いま読まれている記事

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた

article-thumbnail-beep_akihabara

1

2

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_001

 はじめまして、ライターの冷凍食品と申します。以前はハガキ職人をしていて、よく「ファミ通町内会」【※】に投稿していました。

※ファミ通町内会
週刊ファミ通に掲載されている読者投稿コーナー。「私の報告書」や「お習字」、「4コマ漫画」といった名称のコーナーが数々あり、読者から寄せられた短文やイラスト、写真などを紹介している。投稿が採用されると、「ガバス」という雑誌内通貨を獲得することができ、それを貯めてゲーム機やゲームソフトと交換してもらえるシステムがある。ちなみに、冷凍食品氏は「所有しているゲームハードのほとんどは、ガバスでゲットしました」というほどの常連。

 今日は、「最近話題になったPasocomMiniの予約受付をWeb上で独占的に行う“レトロゲーム・レトロPC・アーケード基板の専門店”がある」との情報を聞きつけて、秋葉原にやってきました。

 実はボクも中古ゲームショップでアルバイトをしていたことがあるんですけどね。
 『ピクロスDS』をレジに持ってきたオジさんから「これはどうやるんだ?」と聞かれ、1時間くらいルールを説明してお買い上げいただいたのですが、次の日に「よくわからないから返品させろ」と言われたことがあります。さすがに案内役のマリオの代わりを務めるには荷が重すぎました。

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_002

 そんなことはさておき、本日取材させていただくのは、「BEEP秋葉原店」さんです。こちらです。

 

さっそく店内に入ってみた

 

 さっそく店内を覗いてみると、他所ではあまりお目にかかれないアイテムで埋め尽くされていました。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_003
オーバーホール済みのMSXが!

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_004
ガラスケース内には、アーケードゲーム基板がびっしり!

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_005
「ベーマガ」こと「マイコンBASICマガジン」のバックナンバーまでズラリ。インターネットがまだ普及していなかった頃は、みんなこの雑誌に自作のプログラムを投稿し、公開していたんですよね(リアル世代じゃないけど)。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_006
懐かしいゲームのチラシも取り扱われていました。懐かしさと同時に「家にあったゲームのチラシ、捨てずに取っておけばよかったな……」という後悔の念がこみ上げてきます。

 

 ファミコンはもちろん、PCやゲーム基板、古い雑誌やポスターまで、ありとあらゆるゲーム関連のグッズが取り揃えてあります。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_007

 

 スーパーファミコンで遊べるアダルトゲーム『SM調教師瞳』シリーズもありました(任天堂の非公認ソフト)。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_008
ギャラクティック ウォーズ1……1982年に日本ファルコムから発売されたファンタジック シミュレーション ウォーゲーム。発見したものは、PC-8801向けのカセットテープ版の中古品。当時は4500円だった。

 

 この日、お店にある中で最も高価な商品は、日本ファルコムの第一作『ギャラクティック ウォーズ1』の45万円

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_009

 

 ゲーム史において系統樹の根元に位置するような商品が多く、マナの樹に取り込まれたような気持ちになりました。深淵……。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_010

 

 こちらがBEEP秋葉原店・店長の駒林さんです。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_011

 

 すごい品揃えですけど、お店に並べきれない商品もまだまだあるんじゃないですか?

 そういったものは会社の倉庫に置いてありますね。

 え!?(それってお宝の山なんじゃ……?)その倉庫って中を見せてもらうことは可能ですか?

 いいですよ。ただし……場所が特定されてしまうとマズイので、コレをしてください。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_012

 

  え……。

 

 

そして数時間後……

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_013

 

 

 

 

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_014

 

 

 

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_015

 

 

 

 

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_016

 

 すみません。目隠しだけで十分なのに、ムダに『SM調教師瞳』の要素を取り入れてしまいました。

 

 

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_017

 

 ……ほほあ?(ここは?)

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_018

 

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_019

 

 目隠し(と私物のボールギャグ)を取ると、野菜のダンボールが山積みになっている光景が目の前に広がっていました。

 青果市場にしか見えないんですけど、本当にBEEPさんの倉庫なのでしょうか?

 

 

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_020

 

 そして、ここからはボクだけでは心許ないので、元・週刊ファミ通編集長のバカタール加藤さんにも同行していただき、ともに倉庫にあるお宝を見つけていこうと思います。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_021

 

 それではさっそく宝探しに参りましょう!(「すしざんまい」ならぬ「ゲームざんまい」のポーズ)

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_022

 

 一歩動くたびにロードで固まってしまうとストレスになってしまうので、サクサク行きます!!

 Go! Go! Go! Go!

 

広い! 広すぎるぅ!!

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_023

 

 こちらが倉庫のメインフロアを俯瞰で撮影した写真。すげー!! 『ファイナルファンタジーV』の古代図書館みたいだ……。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_024
加藤氏が手にしているのは、1982年にアスキーより発売されたPC-8001用アドベンチャーゲーム『表参道アドベンチャー』のカセットテープ版。国産初のアドベンチャーゲームといわれる。もともとは『月刊アスキー』1982年4月号の綴じ込み付録『年刊AhSKI!』2号に、ダンプリストが掲載された作品である。読者がプレイするには、自ら打ち込む必要があった。
マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_025
こちら冷凍食品氏が手にしているのは、1986年にマイクロキャビンから発売されたアドベンチャーゲーム『めぞん一刻 〜想い出のフォトグラフ〜』のPC-8801 mkII SR版。“響子の下着姿を拝める”という裏ワザが、ファンの心を鷲掴みにした。

 

 モノがありすぎて、どこから手を付けたらいいのかわかりません。

 もう全部まとめて“お宝”ということでイイんじゃないかという気になってきます。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_026
Atari Lynx……1989年にアタリコープ社から発売された、携帯型ゲーム機。日本での販売価格は29800円。“バックライト搭載のカラー液晶画面”、“通信ケーブルによる8人同時参加プレイ可能”などの高機能を誇るも、同年、任天堂から発売されたゲームボーイに話題も市場も奪われ、影が薄い存在となってしまった。

 

 アタリの「LYNX」の横に、本当の宝箱もありました。

 お宝だらけで、RPGで終盤になると行ける “宝箱がいっぱいあるお城”の武器庫に来たような気持ちになりますね。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_027

 

 引き出しを開けたら中身がすべて“くにおくん”のゲームでした。グルメレポに置き換えると「見てください! コレすべてイクラですよ!みたいな状態です。

 

光線銃を見つけた

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_028

 

 あと、海外版のファミコン・NESの光線銃も、そこら辺に無造作に置いてありました。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_029

 

 こうすると、本当にFPSのそういうステージに見えてくるような空間です。

 

バーチャルボーイもザクザク

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_030
マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_031
バーチャルボーイ……1995年に任天堂から発売された3Dゲーム機。スタンドに据え付けられたゴーグル型のディスプレイを覗きながらプレイする。当時の希望小売価格は15000円。

 

 いろんなところで「バーチャルボーイ」が無造作に積まれていました。ふつうの人が一生のうちに見る「バーチャルボーイ」の総量を1日で超えた気がします。

 

パソコンもどっさり

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_032

 

 立方体がいくつあるか当てる“IQテスト”みたいな感じで積まれている「マッキントッシュ」を発見しました。この画像の中にマックが何台あるか、皆さんわかりますか?(答えはわかりません)

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_033

 

 あっ! この98シリーズの『UV』って、ファミ通編集部で昔、よく使ってたやつだ!

 ファミ通は、このPCで作られていたんですね。

 速度が遅くて、スゴい苦労した記憶がある。

 

外箱がキレイなファミコンを発見

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_034

 

 『上海』の麻雀牌みたいに重なっているゲームの中から、やたら保存状態のいいファミコンの箱を発見しました。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_035

 

 みんなで協力して、上に載っている箱をどかし、ファミコンを掘り起こす作業中。リアルに『倉庫番』をプレイしているような気持ちになって楽しい。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_036

 

 やっとの思いで取り出すことに成功。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_037

 

 開けてみました。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_038

 

 本体はよく使い込まれていましたが、説明書や保証書は新品のような状態です。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_039

 

 当時、ファミコン本体に説明書とともに付いていた『これがファミリーコンピュータだ!!』というマンガ冊子を発見。

 あーっ! 確かにこんな冊子あった!

 

 懐かしくなって読み返す加藤さん。
 最初にファミコンが登場するまで6ページを費やす展開に「本題に入るまでの導入が長い」「4ページくらいウロウロしてる」と編集者視点のツッコミを入れていたのですが、この記事も序盤で遊びすぎて導入まで長かったかもしれません。反省。

 

マニア垂涎! ゲームのレアなお宝がゴロゴロ。中古ショップBEEPの巨大倉庫にはゲームの歴史が眠る…元ファミ通・名物編集長と行ってみた_040

 

 もう何も保証してくれないであろう“保証書”も付いていました。購入した日付が“昭和63年の1月2日”だったので、「おそらくお年玉で買ったんだろうな」とか「お正月に親戚で集まって、みんなでファミコンで遊んだんだろうな」などと、元の持ち主に想いを馳せてしまいました。

1

2

この記事に関するタグ

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合がございます

Amazon売上ランキング

集計期間:2024年4月20日13時~2024年4月20日14時

新着記事

新着記事

ピックアップ

連載・特集一覧

カテゴリ

その他

若ゲのいたり

カテゴリーピックアップ