古典的FPSの楽しさを現代の技術で。恐ろしいモンスターを強力な武器で血の海に鎮める『Prodeus』が正式発表

 Bounding Box SoftwareはオールドスクールなFPS『Prodeus』を発表した。Steamストアページが公開されており、発売は2019年内を予定している。

 また、Nintendo Switch版を始め他のプラットフォームでの発売も目指しているようで、Steamフォーラムでは関連する質問にも前向きに答えている。現在は任天堂と交渉中で、Nintendo Switch用の開発キットも手に入れているという。まずはPC版をリリースし、それからほかのプラットフォームに取り組む予定と伝えている。

 『Prodeus』は、オールドスクールなFPSの美学を遵守しつつも、AAAタイトルの開発経験を活かした高品質なゲームを目標としている。ゲームプレイは暴力的な武器を抱えてマップ内を走り回り、強力な敵と戦うラン・アンド・ガンスタイルのFPSとなる。オールドスクールFPSではおなじみのマップ内には溶岩のようなトラップが仕掛けられ、シークレットも隠されている。

 本作で特に目を引くのは、その新旧の良さを組み合わせたアートスタイルだ。背景となるマップは金属の質感ある反射や銃の銃の発火炎の光、血糊に映るライトなど現代的な特徴を持っている。これらはあまり古さを感じない部分だ。ゴア表現にも力が入れられており、飛び散る血しぶきはマップを汚し、部位破損システムも本作の大きな特徴として挙げられている。

HUDに表示されるヘルメットのフチなどはオプションから非表示にできる
(画像は『Prodeus』Steam Storeより)
(画像は『Prodeus』Steam Storeより)

 一方で、モンスターや自身の武器や体といった部分は意図的にフレームレートが落とされており、『DOOM』の初期作や『Duke Nukem 3D』といった2.5D FPSのような見た目になっている。また驚くことに、開発途中の様子を伝える動画でこれらのモデルが3Dであることが紹介されている。

 このほか、本作のアピールポイントとしては継続的なサポートや、ファンがコンテンツを制作できる使いやすいレベルエディタのリリースも予定されている。

 開発チームはMike Voeller氏Jason Mojica氏の2人で構成されており、デベロッパーの名前にはMike and Jasonとクレジットされている。パブリッシャーのBounding Box SoftwareはもともとはVoeller氏の個人の会社だったようだ。

  Voeller氏はRaven Softwareid SoftwareBluepoint GamesでおもにVFXアーティストとして活動しており、2016年の『DOOM』『Wolfenstein』『Call of Duty』シリーズの開発に参加している。Mojica氏はOverkill Softwareでリードレベルデザイナーとして活動し、『PAYDAY 2』の開発にも参加した。
 公式サイトにはチームについて、彼らの名前と写真、関わった作品だけが掲示されている。多くは語らないあたりに、自分たちの作るゲームに絶対の自信を持っていることが伺える。

(画像は『Prodeus』Steam Storeより)

 近年ではこういった少し古めかしい見た目で、過去の名作が見せてきたオールドクラシックなFPSを再現する作品が増えている。最近であれば19歳のゲーム開発者の作った『Project Warlock』、過去のゲームエンジンを利用した『Ion Maiden』などもそれに当たるだろう。ゲーム業界で25年以上腕を磨いたデベロッパーが作り出す『Prodeus』は、いったいどのようなFPSを見せてくれるのか、いまから発売が楽しみだ。

文/古嶋 誉幸

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著者
一日を変え、一生を変える一本を!学生時代Half-Lifeに人生の屋台骨を折られてから幾星霜、一本のゲームにその後の人生を変えられました。FPSを中心にゲーム三昧の人生を送っています。
Twitter: @pornski_eros
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