Valveは『Counter-Strike: Global Offensive』(以下、CS:GO)を基本無料のFree-to-Playタイトルとすることを明らかにした。あわせてバトルロイヤルモード「Danger Zone」も正式発表されている。
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これまで有料タイトルとして販売されてきた『CS:GO』だが、今後はすべてのゲームモードを無料でプレイできるようになる。
これに加えて、有料オプションとして1650円の「プライムステータス」アップグレードの販売もSteamにて開始された。こちらを購入すると、プライムステータスのプレイヤー同士でマッチメイキングされるほか、ゲーム内で限定のアイテムや武器スキンがドロップするようになるという。
すでに『CS:GO』を所有していたプレイヤーは、このプライムステータスを有した状態へと移行される。
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あわせて公開された「Danger Zone」は、16-18人のプレイヤーが参加可能なバトルロイヤルモードだ。ソロおよび2人組、あるいは3人組で、秘密軍事基地(ブラックサイト)にて戦うことになる。1プレイはおよそ10分とされている。
ほかのバトルロイヤルモードよりもプレイヤー数が少ないこともさることながら、大きな違いは武器の入手方法にもある。軍事基地に落ちているものを探すほか、『CS:GO』の本編と同様にお金を貯めて武器を購入することも可能で、タブレットから買ったアイテムはドローンでプレイヤーの元へと運ばれることになる。
このお金は軍事基地に降り立ってから探すほか、ミッションをクリアすることでも獲得可能。現在は金庫をC4で爆破したり、人質をレスキューゾーンに運んだり、特定のターゲットを排除する契約で報酬をもらうといったミッション例が明らかにされている。
このほか、ゲーム内でに登場するタブレットはアップグレードすることで敵の位置や武器を配達するドローンの移動経路を推測可能になる機能が追加されるという。敵の索敵が重要なバトルロイヤルゲームにおいて、本作ではこの要素が勝利の鍵を握ることとなりそうだ。
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(画像はDanger Zone公式サイトより)
『Counter-Strike』は、もとは『Half-Life』のModとして1999年に公開されたマルチプレイ対戦FPSだ。プレイヤーはテロリスト側と特殊部隊側に別れ、爆弾解除や人質救出といったミッションの成否を競い合うことになる。マッチごとに与えられる所持金でアイテムを買い少人数で相手チームと戦う戦略性や、高いエイム力が求められるゲーム性などが評価されてきた。
同作は『サドンアタック』や『AVA』といった多数の派生作品を生み出してきたほか、自身も2004年に『Counter-Strike: Source』、そして2012年には『CS:GO』といった続編をリリースしてきた。しかしネクソンが手掛けた『Counter-Strike: Online』シリーズを除けば、シリーズ作品が基本無料プレイタイトルとなるのは今回が初となる。
ミリタリーFPSとしていまだ根強い人気を持ち、eスポーツでのシーンも健在な『CS:GO』だが、基本プレイ無料化やバトルロイヤルモードの追加でさらなるプレイヤー層の拡大に至るのか注目だ。
【UPDATE 2018/12/7 9:05】 一部文章を加筆・修正しました。
文/ishigenn