミエールの水着はストア販売なので、そちらは別途お財布と相談だ。
その中で、シグリッドという人物の中身がより鮮明に見えてくる──。
結論:シグリッド、不器用かわいい。
売り物の材料を粉砕する。
とっさの方便がわからない。
詐欺師の方便すら理解できず、詐欺師を過大評価する。
その真面目さと、何でも深読みしてしまう性格ゆえに、単純な物事すらことごとく誤解し、ポジティブに自己完結する、ド天然の女騎士。
なるほど、シグリッドはこれほどまでに不器用だったか。うん、ギャグキャラ側だった。
メインストーリーで消化不良気味だったシグリッドの魅力が、まさか水着イベントの方で回収されるとは思わないだろう。
ビジュの良さもあるけれど、真面目に誤解し続ける空回りの様子がわかりやすく親しみを持てる。ジェネレーションギャップに翻弄されるおじさんみたいなかわいさだ。
しかもこの水着イベント、時間軸としてはメインストーリーの後日談に近い。
知らぬ間にシグリッドとレミエールの間に信頼関係が築かれていたりと、行間を読まなければならない部分も確かにある。そのあたりは、どこかのタイミングで改めて語られることに期待したい。
レミエールを語るメインストーリーと、シグリッドを魅せる水着イベント。
Ver.3.1は、ひとつの物語に区切りをつけながらも、次なる展開への火種をこれでもかと残していった。
今回明らかになった情報だけでも十分すぎるほど濃密なのに、その先にはまだ掘り下げるべきものが山ほど残されている。サンブリンガーを巡る謎も謎のままだ。
ここまでアクセルを踏み続けておいて、次は一体何を見せてくるのか。
少しくらい蛇行運転してもいいと言ったばかりだが──やはり次のアップデートも、ターボ・ウマ女の如く、全速力でお願いしたい。なお、シグリッドの変調はVer.3.1後半(8月19日〜9月8日)から実施されるので 、お迎えしたい人は準備しておこう。















