CIRCLE Entertainmentは、WMY Studio開発のアドベンチャーゲーム『WILL: A Wonderful World』のNintendo Switch版を海外で10月に発売すると発表した。詳しい発売日は追って発表される。
『WILL: A Wonderful World』は、記憶喪失となった神様が「イシ」という名のしゃべる犬(?)に導かれ、救いを求める人々の運命を変えるアドベンチャーゲームだ。救いを求めるのは恋をしたオタク青年や自殺しようとする画家だけでなく、街でゴミを漁って生きるネコまで個性豊かな人物が揃っている。プレイヤーは神様として、彼らから届いた手紙の文章を並べ替えてハッピーエンドへと導く。
ゲームはブロックで分けられた手紙の文章を並べ替えることで進行する。自由に入れ替えができるわけではなくさまざまな制限があり、さらに変更された登場人物の運命は別の登場人物に影響するなど、物語は複雑に絡み合っている。入れ替えた内容によってたどり着いた結末でSランクからバッドエンドまで評価される、パズルゲームのようなゲームプレイになっている。
WMY Studioは王妙一氏が中心となって結成されたインディゲームデベロッパーだ。王氏がほぼひとりで制作を行っており、BGMとグラフィックだけをアウトソーシングしたという。また、8月にリリースされた『Indie Games in China』では、中国のインディゲームデベロッパーのひとつとして出演している。
『WILL: A Wonderful World』は中国語だけでなく、Playismから日本語版もリリースされている。発売されたプラットフォームは現在はPCのみだが、今回発表されたNintendo Switchの他にPlayStation 4でのリリースも予定されている。国内外で非常に高い評価を受けており、Steamでは圧倒的好評を得ている。国外だけでなく日本国内での販売にも期待したい。
文/古嶋 誉幸